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融通の利かない殺人犯

2009.02.28 (Sat)

「僕が、犯行をした日は7日です。7日の7時7分」
「わかった、いい加減それはわかった」
「いえ、わかっていません」
 取調室で、戦っている俺。
本来なら、戦うべき内容はもっと違うはずなんだが。
「まず、犯行時刻ではなく犯行内容についての確認だ」
「いいえ、それはできません」
「おい、いい加減にしろよ」
「いいえ、どうしてもゆずれません。僕は、人を殺しました。それだけの罪をしたことについて話すというのならば僕の覚悟をきちんと聞いていただく必要がございます」
「覚悟だと?」
「そうです、人を殺すことなんて簡単にできることではありません。ましてや、あんな状態にできるのも並大抵の精神力ではできません。いいですか?僕は、人を殺したんです」
「なら、理由は何だ?」
「それは僕から話すべき事柄ではありません」
「君が殺した、今そう話しただろう」
「そうです。間違いございません」
「その人を殺す覚悟というのを話して欲しいんだが」
「あなたのようなただ事をさっさと終わらせたいという思いだけの人に話したいとは思いませんし、また僕自身だけでその事柄は話すべきことではないのです」
「どうすれば話してくれるんだ?」
「僕が殺した人を連れてこなければなりません」
「はぁ?!」
「僕は、ある理由から殺しました。ですが、その理由は正当なものであり僕自身その道をたどる人生を歩むために生まれてきたと考えています」
「何を言っている?」
「僕が人を殺すのは、必然だったということです」
「殺された人間は、殺されることが運命だったとでもいうのか?!」
あまりに頓狂なことを言い続けるこの少年に堪忍袋の緒はほつれている。
机を叩いて声を荒げて俺は少年を睨みつけた。
だが、ちっともその効果はなく、ただ少年は俺を目をまっすぐ突き刺すように見ていた。
「そうやって、大人は皆僕の話を聴こうとしない態度が残念でなりません」
その言葉で、俺は渋々腰を下ろした。
「すまん」
横柄な態度だが、一応、目をそらしつつ謝った。
すると、少年は意外そうな顔をして俺を見ていた。
「こんなことを言った僕に、謝った大人は初めてですよ」
「…確かに子供だからと、そういう扱いをしている。それは認める。話を聞かせてくれ」
「僕が、殺したことに違いはありません。ですが、あの時、彼は僕にお願いをしました」
「彼って?」
「ある人、ととしかいいようがありません。僕自身誰なのか知りませんから」
「知らない人が、あの現場にいたのか?」
「あの現場とはどこですか?」
「遺体発見現場だ」
「いえ、違います」
「では、どこに?」
「えっと…すみません。その場所には、僕は来るまで連れて行ってもらったので詳しくはわかりません」
「車?ということは、その彼は成人している人?」
「正確な年齢はわかりません。ですが、車は運転していました」
「その彼は、君にとってどういう関係の人?」
「…そうですね、説明が難しいです。いつもいつの間にか僕の側にいて、一緒に住んでいるわけではないのですが小さな頃からいる人です」
「小さな頃から?それなのに、名前も知らないのか?」
「通称…でしたら、わかります」
俺は、興味を示した。
この事件自体が、異様なものだった。
確かに殺人事件といえば、それだけだ。
だが、あまりにも惨殺な殺し方。
けれどその殺害された人の姿は、正直、美しいと思った。
芸術品のような。
ほぼ、伏せられているこの事件。
逮捕された少年、その年齢は不確か。
理由は、出生届けが出ていない子供だったからだ。
今まで拘留してきて、名前すら名乗らないこの少年の生い立ちは普通に生きてきた俺には到底理解できない世界で生きていたのだろう。
 にしても、見た目小学生。
三年か四年だろうか。
言葉遣いはしっかりしている。
誰が教育したのかも不明だ。
学校も行っていないはずだ。
「なんていうの?その人の通称は」
「死神さん」
少年は、そういって首から下げていた紐を上げ黒い十字架を俺に見せた。
「これが、死神さんと僕をつなぐ唯一の扉の鍵なんです」
言葉に詰った俺は、ただ、少年を見つめてじっとしていた。

「おい」
突然、声をかけられ振り返るとそこには上司がいた。
「なんですか?」
「何をしている、こんな所で」
「取り調べですよ、例の事件の少年の」
「何の話だ?」
「は?」
振り返ると少年の姿は無かった。
「いや、ここにあの名前も話さない子供が居たじゃないですか。あの惨殺された事件の」
「何を言っているんだ?お前疲れてるんじゃないのか?毎日毎日、ずっとここで独り言いってたぞ」
「・・・え?」
上司が机の上にファイルを投げ置いた。
「お前の担当だ、現場に行って来い」
「これは…」
「遺書にお前の名前が書いてあったそうだ。知り合いか?」
その遺体の写真は、さっきまで話していた少年にそっくりな青年が写っていた。

「兄さん、ずっと、探していたんだよ。行方不明になったあの日から」
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08:34  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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走った先のゴールには

2009.02.27 (Fri)

走ったんだ。
勢いよく。
それは、走馬灯のように。
きっと、何がなんだかわからなくなるくらいに。
走らないと追いかけてくるから。
怖いんだ。
振り返るとそこにいるんだ。
じっと僕を見つめて狙っている。
いつでも襲い掛かってくる体勢をして、ニヤリと笑って真後ろにいる。
だから、必死に逃げないと追いつかれてしまうんだ。
周りを見る余裕はなかったから、走ることで生きている実感を保てたんだと思う。
ゴールが見えなくて。
今いる場所がわからなくなって。
襲ってくる闇から逃れることだけを考えて。
ただ、思いつくままに。

生きてきた。

逃げ回っても
逃げ回っても

どんなにそれが必死でも逃げ切れないんだ。

終わらない。
ゴールなんてないんだ。
ゴールが見えて、そのゴールにたどり着いた瞬間、またピストルの音がする。

そこがスタート地点に早変わり。
休む暇なんてどこにもない。
水を飲む時間も
その味を確かめる時間も
瞬きをして目の前にあるものが何かを見ることも
何もできないんだ

息が苦しくて
だんだん足が重くなって
それでも、追いかけてくるから
とにかく進んで
どこかに進んで

でも

それが、ずっとその場での足踏みだって気付きたくないだけなんだ。
08:18  |  星に願いを  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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塗り薬

2009.02.26 (Thu)

怪我であれば、軟膏だったりと塗り薬がある。
それは、とても便利だと思うわけだ。
絆創膏も最近は種類が沢山ある。
貼っておくだけで傷が治っちゃうなんてものもある。
ちょっと値段が高いが、確かに治った。
かぶれてしまうけれど。
 元々あまり皮膚がじょうぶではないのだ。
とはいえ、怪我したときに絆創膏を貼らず過ごす生活も辛い。
大抵が我が家では塗り薬というとアロエである。
そう、あの、アロエ。
とげとげちくちくのアロエちゃんだ。
アロエの花をご存知かい?
年に一度だけいつのまにかにょっきりと生えて、赤い花を咲かせる。
あまり見ることがない。
大体だが、一日二日で終わってしまうからだろうか。
あのアロエは、とてもよい。
食べてもいいらしいが、苦いので私は遠慮したい。
怪我してすぐにアロエをちょん切って葉っぱの茎側の部分の白いところの黄色い液が一番効果的。
庭に生えているアロエちゃん達は重宝しているが、一度だけ全滅した。
それは、雪だ。
ちっとも積もるような生息地域ではないのだが、時折思い出したかのようにこんもりふることがあるわけで。
それで、アロエ自身がしもやけになったのだ。
しもやけという表現が正しいわけではない。
で、まぁ、あらたなアロエちゃんを買ってきて植えたら増えた。
ところがだ。
どんな軟膏でも、痛み止め成分が入っているものだったとしてもだどうしても効果のないものがある。
それは、頭痛だ。
 否、それは飲み薬であるだろうと今思っただろう。
確かに飲み薬であるのだが胃が弱い私には、頭痛を止める代わりに胃を痛めるという二律背反にいつも辛い思いをしているのだ。
最近飲みはじめた胃腸の弱い人によいという漢方のドリンクがある。
意外とまずくはないが、好きな味じゃない。
カラメルの味だ。
私は、プリンの底にいるカラメルは大嫌いなのだ。
なのでいつも底だけ残して食べる。
とはいえ、ちょびっとの量だけ飲めばいいのでそれで胃がよくなればと思って飲んでいる。
 だが、頭痛もそうだが毎月いっつも痛み止めを飲まなければならない。
はっきりいって、たまったもんじゃない。
そんな時、偶然薬局で見つけた。
痛い場所に塗る痛み止め。
その名も「トマリン」
薬局に置いてある手書きのオススメポイントには、頭が痛いときはおでこに塗るといいと書いてある。
本当なんだろうかと思ったが、とても私にとっては願ったり叶ったりだ。
お腹が痛いときも、腹に塗ればいいそうだ。
なんていい軟膏なんだと歓喜した。
値段はそれほど高くない。
そこで私は、この妙な偏頭痛に悩まされているので塗ってみた。
おでこに。
すると、みるみる痛みがとれてきたのだ。
なんて素晴らしいんだとこれからこの「トマリン」の愛用者になることは間違いないだろう。
そんなトマリンを塗っていたある日、ひったくりに会って頭をバッドで殴られた。
頭から血が出て割れる音がしたのに痛みがなかったんだ。
トマリンって一体何でできているんだろう。
そんなことを地面に張りついて考えた。
まぁ、もう痛みどころか何も感じない冷たい体になってしまったけれど。
08:44  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(3)

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今日はお休み なので作者の独り言でも

2009.02.25 (Wed)

今日は、家族の命日なのでお休みです。

というわけで、皆様。

おはようございますm(_)m
遅いですね。

昨日から、頭痛なんて熱出した時しかなかったのに最近妙に偏頭痛とやらに苦しんでおります。
処方された鼻からぶしゅっと一発、薬を噴射するものをいただきましたが効果なかったです。

高かったのに…。

そうそう、誕生日の時に写真を載せた手の怪我ですが包帯もとれ絆創膏もとれ
なんとか快方に向かっています。

ただ、ちょっと力を入れたりするとまだ痛いです。
傷自体がふさがってはいるのですが、赤くはれているのが気になります。
・・・何事もありませんように・・・。

今日は、私のこのブログを書くきっかけともなった小説の映画がDVD&ブルーレイになって
発売される日です。
スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray]スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray]
(2009/02/25)
菊地凛子加瀬 亮

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この作品です。
私は、元々この作品はCMで知りました。
んでもって、ナレーションを聞いたときに恋愛ものだと思ったわけです。
後は、アニメーション製作会社を知っていたからいい作品かもという勝手な評価で期待していました。
で、わざとこの作品の情報をシャットアウトして映画館に行きました。
肩透かしを食らって、映像がぐるんぐるんまわるのでメガネをかけて見に行ったのが
災いし酔いまくって帰宅。
ふらっふらでした。
が、よくよく考えてみると物語り自体なんの完結もしてないんですよ。
なんというか、一応完結したっぽく終わったけどあれはどうなったわけ?みたいな・・・
そんな疑問がわんさと出てきて。
ふっしぎだなぁと思ったら、なんと原作があるとの事。

それで、速攻で本屋さんに行ったらありましたよ。
本が。
それも、なんとシリーズ作品でした。
そのシリーズ作品のひとつを映画化しただけだったんです。
そりゃぁ解決しませんわなぁ・・・。
スカイ・クロラ (中公文庫)スカイ・クロラ (中公文庫)
(2004/10)
森 博嗣

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これが、文庫版(それも、映画上映中限定の表紙だったそうです)
で、元々単行本で素敵な表紙のタイプがこっち。
スカイ・クロラスカイ・クロラ
(2001/06)
森 博嗣

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作品を読むとわかりますが、この表紙のほうが作品に対してbetterです。

とはいえ、お財布が怒りまして&この単行本は本屋さんになかったので文庫版を一気に買いました。

ナ・バ・テア (中公文庫)ナ・バ・テア (中公文庫)
(2005/11)
森 博嗣

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ダウン・ツ・ヘヴン (中公文庫)ダウン・ツ・ヘヴン (中公文庫)
(2006/11)
森 博嗣

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フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life (中公文庫)フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life (中公文庫)
(2007/11)
森 博嗣

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クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky (中公文庫)クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky (中公文庫)
(2008/04)
森 博嗣

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とまぁ、この作品を買い占めたわけです。
ところが、なんと最後の番外編というのでしょうか?
スカイ・イクリプスは、発売されたばかりで単行本でしかなかったんですよ。
で、更に本屋さんにもなくて。

図書館を利用しました。

あ、今日発売かな?

スカイ・イクリプススカイ・イクリプス
(2008/06/24)
森 博嗣

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イメージ画像がなかったので、単行本の画像を。
本来なら、この画像にある下のほうの丸いシールはなかったんですけどね・・・。
本自体にべたっとはってあるんじゃなくて、この本にビニールカバーみたいなのがあって
それにぺったりとくっついていました。
本屋さんで見たときは。

私は、この原作者である森博嗣さんを知りませんでした。
どうやら有名な作家さんだったようで。
で、読んでみたところ文章が好きでした。
物語自体が、映画を見た後だったからかもしれませんが映像が見えるんですよね。

ま、かといってこの本全部読んだからといって疑問が解消されることはなく
増え続ける一方で、???となりますが意外と心地いいんですよ。
不思議なことにね。
私は、本の紹介を発売された順に書きましたが著者曰く、第一巻はナ・バ・ティアなんだそうです。
で、最初に発売されたスカイ・クロラは最終巻と。
時系列で言うならばその通りです。
どっちから読んだほうがオススメか?といわれると、私はスカイ・クロラから読むほうをオススメするかな。
でも、スカイ・クロラから読むと?が余計に増えるけど。
全てを読み終えればそんなに大差ないかもしれない。
人によるかもしれませんが、何度も読まないと自分の中でこの物語を消化できないから。
難しい話ではないんです。
ただ、味が後々でてくるスルメ物語なんです。
と、私は考えています。
つまり、何度も読み返すことになると。読み返さずにはいられないんですよ!と
思うのは私だけかしら?
こんなに小説を読み返したこと人生の中でないですよ・・・。

好き・嫌いははっきり分かれる作品だと思います。
私は、大好き。
飛行機乗りたくなったもん(笑)もちろん、散華ね。
まぁ、プッシャ型のプロペラ戦闘機なんてものが実在すればの話だけれど
その前に、私は飛行機苦手。

この作品は、オススメ作品か?といわれると
映画と小説は別物と考えたほうがいいと思うとしかいえないかしら?
ただ、映画のクオリティは綺麗だしすごく細かいところまで描かれているから
CGを勉強する人やそれに関連する人は、すごく参考になる作品じゃないかしら?
敢えて、難を言うなら字幕を見ながらせっかくの戦闘シーンを見なければならないこと。
英語を聞くことができる方なら戦闘シーンに集中できていいかも。
押井 守監督という人も有名な方だそうです。
残念ながら知りませんでした。

ただ、プロダクションIGというアニメーションの製作会社を知っていました。
それは、功殻機動隊S.A.Cと2GIGというアニメを知っていたから。
というか、絶賛ハマっていたんですよ。
その時。
今でも好きですが。
その後の、S.S.Sも好きですね。

で、いっちばん最初の映画 功殻機動隊 GHOST IN THE SHELLの監督さんがなんと押井 守さん
だったそうです。
この作品は、見た記憶がありますが当時はまだ私は子供だったのでちぃっとも意味わかってなかったと思いますが面白いなぁというイメージだけはあります。
でも、テレビで見た気がするから・・・ケーブルテレビで見たのかなぁ?

サントラの話をしましょうか。

スカイ・クロラは、サントラ担当をされていませんがメインテーマのオルゴールの音楽がすごく好きです。
全体的に、作品にとてもマッチしているので私は好きです。
まだ、サントラ買ってませんけど(汗)

で、功殻機動隊の音楽を担当されている菅野ようこさんは本気で好きです。
曲を聴いて、気に入った!と思ったら、大抵菅野ようこさん作曲なんですよ。不思議なことに。
最近では、マクロスフロンティアが有名でしょうか?
友人から紹介され作品も見てみたら意外と好きで、今ではエンドレスに聞きまくっています。
マクロスというアニメもシリーズ物のようですが、私は知りません。
なんとなく、音楽で戦闘するというイメージしかありませんでした。

さて、スカイ・クロラの初回特典のブルーレイなんですが・・・
もちろん、どんなものが初回特典としてついてくるのか楽しみにしておりました。
で、もちろん買うつもりでした。
大体、ブルーレイだとして、本体が5000円くらいだから8000~10000円かな?と思っていたので。
残念ながら、金額的なものに裏切られ手が出せない値段&いや・・・その初回特典は私は欲しいとは思わないな・・・というものでした。
初回特典にだけある森博嗣さんのコメントはとても気になりますけれど。
あと、スッキリクロラっていうショートアニメーションも好きだったのにな・・・。
宝くじでも当たって、お財布がすっごい余裕がありますってんならもちろん購入しますが
4万は無理です。
ごめんなさい。
なんで・・・4万なのorz と 本気で消沈したのは言うまでもありません。

さて、独り言というよりスカイクロラの宣伝になってしまいましたね。
ネタバレはしないよう、どんな物語なのかは書きません。
気になった方は、図書館でも貸し出しされているので見てみるといいかもしれません。

森博嗣さんという著者のブログもありますが、終了いたしました。
面白いですよ。
私は、ブログでしか見ていないのですが書籍化されています。
MORI LOG ACADEMY〈1〉 (ダ・ヴィンチ ブックス)MORI LOG ACADEMY〈1〉 (ダ・ヴィンチ ブックス)
(2006/03)
森 博嗣

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絵を見てわかったかもいらっしゃると思いますが、なんと絵が羽海野チカさんなんですよ。
ハチミツとクローバーの作者で、現在3月のライオンという漫画をかかれていらっしゃいます。
ハチクロも、作品が終わった後に一気に買って読んではまったんですよね。
画風が好きで、画集も買いました。

どんどん、話が脱線していってますがまぁ気にしないで。

漫画は読んでますよ~
今は、ブリーチ・D-Grayman・3月のライオン・ホリック・ぼくを包むつきの光かな・・・
途中まで読んでいてその後出ていない作品が、少年魔法士ときみのカケラとエヴァかな。
エヴァは映画になって、リメイクというべきなのかしら?出てくるようですが。
とりあえず、DVDは買いましたよ。
通常版の。
CG部分が素敵でした。

アニメーションは、最近はあまり見てないですね。
ちょっと前に、スレイヤーズが復活して喜んでいたら1クールであっちゅーまにおわって
AT-Xのみの放送になってしまったようですね。寂しい・・・
黒執事は、どんな物語なの?とアニメで見ていますがこれといって原作を買おうというほどまでに
至っていませんが表紙は素敵ですね。

湯水のようにお金があったら、本を買い占めたいですね。
で、ゆっくり読みたい。
あと、学校も行きたいな。
洋裁の学校。
あ、どうかな。一眼レフのカメラをもっと使えるようになりたいからその講習も受けたい。
今、NikonのD50(初心者用)を使っています。
いいレンズ(望遠ができるもの)が欲しいけれど、その前にフラッシュが欲しいかな。
レンズもほしいなぁ・・・でも、本体並みに高いんですよね・・・。
猫を撮影するのって難しいよ・・・
モデルしていると、すっごいカメラを持ってくるカメラマンさん
それを操る姿はすごいなぁといつも思います。

最近、モデルもしてないなぁ・・・
撮影したいですね。
温かくなってきたし。
暑くなる前にしないと、耐久レースになりますからね。野外撮影は・・・。
寒くても耐久レース・・・。

まったく統一していない独り言でした。

あ、小説
アニメもあるけど、図書館戦争シリーズも面白いですよ。
これは、恋愛物といえばそうなんですが、言葉に対するんー・・・表記もあるので
意外とへぇと思うところもあって好きですね。

あ!そうそう!
FFのアドベントチルドレン
FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE 【通常版】 [Blu-ray]FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE 【通常版】 [Blu-ray]
(2009/04/16)
櫻井孝宏森川智之

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通常版しか、表示されないや・・・
FF13の体験版があるかないかだけ・・・かな?
ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン コンプリート っていうのがあるんですよ。
どっちを買うか迷っていますが、これはFF7を知らない私でも好きだった!
CG技術ってすごっ!と思っちゃった。
まぁ、すでにDVDで発売され持っているんですが30分もストーリーが追加され
更にブルーレイですよ。
画質が違いすぎる・・・
欲しいです。

欲しいですとも。


というわけで、独り言を言い続けると終わらなくなる人なのでいい加減にします。
時折、こんな独り言があると楽しい?
こんなんでよければ、書き連ねますよ(笑)
楽しいよ!と思った方、拍手ボタン(水色)を押してくださいませ。

ではでは、ごきげんよう
12:12  |  作者の言葉  |  Trackback(0)  |  Comment(11)

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てすと

2009.02.24 (Tue)

「では、ご登録に際してテストがございます」
「はい」
「筆記と実技になります」
「わかりました」
「では、当日お待ちしております」
「よろしくお願いいたします」
そういって電話を切った。
大抵、どこの会社も初めて登録する場合テストがある。
一般常識といったところだろうか。
例えば、見るの尊敬語は何?とか。
ご覧になるというのは、中々言いつけないと出てこない言葉だろう。
後は、言うの謙譲語は?などだ。
申すである。
まぁ、これも電話応対などしていれば身についていること。
尊敬語は?となると
おっしゃるである。
細かく言えばこうなるが、実際相手にとって不快でなく失礼に当たらなければいいわけだ。
間違った敬語を使ったとしても、必死で丁寧に応対している気持ちが伝わればそれが苦情になるケースはほぼない。
あくまで、ほぼといっておこう。
 当日、私は指定された書類を持って会社ヘ向かった。
バス一本でいけるが遠い。
おしりが痛くなる距離だ。
ところが、どうやらすっかり寝入っていたようで気がついたときには耳から聞えてきた音楽は次のアルバムになっていた。
会社について、まず私の情報を書き込んだ。
それから身分証明を見せた。
その後、テストが始まった。
「では、20分後に」
そのテストをひっくり返して私は硬直した。
何これ?
①下線部の漢字の読みを答えなさい。
撲殺事件は多発している。
猟奇的なものほど印象は強いがサスペンスとしてはありきたり。
一言に殺人とはいえ殺害方法も色々だ。
一番重要なことは証拠を残さないこと

②ひらがなを漢字になおしなさい。
ほうちょうは刃を上に向けて刺すと量刑が軽いらしい。
けんじゅうを使用するには9ミリが一番適している。
ビルの屋上からひょうてきを見定めるには仕留める瞬間まで待て。

③空欄に文字をうめなさい。
最近多発している事件の中で一番多いのは  事件である。
事件現場でで犯人に繋がる一番の証拠は  である。
大抵火曜サスペンス劇場は   で終わる。
犯人は   の近くに必ずいる。
映画のヒーローは何に打たれても   事はない。
ヒロインはなにかしら   の仲間である可能性が高い
第一発見者は大抵  ことが多い
ドラマの探偵はどうやってあの交通費を出して勝手に捜査をしているのか、その費用はどこから出ているのかそれは全部  である。

④次の設問に答えなさい。
レオンに登場する主人公の名前は?
彼が一番の武器だといったのは何?
大切にしていたものは何?
朝ごはんは何を食べている?
お腹が痛いといった彼女は何が原因と思っていた?

⑤今の気持ちを一言で表しなさい。

硬直しつつも、時間制限20分。
兎に角、鉛筆を動かした。
答えられる部分は解答した。
想像していたテストとはまったく趣旨が理解できないものだった。
終わったところでテストの表題を見た。
一般ではない常識テスト
と、書いてあった。
「いかがでした?テスト」
「どっどうでしょうねぇ」
苦笑しかできない。
「でも、まぁテストは形式的なものですから」
「はい」
「では、実技試験を行います」
「わかりました」
「まずは、これから行いましょう」
「わかりました」
「これが、標的です。確実にうってくださいね」
「もちろんです、私の特技ですから」
「では、始め!」
号令と共に、私はタイムアタックを開始した。

タイピング速度はちょっとだけ自信があるの。
08:30  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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命をつなぐ粒

2009.02.23 (Mon)

いつも買う店に行った。
その店は家からかなり遠い。
わざわざそのためだけに行くなんて事は考えられないことだ。
何故なら、秘密の買い物だから。
 とはいえ、多分何かしら気付いているはずであろう。
あの食べ物がもうあと少ししかない。
いつもならついでの時による場所。
だけれど、それを待ってはいられなかった。
車を飛ばして行ってみるといつもなら渋滞の都心部を抜けていくのにガラガラの道。
何かあったの?というくらいだ。
日曜日だというのに。
あっという間にその店について、私はあの食べ物を探した。
ところが、なんと4袋しかない。
きょろきょろ見渡した後、店員さんが気付いて「お客様、あちらです」と教えてくれた。
沢山ある中で、吟味するのは私の好みの粒がそこに入っているかどうかという部分だ。
この吟味は何より時間がかかる。
できることなら自分で袋に詰めて好きな部分だけ取り出したいくらいだがそうはいかない。
ひたすら悩んだが今回は、売ってある袋自体が少なかった。
同じ袋の中でもひたすら吟味して購入した結果、家に帰ってびっくりした。
 いや、確かに違和感は感じていた。
妙にいつもならほとんど入っていないものが沢山入っていると。
だけれど、他もそんな感じで悩んだ結果だったはず。
食べた時それは核心になった。
「何これ?」
とても、同じものが入っている商品だとは思えなかった。
賞味期限を見て、違う賞味期限のものをあけて比べた。
明らかにいつもの味だった。
そう、この味の違う賞味期限の袋だけが異様な味がするのだ。
食べられたものではない。
そこで、もう一袋おなじ賞味期限のものをあけためしに食べてみた。
やはり、同じ異様な味だった。
その賞味期限の袋は合計で4袋。
100g200円だから800円も!とショックを受けた。
次の日私は店に電話してみると交換してくれるというのだ。
あまりにこの商品を大量に買っていくので顔は覚えられていた。
開けたのですがいいのですか?というとそれでもいいよといってくれる。
あぁ、よかった。
私は、危うく死ぬところだった。
これがないと、死んでしまうわ。
私の命綱だから。
でも、困っている。
どうやって見分けようかと。
一度こういうことがあると、疑ってしまうのは誰しもあることだろう。
信用して最高の品物だと思っていたのにもかかわらずこの粗悪品。
一見してあるものが大量に入っているという事意外見分けがつかない。
かなり難しいのだ。
さて、どうしてものだろう。
粗悪品を食べても私は死んでしまうの。
それは急激に命を削るの。
間違って食べたとしてもね。
だから、慎重に選ばないといけない。
今度は、だまされないように。
けれど、もうに度とその粒に出会えることはなくなってしまった。
私が店を出た後の横断歩道を渡ったとき、周りを見ずに怒りに任せて走ってしまった。
あぁ、なんでこんな事に。
粒の効果が、こんな場所で切れて動けなくなってしまうなんて。
08:54  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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ごめんね

2009.02.22 (Sun)

彼女が発見されたその場所は、ほとんど人目につかない古びた団地の冷たいコンクリートの上だった。
綺麗だった顔がもの見事に潰れ綺麗だった青い眼が別の場所にあった。
手足はあらぬ方向に折れ曲がり表情は恐怖と涙だけが固まってそこにあるというような感じだった。
発見者はこの団地の住人で、寝る前に奇妙な音がしたものの特に気にせずそのまま就寝し次の日窓を開けて下を見てみると倒れている彼女が目に入ったそうだ。
 生徒手帳から彼女の身元がわかり家族へ連絡後、彼女の兄弟である僕の友達から連絡が来た。
「お姉ちゃんが自殺したって…」
僕は、予感していた。
なんとなくで、だから、電話したときに口に出せなかった。
感じ取ってしまっていたからこそ、逆に後押しするようで口にできなかった。
自殺なんて考えるなよって。
その電話を切った直後、どうやら彼女はここからこんな寂しいところからたった一人で飛び降りたのだ。
屋上に行くと彼女の靴と鞄、靴の中に入れらた遺書があった。
警察がそれぞれ遺品を押収していく。
 警察に着いて遺書を見せてもらった。
「ごめんね 慎」
たった、一言だけだった。
僕には理由がわからなかった。
どうしてそこまで彼女が追い詰められていたのか。
学校でのいじめがあったなどという話は少し聞いてはいたが、特に自殺まで考えるほど酷いものでもない。原因となるものが他にあるというのなら何だ?
「お姉ちゃん、最近、ずっと部屋にこもってたんだ。学校もほとんど行ってなくて」
「え?学校も行かずに?」
「うん、泣いてばっかりだった」
「どうして?」
「わからない。だけど、君になら何か話してるんじゃないかって思ったんだけど」
「いや、何も。ただ、なんとなくだけど」
「何?」
「死ぬことに対して興味を持っているというか、それが一番の解決策というようなことを言っていた」
「なんで?!」
「わからない。ただ、淡々と話していただけだから。僕はそれを聞いていただけ」
「父さんや母さんには秘密にしてたんだけど」
「何を?」
「お姉ちゃんのこと」
「…秘密にする必要ないと思うが、僕と真由里が付き合っていることは知ってるよ」
「え?!」
「真由里言ってなかったのか?」
「あ、いや、そっそうなんだ」
「なぁ、慎」
「なに?」
「真由里が電話で最後に言ったことが気になるんだ。慎にわかるか?」
「なんて言ってた?」
「慎のことは大切な弟だから守りたいの、だから私は消えたほうがいいって」
「大切な弟っていった?」
「うん、そういってた。なんか、あったのか?」
「お姉ちゃんが自殺なんてする人じゃないよね、性格を考えればそれくらいわかるよね?」
「あぁ、だから腑に落ちないんだよ」
「だろうね、俺が突き落としたんだから。俺の恋人になるって約束してたのに。でも、お姉ちゃん遺書に俺の名前を書いてくれたんだね。だから、今すごくうれしいんだよ」
 本当かどうか、慎の言っていることはわからない。
この話をして以降、慎とも連絡を取らなくなり引っ越すことが決まったと両親から連絡があったときに家に向かい手を合わせて僕はただ真由里の声が聞きたいと思った。
「あの、聞いてもいいかしら?」
突然、後ろから聞えた真由里の母親の声に目を開け膝を持ち上げ、母親のほうへ体を向けた。
「何ですか?」
「真由利ね、妊娠していたようなの。あなたの子?」
 その答えに、僕は何も答えることができなかった。
きっとそれを真由里も望んでいるだろう。
手紙が家に届いたその中に書いてあった内容が真由里の自殺の原因ならば、確かに一番のいい解決策だったと言えるかもしれない。
死ぬことで解決できるのかといわれれば、難しい問題だがひとつの解決方法でもある。
 できれば、その決断をする前に相談して欲しかったと思ったが。
僕が真由利と会ったのは彼女が冷たくなった体になった後。
それが、初めての出会いだった。
「僕からは、お話できることは何もありません」
そういって立ち上がり一礼して部屋を後にし玄関を出ようとした。
この後、死ぬことになったとしてもそれは既に手紙にも書いてあったこと。
私が死んだ後、絶対に家に来てはいけないと書いてあった。
その理由を知りたくて今ここに来た。
背中に鈍い痛みが走った。
その痛みを感じ取った時、聞きたかった。
どうしても。
「なんで、あんたが真由里を殺したんだ?」
08:43  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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個展

2009.02.21 (Sat)

大学から帰ると、ポストに個展の案内はがきが届いていた。
グループ個展でも開くのかと思ったが、差出人名に心当たりは無かった。
部屋に入り鞄を置いて紅茶入れる。
パソコンの電源を入れたままワンルームのマンションでその個展のはがきを見ていた。
その葉書には私の名前もきちんと記されており、何より今時珍しい手書きだった。
個展の日時や開催場所は書いてあるものの一体何の個展なのか趣旨が不明だ。
 私は美大に通っているがそれをこの人は何故知っているのだろう?
というか、誰?
美大関係者の知りだろうか?
とはいえ、私の住所を勝手に教える?
それはありえないよねぇ?
となると、これは個人情報が漏洩した結果?
まぁ今更ってくらいの話し出し、それほど私自身の個人情報に価値があるとも思えない。
それに、個展の案内を出すって事は来て欲しいわけだよね?
入場無料だし行ってみようかな?
当日、私は何の個展かまったくわからずに出かけた。
せっかくもらった葉書だし、会ってみれば大学関係者だとわかるかもしれないと思ったから。
グループ展などは学生の間でも場所を借りて開催することは多い。
もちろん、入場料が発生するのが普通なんだけれど。
ただ案内の葉書を出すことは稀といっていいだろう。
そこまでの資金調達は難しい。
何よりも自分達の作品を見てもらうことが一番の趣旨であり、それから発展する自分の作品を求める会社なり人物なりとの出会いが必要となる。
それこそ、人生を左右させる出会いになる事だってありえるわけだし。
個展会場に着いたものの入り組んでいる場所でビルがどこかわからなかった。
通りすがりの人に聞いて「隣のビルですよ」と教えてもらったが、ここ?というほど単なる雑居ビルだった。
個展をする場所としてはあまりにも雑然としているというか、怪しいというか、小汚いというか。
私なら絶対に自分の作品を発表する場所としては選ばない場所だというような場所だ。
どうしようかと迷ったが、せっかく来たので人一人がやっと入れる狭い階段を上った二階にその会場はあるはずだったが見当たらない。
ただの怪しい店ばかりが並んでいる。
入り組んだそのビルの中に入っている怪しい店を横目に一体どこにあるんだと探していたら、葉書サイズの小さな目印がセロテープでドアに貼り付けてあった。
なんという雑な看板だ!
少々、苛立ってきた。
個展をするというのは、もちろんその人の趣旨趣向は一番だろうけれどその個展会場に端を運んだ人を迎えるウェルカムボードとはいえないどうでもよさが現れている。
 呆れて帰ろうとドアに背を向けた時、そのドアが開いた。
「いらっしゃいませ、お待ちしておりました。高田様」
名前を呼ばれてドキッとした。
振り返るとそこには燕尾服を着たセバスチャンと名づけたくなるような人が立っていた。
「あ、あの…このお葉書をいただいたので来ました」
帰るに帰られなくなり仕方なく葉書を取り出してその人に手渡した。
「ご来場ありがとうございます」
深々と頭を下げる。
表のウェルカムボードならぬ、ただの張り紙とは打って変わった中の人物。
しかし、室内はとても暗い。
証明がところどころしかない。
透明なケースが何個も並んでいる。
マネキンだろうか?
椅子に座って、綺麗な衣装を着ている。
「お荷物をお預かりいたします」
といわれるので、コートを脱ぎ鞄を預けた。
携帯はマナーモードにしてポケットに入れた。
「それでは、ご案内いたします」
どうやらこの個展は、この名も知らぬとりあえずセバスチャンにしよう。このセバスチャンが案内してくれる趣向らしい。
一つ一つ、ケースの中に入れられた人形達についての作品に対する説明を受けた。
人形と衣装、その人形が座っている椅子がメインの個展ということはわかった。
全体的に統一感は無くその人形にあった一番の服を選びあった椅子を選んでいるという感じだ。
こんな個展もあるのかと思って説明を聞いていた。
最後のケースの前に行くとそこは空だった。
「こちらが最後の作品になります」
セバスチャンが笑った。
その不敵な笑いに寒気がした。
ふと、気付いた。
今まで見てきた人形が、あまりにもリアルだったことに。
照明のせいではっきりと見えなかったけれど、あれは・・・。
「そう、全部、本物の人間なんです」
笑った彼の顔が私の見た最後だった。
「あなたがこの作品のメインテーマなんですよ、とても素敵だ。ケースの中に入れられた何もできない縛られた姿。心を表したその荒廃し古びた顔つきと青白い顔。恐怖に満ちた眼。いい作品が出来上がった」 
私はこんなにも醜い姿をした心を持った人間だったのかと眼を閉じることのできなくなった体で泣いた。

「ねぇ見てこの作品」
「ん?あれ…」
「高田に似てない?この人形」
「本当だ、なんか高田をそのまま表したって感じだな」
「本当だよね、あの人よく笑ってたけど眼が笑ってなかったし何考えてるのかわからない雰囲気あって怖かったもんね」
「確かに近寄りづらいところがあったな。なんか、怒りを押さえつけて笑っているような感じで」
「そういえば最近、見ないよね。大学で」
「そうだな、まぁどうでもいいけど」
「あ!先生!素敵な個展ですね。作品が個展のタイトルにとても合っていますね」
「そうだろう?結構苦労したんだよこの人形達を作るのに」
「個展のタイトル、真実の姿とはまた皮肉とも思えますよ僕には」
「そうかい?」
「だって、先生。高田にそっくりなこの人形、高田が見たら怒りますよきっと」
「そうかな?きっと彼女ならその人形のように涙を流してくれるだろう。作品としては最高の素材だからね」
08:22  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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矯正

2009.02.20 (Fri)

整骨院なんて場所、行きたくなかった。
まず、想像するだけで骨が折れているだろうというのようなあの音。
不快だ。
歯医者の器具と同じくらいに不快な音を発する。
それも、自分の中から。
 ところが、ある日ふと椅子から立ち上がろうとした瞬間腰に激痛が走った。
動けず、そのままの状態で固まった。
一体これからどうしようと思いつつ、少しずつかなりの時間をけて椅子に座りなおした。
その後、どうしようもなくなってしまった私は友人に手の届く範囲にあった携帯電話に感謝しつつ相談した。
その時に教えてもらった整骨院、というより、カイロプラクティックというそうだ。
 ショックなことは、健康保険が使えないことというものだ。
いいとはいえ、出費は辛い。
だが、そんなことを言っていられる状況ではなかった。
歩くのも寝るのも困難だった。
抵抗があったのでその店に電話してみた。
正直に話した。
以前、ぎっくり腰になって整骨院に駆け込んだら余計に酷くなった。
そんなことはないだろうかと。
そんな不愉快な質問に対しても丁寧に答えてくれた。
よく言われますが、整骨院とは違いますということ。
ちゃんとした技術と方法でするということ。
納得した上で、車に乗り込みその場所へ。
 その時、とても驚くべき事態が起こった。
立つ事が困難だった私が普通に歩いて帰れたのだ。
もちろん、まだ痛みはあるものの驚きである。
 そして、また、この病院に来るとは思わなかった。
施術されている間、やはり音は少なからずするので目を瞑っていた。
だが、今回は特に恐怖感はなかったので目を開けていた。
すると、目は閉じていてといわれるのである。
不思議だと思いつつも目を閉じた。
うっすらあけて、窓に映る自分の姿を見て驚いた。
だって、腰の部分がメスも入れていないのに開いていて、新しい骨に変えているのだから。
音は、骨を矯正する音ではなく取り替えるために外す音だったんだね。

でも、何で痛くないの?
08:53  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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実験結果

2009.02.19 (Thu)

気がついた時、別に大した事ないと思った。
熱が出ていてだるい。
そんな毎日。
インフルエンザかと思ったが、もうすでに一週間だ。
市販の風邪薬を飲んで、病院でもインフルエンザかどうかの検査はしたが陰性だったし。
特に気にしていたなかった。
 ところが、この熱が一向に引く気配がない。
それ以外の症状はといわれると無い。
咳も出ないし、喉は少し痛いかなくらいでこれといって気になる症状は無いのだ。
にしてもいい加減長い熱だ。
風邪薬を飲んでいれば少しは楽になった気がする。
かといって熱が下がったわけではないという状態。
そんな時、偶然我が家にやってきた医者の卵だという友人の友人が私を見て驚いた。
「大変だ!」
その慌てように、私が「落ちついたら?」といったくらいだ。
友人が来たのはお見舞いなどではなく、単に休みだから実家に戻ってきているので遊びに言っていいかというものだった。
そして、連れてきた友人はどうやら恋人のようだ。
その恋人が慌てふためいている。
電話をかけまくり色々用意をして、私を自分の部屋に押し込んだ。
その後、宇宙人が私を迎えに来た。
「何事ですか?!」
と、私は驚いて話しかけたがその宇宙人はかなり緊張した様子だ。
「ゆっくりでいいですから、車に乗ってください」
玄関から外に出ると、どう見ても私は逮捕された犯人のような雰囲気だ。
ゆっくり歩きながら、集まっているテレビカメラの台数の凄さとテレビで見たことあると心の中で思っていた人がなにやらレポートをしている。
何を言っているか聞えないけれど。
宇宙人は私を救急車に乗せ、その救急車を護送するように取り囲むパトカー。
一体、何事なのかあの医者の卵は何を思ったのか。
誰一人口を開かなかった。
どんなに説明を求めても。
 到着したのは、車に揺られ眠くなっていつの間にかついた場所。
海の音が聞える。
そんな場所だった。
宇宙人達についていき、私は明らかに怪しい病院に入った。
病院なのだろうか?
そこで検査を受けた。
あらゆる検査を受けて、あらゆる写真を取られた。
宇宙人たちは、私を怖がっている割には興味津々といったところだろうか。
 すでに、一ヶ月は過ぎたというときにはもう熱は下がっていた。
大げさすぎたんだよ。
と、私は思った。
面会に誰もきてくれないから、多分私は隔離されているのだろうというのはわかっていた。
「検査の結果をお伝えします」
やっと、口を開いた宇宙人は私の一番聞きたかった事を言い始めた。
「あなたは、人間ではありません。あなたは、誰ですか?」
あまりのわけのわからない言葉に混乱した。
「は?人間ですけど?」
私は少々立腹気味で答えた。
「確かに、人間でした。でも、今は違う生物です。どうしてそうなったのかは我々もわかりません。この二ヶ月あなたを観察してきました。あなたは、この二ヶ月で10センチも身長は縮み肩甲骨は変形している」
「してませんけど?」
背中を見たが何も無い。
「いえ、しているんです」
「どんな風に」
「羽が生えています」
「いや、無いじゃないですか?!」
背中を見ても何も無い。
「手も青く変色しています」
「してないですよ!」
「あなたにはあなたの都合のいいようにしか見えていないのかもしれません。ですが、どんどんあなたは変化しているんです。異形の姿に」
「異形って…」
「これが、我々から見たあなたの姿です」
それは、見たことも無い生物の姿をした私だった。
「嘘…」
 それから、一週間後私の心臓は止まった。
「面白い検査結果が出ましたね」
「そうだな」
「なんにしても、あんな合成写真を見せるだけでそのショックでたった一週間で死ぬんだな」
「えぇ、あの人に会ったときちょうどいい検体だと思ったので電話したんですよ。彼女、心療内科に通っているといっていたので精神的に追い詰めれば面白い結果が得られると思って」
「まぁ、死んでしまったのは惜しかったが新しい研究材料を手に入れよう」
「そうですね、結果が正しければこの薬は特効薬になります。苦しんでいる人々を助けることができる。最高の薬ですよ」
「あぁ、人を助けるために俺達はいるんだよ。最高の薬をつくろうじゃないか。苦しむ人々を助けることができるなら」
08:18  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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バラバラ殺人事件

2009.02.18 (Wed)

「うわぁっ!やっやめてくれ!」
「今更、おそいってんだ!」
振り下ろされた斧は、叫びながらその手で斧をつかみとった。
「何、抵抗してんだよ!」
振り下ろした斧を力いっぱい叩きつけようと必死になっていた。
 だが、急に掴み取った斧を相手が力を込めて別の方向へ向けた。
その方向へ力が流れてしまった。
一気に床に突き立てた斧。
斧が中々抜けず抜けた斧を再度持ち上げ振り返った時、相手はすでにバットを振り下ろしていた。
鈍い音が響く。

「いやよ!どうしてこんなことを!?」
「わかんねーのかよ!お前なんかもうこの世に必要ないんだよ!」
「いやぁっ!」
のこぎりでただがむしゃらに振り回した。
その後、気がつけば赤い部屋になっていた。
「何やってるんだ?!」
突然の来訪者。
予定外の登場人物。
「来なきゃよかったのに」
そういって、のこぎりに力を込めて走った。
来訪者は、迷うことなく握り締めていた包丁をつき立てた。
「なんで・・・」
のこぎりが落ちる音がカランと聞えた。

「これでよかったと思える結末だ」
「そっそんなの勝手に決めないでよ!何いってんの!?」
「抵抗するな、そうすればさっさと終わるんだよ」
「なんで私が殺されなきゃならないのよ!」
「そんなことおまえ自身がよく知ってんだろ?」
「ふざけないで!」
側にあった小さな植木鉢を投げた。
あたるはずもない。
と、思ったが命中。
その場で紐を持っていた人物の頭から赤い液体が流れてきた。

この事件がテレビに報道され始めた時、三人は同じ部屋にいた。
「あのさ、私があの女を殺すって話じゃなかった?」
「え?そうだっけ?あの巻き込まれた風に装った男だろう?」
「はぁ?偶然じゃないの?あの人」
「俺がちゃんと電話してあの部屋に来いっていったんだぞ?」
「ちょっとまって、殺す相手はあの部屋にいた女なんだよ」
「ちがうちがう、当初は斧でぶっ殺そうとしたあの男が目的だったんだよ」
「え?あの斧で殺そうとした人とあの部屋に来た人って同じ人なの?」
「は?違うの?」
「いや、知らないから聞いてるんだけど」
「私も知らないよ」
「のこぎり女はどうなったのよ、じゃぁ」
「のこぎり?!」
男と女の声が重なった。
「え?何驚いてんの?のこぎりで脅してやろうっていったじゃん。ほら、この事件だよ」
「おいおい、これは俺達の計画にないよ」
「あるよー、何言ってんのぉー?!この女がターゲットじゃん」
「ちがう、ちがう」
「ちがうって簡単に言わないでよ、こっちはやられてるんだよ?」
「って、お前この事件起こしたのお前かよ?」
「だってぇ私の担当でしょぉ?!」
「いや、こんな女、依頼きてないよ」
「はぁ?うっそぉ?!」
「書類どっかなかったか?」
「あー机の上に置いてる」
男が立ち上がり、散らかった机の上から封筒を引っ張り出してきた。
「あ」
「何?」
女二人の声が重なり、男が立っているほうへ顔を向ける。
「お前達、どの封筒見た?」
男が手にしていたのは、依頼書と書かれた封筒が三枚あった。
08:21  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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ハッピーではない二月

2009.02.17 (Tue)

二月という月について語りたいと思う。

まず、何より二月は 私の誕生日である。

つまり今日です。
おめでとう私。
めでたいのか?
とりあえず、ひとつ歳をとった。

だが、残念ながらこの二月というつきは最悪の月なのだ。
何をしてもついていない。

まず体調を崩して寝込む。
ありえない怪我などをする。
嘘だろうっていうくらい猫が病気などで他界するつきは二月。
それも同じ日にというのがあった。
更に父の命日もある。

さて、ここまで踏まえてた上で現状を話そう。


助けようとしたいついている子猫。
弱っていたので薬を飲ませ保護しようと抱いてみると怒ってガブリ
私の左の小指に牙がぐっさり。
そのまま振り回す。
かといって今降ろしたら指が持っていかれる思い我慢。
その後、口が離れたと思ったらなんと親指の付け根をガブリ。
瞬時に口を離し、爪で仕上げ
病院に連れて行きたかった猫ではなく私が病院送り


傷が意外と深くもう血みどろ・・・。
つーか、ものすげー痛い!
涙がちょちょ切れながら傷口を洗う。
しかし、どうもこれは家で対処できる傷ではないと見た目でわかるほど。
夜だったので次の日、病院に行くと破傷風注射までされた。
こんな時に限って健康保険証切り替え中全額負担
戻ってくるとはいえとりあえず支払いは必須
もう、最低


その日の夕方、熱が38度以上出る。
何故に?!
怪我酷くなった?!
とおもっていたが日曜日
病院閉まっている。
注射をしたためお風呂ダメといわれるし、化膿止めも三日間飲まなければならなくなっている。


月曜日、仕事の関係で面接がある。
その面接ではもしかして?と思って聞いてみたら技能テストがあるとの事。
なんと、タイピングを含む各種ソフトの操作(タイムアタック)
しかし私のは今、こんな状態
キーボード、うてるかっちゅーねん!!
090131_1153~01
結局、面接を反故にしてしまった。
なんでこんなことに・・・。
熱が引かず、病院に行ったが注射のせいかもといわれる。
予防で打ったのにそれにうなされて熱を出していると?!
どうしてこうなるわけ?
やっぱり熱が引かずとうとう寝込む。
38度台からまったく引かなくなった。
ぐったりだ。
効くかどうかわからないが風邪薬を飲んでその日は寝た。


結局、この熱がわけわからずインフル?と恐ろしくなって再度病院へ。
もう全額負担なので行きたくないんですが・・・と思いつつも。
初めてインフルの検査とやらを受けた。
二度と受けない。
綿棒を鼻に突っ込むだけというのは知っていたが、私の考えていた綿棒耳掃除用の綿棒サイズ
あんな細い綿棒を持ってきて鼻の奥のもうそこは喉じゃないですか?!というくらい突っ込まれ痛い!と嫌がって先生を拒否したら、再度つっこまれ看護婦さんに後ろから抱きつかれて両手をふさがれた。
こんな思いをしたのに検査結果を伝える先生は一言
「この検査薬は、インフルにかかって3日くらいまでしか反応しないから。熱が出た時期から考えるともしインフルだったとしても反応でないかも
「で、インフルなんですか?」
「ううん、違うみたいだね
家に帰って気がついた。
鼻血が出てるんですけど・・・。

手の傷も化膿せずよくなりやっと包帯から開放された。
とはいえ、まだ痛いので絆創膏との生活だ。

そうそう、噛まれたのはいたかったが薬を飲ませたおかげか子猫は元気になった。

さて、二月。

今日は誕生日。

何もいらないので、健康をください。
もしくは、玄米(私が贔屓にしているお茶屋さんのがいいな…もうなくなるのに買いにいけない。
熱下がってよ・・・。カタ炒りもち米だと最高。つまりこんなの)
genmai.jpg
玄米を語ると、日が暮れてしまうかもしれない。
しかし、玄米を絶ってしまったら私は多分気が狂うだろう。
何故、そんなに依存しているのかと問われたら私が聞きたい。
何でこんなに必要なのか不思議である。
体の栄養素として最高で体が求めているのだろうか?
精神安定剤なのである。
カリカリうまっ!
うまいのだよ。
近くにこのお茶屋さんがあればいいのだが、遠いのだ・・・。

というのが私の願いである。

そして、その玄米を買出しに行った時に事件は起きた。
少しだけ違和感を感じた。
いつもと中身がおかしいと。
だが、同じのもある。とおもいつついつもどおりの量を買った。
家に帰って、その違和感は決定打となる。
明らかな粗悪品だった。
それが、購入してきたもののうち2個以外全部
あまりの酷さに店に電話。
交換してくれるってさ。
でも、交換するもの自体がすでに粗悪品なんじゃない?
そんなに大量に、玄米なんて置いてないよね?
と、不安である。
 
 そして、玄米を交換しに行きました。
すると、「新たしい玄米を供しいれたんですよ」と店長さん。
だけど、見てすぐにわかるほど粗悪品
しかし、食べないとわからないだろうから食べてみてくれとお願いすると食べてくれた。
で、並んでいる商品の中に唯一「これが、ここのうまい玄米」があった。
これです!というと、店長さんが開けて食べた。
食べ比べた結果、「あ、全然違う
と、とても驚いていらっしゃいまいた。
そりゃそうだ。
食う人はいないだろうし。
 だが、あれをもしお茶に混ぜたとしてもかなり風味が変わってくる。
今まで香ばしいが甘い玄米茶だったのがとても苦い焦げた匂いのする香りの悪いお茶になるだろう。
で、結局その唯一のあたりだったものを「これください」というと、「あげる」といってくれた。
嬉しい。
更に、全額返金となった。
ありがたい

 だが、玄米は無いのである。

問題は、ここだ。
玄米が、無いのだ。
私の気が狂って手がつけられなくなったら超うまい玄米を食わせてやってください。

そうそう、最後に会社から。

「保険証の書類ですが、本社の人間の不備があって発行が遅れます」

まだ、通院しないといけないんですけどねぇ・・・
早くしてってあれだけお願いしたのに。
不備ってどういうこと?
私あれだけお願いしたよねぇ?
あなた、取引先に行く当日、営業なのに遅刻してきたしねぇ?
タイムカード取りに来くるの忘れてたよねぇ?
本社に行ってテスト受けてるとき、私がいること忘れて自分の仕事してたよねぇ?
本当に、本社のミスなんですか?

そして、やっと届いた書類たち。
区役所に行って手続きをしたらなんと!社会保険も払って国民年金&健康保険も二重払いになる
というのである。
どういうこと?!と説明を求めたら、私のとあるタイプの場合は、そのような自体が起きるそうだ。
結局、血反吐を吐く思いをした日々全部税金に取られた。
後、病院代。
好きな本も買えない。
欲しいDVDも諦めるしかない。
いや、というより、薬代すらこれからどうしようって感じなんですよね。
色々あって。

さて、本にするという無謀な計画。
無謀に終わる。
いや、終わったわけじゃないんだけど。
ご予約いただいた皆様の気持ちにこたえるため仕様変更での発行となる。
で、試算した結果の数値が実際に印刷所に行くと違う。
なんと、手数料が発生!
うそぉ?!というと、もらったカタログに意味不明な言葉で記載があった。
ショックを受けつつ帰ろうと思ったら電話が鳴る。
何事?
「つづりが違いますが…」
作業に時間がかかると思って公共交通機関を利用していったのに…
そうおもってパソコンを借りるため友人宅へ電話。
しつこいくらい電話。
でないからって、何度も電話。
諦めてバスに乗って動き出した途端、友人から電話「どうした?!」
そりゃそうだ、着信履歴見たら埋まっていただろう…「いえ、色々ありまして…」
既にバスの中…
結局また来たらとんでもない交通費になると思ってふと窓の外を見ると
60分100円パーキングが。
最初からでくればよかった!!!
交通費無駄じゃん!!
結局家に戻り、データをやり直してダッシュで印刷所に車で出動。
駐車場に止め無事データ入稿完了。
で、パーキングから出ると車が自分のほうに曲がってきた。
へ?!と思ったら隣にいた八百屋のおじちゃんが私を誘導する。空き地へ。
不思議に思い従う。
で、窓を開けると「お嬢ちゃん、ここ一通だよ」
「!!すっすみません!!」慌ててUターン、どんどん見知らぬ裏道迷い込む
カーナビあっても一通の標識だらけでどんどん家から離れていく。
ひょこんと大通りに出た。
私はこっちに行きたくない!と思いつつも右折しかできない標識。
ぐるーっと回って、ふと思い出した道へ入り込み帰宅。
ぐったり疲れ果て、お財布のレシートを見るとあれ?なんか値段おかしくない?

これが私の二月である。

何かいいことあるかなぁ?

とりあえず

おたんじょうび おめでとう わたし

20090217you.jpg
06:57  |  作者の言葉  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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ワックス

2009.02.16 (Mon)

学校の教室でワックスをかけるとき、あのつんとした匂いが大嫌いだった。
それに、ワックスをかけた上を歩いた上靴はつるつるとすべるから更に嫌いだった。
その匂いが、自分の部屋に充満してきた。
 どうやら、我が家の廊下にワックスがかけられているようだ。
何世代と爪を立て、ギザギザのガリガリにしてきた猛獣達。
喉のならして可愛い声を出すかと思いきや、時には容赦なくパンチとキック。
更におまけつきで、いたずらも大好きだ。
というわけで、ワックスがけは必需品となったのである。
ワックスをかけると傷が意外と目立たないのよ。
「ワックスかけてるから、スリッパ置いておくね」
と、母が私に声をかけた。
「はい、どうも」
と返事をした。
以前、ワックスの匂いに慣れてしまえばワックスがけをしていることを忘れそのまま乾いていない廊下に足を踏み出しずるっと滑ってドアノブにしがみついたらドアが私の重さにつられて勢いよく開いていく。踏み出した片方の足と共に股が裂けるかという思いをした。
その後はいうまでもなく、ゆっくりとずっこけてワックスまみれになったわけであるが。
母の言い分は「せっかくワックスかけたのに!」だった。
 いや、その前に叫んでいたのだから助けてくれてもという言葉は飲み込んだ。
敵に回すと恐ろしいので。
それ以降、母なりの気遣いでスリッパを置いておくという事が習慣となった。
といいたいところだが、気が向いた時だけというよりは思い出したときだけスリッパがドアの側に置いてあるようになったわけだ。
部屋の中で映画を見ていた私は、映画の世界にどっぷり浸かりティッシュ箱を抱えて泣きながら見ていた。
 見終えた私は、顔を洗おうとドアを開けた。
あ、そうだ。
ワックスかけたっていってたね。
そう思って、スリッパに足を入れて一歩を踏み出したときスリッパから履くことを拒否された。
するっとスリッパから足は抜けてそのままびったーんとこけた。
何がおきたのっかさっぱりわからずスリッパを見ると微動だにしていない。
おかしい。
と、思ってスリッパを持ち上げようとしたらなんと動かない。
ちっとも動かない。
思いっきり力を込めて引っ張ると、べりっという音と共に廊下から離れた。
「あ、ワックスかけてすぐスリッパ置いたからくっついてるかも」
私のこけた音に気付いた母は、居間から大声で私に注意した。
 それ以来、スリッパが廊下にくっついていないか確認して歩くようになった。
だが、なんと罠が仕掛けてあった。
といっても意図的じゃないだろう。
スリッパがくっついていないことを確認し、私は足を入れ一歩を踏み出した。
二歩目を踏み出した途端、足がすり抜け転んだ。
なんと、くっついていないか確認していない片方だけが廊下と一体化していた。

それ以来、スリッパは私の部屋の中に住まわせることにした。
08:35  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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お姉ちゃん

2009.02.15 (Sun)

いつものように我が家では猫達の食料を買出しに出かけた。
車で5分くらいだろうか。
沢山のカリカリの袋をふたつ。
缶詰も最近の物価高騰の煽りを受け、缶詰の大きさが小さくなり値段も高くなった。
我が家には沢山の猫がいるから大変である。
 そんな時、偶然ではあったがペットフード祭りが開催されていたのでお財布にはとても大助かりである。
レジに並ぼうとした時、「あ!忘れた!」と叫んで一緒に来ていた旦那はトコトコと歩き出した。
「何を忘れたの?」と聞く間もなく先に進む。
カートいっぱいの猫のご飯。
溢れて落ちそうなのでゆっくり歩いて旦那の後を追った。
すると、背の高い陳列棚の横の列から突然子供が飛び出してきた。
「うわっ!」
危うくぶつかりそうになった。
びっくりしたぁ…と思いつつ飛び出してきた子供を見てみると、小さな女の子だった。
私の押しているカートを見上げて口をあんぐりあけて私を見てこういった。
「わんちゃんがいるの?」
沢山のペットフードに驚いたようだ。
しかし、今時珍しい。
どちらかというと最近の子供は「知らない人について行っちゃダメ!」と教育されているため、知らない人に話しかけるなどありえない。
また挨拶だってしないほうがいいと思うだろう。
命がけだから。
下手に笑顔で挨拶して、人懐こそうに見えてしまいさらわれましたじゃぁ済まない。
大抵が冷たくなって帰ってくるという恐ろしい時代だ。
もっと最悪の場合はなどとあげたらきりがない。
 なので、私も話しかけられ少なからず驚いた。
私達夫婦には人間の子供はいない。
「えっと、にゃんこがいるんだよ」
と、ゆっくりわかるように話した。
すると、笑顔で女の子は私を見つめて返事をした。
「にゃんこ?!」
「うん、にゃんこ」
すると、女の子はカートを見て不思議そうな顔をした。
何故かな?と思ったがすぐに理由はわかった。
「たくさんいるんだよ」
「たくさん?」
「うん、たくさん、にゃんこがいるの」
「えへへ」
といって、女の子は陳列棚のほうへ走っていった。
ママーと呼びながら。
なので、ゆっくりカートを押しながら先に進むと女の子が戻ってきて
「バイバーイ!」
と元気よく手を振る。
あんまり可愛かったので、手をふった。
今時珍しい子もいるもんだな。
と思った。
見失った旦那を見つけて、その話をした。
「へぇ~、珍しいね。今時、そんな懐こい子供なんて」
「でしょ?珍しいよねぇ?」
「しかし情けないよな」
「え?」
「普通に考えてさ、話しかけてきた子供が珍しいなんておかしいじゃないか。会話しても別になんてことなかったはずなのに。そんなことまでぴりぴりして親は考えて子供に教えなきゃいけない。そんな風に教え込まれたら子供はどう思うだろう?小難しい事いったってわからないだろうし」
「そうだね、大人ぜーんぶ怖い人ってなるだろうね」
「だろ?」
「私が子供だったら、いくら細かく説明されてもそんなに理解できないし要約して考えちゃうだろうから話しかけられた瞬間、飛び上がって逃げ出すんじゃないかな」
「ふふっ」
「何よ、その笑いかた」
「いや、ごめん。想像してしまった。君なら真っ青になって叫びながら泣きじゃくって逃げそうだと」
「だぁって!しょうがないじゃない!子供が親や先生から注意されたら信じるわよ」
旦那が買い忘れたといっていた電池をやっと探し当てカーとの中に放り込んだ。
「これが買い忘れてたもの?」
「そう、リモコンの電池がなかった」
「あぁ、忘れてたね」
カートをゆっくり押しながらレジに向かう。
あの子が飛び出してきた陳列棚を過ぎレジ近くになったところで後ろから声が聞えた。
「おねーちゃん!バイバイ!」
よっぽど私に懐いてしまったのかな?
体全部を使って、ぴょんぴょん飛び跳ねながら手を振っている。
「バイバーイ!」
私も聞えるくらい大きな声を出して手を振った。
「ほら、あの子だよ」
と旦那に手を振りながら私は笑顔で教えた。
「誰に手をふってるの?」
旦那は不思議そうに私を見ていた。
08:40  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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べた甘ラブコメディ?

2009.02.14 (Sat)

「大丈夫、君の顔を見ているだけで十分だよ」
「そっそんな、私、一生懸命作ったのに」
「もちろん食べるよ」
「ホント?」
「あぁ、君もね」
「やだぁ、もぉ」
「そうだ、僕も今回は用意したんだよ。プレゼント」
「え?バレンタインなのに?」
「いいじゃないか、逆チョコっていうんだろう?こういうの」
「チョコ買ってくれたの?」
「うん、とっても甘いチョコレートだよ」
「これが?」
「そう、君にとても似合うよ」
「どうするの?」
「これで君をコーティングするんだよ」
「え?」
「世界にひとつしかないチョコレートになるだろう?」
「やだ、恥ずかしいよ」
「恥ずかしがらずに、ほら、脱いでごらん」
「やぁだぁ」
「大丈夫、僕も一緒にチョコと溶けるから」

っていう少女漫画を見つけた。
と、彼氏がニコニコして持ってきた。
私は、その時思った。
パイ投げの皿があったら今すぐこいつの顔面にぶつけてやりたいと。
やりたいなら一人でやれ。

ハッピーバレンタイン
ノンカロリークッキーをプレゼントです。
tyoko.jpg
08:51  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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赦さないよ パンドラの箱

2009.02.13 (Fri)

一日目
 あの女の人がこの箱をくれた。
これが、あのパンドラの箱。
想像とは違う質素なものだ。
私はね、ただ、幸せではなくて願いをかなえて欲しいだけよ。
だからね、どんな苦痛だって耐える。
大丈夫。
だって、今以上の苦痛なんてあるわけ無いじゃない。
携帯でみんな私にメールしてくる。
学校のクラスメイトも。
多分先生も。
誰も信用できないの。
赦さない。
絶対に、全員赦さないわ。
 その日、私の親友が自殺した。

二日目
 私にとっての苦痛といわれればそうかもしれない。
でも、親友といったところで別に親友とは思ってないわ。
だって、単に一緒にいじめの対象になってただけ。
それを親友だなんて決めつけて。
「君は、あの子が悩んでいるのは気付かなかったのか?」
校長先生が私にこんなことを聞くのよ。
馬鹿じゃないの?
悩んでる?
あんたはどうだっていうのよ。
「さぁ、私があの子の全部を知っているわけじゃないし」
そう答えたら大人たちは呆れた顔するのよ。
「自殺したのよ!あなた、なんとも思わないの?!」
「じゃぁ、理由は何なんですか?私に聞かずともわかってるでしょ」
「わからないから聞いているんだ!」
担任が机を叩く。
「わからないんですか?大人のくせに。あんたがメールしてることくらいわかってるんですよ」
「メール?」
校長がすかさず聞き返す。
「そうですよ、いっつもメールしてきてますよ。さっさと死んでしまえって」
「そんな嘘ばかり言うからお前の言うことなんか信じないんだ!」
「こんな嘘ついて私に何の得があるんですか?」
「お前が突き落としたんじゃないのか?!」
担任の顔色はどんどん悪くなる一方で、最後には自殺ではなく私が殺したといい始めた。
あまりの担任の言葉に他の先生が制止しその場は解散となった。
下駄箱のところで担任が待っていた。
待ち伏せていたのだろう。
「おい、黙っていればもうなにもしない」
そういわれた。
「黙っていなければなんかするんですか?」
そう言い返したら担任はセーラーの襟をつかみ上げて私に顔を近づけてこういった。
「犯されたいのか?」
その顔は、悪魔に見えた。

三日目
「聞いた?あの話?」
「聞いた、聞いた。あいつが殺して自殺に見せかけたんだって?」
噂というのはそれがどんなことだろうとあっという間に広がる。
たとえ訃報であっても嬉しそうに語る。
このクラス全員が加担した。
その結果の結末が、自殺だ。
だが、それに殺人事件の可能性が加わった。
それに対してこの反応。
笑いながら。
ニヤニヤと。
面白そうに。
「警察とか来るのかな?」
「えー?!すごくないそれ?!」
「絶対、携帯で動画とってやろう」
「あーいいね!それ」
これが、この先の世界の大人になる前の人間の姿。
そしてそれを見ても何もしないのが大人の姿。
その大人は、先生と呼ばれている。
単なる職業の名前としかもう思えない。
立場を守るためなら、私を犯してまで守りたいものって何なの?

四日目
「あいつ、警察に言われたくないからって売りやってんだって?」
「らしいよ。なんかぁ、担任とラブホに行ったの見た親がいるんだって」
「えー?!マジで?!」
「それもさぁ、制服のままでよ?頭おかしいんじゃないの?」
「俺もやらしてくれるかな?」
「うわっ!最低ー!お前」
「あっはっはっは」
そんな声が廊下まで聞えるほど、笑い声に混じって私の耳に入ってきた。
もちろん、それは事実ではない。
一部だけ事実といえば事実か。
あの担任が下駄箱から私を連れ出して行った先は指導室。
その中だけは鍵が中からかけられる。
もう抵抗する気すら無かったよ。
だって初めてじゃないもん。
こんな風にされるの。
クラスの男子。
ほとんど私が何も抵抗しないからって何人も一緒に体育用具室に連れ込んだじゃない。
最初は叫んだけど。
最初は嫌がって暴れたけど。
もう、疲れたんだ。
 その日の午後、担任が私の家に行き親と口論の末刺したという一報が入った。
私は早退し、親が運ばれた病院に行った。

五日目
親の容態は見た目ほど酷いものではなかったが、警察からの説明ではなんと親のほうが包丁を持ち出し切りかかったという。
私が言うのもどうせ信憑性が無いだろうという思いがありながらも言った。
「親はそんなことをする人じゃありません。何があっても、あの人は家族を殺された過去を持つ人です。絶対にありえません」
警察もその事件のことは知っているだろう。
「確かにあの事件の遺族だということはこちらも認識している。だからこそだ」
「どういう意味ですか?」
「教師はあの事件の犯人の息子だ」
「そっそんな!」
 その日、これほどまでに吐き気と戦ったことは無かった。
あの事件の犯人。
忘れもしないあの顔。
その息子と私は・・・。
苦痛っていったってここまで酷いことを我慢しろって言うの。
あんまりじゃない。

六日目
事件の話は、蒸し返されるように瞬く間に近所中に広がった。
もちろんテレビまでモザイクがかかっているとはいえ我が家が映し出されている。
この近所なら誰でも我が家だとわかるだろう。
家にいてもたった一人。
病院に行きたくても面会謝絶。
家族でさえ駄目だという。
更に赦せないことは、担任が親を刺した事は正当防衛が認められたこと。
刺したこと自体が既に恨みによる犯行を疑わせるような内容が放送されていること。
その証言をしているのが何も知らない近所の人間。
事件後に引っ越してきたのに何も知らない。
そんなやつらの話の鵜呑みしている。
何を知っているというお前達が。
結局、学校で授業を受けることはなかったが呼び出しがかかった。
あの担任から。
何が目的なのかともうどうでもよくなった。
願いさえ叶うのならと。
「来たか。まさか来るとは思わなかった」
「何か用?」
「お前の親に言ったんだよ、お前と何度もやったって」
「だから?」
「なんていったと思う?」
「さぁ、どうでもいいこと」
「だろうな、親とは思えない台詞を言いやがった。よくお前あんな家で暮らせるよな」
「関係ないこと、あなたには」
「どうせなら殺してくれればいいのにって何度も叫んだんだぞ、あの女」
「だろうね」
「いわれてもしかなよなぁ?!」
「どうでもいい」
「ここに呼び出されたって事は何するかくらいわかってんだろ?さっさと脱げよ」
どうでもいい。
もう。
願いさえ叶えば。

七日目
昨夜学校にいたことと担任と会っていたことがどこからかわかったらしい。
家にいたら警察と他の偉い先生達が来た。
もちろん、あの担任も一緒に。
「生徒達が話していた。塾の帰りに見たそうだ。生徒指導室に明かりがついていて窓から見たら君と担任の先生がいかがわしい行為をしていたという報告があった。事実か?」
校長が切り出した話にまったくの間違いはなく事実だ。
だが、担任の顔は青ざめている。
且つ私を睨みつけていた。
「先生たちも知っているんでしょう?この担任の先生が私達家族とどういう関係だったのかを。それならそんな話信憑性があるとお思いですか?」
「それを利用しているんじゃないのか?!」
警察が詰め寄る。
「利用?」
「君はあの事件での生き残りだ。犯人だろうと共感がもてるんじゃないのか?!」
「私が生き残りでこの家でどのように扱われていようがそれが先生との関係に何かつながるものがあるんですか?私に聞かずに先生に聞いたらどうです?」
「先生は、そんなことは一切ないといっている」
「なら、先生の言葉を信じたらいいんじゃないんですか?自分の部下なんでしょう?そんなに信用できない人なんですか?」
「君の意見を聞きたい」
「何故?信用していない人物からも言葉を聞く必要があるんですか?」
「君は恐ろしいからだ」
わかった。
本当の理由が。
この人たちは怯えているのだ。
自分達がいじめを黙認していたことを話すのではないかと。
クラス中から携帯の掲示板で死ねとか殺されろとか書かれ続けた。
先生からもメールが来た。
生きる価値のある人間とない人間がいる。お前は無い。
そのメールは何度も送られてきた。
売りをやっているなんてうわさが立った瞬間、その放課後男子生徒に囲まれ体育用具室で回されたことも。
全部知っているんだ。
それを、黙認していたことをばれたくない。
保身しか頭に無いんだね。
親とおんなじ。
私を悪者にすればそれでいい。
自分達に害は無い。
そうなんでしょ?

八日目の朝
その日、修学旅行へクラスの人間は出発した。
担任も同行して。
正当防衛は成立しており、親に対しての容疑がかかっているから問題ないと考えたのだろう。
親は相変わらず面会謝絶。
単に私と会いたくないだけだ。
実際は、一般病棟にいるわけなんだから。
こんな事件が身近に起きようと、彼らは笑いながら出発したのだ。
私などこの世に存在していることすら忘れたかのように。
窓から見えたその高速に乗っていくバスを見ながら思った。
いい眺めだと。
箱を開けた。
これで全ての復讐は完成する。

九日目
「あなたの願いは大きすぎる」
「今更何を言っているの?」
「いえ、叶えないとはいっていない」
「何言われても叶うならそれでいいのよ。それが望んだ形なのよ」
「それはあなた自身の個人的な意見だから問題は無い。ただ、パンドラの箱の力はあまり大きく一度に使うと暴走する」
「暴走?」
「願っても無い方向に動く可能性がある」
「何よそれ?」
「テレビをつけたら?もうそろそろよ」
言われたとおりテレビをつける。
速報で流れる高速道路の玉突き事故。
さっき見たあのバスと同じ模様。
つまり、クラスメイト全員ということか。
大声で笑いそうになるのを堪えるって大変なのね。
「ただいま入ってきたニュースです。えー高速道路の玉突き事故ですが生存者は無いもようです。また、このバスは修学旅行生を乗せており多数の子供が犠牲になったと見られています」
「望んだ結果かしら?」
「もちろんよ、あいつら全部消したかったんだもの」
「違う」
「何が?」
「消えてないわ。死んだだけよ」
「どういう事?」
電話が鳴る。
「お母さんの容態が急変し死亡しました、至急こちらへ」
「わかりました」
「これも、望みのひとつね」
「そうよ、消えて欲しいのよ。何もかも。あの事件の関係者と私をいじめてきたあいつら全員を」
「消えるという意味をよく理解するといいわ」

十日目
朝起きると、知らない女が私のベッドの側に立っていた。
「早く起きなさい。学校遅れるわよ」
わけがわからず制服に着替え下に降りると朝食が用意してあった。
あの事件で死んだはずの妹と弟までいる。
「お姉ちゃんはやくしないと遅れちゃうよ!」
理解できず鞄を持って学校へ走った。
学校についてクラスのドアを開けた。
そこには、見知らぬ顔のクラスメイトがいた。
「どうして?事故で死んだって・・・」
「おはよう!どうしたの?そんな顔して?」
「誰?」
「何いってんの?親友の顔、忘れないでよ。自殺するほど辛かったのに私のこと、どうでもいいなんて思ってたの知らなかったわ。赦さないから。今日で七日目なの。私、箱を開けるのあんたの目の前じゃないと気がすまないのよ。親友だと思ってたのに。あんた、殺したんでしょ?再婚した私の父さんと私の兄弟を。赦さないから」
「私はもう十日目だから」
「え?」
「あんたも消えるのよ」
「何言って・・・」
「全部消えるの。それが私の願いよ」
突然、肩を叩かれた。
見知らぬ教師だ。
「何一人で話してるの?ぼーっとしちゃって?どうかした?」
「え?」
振り返ると、さっきまで睨みつけていた死んだはずの親友がいなかった。
別の顔をした親友が。
「みんなを消すより、あなたを消したほうが手っ取り早いのよね」
席に着いたとき、教師がそういった。
驚いてゆっくりと席を立ち上がった。

十一日目
「ここに住んでた家族、どうしちゃったのかしら?」
「え?誰か住んでたんですか?」
「あら?住んでいませんでしたっけ?」
「空き家ですよ、ずっと。ほら、あの隣町で家族が殺されて生き残ったとかいう事件があったとき以来」
「あぁ、そうでしたね。なんで住んでるなんて思ったのかしら?」
「あの事件、酷い話ですよねぇ?」
「どんな事件でしたっけ?」
「ほら、えーっと・・・ あら?どうだったかしら?」
08:52  |  パンドラシリーズ  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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電話と声

2009.02.12 (Thu)

機械かと思うほどどこのコールセンターにかけても似た台詞を発する。
それは気持ち悪いほどそっくりだ。
例えばである。
なんにしても、何かにつけて「ありがとうございます」というのだ。
聞いているとこれは個人的な意見かもしれないが、お礼は一回でいいよと思う。
名前を言っても「ありがとうございます」
電話番号伝えたら「ありがとうございます」
質問内容を言ったら「商品のご購入ありがとうございます」
そのたび思う。
早く本題に入りたいと。
自分だけだろうか?
 とある日、家電製品の使用方法が説明書を読んでもさっぱりわからず電話をした。
説明書の裏に書いてあるフリーダイアルのサポートセンターというところだ。
「ハイ、サポートセンターでございます」
といった電話の先の声はそれ以上話さなかった。
あれ?と思った。
通常なら、何番のボタンを押してくださいなどアナウンスが流れるが止まっている。
かけ間違えた?
何か間違えたのかな?
かなりの間を取った後、突然その声が「あの…お客様?」といった。
びっくりした。
人間だったのだ。
「すみません、ロボットだと思いました」といったことがある。
 このように人の声も色々声色の使い分けができるわけで。
自分は大抵家の電話に「商品のご案内のお電話です」などという電話がかかってくると瞬間子供の声に早変わり。
「あのぉ~お母さんいないからわかりません~」
「あらあら、お嬢さんだったのね。またかけますね~」
と、さらりと終わる。
訪問販売でもこの手を使う。
 ところが、予想外の出来事が起きた。
「お子様が向けの英語教室を始めました」
というインターホン越しに聞えてきた声。
そう、以前子供の声で追い払ったため子供がいるという情報がどこからか流れたのだろう。
突然大人ぶった声に変わり
「え?家に子供はおりませんが…」
と、マダム風に声色を使う。
「え?!」
と驚くインターホンの向こうの人。
そりゃそうだ。
なんにしても、声色というのは便利である。
ただ、一度だけ言われたことがある。

「君は電話で聞く声だけは美人だね」

バイト先の店長は満面の笑みを浮かべて私の頭を撫でた。
喜ぶべきか?
まぁ、誉められたことがほとんど無いから嬉しいんだけどさ。
ひとつでも良いと人に思われるものがあるってことはね。
電話の受け答え。
私は上手だといわれる。
自分ではよくわからない。
だけれど、その職業からは嫌われている。
不思議なものだよね。
なんでかって?
受け答えが自分オリジナルだからダメなんだよ。
ちゃんと、ロボットにならないと。
決まった台詞を同じように受け答えする人間が必要らしい。
統一した教育といえば聞えはいいが融通が利かないんだなと感じる。
質問に対する答えは一致していなくてはならないと思うがね。
それだけでいいような気がする。
後は常識的な言葉遣いができていればさ。
ロボットになる必要があるのだろうか?
そのうち会話ではなく、質問内容を言ってください。
とかいってべらべら話させた後、回答だけを折り返すなんてシステムにもなるんじゃないだろうか?
じゃないと、通話時間長いし。
 そんなことを考えている矢先、電話した先で初めて出会ったシステム。
びっくりしたよ。
かけた瞬間こういったんだ。
「お電話ありがとうございます、質問を受付できません」
電話番号の上に書いてある文字をよく見たら、こう書いてあったんだ。
サポート不能センターと。
08:16  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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血とベッド

2009.02.11 (Wed)

夜寝る前に沢山水を飲んで寝る。
おのずともちろん夜中にトイレに行きたくなるわけで。
 ただでさえ、膀胱炎もどきになってからというものトイレが近いので困っていたのだがだからといって水を控えてはいけないというお医者さん。
たまったもんじゃありません。
部屋の模様替えをして、ベッドの位置が変わり家具の位置も変わった。
寝ぼけている私にはそれが魔の通路となった。
最初のうちは痣が絶えなかった。
足の小指をぶつけてみたり。
ベッドが反対側になったので起き上がる方向を間違え壁に激突したり。
ベッドから降りた後ドアに向かう方向間違えて転んだり。
数々の痣をつくった。
 だが、そんな日々から慣れた私はいい加減寝ぼけていても場所は覚えていた。
ところが、ある日疲れ果てて仕事から帰ってきた日。
完全熟睡でふと目がさめてしまいトイレに行った。
帰って来たときベッドに上がろうと足を上げた。
その瞬間思いっきり何かに足をぶつけた。
こんなところに何か物を置いてたか?
と思いつつも、そのままベッドへもぐる。
とても寒い夜だったのでベッドの中で片足を打った足の甲に乗せ痛い…と思いつつ寝た。
数時間後…
 目覚ましが嫌な音を立てて起きろとせかす。
わかったってばと思いながら手を伸ばし目覚ましをオフ。
溜息をつきながらゆっくりと起き上がる。
寝る前にホットカーペットの上に置いて暖めておいたガウンを羽織り電気をつけた。
猫も眩しそうに起きる。
顔を洗おうとスリッパを履いて廊下に出てまずトイレ。
その時気付いた。
なんか足が痛い。
確認せず顔を洗った。
歯も磨いた。
そのまま部屋に戻ってテレビをつけ大抵六時五十分。
この時間、そのいつも見ている番組はこんな商品があるんですよ!というような紹介番組が始まる頃だ。意外と好きなコーナーである。
見つつ顔の偽造開始。
つまりは化粧だ。
 私は、アイシャドウにこだわっている。
何よりもその日の気分で色を使い分ける。
今日はどんな色かな?と自分自身と話して決める。
マスカラの色も同様に。
黒と紫に青がある。
アイラインは黒のリキッドが今は好きだが、目がつり目なので強調するときつく見えるのでその点は考えながらアイシャドウの色と合わせつつ違う色のラインを引くこともある。
下まつげの部分にも色を入れることを忘れずに。
ここはポイントなのだ。
そんなこんなで化粧しあがり。
後は着替える。
その後髪をといて出来上がり。
靴下は、一番最後に履く。
理由は、猫の毛がつくから。
 その時、事件は起きた。
足が、血だらけだったのだ。
こんな状態でも寝られるのかと自分で心から驚いた。
治療が遅れたため化膿して痛みに苦しんでいるのは言うまでもない。
08:38  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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記憶の切り取り

2009.02.10 (Tue)

「本日で終了です」
それが、私にとっての最後の記憶となるだろう。
全てこの便利な機械で私の記憶は消される。
会社に入って沢山物事を覚えて日々流れていく。
例えるならば、バリウムのように重い飲み物を必死に飲み干す感覚に近い。
味がわかって
重さがわかって
台に乗せられた後
ぐるぐる台が回って
自分で回転して
胃の中に入ったバリウムを全体に行き渡らせて
撮影する
そんな、日々だ。
私は、精一杯だった。
何もかもが。
そして、最後の三日間は泣くことを我慢する三日に終わった。
最終日には、泣くことも我慢できずとうとう言葉に詰ってしまった。
私の周りにはとても気にかけてくれる人たちが沢山できた。
それがもっと早い段階でできればよかったと思う。
 だが、毎日行われる自分自身のキャパシティーを計りにかけられるその行為は自分にとって為になるものではなくどん底に突き落とすもの以外なんでもなかった。
その計りは顕著に自分に対して結果を出す。
その結果は自分が行った行為に対するものであり、自分自身の重さだ。
平均的な重さより、自分はとても軽かった。
私は気がかりでたまらなかった。
 とうとう、その日が来た。
計りは私にこう伝えた。
「重さの基準値がある。それ以外は難しいと判断する」
自分に搭載された機能の限界は何より自分が一番わかっている。
それでも自分はその機能をフル活動して取り組んでいた。
その結果が、これだ。
 そして今、最後の仕事をしている。
リセットさんといわれる人に出会う。
彼女は私の今までここにいた記憶を消す人だ。
彼女は今までどれだけの人間を消してきたのだろう。
彼女が私の首筋と額に手を当て機械を通して記憶を削除する。
私がいたことを覚えている人間もいなくなるだろう。
さぁ、最後だ。
私自身も忘れてしまう。
紹介しよう
彼女の名前は、リセットさん。
これが、現在の社内情報を持ち出さないように投入された最新の機器だ。
さようなら、みんな。
さようなら、ここの場所。
さようなら、私の机。

「あ、間違えちゃった。この人の記憶全部消しちゃったわ。どうしよう」
08:54  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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また今度

2009.02.09 (Mon)

「竜、また今度」
「うん、いつでも呼んで。そうすればいつでも来るから」
竜、それが僕の名前。
アルバイト先の名前。
本当の名前じゃない。
 ここに来て数ヶ月経つが仕事が一向になかった。
もちろん、仕事がないわけではない。
無いというより仕事ができないといったほうが正しいだろうか。
そんな時に知ったこの仕事はとても実入りが良かった。
だが、おおっぴらにこの仕事をしているとはいえないものだ。
資格も必要なければ、経験も必要ない。
依頼者からの願いを引き受けるだけ。
たったそれだけの話。
 言われたまま、言われたとおりにするだけ。
それだけで依頼者の女の人たちは笑って喜んでそして自分の頭を撫でて頬を寄せて抱きしめてくる。
なんにしても、こんな事が仕事になるとは思わなかった。
ただ、ひとつだけ不思議なことがある。
毎回渡される金額は大きい。
その割りに特に仕事の内容として見合っているかというとそうとは思えない。
まぁ、お金が入ればそれでいいと思うからどうでもいいんだが。
何故彼女達は自分でしないのだろう。
できることなのに。
わざわざ人に頼んでさせる意味がわからない。
「終わったのか?」
「うん、今終わったところ。今日の報酬はこれ、いくらあげたらいいの?」
「今日の分はお前が全部受取っていい、特に俺を通しての仕事じゃない」
「そう?じゃぁ、ありがたくいただきます」
「お前は嫌じゃないのか?この仕事」
「どうしてそう思うんですか?」
「不思議だと思ってさ」
「不思議というなら仕事を依頼してくる女の人たちのほうが不思議ですよ。あんなこと自分ですればいいじゃないですか。わざわざ自分を呼ぶ必要がどこにあるのか」
「わかってないんだな」
「何がです?」
「お前じゃないとできない事だってことをさ」
「は?誰にでもできますよ」
「できないんだよ、普通は」
「そうですか。それは知りませんでした」
「また今度な」
「えぇ、またよろしくお願いします」
仕事の仲介をしてくれるこのオーナーのほうが自分にとっては不思議でもある。
こんな人を通してまで、自分を指名してくる女の人たち。
その理由を知りたいものだ。
「竜!」
後ろから聞えた声に振り返った。
「あぁ、この前の」
「よかった、会えて。連絡つかなかったから」
「どうしたんですか?こんな所で」
「また今度と思ったんだけど」
「なんです?」
「時間がなくなったの」
「あぁ、なら今からでもいいですよ」
「そうじゃないの」
「え?」
その日、いつもしていたことをこの女からされそのまま動けなくなった。
「ばれたらまずいのよ、人を殺したことを依頼したなんて…冗談じゃないわ…私は何でも利用して自分の好きなように生きたいのよ」
女は持っていた包丁を投げ捨てその場を去っていった。
その足音と包丁が地面に落ちる音が最後に聞えた。
 また今度も同じようになるのかと目を閉じたが、気がついたのはオーナーの部屋の中だった。
「お前は、本当に不思議なやつだよ」
「何がです?」
「どうやったらお前は死ぬんだ?」
「死ぬって何ですか?」
「さぁ、また今度同じ目にあえばわかるんじゃないか?」
08:01  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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聞える?

2009.02.08 (Sun)

私がここでじっと待ってる。
それは、たった一人の恋人。
ずっと、私は待ってる。
待ち合わせの時間。
遅れてくるのはいつものことだけど。
雨の日で、雷が鳴って怖くって。
すっごく怖くって。
携帯も何度電話しても出てくれないの。
何があったのかって心配になって。
この高台からずっと待ってた。
やっと、あなたが来てくれた。
嬉しかったわ。
すごく。
凄く嬉しかった。
どうして、連絡をくれなかったのか。
どうして、約束の時間に遅れたのか。
それを教えて欲しいの。
「昔さ、ここで女の人が殺されたの知ってる?」
「あぁ、知ってる」
「なんかぁ、待ち合わせしてた人が来なくて雨に濡れて立ってたからって車に乗せてあげた人が殺したんでしょ?」
「さぁ、詳しくは知らない」
「結構有名な話じゃん」
「そうか?俺は知らん」
「待ち合わせしてたやつって最低だよね」
「なんで?」
「だって、遅れてくるなら連絡ぐらいしろって感じじゃない?」
「普通はするよな」
「それをしなかったんだよー、最低じゃん」
「まぁ、ふられたか。何か事情があったか」
「何よ、事情って」
「知るかよ、俺が待ち合わせしてたわけじゃないんだから」
「うっそー、あんたならやってそうだと思って話したのに」
「もういい、気持ち悪いから車出すぞ」
「はーい」
「待って」
「え?!」
男女二人の声が重なった。
「ずっと待ってたのよ」
二人とも動かない。
「あなたが来るのずっと待ってたの」
運転席の男がバックミラーを見る。
でも何も写っていない。
「どうして来てくれなかったの?」
運転席の男がヘッドライトをつけたとき、私が二人の目に映った。
「清美、どうして私を殺したの?」
08:11  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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おはなし君

2009.02.07 (Sat)

最近の携帯電話の進化は激しい。
興味のある人は注目してよく見ているかもしれないが不思議な現象にお気づきだろうか?
これは、家電に対して全体的に言える事だと思う。
ハイテクとローテクが混在しているのだ。
進化といえば聞えはいいがその点利用する側も操作するために進化した機能をある程度理解しなければならない。
だが、そんなのことを使用者に求めてもCMなどで長々と説明したところで誰も買わなくなるのが必然的であろう。
 というわけで、そんなことをすっ飛ばしてどんなに素敵で便利な機能なんだろう!という印象だけを与えそれを使うには大変なことを隠している。
なんでもそうだが。
基本的な部分は変わらないだろう。
付加機能が何より便利なのだが理解するのに膨大な脳の動作が必要となるわけで。
そこで、最近発売されたこの携帯電話に搭載された機能。
これが私のお気に入りだ。
名づけて「おはなし君」という。
これが、ほぼ今の家電製品には搭載されている。
ちょっとうるさいといえばうるさいときもあるけれど。

「ねぇ、メール着てるよ」
「誰から?」
「えっとね、あゆちゃんから」
「あ、ホント?なんて?」
「今日予定が無かったら遊びに来ない?って」
「ふーん」
「お返事どうする?」
「予定が今のところわからないから後でメールするって送って」
「わかった、送信します。完了しました」
「ありがとう」
「どういたしまして」

「レンジだよ!暖め終わったよー!」
「あ、はーい!すぐ行くから!」

「洗濯機ですが、洗剤が入ってませんよ?どうかされました?」
「あ!入れ忘れた!ごめんちょっとまってて」
「かしこまりました」

「時計だけど、出発時刻の10分前だよ」
「うっそ?!もうそんな時間?!」
「今、7時30分」
「きゃー!」
「バスの時刻表と通信したら、次のバスは3分後。乗り換えすれば会社には間に合うからそっちにしたら?」
「わかった!」

「レンジだけどー!あったまってるの忘れてない?!」
「あー!忘れてた!!ごめん!もう一回温めて」
「何分?」
「30秒!」
「わかった!」

「電話だよ~みーやんから電話だよ~」
「忙しいから留守電モード!」
「了解」

この機能は、本当に便利だ。

つい最近、広告に乗っていた洗濯機も気になるところ。
なんと、洗濯・乾燥・たたむまでしてくれるんだって。
たたんでくれるとはありがたい。

「あの、洗剤いれてくれませんか?」
「あぁ、ごめんごめん」
洗剤を入れる。
「その広告ですが、折りたたみ機能についてはまだ不安定です。自分はまだ動けますから捨てないでください。また、わが社の製品は折りたたみ機能を開発中です。それを待っていただけませんか?」
「大丈夫だよ、買えるわけ無いじゃん」
「ありがとうございます」

「レンジだよー肉まんはいい加減固くなっちゃうよぉ・・・」
「あ・・・しまった」
「固いけどいいの?」
「うん、せっかく暖めてくれたじゃない?いただきます」
「時計です!時間だよ!靴はいて!」
「あ、はーい!」

「家です!ガスの元栓締めてないよ!」
「あ!忘れてた!ありがと」

「家の電話ですが留守電にしますか?」
「してー!」

「いってきまーす!」

「いってらっしゃーい!」

これが、私のお気に入り「おはなし君」機能である。
便利だよ。
結構。

「あの、携帯ですが忘れていかれたんですね」
「おや?忘れられてますね」
「では、家電の私が会社に連絡してメッセージを残しておきます。落としたと心配するでしょうから」
「ありがとうございます、会社の番号確か変わったといってあったのですが登録されていないんですよ」
「では、こちらで電話番号を調べます」
「家です、皆さん仕事が終わったら電源を節電モードにしますからよろしくお願いします」
「ホットカーペットです、ねこさんが寝ているのでここは切らないでください。寒いですから」
「わかりました」
08:24  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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夫婦の会話

2009.02.06 (Fri)

「あなたの子供が沢山生まれたわ」
「あぁ、わかっている」
「でもね、都合のいい時だけここにきて子供達を怖がらせるのはやめて頂戴」
「そんなつもりは無いんだが・・・」
「子育てすらちっともしてくれなかったじゃない」
「少しはしたじゃないか・・・」
「最初の子が生まれたときくらいじゃない」
「大きくなったから最近はあまり相手にしてくれないから」
「そうよ、大きくなったのよ上の子は。子のこのことも考えてあげて頂戴。もう自分でひとり立ちする時期が来ているのよ。それをあなたが邪魔をするからこんな事に」
「邪魔しているつもりはないぞ、ただ、その、ご飯が食べたくて」
「あなたは家を持っているんでしょう?」
「一応・・・」
「なら、家に帰ればいいじゃない」
「しかし、あまりもらえなくて」
「あなたが来たらみんな怖がるのよ、知らない大人の男が来たら」
「別に何もしていないじゃないか」
「しなくても私が怒ってるのよ!」
「そんなに怒らなくても・・・」
「いい加減にして!あなたの縄張りだろうとこの子が大きくなればここもあなたの縄張りじゃなくなるの!縄張り争いで怪我なんかさせたくないのよ!もう、どっかいってよ!!!」
「うわぁぁっ!!」


という、夫婦の会話が窓の外で行われていた。

もちろん、猫語なんで本当にそうなのか僕にはわからないけれど。
猫達の夫婦間の問題も大変の様子だ。
中々うまくいかないというのがあるようだな。
特に長男が大きくなったから、もう長男は男として立ち向かっていってしまう。
でも、一番に逃げていく。
だけど、父ちゃんと同じ模様をしているので母ちゃんは見分けが付かなくなってきて最近では母ちゃんは間違って長男に襲い掛かることがあり悲鳴が聞える。
慌てて僕はそれを止める。
「ママ!それ、息子!!」
といっても、興奮状態のママは何より怖い。

寒い中、子供達とママは外で作った猫小屋に入って(ホカロン入り&レンジでチンのゆたんぽ入り)でぬくぬくしているだろう。
時折、見知らぬ猫が来て喧嘩になり誰もいなくなるときがあるんだが。
どうも最近、近所の猫まで遊びに来るようになってしまい敵が多くて困っている様子だ。
近所の猫さんは、男の子だがとてもおしゃれでお腹が地面に付くくらいぽてぽてだ。
いつも、首輪がレースフリフリだったり、この前はヨン様みたいにマフラーをしていた。
たぶん、首周りが大きいから首輪が無いんだと思う・・。
でも、男の子なんだけど乙女チックな趣向はその家の主人の意向だろう。
特にいたずらするわけではないんだが、やはり子猫がいるので見知らぬ猫が来たらママは速攻で怒って大喧嘩するので大変だ。
そして、興奮しすぎてわけわからなくなって誰彼かまわずぶん殴って噛み付いて飛びついてねこぱんち。
自分の子供被害多数。

ママの威力は恐ろしいほど怖い。
ママが子供を守るために怒っているのに、巻き込まれないとようにとママから一目散に逃げる子供達
なんだか矛盾してるよな。

頑張れ、ママ
08:45  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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便利と必要性

2009.02.05 (Thu)

僕がしている事で、他人に迷惑がかかる。
それは、何より嫌だ。
足を引っ張り、迷惑をかけ、妨げになる存在。
それが、一番心配なことなんだ。
「おい、これやっといてくれないか?」
「わかりました」
受取った指令書を手に中身をチェック。
行動と時間全てが記載された今時、紙ベース。
理由は、データだとすぐに抜き取られる可能性があるから。
たったそれだけ。
情報の価値は、その人間にとって異なるだろう。
それが何億出しても欲しい情報なのか、それともゴミ同然なのか。
それは人それぞれであり、それぞれの価値観で動いている。
 だが、今更指示をしても無駄ではないかというほど行き渡ってしまっている情報に対して開示請求を厳密にしたところで利用ユーザーにとって不都合この上ない。
また、進化が滞っている今あまり進化しすぎても誰もユーザーは新たにある物を買い換えてまで使おうとは思わないわけだ。
何故なら、進化しすぎたために複雑になっているからだ。
技術的な進歩は目覚しいものであり賞賛されるものかもしれない。
使う人間はそんなことは実際関係は無い。
今使っているのとどう違うのか。
何が便利になったのか。
その点が一番重要ではないだろうか?
 しかし、そればかりに注目していてはローテクのものを販売し続けてもいつのまにか根付いてしまった新技術が当たり前になったとき会社は潰れてしまう。
どんぐりの背比べであろうと競争しなければならないわけだ。
一番になるように。
そのため、色々な投資をしているわけで。
そのひとつが、今僕がしている仕事だ。
何も生まないし、何の利益も上げない。
だけれど、当たり前に存在する。
そしてそれが当たり前になっている現在で僕の仕事はどちらかというと利益ではなく不利益を呼ぶ可能性の高いものだ。
 その不利益を生む可能性が高い中で、僕は考える。
どうしたらいいのだろうかと。
僕はここにいていいのだろうかと。
僕はその指令書すら読むことがうまくできないんだ。
そんな、僕が必要だと評価を受けるとは思わないんだ。
だから僕は、今、屋上に立っている。
決めるのは自分だとわかっていても、それすらできないんだよ。
笑えよ、それが僕なんだ。
情けないことくらいわかってるさ。
08:06  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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輝きの持続

2009.02.04 (Wed)

私はあなたに出会って
あなたの暗闇に惹かれて
手を取ったの

あなたは私の手を取り
私の光を見て
私にこういったわ

「君の光が希望を与えてくれた」って

私にはその言葉が重荷になった
私は自分に光なんて見えない
私は光を持っているなんて思っていない
輝かしいものなど持ち合わせていないのよ

側にいるのが怖くなった
あなたが抱いている幻想と
その姿をしていない私
私はあなたの目にどう映っているのだろう

そう考えたら
怖くなったの
とても怖くて
震えが止まらなくて
ここには居られないって
そう 思ったのよ

私は輝きなど持ち合わせていないの
あなたの暗闇に惹かれたのは
あなた自身が輝いていて
あなた自身が影になっていたから
それが気になったの

それをあなたは私の光だと勘違いしている
きっと
それはそう考えることによって
あなたは自分の影をなくすことができたかもしれない
それであなたは抜け出せた

私はあなたと同じじゃない
私はあなたようにつよい輝きも最初から持っていないのよ

ただ 暗闇に居たあなたを見たとき
そのときだけは
思ったの

同じ世界に居る人だって

でも 違った

私はあなたの側にいるべき人じゃない

そう感じたの
だから ごめんなさい
私は 消えるわ

もう一人の私へ
08:40  |  星に願いを  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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好きにしていいから

2009.02.03 (Tue)

「ここは、今日からあなたのおうちよ。好きにしていいからね」
僕を引き取ってくれたこの家の人。
そして、僕のお母さんとなった人。
その人が、この家について玄関を開けたときににっこりと笑って僕に言った。
「はい」
僕は、施設で育ちこの両親に引き取られることが決まったのが先月。
両親には子供がなく僕を引き取ったそうだ。
跡継ぎが欲しいとの事で。
僕の両親としてみると、歳がかなり上になる。
とても両親とは思えないだろう。
「なんでも自由に好きにしていいから」
そういって、僕を部屋に案内した。
僕が持ってきた施設にあったわずかな荷物を荷解きした。
クローゼットやタンスが用意してあり、ベッドも勉強机もあった。
一人部屋というのが初めての体験。
嬉しかった。
クローゼットにはすでに僕のために洋服が沢山揃えてあった。
その量にも驚いた。
次の日、朝起きて顔を洗い終わり部屋に戻り着替えをした。
クローゼットにあった用意されていたものを選んだ。
僕なりの気遣いだ。
ありがとうと伝えたかった。
階段から降りていくとそこには父が立っていた。
「おはようございます」
父にそういうと父は憮然な顔をしている。
何も言わずリビングに入っていった。
どうかしたのかな?と僕は何があったのか予想もできなかった。
「まぁ!何その格好は!」
リビングに入った途端、憮然とした顔を見せた父が気にしていたことがわかった。
服のようだ。
「あの・・・用意していただいて嬉しかったので」
「誰が着ていいといったの!?」
「え?・・・あの、僕のじゃなかったのですか?」
「いいえ、あなたのよ。あなたの好きにしていいのよ、あなたの服なんだから。でもね、服を選んだならこれをきていいかくらい聞きなさい」
「え・・・ あ・・・ はい」
言葉の意味が理解できず、そう返事すると父が突然立ち上がり僕の右ほほをひっぱたいた。
「お前は、うちの子になったんだ。好きにしていい。だが、お前がうちの子である以上勝手なことは許さん」
僕は、この家の両親が何を指して好きにしていいといっているのか理解できなかった。
それが続いた一ヵ月後。
すれ違った生活は続き、僕の体は痣だらけになっていた。
殴られ、なじられ。
心身ともに疲れきっていた。

だから、僕は僕が理解した僕の自由にしていいという言葉を信じて友達からバッドを借りてきたんだ。
08:10  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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犯人も知らない計画内容

2009.02.02 (Mon)

留学から日本へ帰ってきた。
空港に降り立った時、久しぶりの日本だなとたった二年でも感じた。
英語を話せるようになりたくて留学したのだが、ネイティブな英語は意外と難しい。
やはり、ひとつの国の言葉をマスターするというのは並大抵のことじゃないなというのが留学した結果の感想だ。
 日本に帰国するという事で昨日は飲むし踊るしの大騒ぎで盛大なパーティーがあった。
おかげでぐっすりと機内では眠れ眠気のほうが勝って食事もとらなかった。
おかげで今はお腹が空いてたまらない。
また飛行機に乗って、日本を移動しなければならないが今日から一週間はここで宿泊予定。
その前に、重い荷物を引きながらコーヒーショップに入った。
生クリープたっぷりのキャラメルマキアートを頼んで、ホットサンドらしきものを頼んだ。
それをもって、テーブルへ。
一旦置いて、お手洗いに行って戻った。
飲み物は、すぐに出てきたのだがホットサンドは時間がかかるといわれていたので飲み物を少し飲みながら待った。
すると、前の席に自分が頼んだはずであろうホットサンドが運ばれていった。
「お客様、お待たせいたしました」
「え?あ、もうできたんですか?」
そういって受取った前にいる客は驚いていた。
背中しか見えないが年は同じくらいだろうか。
相手も同じように大きな鞄を持っている。旅行にでも行ったのか?
よく見れば同じブランドだ。
色まで同じだし。
「お客様」
突然声をかけられ振り返った。
さっき、前の客にホットサンドを持っていった店員だ。
「・・・お客様?」
「はい?」
「ホットサンドを・・・お持ちいたしました」
「あぁ、どうも」
店員は、不思議そうな顔をして私の顔を見ている。
なんだ?
そして、目線は前の席にいる客を見てまた私を見る。
「お知り合いですか?」
と聞かれたので
「え?誰と?」
「いえ、あちらのお客様と」
「いえ、別にしりませんけど」
そう答えた。
何故そんなことを聞くのか不思議だった。
すると、後ろから声がした。
「ねぇ!私のホットサンドまだ?!」
店員に声をかけたらしい。
店員はすぐに声のしたほうへ行ってしまった。
私は、やっときたホットサンドを食べながら空腹のお腹を満たした。
煙草を取り出して一息ついていると、前の席の客が立った音がした。
気にせず窓の外を見ていた。
足音が近づいてきて自分の前でとまったので視線をそっちへ移すと言葉に詰った。
なんといったらいいのだろう。
お互い、そんな顔をしていたに違いない。
凍り付いていると、後ろの席から足音が近づいてきたので振り返ってみると「嘘ぉ?!」と凍りついた私達の声が重なった。
「どういうこと?」
三人で私の席に座って、顔を見ながら話した。
「いや、世界に似た人は三人いるというじゃない?」
「いくらなんでも似すぎじゃないか?!」
「うん、気持ち悪いくらいにね」
「っていうかさ、みんなバッグおんなじブランドだし。色まで同じじゃん!」
「あ、ホントだ」
「ねぇ、名前、なんていうの?」
「私、桜」
「私、椿」
「私、向日葵」
「花の名前なんだね…みんな」
「桜っていくつなの?」
「え?25だけど」
「同い年じゃん!」
「私も、25だよ」
「え?!向日葵も?!」
なんと、私達は同じ誕生日だった。
そして、同じ髪型で揃えたかのようにそっくりな洋服を着ており、同じ顔をして、同じメイクをしていた。
「私、養子だって聞いてたけど兄弟がいるなんて話は聞かなかったなぁ…」
「養子なの?」
と、椿が聞いてくる。
「うん、両親からはそう聞いてる」
「そうなんだ、桜も養子なんだ」
「え?椿も?」
「うん、私も」
「聞かなくてもわかると思うけど、私もよ」
向日葵は煙草に火をつけながら答えた。
皆持っている煙草の銘柄も同じで、持っているブランドの限定商品のレアライターを持っていた。
色まで同じ。
「ここまでの話をまとめると私達って、三つ子って事かしら?」
「という可能性が一番高いでしょうね」
「兄弟で同じ年はないし」
笑って、こんな奇特な出会いに花を咲かせて話しまくった。
面白いくらいに似たような人生を送っていておかしくてたまらなかった。
しばらく話して、待ち合わせの時間があるということで三人とも席を立ち携帯ナンバーの交換を済ませいつかまた会おうといって別れた。
私は、この日本に帰ってきて、私はある人物達と待ち合わせをしている。
留学前に起こしたある事件。
それは、共犯でだけれど何の繋がりも無いただ目的が一致した人間との共同作戦だ。
作戦自体はうまくいった。
私は、その直後に留学したからその後の経過を知らない。
日本のニュースを見ても取り上げられた形跡は無かった。
約束していたホテルにチェックインして、別の部屋に向かう。
待ち合わせの場所。
そこで、初めて顔をあわせる。
部屋をノックして私はそのドアを開けた。
「一人ではできない犯行だというのに、どうやってこんな事件を起こしたのか不明だって日本では騒がれている」
そう、暗い部屋の中から声が聞えた。
「だろうね…」
部屋の中央に行き、椅子に座った。
ドアが開く音がする。
「犯行は、短時間で行われており犯人と思われる血痕が見つかったらしいけれどたった一人では無理だろうから共犯者がいるのではないかとメディアでいっているけれど立証は難しいよね」
ドアの鍵を閉め、そこに寄りかかって最後に入ってきた。
「まぁ、まさかさっき会った人間とこんな所で顔をあわせることになるとはね」
「なんとなく、予感はしたけどさ」
「三つ子だなんて思ってもなかったし、あの時怪我したこと気になってたけどこれじゃ捕まえようがないよね」
「そうだね、誰が誰なんて立証は無理だろうな」

「みんな、元々、男だったんだし」
08:39  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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女?

2009.02.01 (Sun)

映画館に行った。
水曜日は、レディースデイという女性贔屓のありがたいシステムのおかげでなんと1000円。
助かります。
お気に入りの映画館があり、そこの音響が好きで映画を見るならここだと決めている。
とはいえ、自分はそんなに映画を見に行ったりはしない。
よほど気に入ったアニメーションが映画化されたとか。
予告編CMに感化されこれは見て見たい!と思わない限り。
逆に、製作者もしくは監督が好きでもその物語の予告CMをみて逆に行かないというパターンもある。
前評判だけで気になっていって失敗した映画だったと思ったのは何度かある。
 そんなある日、映画館には一人で行くのが常日頃の癖なのだが会社帰りに行った。
もちろん、水曜日である。
窓口に行って何もいわず映画名のタイトルを言って1000円を出した。
映画に行くことは、会社行く前から決めていたことなので会社を出るときに化粧直しを一応した。
これでも女です。
一人で行くとしても一応ね。
髪も長いのできちんとくしでといて綺麗に結びなおした。
そんな、身なりをした自分。
 なのに、券を売っている窓口からのマイクから思いもよらない言葉が発せられた。
券を売っている人は男性。
「…女性ですか?」
疑い深い目で私を舐めるように見た彼から出た言葉。
思いもよらない言葉を浴びせられた時、言葉を失うというのを実感した。
私は、必死に声に出して言った言葉が「…女です…」だけだった。
しかし、それでも納得しない券売り場の兄ちゃん。
しぶしぶ1000円を受取り券を発行する。
何?
何なの?

教えてくれ、どこをどうみたら男に見えたんだ?!
08:08  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(3)

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