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妄想劇場【本部突入編】

2009.11.26 (Thu)

前回までの全開話
1.妄想劇場【拾った編】
2.妄想劇場【飼育編】
3.妄想劇場【しつけ編】
4.妄想劇場【SM編】
5.妄想劇場【愛編】


**前回までの超簡単な解説**
ボストンバックを道の真ん中で拾う。
男が全裸で登場し、その後執事になる。
犬といったら、SM系の犬と勘違いし女王様セットを着ろと主人公に言い出し
主人公は大人しくボンテージを着た後
車に押し込まれ狼に豹変したセバスに絶句。
しかし、「トラ」の調教をしろという冗談をいい驚かせる。
そして、セバスの調教が始まり一週間後、目が覚めるとセバスは死んでいた。
助けるため、屋敷を走り回ると本部入り口にたどりつく。
入り口には死んだはずのセバスに似た人物が立っていた。
****************************

「あんた、誰?」
目の前にいるのは、セバスチャンと同じ顔をした誰かではなかった。
すぐにわかった。
これが、さっきまで隣で寝ていて、隣で死んでいたセバスチャンと同じ人物だということが。
どうしてか、わからないけれど。

直感。

「記憶は共有しております。なので、私も同じセバスですよ」
ニッコリ笑うその表情も、覚えている。
でも、何かが違う。
そう、匂いというべきか。
それとも、もっと何か感覚的なものなのか。
「あんた、一体、何者なの・・・?」
「素っ裸だというのに、わたくしのことを気になさるとは随分調教がうまくいきましたね」
「答えて」
「風邪をひいてしまいます。これをお召しになってください」
渡されたガウンを着る。
ピンク色。
シルク。

でも、古ぼけた焼けた布。
使い古された、痕。

「どうぞ。暗いですので、足元を気をつけてください」
セバスはかけてある蝋燭を取り、ゆっくりと奥に進んだ。
本部の入り口だと言った、あの、奥に。
暗く、なにか生臭い匂いが漂う。
裸足で歩く裏に纏わりつく何か。
冷たく、ぬるく、べたっとした、何か。
踏み潰してしまう、何か。

わからない。

何が起きているのか。

「ここが、本部の中心です」

そういわれても、何も見えない。

「中心って・・・、何も見えない。一体、なんなの?なんの本部・・・」
「わかりましたか?」
「・・・」
「覚えているはずです。あなたも、ここから生まれました」
「・・・」
「覚えているというより、思い出したくない場所というべきでしょうか」
「・・・」
「うまく記憶は消され、あなたは仕事をこなしていた。この、本部の仕事を」
「・・・」
「この本部は、単なるサーバーに過ぎません。あなたの記憶を預けた場所」
「・・・」
「その期間が切れるとき、私があなたを迎えに行くという約束をしました」
「・・・」
「そして、あなたを愛するという約束も」
「・・・」
「けれど、あなたの悪い癖は治ってないようですね。私を殺してしまうとは思いませんでした」

「・・・え?」

「見ますか?あなたが消した記憶を」

それは、何回も何回もここに来ていた私の姿を映し出す映写機。
その私はいつも、ビスクドールのようにドレスを纏った姿をした人形だった。

そう、私。

私が、人形だった。

バックから出てきたのは・・・セバスじゃなくて、私自身だった。
まったく同じ顔をした自分。

「私の顔、誰の顔か、思い出しましたか?マスター」


END
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08:00  |  妄想劇場  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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妄想劇場【愛編】

2009.11.03 (Tue)

前回までの全開話
1.妄想劇場【拾った編】
2.妄想劇場【飼育編】
3.妄想劇場【しつけ編】
4.妄想劇場【SM編】

**前回までの超簡単な解説**
ボストンバックを道の真ん中で拾う。
男が全裸で登場し、その後執事になる。
犬といったら、SM系の犬と勘違いし女王様セットを着ろと主人公に言い出し
主人公は大人しくボンテージを着た後
車に押し込まれ狼に豹変したセバスに絶句。
しかし、妙なことはなくなんと「トラ」の調教をしろというオチだった
****************************

あれから、一週間。

調教するという話だったんだけれど、驚いたのはその後のセバスの台詞だった。
「冗談に決まってるじゃないですか」
後ろから近づいてきた彼は、私が持っていたというより持たされていた鞭を奪い取り
いきなり私の真横を勢いよくたたいた。
驚いた。
動けなくて、怖くて、でもそのセバスの顔が目が深くて離せなかった。
「触られたこと、ないんだろ?」
気がつけば、セバスの手は私の体を下から舐めるように這い上がり
ゆっくりと背中のファスナーを下ろした。
「ね・・、ちょ・・・マジ?」
「マジ」
辺りを見回すと、調教師の彼らは私を見ている。
つか、止めろよ。
ねぇ!この暴走男止めて!
「あぁ、嫌ならやめてもいいけど暴れても痛いだけ」
「いや、あのさ・・」
「調教っていったら、されるよりしたほうが俺は好きなんだよね」
「私の意向は・・・」
「知るか、そんなの」
ボンテージのファスナーをとると、私は下にブラジャーをつけていた。
肩紐だけ取っていたのだけれど、どうやらそれが気に食わなかったらしい。
一気にセバスの表情が変わった。
いや、まて、そういう問題じゃない。
ここは床です。
違う違う。
そうじゃないって、皆見てるし。
でもない!そうじゃない!

私は、何流されてんのよ!!

「ちょっと待ってよ!」
両手で思い切り突き飛ばすと、反動でしりもちをついた。
立ち上がる余裕すら持たせず間髪いれずに、片手で首を握られ思い切り力を入れられる。
ギリギリのところで意識を保つ。
そのまま、開いた片手でブラのホックを取りやがった。

こいつ・・片手でとれんのかよ。

「調教ってのは、命令を聞くようにしないと駄目なんですよ?お嬢様」
そういったセバスの顔はまったく笑っていなかった。
私を貫くように見て、文字通り命令を聞く体にしてしまった。
何を奪われたのか。
それは、もう、全部というべきか。
流されるにしても、どこまでと正気を保っている一部分がちらつきながら
本能が感情を突き動かした。

多分、それだけの話。

かれこれ一週間。

なんでもいいけど、もう。
どうでもよくなったというか、いうことをきくしない状況に置かれたというか。
それでも、セバスは私の隣で無防備に寝ている。
もちろん床の上で。
その辺からかき集めた布や洋服を下にして。
そこらじゅうに散らばる空袋が何日経ったのかを思い知らされる。
何をしたかったのか。
何をさせたかったのか。
なんだか、よくわからないけれど。

セバスは、二度と目覚めなかった。

彼は息をしていなかったんだ。
あれだけ、二人で「あいしている」と言ったのに。
手首を切って、死んでた。
最後に「幸せだ」と泣いていたのに。

その時、急に思い出したんだ。
あのボストンバックを。
彼はあの中から出てきたんだったって。
あの中に戻せばもしかしたらって。
裸のまま城の中を走り回り、ボストンバックを探した。

そこには、見知らぬ人物が立っていた。

「ようこそ、ここが本部の入り口ですよ」

ニッコリ笑うその顔は、最初に会ったセバスによく似ていた。
08:00  |  妄想劇場  |  Trackback(0)  |  Comment(8)

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妄想劇場【快感編】

2009.10.27 (Tue)

前回までの全開話
1.妄想劇場【拾った編】
2.妄想劇場【飼育編】
3.妄想劇場【しつけ編】
4.妄想劇場【SM編】

**前回までの超簡単な解説**
ボストンバックを道の真ん中で拾う。
男が全裸で登場し、その後執事になる。
犬といったら、SM系の犬と勘違いし女王様セットを着ろと主人公に言い出し
主人公は大人しくボンテージを着た後
車に押し込まれ狼に豹変したセバスに絶句していた。
****************************

車の中にいる何をするのかわからないが、自称肩書き「調教師」の面々。
恐ろしさに、いや興味もあって、いや違う。
とりあえず、かくかくじかじかで私はボンテージを着ている。
ピンヒールは目の前にいるお姉さんが履かせてくれた。
ねっとりとした指先を絡ませつつ、体中がぞわぞわしながらも
胸でかい!などと一部分正気を保っていた。
これが正気かどうかはもう定かではない。

「着きましたよ」
運転手からの案内で車から降りると、明らかに怪しい雰囲気漂う建物。
突き刺さりそうな大きな門扉。
広がる手入れのされていない庭園。
風に踊る枯葉の音。
さび付いたドア。

「さぁ、調教を始めましょうか」
「お嬢様、こちらが支部です」

セバスは私を招き入れるようにドアを開けた。
くたびれた絨毯と、諦めた電球が床に落ちている。
その上をピンヒールブーツで歩いていると、「調教」の意味が分かった。

「もしかして・・・」
「そうです。わたくしは見ているだけで結構です。死にたくはありません」
「いや・・・でも」
「初めてですよね?そう、初体験。快感を味わうということすら知らないその体」
「え・・・いや、そういう問題でも・・・」
「白く赤く火照ると綺麗にピンク色になる。頬を染めたその顔も可愛いですよ」
「そうじゃなくて・・・」
「あぁ、大丈夫です。服を脱ぐ必要もありません。もちろん、縫いでも構いませんが」
「なんていうか・・・これは・・・ちょっと」
「心配ですか?大丈夫です、調教師の皆さんと共に過ごす縄の結び方を教授してもらいます」
「縄?なんに使うの?」
「ムードを盛り上げるために」
「どっちかというと、それ使うとき私死んでいる気がする」
「面白いことをおっしゃいますね。死んでいる気がする。そうではありません。死にます」
「これって楽しいの・・・?」
「私の言う調教を何と勘違いしていたかは存じませんがそれを望むのであれば、あなたの奥にある秘密に触ることになるでしょうね」
「どこからそんな台詞覚えてくるの?」
「BL雑誌です」
「読むの!?」
「勉強はたしなみです」
「なんつーか・・・楽しそうではあるけどさ」
「はい」
「やっぱり一人ずつがよくない?数多いし」
「そうですか?多数派のプレイを好まれる方は多いのですが」
「危険度高いよね」
「それが快感とおっしゃられますよ。皆様」
「その皆様に二度会ったことある?」
「ございません」
「じゃぁ、あそこに転がってる欠片は・・・」
「以前お会いした皆様の一部です」
「あ・・そう」

檻の中にいる彼を調教する。
それが、私に与えられた仕事。
いや、展開的にどうみてもセバスと私がなんだかかもし出す雰囲気あったのにこれ?
まぁいいや。

「ご紹介します。ライオンのランちゃんです!」
セバスは声高らかに紹介した。

「トラだよ。この子」
と、ポツリと私は呟いた。
固まるセバス。

つまらなそうにしているライオンと間違われたトラのランちゃんは
溜息をついて尻尾をぱたんと一回だけしならせた。
腹いっぱいという顔だ。
指やら手足が転がっているのはつっこむべきだろうか・・・。
つか、支部って・・・言ったよね?
本部って何してるの?
一週間私は何をするのだろうか・・・。

つづくっ!
08:00  |  妄想劇場  |  Trackback(0)  |  Comment(18)

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妄想劇場【SM編】

2009.10.18 (Sun)

前回までの全開話
1.妄想劇場【拾った編】
2.妄想劇場【飼育編】
3.妄想劇場【しつけ編】

**前回までの超簡単な解説**
ボストンバックを道の真ん中で拾う。
男が全裸で登場し、その後執事になる。
犬といったら、SM系の犬と勘違いし女王様セットを着ろと主人公に言い出した
****************************

「犬は犬らしくしなければなりません」
私の行った失言は取り消されること無く、そのネタで引っ張る執事こと
命名した名前はセバス。
犬だといったが、動物の犬ではなく「奴隷」という意味で受け取った男。
出かけて買ってきたようだが、SMのフルセットで私が女王様。

着るの?私は。

「ところで、お嬢様」
「なに?」
「着ていただきたいのも、山々なのですがこのお宅のたたずまいでは雰囲気が欠片もありません」
「雰囲気?」
「鉄格子の檻、手錠、黒い壁のインテリア。あぁ、重要な縄も必要ですね。縛り方はご存知です?」

何の話だ!何の!!

「それと、目隠しも必要かと・・・」

何をさせるつもり?!

「ここでももちろん構いませんが、わたくしの喘ぎ声が漏れてしまうのはいささか恥ずかしですね」

ちょっと待て!

「大丈夫ですよ、そんなに真っ青にならなくても。わたくしは、犬です。私から噛み付くようなことは致しません。求められない限り。触れることも、何もいたしませんよ」

ニッコリと笑うセバス。

「セバスが何をしたいのか、何をさせたいのか不明瞭な点しかないけれど私の部屋では困る!」
「では、出かけましょう」
「はぁ?!」

セバスはいそいそとクローゼットの中にしまった自分の入っていたボストンバックを取り出し
私の着替えを詰め始めた。
下着を見ては、悩み、ブラジャーとショーツをどれにするのかというのに時間をかけていた。
はっきり言おう。
ヘンタイだよ、こいつ。
顔としぐさと声だけは完璧でも、中身は単なる輪をかけた変態プレイを好む男。
っていうか、ごめんセバス。
私、あなたが何をさせたいのかよくわかっていないんだけど
このボンテージを着て私はあなたを鞭で叩くの?
それが、どういう意味を示すの?
犬といった一言を取り消させてはくれないの?
猫といえばどうなっていたのだろうか・・・

「あ、お嬢様。お母様にはお友達の家に一週間泊まるとお伝えください」
「一週間?!」
「調教には、最短の時間ですよ?」

・・・調教?

ねぇ、本当に何させる気なの?
何をさせたいの?

「いえ、わたくしがお母様にお伝えしておきましょう。マスターは動揺していらっしゃいますから」
お前のせいだよ、お前の!

荷物をまとめ玄関に運んだ後、すぐに母のところへ行きそして戻ってきた。
え?!納得したのおかあさん!
だって一週間だよ?!

「気をつけて行ってらっしゃい!」
何その、満面の笑みは!
お母さん、何を聞かされたの?!

玄関を出ると、ロールスロイスが止まっていた。
セバスは執事のごとく振る舞いドアを開け、私を車に乗せた。
車の中には女性が二人と男性が三人。
・・・・誰?

「紹介します。調教師の皆さんです」
・・・調教師・・?
「誰を、調教するつもりなの?」
セバスは含み笑いをして一言。

「お前に決まってるだろ?」

車は走り出している。
とても、飛び降りれません。

どっちが犬なんですかね?

「何もしない。何も手を出さない。俺はね。見ているだけで満足なんだよ」
絶句・・・
「それとも、抱かれたいとか?」
セバスはいきなり上着を破いた。
「ちょっちょっと!」
「なんだ、やる気じゃないか。ちゃんと、着てくれたんだ。ボンテージ似あってる。覚悟してろよ?」

真っ青になっていると、お姉さんがとどめの一言。

「大丈夫、気持ちよくなるまで調教してあげる」

この車は、どこへ向かっているのだろうか・・・?



09:28  |  妄想劇場  |  Trackback(0)  |  Comment(10)

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妄想劇場【しつけ編】

2009.10.09 (Fri)

前回までの全開話
1.妄想劇場【拾った編】
2.妄想劇場【飼育編】


「犬って何よ」
燕尾服を着て私のことをお嬢様と呼ぶ、自称「犬」。
全ては私がいけないんだけれどもさ。

お手をしなければならない。などとからかっていった言葉を忠実に守っている。

「お嬢様、さすがに犬と呼ばれるのも寂しいですね。名前をいただけませんか?」
「ポチ」
「首輪もしますか?」
「迷子札をつけようか?」
「わかりました」
「いや、止めろよ・・・」

突っ込む人がいないと段々寂しくなってくる。

母はというと、なんかの知り合いが×ゲームでもさせられているんだと思っているらしいが
こいつはうちにい続けるつもりだ。

「ご飯を頂きたいのですが」
執事のわりに下手に出つつも、要求は的確ねぇ・・・
「何が食べたいの?」
「ドックフードを」
まだひっぱるか!その犬を!
「わかった。わかったよ。名前は、そうね・・・セバスよ!」
「セバス・・・ですか?」
「セバスチャンといいづらいから、セバス!」
「ありがとうございます。賜りましたお名前を迷子札に書いておきます」

書くなよ。
っていうか、なんでもう持ってるの?
首輪と迷子札。
どこから持ってきたの?
それもその首輪、どっからどうみてもSMっぽいんですよ。
マニアックだな、オイ!

「パスタを頂きたいです」
「パスタ?」
「はい」
「わかった。待ってて」
冷凍庫を見ると、パスタがあったので冷凍食品をチンした。
お皿に盛り付け部屋に運んだ。
すると、セバスは驚いた顔をして見せた。
「なに?」
「なぜ、こんなに早くこのようなものが出来るのですか?」
「冷凍食品」
「冷凍・・・?」
「かちこちに凍ってるのが、チンすればすぐ出来るのよ」
「チンとは?これですか?」
指差した場所を私は蹴り飛ばした。
「さすがに・・・ここを蹴られるのは急所ですよ」
「だまって、食え!」

食べ終わると、セバスはおもむろに私のクローゼットの中身を見始めた。
そして、「足りないものがありますね」と言って「出かけてきます」と出て行った。

そういや、本部にいくとか何とか・・・

「戻りました」
早いな、妙に。
ねぇ、三分くらいしか経ってないよ?
それなのにその大量の紙袋は何?

「ご主人様には、これを着ていただかないと」

出てきたのは、鞭と赤い蝋燭と、編み上げボンテージと、網タイツだった。

「犬は犬らしく、過ごさねば」
にっこりと笑うセバスは最後まで犬を貫き通したいらしい。

どうする私。
着るの、これ。
08:00  |  妄想劇場  |  Trackback(0)  |  Comment(8)

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妄想劇場【飼育編】

2009.09.29 (Tue)

突然、現れたのは素っ裸の男性。
超好みの女顔をした素敵な男性。
声は大好きな声優さんとよく似ている(イシダアキラさん)

問題は、道路の真ん中に落ちていたボストンバックから出てきたということと
パンツも履いていないことだった。

「どういうつもりかしらないけど、兎に角、バックに戻ってください」

そういうと、「いいの?じゃ」といって戻ってしまった。
どうやったらこのサイズのボストンバックに戻れるのだろう。
不思議に思ってファスナーが勝手にしまったのを少しだけ開けると
「寂しいなら、そう言えよ。こねこちゃん」
といわれたので、ファスナーを閉めて外から蹴り飛ばした。
「いてぇっ!」
やっぱり中にいる。

どうしよう。
どうする?
生ごみ?
いや、違う。そうじゃない。
これは、人間らしい人間じゃない人間だ。
・・・自分で言っててよくわからなくなってきた。

「出してぇー!一度目がさめたら眠れないんだから!」
叫び声が聞こえたのでファスナーを開けると今度は洋服をしっかり着て出てきた。
「これで文句ない?」
だからって燕尾服はないでしょう。

「さぁ、参りましょうお嬢様」

かっこよく、まるで執事のように振舞って鞄の中から出てきたが
彼は裸足だった。

「やっぱり何か間違ってる気がする」

それが、例え、鞄から出てきた男だったとしても
何か感覚がずれている男だったとしても
好きだって思ったら
好きだって考えたら
気が付いたときには、それは恋なんだもの。

「ところでさ、俺、挨拶した後本部に戻らないといけないから。じゃ、出してくれてありがとう。またね」
立ち去って行く彼の背中を見て、裸足でかけていく燕尾服の男。
百年の恋が一瞬にして冷めるとはこのことかと思った。

突然戻ってきて「ごめん、やっぱりおなか空いたから何か食べたい」とさわやかに笑う。
「だったら、最初にお手をしなきゃいけないのよ」と意地悪を言ってみたら
「そうだったんだ」といって彼は私の手にキスをした。

「これで満足ですか?姫」

こういうところだけ、しっかり知識付いてやがる!
真赤になりながら靴下と靴を履いて出てきてというと、出てきてくれたので
燕尾服の執事を従えて私は家に帰った。

「ただいま」
「誰?!」
「犬です」
「犬?!」

・・・・どうしようか。この先・・・。
08:00  |  妄想劇場  |  Trackback(0)  |  Comment(10)

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妄想劇場【拾った編】

2009.09.18 (Fri)

仕事が終了した。
そう、一つのプロジェクトが終了するたびに私はそのチームと会社に対して
さようならといって分かれる立場である。
プロジェクト単位で雇われた、というのが私の位置。

そんな最後の日。
大抵なら、送別会などがあったりもするんだが実はプロジェクト自体がかなり進捗悪く
自分の契約期間内に終わらなかった。
結果、飲み会どころではないという話しになり私の延長の話もあったが
既に予算オーバーのため却下された。

そんな帰り道。

あからさまにあやしいボストンバックを道のど真ん中で発見。
何あれ?
つか、車通ったら危ないじゃん。
とりあえず端に寄せておこう。

重っ!

ずるずると引きずって端に寄せた。
一体何が入っているんだか。

・・・。

開けてみようか?
いや、しかし。
でも、いや、まて。
きになる。
だが、しかし、その。

ファスナーを開いてみた。

「あ、開いた」

中から出てきたのは人間。
開いた口がふさがらない。
つか、素っ裸なんですが。
前かくして!
ねぇ!前隠してよぉ!!

あぁでも、すっげーかっこいい・・・。
何この声。
ちょー好みなんだけど。
なんていうか、カヲル君だわ(byエヴァンゲリヲンのカヲル=イシダアキラさん)
肌も白いし、細いけどすらっとしててすごく綺麗な顔。
こういう女顔の人好きなんだよね・・・

「あのさ」
「はい?」
「拾ってくれた人が俺の恋人になるシステムなんで、よろしくね」
「は?」

かくして二人の恋は始まったのであった。
08:00  |  妄想劇場  |  Trackback(0)  |  Comment(20)

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妄想劇場【恋愛編】

2009.09.14 (Mon)

仕事をしていても楽しいと思ってすることはあまり無い。
でも、それでも楽しみを見つけてするからこそ続けられるんだと思ってる。
そんな日常でパソコンを使ったメールのやり取りも全部ログが取られてるから
へんなことかけないし。
チャットもチーム全体で繋いでるけどそれもログ取られてるもんね。
まぁ、ある程度のことは見過ごされてるけどちょっとした恋愛相談室がそこに出来ていた。
ひょんなきっかけで私の好きな人がばれてしまった。
社内恋愛などというと、こそばゆい感じがするのでその気は無い。
しかし、周りは浮き足立って手のつけようが無いほどだ。

正直、恥ずかしい。

事あるごとに、皆は私とその人を二人きりにさせようと努力してくれる気持ちはありがたいが
残念ながら、自分の気持ちを隠すので精一杯だった。

「もっと積極的にならなくちゃだめじゃない!」
と、更衣室で言われる毎日の反省会もむなしく過ぎ去るのを待つだけ。
騒がれれば騒がれるほど、あまりにも遠い存在となってしまう。

好きだなって思ったきっかけが何かはもう覚えてない。
好きだって思ったら多分、それがきっかけなんだと思う。

けれど、騒ぎ立てられすぎるとその気持ちがしぼんでいく。
だって妙に期待しちゃうじゃない。
皆が協力して出来た場面でも、何かある度にその行動とかそういうのを意識して
考えてしまって、馬鹿みたいって自分を叩いて元に戻すの。

「なにやってんだろ」

そんなある日、回覧書類が彼から私へ回されてきた。
回覧書類なのに付箋が張ってあるのがおかしいと思ったらこう書いてあった。

今日、仕事終わったらどこかに食べに行きませんか?

一瞬で私の顔は真赤になり、何が起こったのか応援部隊は気づいており
机の下ではガッツポーズが多数見えただろう。
08:00  |  妄想劇場  |  Trackback(0)  |  Comment(10)

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