独り相撲と思い知れ
2009.09.30 (Wed)
といっても、情報なんてただの日記だった。
いわゆる、ブログなんだけどね。
写真も顔写真をなんとなーくわかるくらいで携帯で撮影して載せてたの。
他愛もない学校生活。
それに付随するくだらない話と愚痴話。
進路の悩みとか。
結局、はけ口だったんだ。
色々の中で起こる、摩擦の中にある静電気を移動させるような感じで。
パチパチ音を立てて消えてはすぐに静電気は起こる。
痛いの。
とっても。
痛くて、悲しくて、そんな毎日がなんで変わらずに来るのかなって思ってた。
ネットが楽しいと思えるようになったのは、コメントをもらえるようになったから。
沢山、人と繋がれて
沢山、応援してくれる声が
聞こえたの。
嬉しかった。
私が存在しているのが他人がいることによって理解できた。
そんな気分だった。
私は生きてるんだって。
そんな場所すらも奪われる日が来るとは思わなかった。
「ねぇ、もうリアルで話さない?」
それが、崩壊の合図。
毎日のコメントは日記と関係ない話ばかり。
私との絆を見せ付けるかのごとく、他の人にはわからないような話を書いている。
締めくくられる言葉は「大好き☆」と書いてある。
言葉遣いや名前、それと会おうと言い出したタイミングから男性だというのは
予測できた。
メールが来るようになってしまった。
適当にあしらっていたが業を煮やしたようだ。
「三角町に住んでるんだよね?だったら俺そっち行くから」
勝手な言い分。
勝手な思い込み。
どうして?
「俺たち付き合ってもうまくいくって」
なにを根拠に?
「俺は来年で五十になるから安心して!」
なにを?
「奥さんはいないけど子供居るし」
だから?
「駅で待ち合わせしようか?それとも、図書館がいい?」
何の話?
膨れ上がる妄想と、膨れ上がる女性像。
彼の中で私はどのように映っているのだろう。
一度たりとも、女だといったことは ない。
「お待たせ!待った?」
「お前に俺の居場所をとられなくないんだ。消えてくれ」
待ち合わせた場所は人通りの少ないホテル街。
確実に。
正確に。
居場所は、誰にも渡さない。
妄想劇場【飼育編】
2009.09.29 (Tue)
超好みの女顔をした素敵な男性。
声は大好きな声優さんとよく似ている(イシダアキラさん)
問題は、道路の真ん中に落ちていたボストンバックから出てきたということと
パンツも履いていないことだった。
「どういうつもりかしらないけど、兎に角、バックに戻ってください」
そういうと、「いいの?じゃ」といって戻ってしまった。
どうやったらこのサイズのボストンバックに戻れるのだろう。
不思議に思ってファスナーが勝手にしまったのを少しだけ開けると
「寂しいなら、そう言えよ。こねこちゃん」
といわれたので、ファスナーを閉めて外から蹴り飛ばした。
「いてぇっ!」
やっぱり中にいる。
どうしよう。
どうする?
生ごみ?
いや、違う。そうじゃない。
これは、人間らしい人間じゃない人間だ。
・・・自分で言っててよくわからなくなってきた。
「出してぇー!一度目がさめたら眠れないんだから!」
叫び声が聞こえたのでファスナーを開けると今度は洋服をしっかり着て出てきた。
「これで文句ない?」
だからって燕尾服はないでしょう。
「さぁ、参りましょうお嬢様」
かっこよく、まるで執事のように振舞って鞄の中から出てきたが
彼は裸足だった。
「やっぱり何か間違ってる気がする」
それが、例え、鞄から出てきた男だったとしても
何か感覚がずれている男だったとしても
好きだって思ったら
好きだって考えたら
気が付いたときには、それは恋なんだもの。
「ところでさ、俺、挨拶した後本部に戻らないといけないから。じゃ、出してくれてありがとう。またね」
立ち去って行く彼の背中を見て、裸足でかけていく燕尾服の男。
百年の恋が一瞬にして冷めるとはこのことかと思った。
突然戻ってきて「ごめん、やっぱりおなか空いたから何か食べたい」とさわやかに笑う。
「だったら、最初にお手をしなきゃいけないのよ」と意地悪を言ってみたら
「そうだったんだ」といって彼は私の手にキスをした。
「これで満足ですか?姫」
こういうところだけ、しっかり知識付いてやがる!
真赤になりながら靴下と靴を履いて出てきてというと、出てきてくれたので
燕尾服の執事を従えて私は家に帰った。
「ただいま」
「誰?!」
「犬です」
「犬?!」
・・・・どうしようか。この先・・・。
気になったヒカルちゃん
2009.09.29 (Tue)
信じる信じないはその人個人の問題だ。
その点でどうこういうつもりはない。
そして私は「お守り」というのはとても大事にして信じるほうである。
交通安全のお守りであったり、お数珠のブレスレットであったり
信心深いというわけではないが宗教的なものでもなく
信じている。
神社やお寺さんに言ったとき、機会があったら購入しているのだが。
さて、今回は新聞に挟まっていた広告が気になった。
何故なら、美○ちゃん という6歳の子供が作るブレスレットがあるのだ。
随分前からこの広告はちょくちょく目にする。
気になる点はただひとつ。
いつまでたっても美○ちゃんは六歳位だった気がするんですよ。
効力うんぬんも気になるところですが、平たく言うとかなりの重労働をさせられている
虐待に近い存在になってしまうんです。
美○ちゃんが。
たった六歳で200個つくるんですよ。
いや、石を選ぶんだったかな?
でも、選ぶにしても大変ですよ。ブレスレット一個に使われている石はどう考えても
二十個くらいあるんですよ。
それを200個分選ぶんです。
どういうわけか、十日間前後で出来てしまうんです。
コールセンターのお姉さんが、美○ちゃんに購入者の名前を告げ
専用のブレスレットを作る。だから同じものはない。
なんにしても美○ちゃん大変です。
不思議な力や存在は私は信じるほうなんです。
科学で証明されない何かというのはあると思います。
でもね
このブレスレットの広告にネットで凄い反響と書いてあったから
調べてみたんです。
確かに凄い反響でした。
詐欺だと・・・orz
見た目はいわゆるパワーストーンです。
なんにしても藁にもすがるような思いの人は沢山いると思います。
なけなしのお金はたいて何かに救われるならなんでもいいから助けてと
叫びたい気持ちもわかります。
でもそれを利用するのは美○ちゃんなのでしょうか。
それともそれに関わる大人でしょうか。
こんなのにすがって何かになると思うほうがおかしいとでも言われるのかな?
お家を立てるとき地鎮祭、しませんか?
お水周りを扱うとき、お神酒を巻いて塩を振って手を合わせませんか?
結婚式を挙げるとき幸せを願い神様に祈りませんか?
お葬式をするとき極楽浄土へいけるよう供養をしませんか?
そんな風に私はお守りが側にいます。
嘘なのか 詐欺なのか 私にはわかりません。
でもすがりたいと心から思った。
それでも、お寺さんから頂いたお数珠のブレスレットは900円でした。
お経などあげてもらいお払い?じゃないけどしてもらって。。。
さて、12000円の価値はあるのだろうか。
妙に納得がいったのは「定額給付金と同じ値段だね」という書き込みでした。
すがる藁すら偽者があるのかと悲しくなったのでした。
夢か現か幻か
2009.09.28 (Mon)
気が付くとパソコンの前にいて
気が付くと、ベッドの中にいて
眠たいと感じていた。
どうして?
起きたはずなのに。
携帯電話で時間を確認する。
朝六時。
後三十分。
目を瞑ると、いつの間にか夢の中。
泳げない私が泳いで、水の中なのにふわふわと気持ちよくて大好きな海がめが
側で一緒に泳いでる。
目を覚ますと昼過ぎで、やっぱり一度は起きていて
パジャマではなく部屋着だった。
やっぱり夢?
すると、目の前に海がめも布団を引いて寝ている。
あれ?
これは一体どういうこと?
「おきてしまうのかい?」
海がめが私にそういったと思ったら、ぱちって目が覚めて
天井を見ていた。
あたりは真っ暗でまだ夜中。
どうして?
どうなってるの?
時間を見たら夜中の三時。
あれれ?
あれ?
なにが夢?
どれが夢?
「ご飯よ!」
妹が叫んだ声がした。
ちがう。
妹なんていない。
誰?
誰が呼んだ?
「ほら、起きて!」
あぁ、晩御飯だ。
お風呂が気持ちい。
お風呂の中に浮いて動けない。
眠たいの。
寝かせて。
もう、眠い。
「ほら、朝よ。いい加減起きなさい」
え?でもママ、時間は真夜中だよ。
学歴主義で社会進出
2009.09.27 (Sun)
大人になるとそれが泥試合のように、どろっどろので嫌いだ。
無自覚なご親戚の皆さん。
それが、一番厄介だ。
人の距離というのを聞いたことがある。
例えば、他人の距離。
他人がそれ以上近づいたら不快に思う距離だ。
それが、自分の両手を伸ばした範囲なんだそうだ。
友達の距離。
両手を伸ばした肘までなんだって。
恋人の距離。
これは、肘以下の距離となる。
この話を聞いたとき、すごく納得した。
その通りだと思った。
だから満員電車などの人が密接した空間というのは嫌である。
不快に感じる。
人一人座れるくらい、余裕があると席を空けて座ってしまう。
手を伸ばしてみるとちょうどそのくらいがあいている。
ベストポジション。
では、親戚はなんだろう?
他人ではない。
でも、他人である。
この微妙な壁の軟弱さと強度不足が招いた結果じゃないだろうか。
「うちの孫はいい大学に行ったのよ~。でもね、本人は滑り止め手受けてたくらいで」
「凄いですねぇ~」
「そんなことないわよぉ」
こんな会話が繰り広げられると、謙遜という日本文化を感じさせる。
「うちは大学病院に勤めてるけど、いつまで続くかねぇ」
「いいじゃない。後継いでもらったら」
「そんな、継ぐような病院じゃないわよぉ」
「いい大学でてるじゃない、あなたのところも」
「そんなことないですよぉ~」
広がる話は、自慢をしたたかに繰り広げる。そして、潰しあいの火蓋が落とされた。
「そういえば、あなたお仕事は?」
「今は、派遣社員をしております」
「派遣?あなた、派遣なんてやってるの?」
「はい」
「正社員じゃなくて?」
「はい」
「正社員で仕事はないの?学校いったんでしょう?何の学校だったかしら?」
「専門学校です。正社員は自分の分野では中々ありません」
「そうなの?でも、あなたがしっかりしないと。お母さんをまもらないとね」
「はぁ・・・」
「派遣なんてしてたってどうしようもないでしょう?」
「はぁ・・・」
「正社員じゃないと安心できないし、保障も無いじゃない」
「はぁ・・・」
「ちゃんと就職活動をしてきちんとしないと」
「はぁ・・・」
「えぇ?!派遣なんてあなたしてるのぉ?学校行った意味ないんじゃない?」
「そんなことありませんよ」
「派遣なんて誰でも出来るバイトみたいなものじゃない」
「違いますよ。派遣はその日から仕事が出来ないといけないくらいハードですよ」
「そんなの誰だって同じよ。どうせ保障も無いんだし」
「保障というのは正社員だからといって必ずあるわけではないですから」
「派遣よりましでしょう。そんないつまでもお母さんに甘えてちゃ駄目よ」
「はぁ・・・」
「ちゃんとしないと」
経歴と正社員という響きと肩書きだけが全ての人。
正社員だから安心で安全で、保障もあるという考え。
本当にそうだろうか。
派遣なんてというが、派遣を実際にしたことがあるのだろうか。
どれだけハードか、どれだけ最初の一週間が胃が痛くて吐き気がするか知っているのだろうか。
一日、もしくは当日午後から実務に入る。
研修など丁寧なことはない。
突っ込まれた会社の人間関係も観察して、どうやって行くべきか。
どうやって上司となった人物と関係をうまくやっていくか。
それを判断しなければならないし、その会社独自の決まりなども率先して聞かないといけない。
でしゃばりだろうがなんだろうが最初は必死。
許される「最初だから」。
初めてで慣れていないものですからなんていう言い訳は実務で通らない話。
それをさらりと言ったホームセンターのレジのおっちゃんに頭きたのが先日。
そして、今日は派遣というイメージだけでの潰しあい。
でも知ってる。
あぁ、よかった。
あんなのより、うちはましだ。
そう思っていることが手に取るようにわかる。
そんなこといわれていても、親ですら庇わない。
結局、他人だから。
親もアレが悪いだけで私に非はないという顔。
守りたいのは自分の評価。
「ねぇ、それで派遣って何してるの?」
全否定しておきながら、聞きたがる人々。
何を求めている?
何を言わせたい?
「今はしてません、先日出所したばかりですから」
皆、一瞬で話をそらした。
「ご飯、美味しいわね」
未来の私と今の私
2009.09.26 (Sat)
そりゃそうよ。
色々あって、本当に、色々あって気がつけばすごい魔方陣の上に立ってて
なんかの儀式で猫を使い魔にするとか何とかいっていたやつが魔法を唱えた。
魔法陣すら一瞬に地面にかけちゃうんだよ。
あんなに早い魔法をかけられる人、凄いって思った。
戦闘中、キレると私は自我を無くし信じられないほどの力を発揮するらしい。
覚えていない。
戦闘が終り際に、仲間が私の頭をぶったたいて気絶させてしまう。
気がつくと終わってる感じ。
何が起きたか覚えていない。
魔女の集会に新人としてきたけれど、経歴だけで言うと新人とは思えないことを
してきたんだとおもう。
猫を使い魔にする魔法を間違えたのか、失敗なのか、意図的だったら殴りたいが
猫と私は合体してキメラとなった。
ひげが生えて、尻尾が出来て、猫耳ができた。
髪の毛も異様に滑らかで毛艶もよくなった。
猫のように実は舌もざらざら。
問題は、ショーツも、ズボンも、尻尾の穴を開けないといけないほど
長い尻尾がでてきたこと。
それと、ひげ。
しばらくマスクしてたけど今は魔法で消せることを知り、実行中。
そしてこの集会にやってきた。
事あるごとに、戦闘に参加したが殆どソロ活動。
こんな風に仲間にまともに顔を合わせ話すこともない。
クロたんもいつの間にかついてきて一緒に美味しいナゲットを食べていたのに。
あの日、私は私をキメラにした馬鹿に出会った。
一瞬にして血が上り私は魔法で一気にジャンプして相手をぶん殴った。
その後も、殴り続け魔法のバトルとなったが、会場は拍手喝采だ。
相手の顔を間近で見た瞬間、私は魔法を途中でやめた。
「・・・自分も未来の自分をぶん殴ったから覚えてるけど、本当に強いね」
馬鹿は私自身で、随分スタイルのいい女になっている。
「時空転移を出来るようになったのは何百年も久しぶりのことらしいわ。
かわいいなぁ。私ってちっちゃい。あ、クロたんだー!いやぁ、懐かしいな」
「・・・!」
クロたんも驚いている。
・・・あれ?何、その骨は。
手羽先がテーブルの上にあったけど、勝手に捕って食ったの?!
・・・まぁいいや。
「実はね、簡単に言うとやっぱり姿かたちに問題があると思って
今日私はここに来ることになってるのよ。
大丈夫。もっと可愛くなるから!」
気が付けが、また瞬時に魔法陣が自分の真下にあった。
まずい!
真ん中にいる。
逃げようがない。
「ここにいるみんなの力も借りて、魔法を使うね。ごめんね、元気で」
時空転移って・・・まさか、私にどっかいけとでも言うわけ・・・?
「うぎゃぁああああああああああああああああ!!」
どべちゃっといい音を立てて私は水溜りの上に落ちた。
土砂降り。
ここどこ?
何が起きた?
まさか、時空転移とやらを本気で私にかけた?
って!
私はそんな魔法できないのにどうやって戻るのさ・・・
「いやぁ、いいにおいがするなぁ」
「クロたん!クロたんもきちゃったの?!」
「ほれ、早くあの家に行こう」
「なんで?!」
「あの家に行けばわかる」
「誰の家よ・・・」
窓から子供が覗いて私のほうを見ている。
ずぶぬれの魔法使いの格好をしたあやしい人物とうつるだろうな。
「おばーちゃん!お帰りっ!」
・・・・おばーちゃんだぁ?!
七日目の願い事
2009.09.25 (Fri)
僕はこの箱を貰ったのは偶然だと思うけど、なんかあやしい店の人が突然箱を持ってきて
「あなたに必要なものよ」
といわれ、貰ったんだ。
一日目
説明書を読んでみると、これがいわゆるパンドラの箱というのはわかった。
有無言わさず渡すってことは何かを叶えろってことで
更に何かを犠牲にしろってことだろう。
僕が犠牲にするものがあるのだろうか。
二日目
僕は学校を卒業した後、就職したが二年くらい経ったある日会社が潰れた。
それからまったく仕事なく就職活動をし続けたが求人すらなかった。
違う職種でもあたってみたけれど「経験者が欲しい」という理由から面接すら受けさせてもらえない。
何をしても「お前は不要だ」と言われているようでとうとう僕は諦めた。
その日、あぁこれが犠牲なんだろうかと思ったのは唯一持っていたネクタイが千切れてしまったこと。
三日目
朝からこれが犠牲だろうと思ったのはホットケーキを食べようと思い作った。
しかし、僕が作ったホットケーキはホットケーキとは違うまったく別物であり
お焼きかなんかじゃないかというほど、もちもちしていた。
はっきり言って食べられるものじゃない。
不味いと思ったが捨てるのももったいないので、小さくちぎり外にいる野良猫にあげると
「これなんですか?!」という顔をして食べなかった。
猫も食べない謎の物体。
四日目
こんなことで僕の願いがかなうのかな。
そう思いながら洗濯機に放り込んだカーテン。
洗っていなかったなと思って洗ったら、洗濯機から出した後は暖簾に変化していた。
縦にもの見事に裂けていた。
安物だったとはいえ代わりのカーテンはない。
そして、カーテンを買うお金などどこにもない。
五日目
滑った、と思ったのは覚えている。
起きたら夕方だった。
すっころんで頭を打って気絶していたらしい。
昼過ぎから夕方まで。
誰もいないって寂しいなと感じた。
六日目
考えたら僕が何を望むか、まだ何も決めていなかった。
これでは無効になるのだろうか。
色々考えて人生のリセットを願おうと思った。
何かのきっかけでこれからの人生をもっと変えたいと、思ったんだ。
その日はこれといって犠牲とやらは見当たらない。
どうしてだろうと思った。
七日目
犠牲どころか、びっくりするような話がきた。
隣に住む人から随分高価な肉を分けてもらった。
ステーキ肉。
うまそうだ。
ここのところまともなものを食べていなかったから嬉しかった。
失敗しないよう調理した。
うまく出来て美味しいと思った。
やっぱり今日も何もない。
八日目
この時、何も気づいていなかった。
説明書どおりに夜中の十二時になったら箱を開けた。
中には小さなラムネのようなものが一粒だけ入っていた。
どうしろっていうんだろうと思った。
食べてとメモ紙が入っていた。
何の疑いもなく、僕はそれを食べた。
これで人生がリセットできる。
これからの未来とどうやって生きていこうかと少しわくわくした。
嬉しかった。
でも、すぐに体が重くなって気分が悪くなってそれから真っ暗になった。
具体的に考えるべきだった。
リセットに変わりはない。
しかし、僕の意味と違うのに・・・。
「最後の晩餐だけは、この箱も気を使ってくれるのよ」
その声だけが動かない体にも届いた。
最後の、声。
ファビコン変えたよ!ヒカルちゃん
2009.09.25 (Fri)
ファビコン
という文字を見て ずーっと記事の最後まで
ファミコン
と、思っていた私でした。
もちろん、話が通じずなんのこっちゃとおもっていたら読み間違いに気づきました。
でね、ファビコンって何かなっておもったら
タブで開いたウェブページのところにマークが出てくるでしょ?
ちびっちゃい マーク FC2だと 赤い馬がでてるんだけど。
あれがねファビコンっていうんだって。
それを変更できるんだって。
変更しようとも思わなかったからへぇー!とびっくりして変えてみました!
気づいた?
うさちゃんでーす!!v(*'-^*)
いやほんと、簡単だったんだ。
びっくりした。
素材を作るか探すかして、画像をUP後、ヘッダに一行ソースを追加するだけ!
知らないとは本当にもったいないですねぇ。
テンプレも色々いじってみてるんですが、人のソース解析はわかりやすい人じゃないと
疲れはて最後はぶち壊しますからね。
本当はね付けたい機能があるんですよ。
記事とブログタイトルの画像の間に、当日の記事のタイトルのみを列挙するような
お知らせ部分みたいなやつ?
時々、当日に何個も記事を書いてるからさ・・・。
さすがにレイアウトまで変えきらん。スタイルシートしらないんだよね。
全部勘でソース見て変更してるから・・・(^^;;;
あ、そうそう。
話し変わるけどやっぱり携帯電話おかしくなってさ、重い腰を上げ友人オススメショップに
いってみたわけよ。
そうしたらすげー対応よくて驚いた。
全然違うね。
遠くから来たってことを電話でたずねた時に知ってたからかすぐに無償交換してくれた。
お陰で最高に気分はいいです。
一応電波がなくなるという自体も起きていない。
ただ、新機種が欲しくなってしまいました。
惚れたんだよ、俺は。こいつに・・・
今の携帯はこれ↓(最近はずっとスライド式)
つっこみたいところ、気になった部分 色々あるでしょう。
ちぐはぐなのはつっこまないで。。。
ただ、このストラップ、重いよ。
溺れた子供
2009.09.24 (Thu)
「うわっ!」
落ちる!落ちるよ!
っていうか、落ちてる!
助けて!
そういっても、誰も助けてくれない。
どうして?!
何で船の淵にしがみついているのよ私は!
何がなんだかわからない。
突然、浅瀬について足が着いた。
水をちょっと飲んでしまって咳が止まらない。
ゲホゲホと咽ていると、船は何人かの子供を降ろしてどこかへ消えていった。
子供たちは泣きながら突然走り出した。
何事かと思って、咽ているのが収まらないのに振り返ると恐ろしい顔をした鬼が立っていた。
恐ろしくて逃げ出したいが、まったく咳が止まらない。
しゃがみこんで咽ていると、背中をさすってくれる誰かがいた。
ふと見ると先ほどの鬼だった。
「水を飲んだのか?」
怖いが怖がっているどころではない。
息が出来ないほど咽ていた。
鬼は咳が止まるまでずっと背中を撫でたり叩いたりしてくれた。
その手の暖かさが不思議と怖さを和らげた。
「落ち着いたか?」
「うん」
「これを、飲め」
「・・・?」
「水だ」
「ありがとう」
咽て痛めた喉を潤した。
思い切り溜息をついた後、ここがどこなのかという疑問が出てきた。
「賽の河原だ」
そういわれた私は、あぁ死ぬことが出来たんだって思ったの。
私は選んだ。
色々考えた。
色々、本当に考えた。
でも、もう、限界だった。
自分が情けなくて、状況を変えられないのが悔しくて、それを知られたくなくて。
お母さんに言ったら心配するだろうし、お父さんにいったら
多分、相手の家に乗り込んで怒鳴り散らすと思う。
そんな風に心配かけたくなかった。
「だから、自殺したのか」
「・・・え?」
「親に心配かけたくないから、自殺したのか?」
「なんで・・・」
「考えていることなどわかる」
「もちろん、自殺したら親が心配しないかって言ったら嘘だよ。でも、これ以上・・・私自身も耐えられなくてどうしたらいいか本当にわからなくて」
「誰にも相談しなかったのか?」
「友達にはしたけど、何も出来ないって言われた。そりゃそうだよね、いじめられるなんて嫌だもん」
「見捨てるのが友達なのか?」
「見捨てるわけじゃないよ。私が同じ立場だったら同じ事いうもん。
見捨てるんじゃなくて、誰も何も出来ないだけ。いじめをやめることもいじめられることも。
弱い存在がいて、強いみんながいる。
それで成り立ってるの。教室自体が。先生も知ってるよ。でも何もしない。何も出来ない。
だって、先生が何かいったところで鶴の一声にならない。
その時だけのいい返事で終り。何も変わらないどころか悪化させる可能性だってある。
だから、何もしない。何かの基準があるわけじゃない。ちょっとしたきっかけ。
弱いというレッテルを張られただけ。それで私は、弱い立場になって皆が安心できるクラスに
なってるんだよ。」
鬼は溜息をついて、手を握りしてめいきなり私の頭を思い切り叩いた。
いい音がしたぞ!今っ!
「いったぁい!何するのよ!」
「ここは賽の河原だが、お前のような馬鹿はいらん!さっさと来い!お前はくるべき時期じゃない!」
わけのわからないことをいっているが、とにかく怒っていることはわかった。
でもどうして怒っているのかわからない。
「ここだ」
「何この穴」
「帰れ!」
その穴に放り込まれた私は、頂上から突き落とされた石のごとく転がり続けた。
「ぎゃぁあああああああああああああああああああああああああ!」
バチッ!と目を覚ますと、ピッピッと音が聞こえた。
・・・どこ?
「あぁっ!よかった!目を覚ました!」
ぼんやりとお母さんの声が聞こえる。
よく見えない。
どこ、ここ・・・?
あれ?鬼は・・・?
「わかりますか~?」
うわっ眩しいよ!
「大丈夫です。意識が回復してますよ」
「ありがとうございます」
「病院です。わかりますか?」
「・・・全部聞いた。偶然、通りかかったあなたをいじめていた中心の子が見てたの。
あなたが飛び降りるのを。
それで、すぐにその子が救急車を呼んだのよ。
自分がしたことでこんなことになるとはって今はとても話せる状況じゃないくらい
錯乱しているそうでお母さんもまだ会ってないの。
でも奇跡よ。本当に。
あんなところから飛び降りたのに、あなたがずっと大切に育ててきた木の上に落ちたの。
それで助かった。もう・・・もうこんなことは・・・しないで」
あぁ、私、生き返ったの?
これでよかったのかなぁ・・・ なんで鬼さんは怒ったのかな・・・
聞けないや。
結局、お母さん泣いてる。
どうしよう。
もしどこかに居るのなら
2009.09.23 (Wed)
寂しがり屋で 泣き虫で 不器用ですけど
私はここにいます。
どこにいるのかわかりません。
私を必要としてくれる人がいるのなら
私はお会いしたいのです。
どこにいますか?
いませんか?
前が暗くて見えません。
後ろも暗くて見えません。
歩くのが怖いです。
一人が怖いです。
寒くて 冷たくて 息が出来なくて 苦しくて
ここにいます。
ここにいます。
私がみえますか?
私の存在を受け止めてくれますか?
寂しいです。
言葉を 気持ちを 全てを 信じてくれますか?
私はここにいる。
あなたはどこにいるの
それとも いないの?
理由が必要?
2009.09.22 (Tue)
繰り返される質問。
繰り返される痛み。
ただ、涙が、止まらない。
痛い。
痛いよ。
助けて。
声も出なくなった。
毎日 朝が来て
毎日 夜が来る
終わらない
それだけで 恐怖でいっぱいになった。
「まだ、夢見てるの?」
若い男。
顔立ちもよく、綺麗な顔をしている。
女の人のような雰囲気を感じさせるけど、はさみを持つと目の色が変わる。
「切れ味がいいやつを買ってきたんだ。さびるからね、どう?これは、どんな感じ?」
冷たいステンレス素材が皮膚に当たり
奥に入り込み
ゆっくりと 生暖かくなって 出て行く
何度も
何度も
パサリ パサリ 音を立て 違うものを刻んでいく
自慢だった 長い髪もほとんど 短くなって ない。
繰り返される。
永遠があるんだと 初めて知った。
怖い。
怖い。
けれど 今まで 思いもしなかった言葉が 頭に浮かんだ。
「どうして・・・?どうしてこんなことをするの・・・?」
その言葉が口からするりと抜け出たとき、一気に涙は溢れ
希望という言葉が目の前に居る気がした。
「どうしてって・・・理由が必要?別に、理由なんてないよ」
永遠はここにある。
「・・・起きた?悪い夢でも見たの?」
若い男が笑って私の頭を撫でた。
力を込めて
2009.09.21 (Mon)
そう考えると、答えはひとつしかなかった。
色々な伝を持つこの上司は仕事もろくに出来ないくせに、この部署の部長を務めている。
突然やってきて、突然部長という役職について、引継ぎもろくにしないまま
前部長は退職を余儀なくされた。
「いいか。俺がこの日までにしろっていってるんだ!やれないんなら俺の名前で社長や会長にお前は屑だっていいつけるぞ!この、役立たずが!」
この暴言は誰にでも吐き散らしている。
一体彼の何を苛つかせているというのだろう。
役立たずというなら、お前の方だと何度言いたかったことだろう。
「こんなことも出来ないのか!掃除くらいしろといっただろう!まぬけが!」
「すみません」
「なんだぁ?!その態度は!誤り方も知らんのか!まったく、女だからって何でも許されると思うよな」
「・・・」
「返事ぐらいしろ!馬鹿が!」
「片付けます・・・」
延々と繰り返される、罵詈雑言。
ただ毎日会社に来て、机の上に足を放り出し漫画や雑誌を広げ読み続け
部署内の人間が作った資料は見もせずに判だけを押し
次の部署へまわす。
全部署単位の会議には部長クラスしか出席していない。
その場で今後の資料作成の方針が決められるが、まったくその報告はない。
なので、ズレが生じる。
「この前の会議で話した内容と違う資料を挙げられても困るんだが」
「・・・誰が作ったやつですかね?」
「・・・管理しているのは君だろう」
「はぁ・・まぁ、でも俺が作ったわけじゃないですから。作ったやつの責任ですよ。おい!これ作ったやつ出て来い!」
また、始まった。
それは、全員の心にあったことだと思う。
そしてついに全てが爆発した事件が起きた。
「お前の資料のせいであんな他部署のやつに馬鹿にされたんだぞ!貴様のせいで!」
投げつけられた花瓶は彼女の頭に当たり、花瓶も頭も割れた。
「自業自得ってやつだ!馬鹿が!」
何かが折れたように倒れた彼女とその音が響いた。
誰も、誰も、動けなかった。
おそろしかった。
目の前にいる人物が。
けれど、もっと恐ろしかった。
ぐにゃりと倒れた彼女はゆっくりと起き上がり、色々なものを体の中から落としながら
部長の背後に近づいた。
「人を跨いで歩くなんて失礼な人ね。それも、女の顔に傷つけるなんて」
そういった瞬間、彼女は噛み付いた。
反射的に目をふさいだ。
次に開けると、彼女はただ気絶していただけだった。
「あれ?何かあったの?」
けれど、部長の首には噛み千切られた後があり虫の息だった。
「なんでもないよ。きっと・・・悪い夢から覚めるだけだよ」
誰かが、そういった。
勘違いしたヒカルちゃん
2009.09.21 (Mon)
ヒカルちゃんは、国内線に乗って飛行機でばびゅーんと大阪に行ったことがあります。
飛行機なんて殆ど乗ったことないし、うきうきわくわくでした。
友人と二人で大阪の友人宅へ旅行です。
で、飛行機がバックすることに驚きました。
窓側に座っていた私は、小さすぎる窓に必死に目を凝らしてみてみると(夜だったの)
手を振っている人が三人いました。
きゃぁー!!ヾ(〃^∇^)ノ
お見送りしてくれてる!って私は大喜びで手を振り続けました。
その時友人は指摘したのかどうだったのか覚えてないのですが
帰ってきて母にそのことを言ったら笑われたので、もしかしたら友人は私があまりに
喜んでいたから言い出せなかったのかもしれません。
あの人たちは飛行機を
誘導している人だということを
大喜びで話した母に話した私は「そんなわけないやろ」という
母の言葉に大いなるショックを受けました。
飛行機に乗ったのはその時で多分4・5回目だったはずです。
ずーっと私は勘違いしていたのです。
いっつも私は手を振っていたのに・・・orz
二十歳を過ぎた後の話ですよ。
子供時代の話じゃないの。
だから、余計にショックでした。
運命がわかっても
2009.09.20 (Sun)
そういったのは誰だっただろう。
運命の赤い糸なんて信じていなかったし、見えていないものを信じろって言うほうが
無理だっていいたかったんだけどこの手芸屋に来て運命の糸を買った後
部屋の中で引っ掛けてある糸を取った瞬間、落としてしまった。
すると糸の先端が、するすると体を蛇のように絡み付いてきた。
「わっ!わわっ!!」
急いでぺしぺしと払おうとしてもちっとも離れずあっという間に胸のところまで来て
そのままするんと心臓に絡みついた。
不思議とその感覚がわかった。
糸は勝手にするすると部屋から出て行った。
もう方の先端はどこに行くのだろう。
糸は見ようと思えば見えるけど、気にしなければ見えなかった。
すっかり忘れていた頃目の前にあったのは私の糸と繋がっている先端部分を持った人物。
けれど彼の薬指には、指輪が付いてた。
運命の人といっても、必ずしもその人と幸せになれるとは書いてないし保証書もない。
見つけた後嬉しいと思っても、糸の言葉を鵜呑みにしているだけで
本当かどうかも疑ってしまう自分が居る。
同時に、疑いながらもこの人が運命の相手なんだという気持ちは増幅し歓喜してすぐ
落ち込んだ。
結局、募る思いは募るだけ募って実らないとわかっているのに
目の前でちょろちょろされたんじゃたまったもんじゃない。
移動要請が告知されていて、希望者ということが書いてあったので何も考えず
希望リストに名前を書きぶち込んでおいたのに
移動が決まった辞令の掲示板には、私と彼の名前が仲良く並んでいた。
なんでよ!と叫びたい気持ちと辞令を破ってちぎり捨てたい気持ちを必死に
コントロールしつつその彼が「よろしくね!」とさわやかな笑顔で立ち去った。
今更、やっぱり嫌だとはいえないかしら・・・。
どうして?!ということは、大抵続くもの。
「課長、奥さんとうまくいってないらしくて転勤希望出したらしいよぉ」
噂話は自分の糧といっていいほどの、噂好きの女はどこにでも居るが
そういうことをいうなよと思いつつも、自分の中で「チャンスがあるかな?」なんて一瞬考えた
自分をぶちのめしたいと心底思った。
どんな理由があろうと、妻帯者である。
うまくいこうがいくまいが妻帯者である。
関係のない人。
そう、糸なんて運命が実らなければそのうち千切れるわよ。
そう思ってた。
どうして?!は、まだ続くようで「せっかくだし、ご飯食べていかない?」と営業周りの後に
誘われた。
一応、上司であるため断りにくい。
ここで、「奥様がいらっしゃるのに」なんていうのも、そんな気が無いのに勘違いやろうだと
思われても困る。
そういう気持ちがあると勘ぐられてしまうではないか。
いや、ないわけじゃないわけじゃ・・・ないんだけど・・・
どっちだよ!っていわないでよ。もうぉ!
「そうそう、この前妹からこのチケット貰ったんだった。食べる?」
・・・妹?
「・・・なんですか?これ」
「さぁ、俺もよくわかんないけど妹はすごく美味しかったって言ってたよ」
「創作料理・・・かな?」
「ま、半額だし!おごるから!行こう行こう!」
ここまでくると断れないよねぇ・・・
流されている。
その言葉だけが延々と食事が終わるまで頭の中でダンスしていた。
「そういえばさぁ、噂とかって好き?」
うわっ・・・直球。
嫌な予感
「俺と奥さんがどうのとかって聞いたことある?」
それ聞くか?オイ・・・
私になんといえというんだよ!
えぇ。聞いてます不仲らしいですね!なんて笑っていえるかこんちくしょー!
「どうして結婚してることになってるんだろ?」
・・・・・・・・は?
「え?」
「結婚してないのにさ、奥さんが居るってことになってるのが不思議で」
「・・・指輪されてるじゃないですか」
「これ?お守り。よくわかんないけど、妹がつけとけって五月蝿いからつけてる」
「左手の薬指につけたんじゃぁエンゲージリングに見えますよ・・・」
「結婚指輪って事?」
「はい」
「そっかぁ・・・」
「それに課長、デスクに写真置いてらっしゃるじゃないですか。お子さんとの写真」
「お子さん?!」
「・・・違うんですか?」
「あれは、妹だよ!」
「えぇ?!妹さんなんですか?!だってどうみても、小学生ですよ!?」
青天の霹靂といいたかったが、外は大雨。
世の中には知らないことが沢山あると思ったが、囚われすぎた常識を逸脱した人間が
目の前に居るとそれはとんでもない世界の始まりに感じた。
「親が再婚したんだけど、親父の嫁さんとしてきた人が俺より若いんだよね」
「・・・課長っておいくつでしたっけ?」
「30」
「お父様のお相手の方は?」
「23の時に嫁にきたかな」
「えぇ?!私より・・・若いんですね・・・」
「まぁ、二人のことだし別にいいかって思ったんだけど嫁さん若いから子供が生まれて。
俺の異母兄弟だね。家も改装してでかいから一人暮らしせずに実家に居るけど、その嫁さんが
随分子供生んだからね。写真の子は長女のミホ。この指輪は俺の誕生日にくれた」
「あぁ!わかった!」
「何が?」
「女の子ならきっとお兄ちゃんをとられたくないって思ったから、指輪を渡したんですよ」
「どういうこと?」
鈍いなこいつは!
「ご両親は結婚指輪をなさっていませんか?」
「してる」
「どうしてしているのかきっと妹さんは聞かれたんでしょう。それで、お兄ちゃんと結婚するって意味を込めて妹さんは渡したんですよ」
「・・・あ、そういや言われた」
「言われたんですか?!なら気づくでしょう!」
上司だけど、ちょっと一発殴りたくなってきた。
「そっかぁ・・・全然気づかなかった」
「それじゃぁ彼女が出来ても絶対に妹さんに教えない方が良さそうですね。拗ねちゃいそうです」
「拗ねてた」
「え?!彼女さんいらっしゃるんですか?」
「作ろうと思ったから」
「・・・作ろうと思ってると、もしかして言ったんですか?」
「うん」
「・・・それは、拗ねますよ」
「どうしたらいいと思う?」
殴るんじゃなくて、会社の窓から吊るそうかな・・・逆さまにして。
「どうっていわれても・・・」
「うーん・・困ったなぁ」
「何でですか?」
「うち広いからさ。このまま遊びに来ないって言いたかったんだけど、ミホが怒りそうだ」
「誰にいうつもりなんですか?」
「え?君だけど」
ちょっと待て。何の話だ!
「まったくわけがわからないんですが、勘違いなら笑ってください。デートですかこれは」
「え?!そっそうだよ。俺、結構誘うの勇気いったんだけど」
運命の糸は、運命でも色々な運命かもしれない。
「あの、目的とか主語をちゃんと言いましょうね。相手に伝わらないから」
「そうかなぁ?大丈夫だよ」
にこやかに笑う彼を見て、やっぱり、一度何かで頭を叩いておいた方がいいかもしれないと
叩く武器を何にするかを考えていた。
「やっぱり伸縮性のない紐縛り付けて屋上から落としたほうがいいかも」
「何の話?!」
青ざめた課長の顔が目の前にあった。
子供の手を離したら
2009.09.19 (Sat)
小さな手を見て、子供が生まれたって笑っていたの。
そう、あの時は。
「一体、どうしてこんなことになったのか話してください」
何故ここにいるんだろう。
どうしてかしら。
何でこんなことになっちゃったんだろう。
「わかりますか!あなたは自分の子供を殺したんですよ!」
そうよ。
わかってる。
一緒に暮らしていて、一日中子供の面倒を見た。
必死だった。
何やっても泣くし、大声でうるさくて、仕事から帰ってきた旦那も怒って
「うるさいから、黙らせろ」といっては子供や私を殴った。
いっぱい殴って、いっぱい物を壊して
それから一人ご飯を食べていたの。
何故、どうしてこんなことに。
笑っていた毎日。
この子が生まれる前は私たちはとても仲がよかった。
いい夫婦だったの。
幸せだった。
お互いに自分の時間も持てたし、私も買い物とか自由にいけた。
時々外食しようって二人で出かけれた。
なのに。
子供が生まれてそれは全て消えたの。
でも笑って喜んだわ。
そう、生まれたときはすごく嬉しかった。
親戚とかそういうのも沢山来て可愛いって言ってた。
あの子だけがたった一人で生まれてきたかのように。
誉められて。
喜ばれる様を見てた。
だって、二の次に出てくる言葉はいつも
「ちゃんと母親をしてるんでしょうね?大丈夫なの?」ってそればかりだった。
どうして?
何をみてそんなことを言うの?
「あんたが親になんかなれる日が来るなんて、ちゃんと育児本とか読みなさいよ」
そんな風にどうしていうの?
どうして?
追い討ちをかけるように、旦那までもが「お前ちゃんと子供の教育とか考えてんのか?」と
言い出して口論になった。
だったら自分はどうなのよ!って。
それからだった。
たった一度きりのその言葉ですべては終わったと思う。
だんなの態度は豹変し、子供に対して五月蝿いとか黙れとか叩いて殴って
余計に喚かせた。
私は止めようとも思わなかった。
だって、あの子が悪いんだもの。
私は悪くない。
なのに、いうのよ。
「お前がちゃんとしつけないからだ」って。
どうして?
母親失格だとかも言ってたかな。
だったら父親は何もしなくていいの?仕事だけしてればそれでいいの?
お金を稼いでそれで養ってもらっているけれど
それが全てで、だから何もかも偉くて何しても許されるの?
あなたにとって、私たちはなんなの?
「それで、子供を殺して自分も飛び降りたのか?」
「そうよ」
「ここが賽の河原だということをわかっているのか?」
「書いてあった」
「お前はお前の親より先に死んだ。だが、その前にお前は自分の子供を殺した」
「私は悪くないわ。だって、五月蝿いあの子が悪いの。あの子さえいなければ幸せだった」
「本当にそんなことを考えているのか」
「どうして?あたりまえじゃない。私は悪くないわ」
「だったら、一番奥のあの川原の橋に行け。お前にはこの場所にいる必要はない」
「何故?」
「地獄の門番がお前を連れて行く。お前のしたことを悔いるまで続く苦しみを味わうがいい」
「何言ってるの?!私は十分に苦しんだわ!!どうして私だけ!」
鬼は大きな塔を壊す棒を振りかざし女の真横に勢いよく叩きつけた。
「黙れ!お前は地獄行きだ!」
赤子を抱いた河原にいる別の子供が、女の子供をあやしていた。
その子供が言った。
「この子は塔を作ることもできない。塔を完成させて救われることもない。あんたにも救いはない」
「嘘・・・よ」
歪んだ顔をして笑った女は、急に泣き叫んだ。
一瞬にして有刺鉄線が絡みついた鎖が女の体に纏わりつき締め上げたのだ。
「肉を裂き骨を絶つ痛みを味わうがいい」
泣き虫の鬼が今までに見せたことないほど怒って赤鬼と変貌して言った。
妄想劇場【拾った編】
2009.09.18 (Fri)
そう、一つのプロジェクトが終了するたびに私はそのチームと会社に対して
さようならといって分かれる立場である。
プロジェクト単位で雇われた、というのが私の位置。
そんな最後の日。
大抵なら、送別会などがあったりもするんだが実はプロジェクト自体がかなり進捗悪く
自分の契約期間内に終わらなかった。
結果、飲み会どころではないという話しになり私の延長の話もあったが
既に予算オーバーのため却下された。
そんな帰り道。
あからさまにあやしいボストンバックを道のど真ん中で発見。
何あれ?
つか、車通ったら危ないじゃん。
とりあえず端に寄せておこう。
重っ!
ずるずると引きずって端に寄せた。
一体何が入っているんだか。
・・・。
開けてみようか?
いや、しかし。
でも、いや、まて。
きになる。
だが、しかし、その。
ファスナーを開いてみた。
「あ、開いた」
中から出てきたのは人間。
開いた口がふさがらない。
つか、素っ裸なんですが。
前かくして!
ねぇ!前隠してよぉ!!
あぁでも、すっげーかっこいい・・・。
何この声。
ちょー好みなんだけど。
なんていうか、カヲル君だわ(byエヴァンゲリヲンのカヲル=イシダアキラさん)
肌も白いし、細いけどすらっとしててすごく綺麗な顔。
こういう女顔の人好きなんだよね・・・
「あのさ」
「はい?」
「拾ってくれた人が俺の恋人になるシステムなんで、よろしくね」
「は?」
かくして二人の恋は始まったのであった。
携帯電話の質問をヒカルより
2009.09.18 (Fri)
なんとなく続けていますが、なんとなく楽しいです。
今日は、ちょいと皆様のご意見を頂戴いたしたく記事を書きました。
それは、携帯電話についてです。
現在、ヒカルはauなんですよ。
でもauって全然新機種とかでないしお気に入りの会社が吸収されちゃって
作らなくなったんですね。
で、京セラは使いづらくて最悪で故障が多く嫌なんですよ。
かといって他というと、あまりなくて・・・。
料金は安いのかな?とか今更ながら見てみました。
微妙です。
どんぐりの背比べですね。
ただ、各社ともアフターフォローというものを私は重視したいのです。
なぜならばっ!
auは初期不良でも交換してくれません。
故障して修理修理で何度やっても駄目になった携帯電話。
機種変更を異様に勧められるので、機種変更をしぶしぶしたら初期不良。
購入して10分も経たない内に故障がわかったんですよ。
でも修理の一点張り。(修理はとにかく時間がかかり代用の電話も番号が見えないほど汚いの)
じゃぁもういい!解約しますからいろんな解約に必要な料金全部をチャラにしてください!
乗り換えますから!といったら即効で交換にはなったんです。(戦闘期間一週間)
でも交換された商品も故障してます
ショップのねーちゃんにも会いたくないのでそのままなんですよ。
でね、他社に乗り換えようと考えているんだけれども
大手老舗といえば、ドコモ。料金もいろんなパックをつけて
長期期間使えば意外といいかも。
嬉しいのは年寄り向けの携帯電話があること(母用に最適)
犬のお父さんが大好きソフトバンク。
ただ、あまりいいうわさを聞かないので渋ってます。(解約する時すごいお金取られると聞いた)
もうひとつ気になったのが、イーモバイル。
安いんですよ。
通話料も無料だし。話す人って私、親か友人一人しかいないんです。
仕事の場合はかかってくることしかないし。後はフリーダイヤルだし。
でも、お店がない・・・のよね?
よくわかんない料金システムで。
安いんだけど、電波の届く範囲が狭いみたいなんですが一応我が家は入ってるし
旅行なんていったことのないひきこもり☆なのでそんな心配要らないんだけど
皆様、携帯電話をお持ちの方。
メリット・デメリットなど教えていただけると嬉しいです。
故障がね、顕著になってきて最近電波拾わないんですよ・・・orz
魔女になってもいいけれど
2009.09.17 (Thu)
それと、マントでしょ?それと、とんがり帽子!
それから、星の付いた杖よ!
これこそ、魔女らしい魔女だと思わない?
そう思って、マントと帽子を作って出かけた。
こっそり決められた集会場に。
「形から入る馬鹿だ」
と、受付の兄ちゃんに言われムッときたがその通りなので何も言わず
新人なので挨拶をした。
「はじめまして。本日より配属されました・・・」
「知ってる。ルイーズさん」
「・・・ご存知なんですか?」
「ルイーズの名を受け継いだ魔女に会えるなんて誰も思ってなかったよ」
「はぁ・・・その名前のせいで私はいらぬ期待といらぬ嫉妬を受けていい加減うんざりしてます」
「マスク外したんだ」
「ひげは消せること知ったので」
「中へどうぞ、今日は久しぶりの晩餐会だ」
「はい」
魔法族の生まれだと知ったのはつい先日。
魔法の力があるかどうかというのは、実は生まれてみないとわからないし
突然その力が発揮されるので「実は、あなた魔法が使えるのよ」なんて
にこやかに両親から聞かされたときは、急いで氷枕を用意して二人を寝かせようとした。
が、その前に引っ越すことになったんだけどね。
魔法の力をあやつれるようになるまでかなり暴走して
発揮できた瞬間は一階部分をふっ飛ばしたんだ。
一応、ガス漏れってことで世間的には誤魔化したけど私がしたこと。
「ここが会場かね?」
「クロたん、ついてきたの?」
「そりゃぁ、魔女の使い魔といえば猫じゃろう」
「単に焼き鳥が食べたいだけかと思ったけど、よかった。焼き鳥ないから」
「ないんか?!」
「やっぱりそうなの?!」
クロたんは猫さんです。
猫と話が出来るのは魔法使いだからじゃないのよ。
どっかの馬鹿が猫と私を合成したの。
まぁ、いいけどさ。
「ねぇ、あの子じゃない?」
ひそひそと聞こえる私への何か。
大抵、そういう小声で話されるとあまり言い話じゃないだろうなと考えるのは
卑屈だろうか。
「よぉ!」
久しぶりに会った先日魔法族同士の戦闘で負傷した魔法師の少年だ。
といっても、年上だろう。
高校生かな?
「お久しぶりです」
「やっぱ、かわいいなぁ~!」
「は?」
「だって、猫耳としっぽだぜ?萌だろ?萌!」
一発殴ったろうか・・・
「にしても、何で猫と合成しちゃったの?いくら自分でやるとしても、合体魔法を猫と使った理由が気になるよ」
「自分でしたわけではありません!」
「・・・え?覚えてないの?」
「何がですか?」
「君、自分で猫と合成したんだよ」
「・・・してませんよ。変な魔法師が勝手に・・」
「うん、だからあれは時空間移動した君本人だから」
「はぁ?!」
将来の私に文句を言うにはどうしたらいいのだろうか。
「で、君は今日魔女になるかどうか審査を受けるんだけどどうするの?」
「知りません!」
怒った私は、チキンナゲットをお皿にとって隅っこでクロたんと食べた。
「ナゲットというのもうまいな」
「・・・」
「そんなにむくれなくてもいいじゃないか。お前さんはいい魔法使いだよ」
「おだてなくても焼き鳥はあげるからいいよ」
「そうじゃないさね。お前さんと話せるから、ちっとはわし達もいい思いをしとる」
「・・・」
「そうだ、すまんがまた生まれたんじゃ・・・」
「またぁ?!」
「今度でいいからあの神社にちび達用の布団を持ってきてもらえると助かるんじゃが・・」
「そりゃ持っていくけど、あんまり産むのも体に悪いよぉ?」
「魔法で何とかならんか?」
「何とかって?」
「焼き鳥が勝手に出てくる皿とか」
「・・・焼き鳥の話に戻ったのね」
今夜の晩餐会は、新たな新人魔法使いルイーズの名を告いだ少女のご紹介です。
では、時空間移動した先の本人と、現在のルイーズとみなの力を合わせ
最高の魔女を作りましょう。
「・・・え?」
「ルイーズって人工的に造られた魔女の名前なんだよ」
目の前に立ってそういったのは、受付をしていた兄ちゃんだった。
「成功例は少ないから、皆、興味津々なんだよ」
「人工的って・・・どういう意味よ」
「そこに見える手羽も食べたいんだが・・・」
クロたんは満足そうな顔しつつも次の獲物を狙っていた。
ここにいる会場全員が私を狙った獲物のように見る目で。
おかんむりのヒカルちゃん
2009.09.17 (Thu)
今年で9歳です。
・・・猫です。
その娘は甘えん坊ですが、以前は外に出していたけれど今は家猫にしています。
が、猫と暮らしたことのある方は経験があるともいますが
猫はとても起用に前足を使って、サッシだろうが網戸だろうがふすまだろうが開けます。
なので網戸の場合、鍵がかけれないのでガムテープを上のほうに張っているのです。
開かないように。
のんだけならまだしも、足の不自由な猫もいるので(後ろ足がちょっとあまり動かないの)
その子が逃げ出したら大変です。
外は大好きなのでしら~っと出るんですよ。
そして、とうとう今日は二人とも出ていました。
真っ青です。
その後、すぐに家中探し回り足の悪い子は庭ですやすやと日向ぼっこをしておりましたので
捕獲してひも付きに。
網戸を開けた犯人は家の中に回収しました。
ところが、遊びに行けなかった苛々をなんと!外猫にいる家族に向かって三度も今日は
網戸越しに喧嘩を仕掛けました。
外猫たちは、子猫を含めスヤスヤ寝ていたのに。
何度いってもやめないため、ヒカルちゃん激怒。
猫と大喧嘩です。
というか、叱りました。
網戸越しに聞こえる、多分近所中に響き渡った私の激怒は
今も続いております。
で、叱られた当人は必死に私の顔色を見て甘えていいものかごますっていいものか
という顔をしていますが反省していないので
私はまだ許そうとはしていないのでした。
外に出たいのはわかる。
そりゃぁね。
でもこの近所は物騒なんだよ。
あまりにも、あまりにも危険になってしまったんだ。
人間語+猫語で喧嘩。
「どうして!いじめるの!なんで勝手に出たりするの!みーたんまで出てたのよ!
歩けないんだから!ぼーっとしてるのよあの子は!車がこようが何しようがぼーっとしてるのよ!
あんたがあけるから出ちゃったでしょう!なんでそれで子猫たちをいじめたりするの!」
「にゃぁうぅぅ~・・・・ヴヴゥ・・・・!!!」
「何がヴゥよ!怒ってんのはこっちでしょう!何考えてるの!何度目なの今日は!!」
「シャァーッ!!!」
「いい加減にしなさい!」
と、多分10分くらい喧嘩してました。
お元気ですか?
2009.09.16 (Wed)
居ないと気づいて どうしたんだと思いながら 朝早くから突然舞い込んだ
終りを告げる 鐘
不思議なことに殆どの記憶がない
そして、不思議なことに あなたのお墓の上でみんな子供たちは寝ているわ
随分探したけど
おまじないもしたけれど
一ヶ月経って ちょっと前かな
夢に出てきたの 帰ってこない二人が
あぁ 帰ってきたのね!帰って!と喜んだけど 網戸越しで触れなかった
でも いつも通りに帰ってきてくれたと 喜んだ
目が覚めたとき
感じたの。
でも 一瞬で振り払ったわ
だって 生きてさえいれば もしかしたら また 会えるかもしれない
元気で生きてさえいれば 幸せな人生を送って欲しい
そう 勝手だけど 勝手なのはわかってるけど 願ってる
お元気ですか?
私が可愛がると みんな消えちゃうの
星になったり
いなくなったり
だから 私が死神なんじゃないか 悪魔なんじゃないかって
考えたりもするの
だから 言っとくね。
ごめんなさい
うわぁ・・・知らなかったよ
2009.09.16 (Wed)
あれだけのた打ち回って苦しんだ頭痛は殆どよくなり、今ではパソコンをしていても平気です。
ちょっとズキズキするくらい。
企画だけ書いてたやつで進めてたけどちょぉっと設定が足りなかった。
24P書くだけで時間かかりすぎ。
無理と判断して別企画を立てたんですが。
その時に調べたのが「悪魔」と「魔女」と「天使」でした。
いやぁ調べて驚きました。
もの見事にいろんなゲームや漫画には使われているポピュラーな題材だったんですね。
つか、実在する人物かよ!ってつっこんだよ。
一人で。
まず、セバスチャン・ミカエリス この名前を聞いてピンと来た人は「黒執事」読者かな?
それともエクソシストをご存知かな?
そう、実在したエクソシストさんなのだそうです。
えぇ?!と思った。
更に偶然見たんだけど、アイレスター・クロウリー この名前でピンときたら
D-Gray・menの読者かな?
この人も、なんと実在してました。
なんと魔法使いですよ。
えぇえ?!って感じですねぇ・・・。
色々調べてみたらまぁ面白いこと。
簡単に言うと宗教に繋がるんですね。
それでもって「悪魔」とは「元天使」=「堕天使」のことだったんですよ。
え?常識Σ(T□T)
ルシファーが天使だってことは知ってました。漫画で。(天使禁猟区)
でも、でもね、それ以外の方々も「元天使」が多いのよぉ!
といいたいところなんですが、困ったことに参考にしているミカエリス階級という
悪魔の階級があるわけですよ。
それがきちんとした定義ってのがどうもないらしく、書いてある名前も(悪魔の)
色々な読み方をするために検索なかったり、頼りにしているウィキにもない。
ミカエリス階級の中でも堕天使だけを書いている人もいれば、ルシファーしかなくて
それ以外は悪魔さんしかいなかったり。
どれを信じたらいいよぉ!と思ってアマゾンであるわけねーだろともいつつ
「悪魔辞典」って入力したら、出るわ出るわ悪魔辞典。
あるんだぁ・・・Σ(゚□゚(゚□゚*)
でもさすがに買うのはちょっと・・・とか思いつつ、喉から手が出るほど欲しかった。
なんやかんやと資料を集め、色々合体してます。
自分で悪魔辞典作れそうな勢いです。
とりあえず、魔女と悪魔の物語なんですが素材としてはありきたりかもしれません。
それをもっと現代により近づけてやっていこうと思っています。
公募用だからUPできないの。
ごめんね。
う~ん・・・しかし、調べものをして知識を食べるのって
面白いね!
悲しい繋がり
2009.09.15 (Tue)
どうやら泣いている姿を見るのをこの子はとても嫌なようだ。
「こっちにおいで」
僕はこの子を連れて僕が作っている塔の横に、塔を作る場所を作った。
「お兄ちゃん」
「ん?」
「お兄ちゃんも一人でここに来たの?」
「そうだよ。お兄ちゃんは、あの鬼を怖いと思わなかった。不思議とね」
「僕は怖いよ。でもね、おばあちゃんが言ってたの。涙を流す人は悲しみを知っている優しい心を持った人だよって」
「そっか。おばあちゃんいたんだね」
「うん、でも、ちょっと前に星になったってママが言ってた」
石ころを集めながら話した。
僕たちは少しずつ話した。
「さっき、君がいってた話なんだけど」
「なぁに?」
「鬼が泣いてたのは、君のせいじゃないよ。君は悪くないんだ」
「どうして?だって、僕がいけないこといったから泣いちゃったんでしょ?」
「君はまだ小さいからね。ちょっと難しいかもしれないけど」
僕はこの小さな男の子が持てそうな石を選んで手渡した。
男の子は一生懸命それを持った。
ちょっといっぺんに渡しすぎたみたい。
ころころ落としながら塔の場所まで戻って座った。
「君はね、おばあちゃんと同じようにお星様になったんだ」
「うん、さっきわかった」
「どうしてお星様になったかわかる?」
「わかんない。でも、きっと、パパもママも怒ってたから。僕悪い事したんだね」
「悪い事をしたのかどうかは、僕にもわからない。でもね、君は僕と同じなんだ」
「お兄ちゃんと?」
僕は空見て、溜息をついた。
多分、この子くらいの時に僕もここへ来た。
わけがわからず、でも、なんとなくすぐにわかった。
あぁ、とうとう父さんと母さんの望むように動かない存在になったんだって。
まったく同じような状況でこの子はここに来ている。
どうして。
どうして僕たちは生まれたのだろう。
どうして僕たちは殺されたのだろう。
僕がここに着たばかりのとき、一緒に塔を作ったおねえちゃんから教えてもらった。
お姉ちゃんは制服を着ていていつの間にかいなくなってた。
「大好きな人と出会って、恋をして、愛し合って、生まれたのが子供なの」
「僕も?」
「そうよ。最初はそうだった、と信じたいよね」
「僕には信じられないよ」
「そっか・・・」
ここに僕はどのくらいいるかもうわからない。
どのくらい僕は塔を作り続けたかわからない。
沢山泣いている子供たちを慰め、いつも泣き虫の鬼を慰め
「何故こんな子供が増えたんだ」と嘆いている鬼の言葉に僕は何もできなかった。
ここで段々とわかってきた。
ここがなんなのか。
本来、ここがどういう場所なのか。
でも、どうしたら僕たちは空が割れる日を見ることが出来るんだろう。
「お兄ちゃん。あれ何?」
「あ、お迎えだ。初めて見たよ」
「迎え?」
「僕たちはずっとここで塔を作るんだ。こうやって、石を積み重ねて。
でも、最後の一個になるとき鬼が来て塔を壊してしまう。それの繰り返し。
それ以外は鬼と話したり、他の子達と話したりするだけなんだ。
でも、空が割れたとき誰かのお迎えなんだ」
「どこに連れて行ってくれるの?」
「さぁ、知らない。でもきっと、いいところなんだよ」
「お兄ちゃん、行っちゃうの?」
「そうみたいだね。じゃぁ、先に行くね」
「うん、僕頑張って塔を作るね。鬼さんが泣いたらよしよしするね」
僕は手を振って、迎えに来た弥勒菩薩に手を引かれ空へとあがった。
そうしたら、あれだけ泣いていた泣き虫の鬼達が笑っているのを初めて見た。
僕は嬉しくて笑って手を振った。
妄想劇場【恋愛編】
2009.09.14 (Mon)
でも、それでも楽しみを見つけてするからこそ続けられるんだと思ってる。
そんな日常でパソコンを使ったメールのやり取りも全部ログが取られてるから
へんなことかけないし。
チャットもチーム全体で繋いでるけどそれもログ取られてるもんね。
まぁ、ある程度のことは見過ごされてるけどちょっとした恋愛相談室がそこに出来ていた。
ひょんなきっかけで私の好きな人がばれてしまった。
社内恋愛などというと、こそばゆい感じがするのでその気は無い。
しかし、周りは浮き足立って手のつけようが無いほどだ。
正直、恥ずかしい。
事あるごとに、皆は私とその人を二人きりにさせようと努力してくれる気持ちはありがたいが
残念ながら、自分の気持ちを隠すので精一杯だった。
「もっと積極的にならなくちゃだめじゃない!」
と、更衣室で言われる毎日の反省会もむなしく過ぎ去るのを待つだけ。
騒がれれば騒がれるほど、あまりにも遠い存在となってしまう。
好きだなって思ったきっかけが何かはもう覚えてない。
好きだって思ったら多分、それがきっかけなんだと思う。
けれど、騒ぎ立てられすぎるとその気持ちがしぼんでいく。
だって妙に期待しちゃうじゃない。
皆が協力して出来た場面でも、何かある度にその行動とかそういうのを意識して
考えてしまって、馬鹿みたいって自分を叩いて元に戻すの。
「なにやってんだろ」
そんなある日、回覧書類が彼から私へ回されてきた。
回覧書類なのに付箋が張ってあるのがおかしいと思ったらこう書いてあった。
今日、仕事終わったらどこかに食べに行きませんか?
一瞬で私の顔は真赤になり、何が起こったのか応援部隊は気づいており
机の下ではガッツポーズが多数見えただろう。
第三の坂に会ったとき
2009.09.13 (Sun)
上り坂と下り坂。
そう思ってた。
どこを歩いているのかなんて、歩いている最中はあんまり自覚ないんだよね。
自覚があるのはその一番先端に着いて少し歩き始めたとき。
あぁ、私今ここだったんだって思うくらい。
過ぎないと気づけないってちょっと馬鹿みたいだけど。
必死に登っていたんだと思う。
がむしゃらってわけじゃないんだ。
一つ一つの目の前にある箱を開けては、中にあるものを見てそれがなんなのか理解して
それからまた先に進むの。
そうやってたどり着いたんだと思ってる。
気がついたときには驚くような世界になっていて、あぁ嬉しいって思った。
その実感が持てたときが最高で、私はやっとたどり着けたんだって理解できた。
多少下り坂に差しかかったこともあったけど、何とか持ち直した。
でも、もう一つ坂があることを私は知らなかった。
上り詰めた頂点にいるのは難しいことだった。
そして、頂点にいることだけが目的になったとき
私の目指していたものが掏り替わっていたことに気づかなかった。
「あの人、売れたからってなにいっても許されると思ってるのかしら」
それが、どんと背中を頂点から突き落とすスタート音だったことを気づけなかった。
ごろごろと私は猛スピードで坂を転がり続けた。
どんどん どんどん 転がり続けた。
あっという間に私という存在はいなくなり、世界から消えていった。
今までいた場所にはまったく別の人が立っていて
笑っていて
新しい世界が誕生していた。
私は過去の人間になって、存在していたことすらも知らない人間が増えてきていた。
「転落した人って感じだよね。この人」
「真っ逆さまに突き落とされたんじゃない?誰だっけ?批判してたじゃん」
「潰したかっただけなんじゃない?結局あの後批判していた人が同じような立場にいるんだし」
「ありえるよねー。どうせ、こいつだって誰かから突き落とされるよね」
「そりゃそうでしょ。穴は一つとは限らないんだもん」
「そういえばさ、この人。テレビとかには出てないけどブログが面白いって話題にはなってるよね」
「あぁ、そうだね。私は見てないけど」
「見てみようかな」
「案外、そういうところから上り坂なのかもしれないわね」
「一気に落とされても、落ちた場所は頂上だから?」
「あなたのそういう考えた方って好きよ」
バトンをもひとつヒカルちゃん
2009.09.13 (Sun)
皆さん 私ってどんな性格だと 思います?
- Q1 それでは質問します。
- A1 はーい!
- Q2 大人しい性格ですか?それとも活発?
- A2 マイペース!我道を行く!・・・のつもり・・・
- Q3 異性に話をすることは普通に・・・?
- A3 普通に・・・?なんだろう。普通に話すよ?
- Q4 友達は多い方だと思う
- A4 いや、いないんですよね・・・orz
- Q5 休日は出かけます?それとも1人で家にいますか?
- A5 おうちにいまーす☆
- Q6 メールはよくしますか?
- A6 まぁ、普通にするけどなぁ・・・用事がない限りメールしないけど返事はきちんとするよん
- Q7 人と話をすることは好き?苦手?
- A7 少数なら好き 大勢は苦手だから黙ってる(^^;
- Q8 夜行性ですか?
- A8 いえ、完璧に昼型です(^-^)v
- Q9 怒りっぽい性格ですか、それとも穏やかな性格ですか?
- A9 怒ったら手が付けられなくなるので怒らないようにしています(^^;
- Q10 年齢差に関係なく気楽に話をすることができる
- A10 最近は特に。あんまり気にせずフランクになってきました。ある程度の言葉遣いは気をつけつつね♪
- Q11 意見ははっきり述べる方だ
- A11 仕事上ではきっちりいうかなぁ。プライベートでは面倒と感じなければいうかも。
- Q12 ゲームとスポーツどちらが好きですか?
- A12 スポーツ!
- Q13 よく涙を流しますか?
- A13 一人でシクシク泣いてるタイプ
- Q14 今ある悩み事は多いですか?
- A14 抱えきれずに潰れそうですorz
- Q15 どちらかというと頑固だ
- A15 ・・・どう思う?
- Q16 熱中したら、それにしか目が向かない
- A16 あー・・・食べ物がそうかな。最中アイスにはまったら一ヶ月食べ続けたりするし・・・。
- Q17 ものは大切にしている方だ
- A17 うん。小学生のときの洋服今でも着てるよ(^^;
- Q18 流行には敏感ですか?
- A18 ううん。自分の隙を貫くよ~
- Q19 負けず嫌いだ
- A19 その勝負によるかな。
- Q20 どうもありがとうございました!
- A20 どうも~
バトンが出来たヒカルちゃん
2009.09.13 (Sun)
とはいえ、調子に乗らず用心しつつ生きていきます。
では!バトンです!
- Q1 はじめまして、まず性別からお願いします。
- A1 多分、女だったはずなんですけどね
- Q2 誕生日も差し支えなければ。
- A2 2月17日ですよ。あ、そっそんな気を使わないで♪欲しいものはね、シュウウエムラのアイシャドウとかファンデとか♪
- Q3 おいくつですか。(年齢を言いたくない場合は漫画のキャラより年下or年上とお答いただきたく)
- A3 え・・・ 二十歳は超えてます。
- Q4 背丈とかも良ければお答ください。
- A4 152.5センチ だったはずなんですが、最近身長なんて計ってませんし。
- Q5 魚と肉、しいて言うならどっちが好きですか。
- A5 うーーーーーーーーーーーん(ーー 難しいなぁ・・・ お肉かなぁ・・・
- Q6 あ……、名前を教えてください。
- A6 え?! あ、 くさか ひかる です。
- Q7 どこに生息…(いやいや、)在住してますか。
- A7 あら、生息ってよくご存知で。 えっと福岡です。
- Q8 自分の性格を一言で。
- A8 スーパーネガティブエンジン搭載型プロトタイプ零号機暴走機能付き
- Q9 兄弟もできる限り教えていただきたく。
- A9 えっとね、実は8人兄弟です。姉・姉・兄・兄・自分・妹(双子)・妹・弟だっけ?
- Q10 晴れ・曇り・雨、この中で好きな天候はありますか。
- A10 家の中に居る場合は雨が好き(^-^)
- Q11 春夏秋冬、好きな季節はどれですか。
- A11 冬♪
- Q12 かき氷とアイス、今どっちを食べたいですか。
- A12 あーいーす!
- Q13 好きな飲み物は何ですか。
- A13 麦茶!緑茶!アップルティー!ブルベリーティー!
- Q14 外で遊ぶのと中で遊ぶ、どっちが好きですか。
- A14 ひ・き・こ・も・り☆
- Q15 自分の部屋は自分で掃除しますよね。
- A15 うん。
- Q16 ペットとか飼ってますか。
- A16 うん、にゃんこがいますよ~♪チーターもいますよ~♪トラだったかな・・・
- Q17 自分の本名、HNを気に入ってますか。
- A17 本名は嫌い(涙) HNは気に入っています♪
- Q18 本名の由来とか気になったことありますか。
- A18 聞いたことあるよ。小学校の時に調べてこいって宿題あったよ。ついでに由来は「ない」って言われた。
- Q19 HNの由来はありますか。
- A19 画数!
- Q20 そろそろ疲れてきましたか。
- A20 ううん。別に。
- Q21 …実はさっき誤ってこのバトン消しちゃって作り直してるんです、段取り悪いのはその所為(と言いたい)
- A21 そっか・・・それは大変ですね。
- Q22 靴っていつも何センチの履いてますか。
- A22 22.5~23センチだよ~
- Q23 SとMどっちかっつーとどっちですか。(破廉恥で申し訳ないです)
- A23 もっちろん、ドS☆
- Q24 自分を、好きな漫画の人物に例えてると誰ですか。
- A24 えぇ?!ハチクロの山田さんと竹本くんを足してはぐの落ち込む部分を入れた人・・・
- Q25 少年漫画、少女漫画、どっちをよく読みますか。
- A25 どっちもよむよ~♪
- Q26 憧れてる・なってみたい職業はありますか。
- A26 歌手!声優!小説家!
- Q27 パソコンの色は何色ですか。
- A27 白だね。
- Q28 一人暮らし・家族暮らし、どっちですか。
- A28 みんなと♪
- Q29 好きな声優さんって居ますか。(居たら教えてください)
- A29 エヴァのカヲル君の人 桜蘭のハニー先輩の人 林原めぐみさん!
- Q30 好きなコンビニはどこですか。
- A30 セブン!
- Q31 何フェチですか。
- A31 匂い・・・かな。
- Q32 朝はアラームで起きてますか、自然に目が覚めますか。
- A32 夏は自然に。冬はアラーム。
- Q33 ?マークがない質問だらけでやりづらかったと思います。
- A33 気づかなかったよ。ごめん・・・
- Q34 このしょうもないバトンをやっていただいてありがとうございました。
- A34 そう?楽しかったよ(^-^)
神の使いと罪の償い
2009.09.12 (Sat)
返せという強い気持ちがあったのだ。
結果、最悪の事態を招いた。
わからない少年はきっとこう思っただろう。
「鹿のためだけに・・・」と。
少年に対して命の重さに対する考え方、それを教えるきっかけとなり最後となった。
子供だろうと罪とし罰と教え、取り返しのつかぬ事をしたとして教えた。
子供だからとて許されるなどというのはおかしな話ではないだろうか。
許した子供の歪みを本当に正すことなど出来ようか?
利己的に命を奪ったものが、正せるものなのだろうか。
少年の母は泣いていたが止めなかったという。
神の使いとされた鹿がいた。
その鹿がふらりとやってきて、少年の草子を捕っていってしまった。
少年は手元にあった文鎮を投げつけた。
鹿に当たり、鹿はその場に倒れ息絶えた。
「なんて罰当たりな!」
「神の使いの鹿を殺すなど!」
大人たちは集まり少年を捕まえ縛り上げた。
大人たちは口々に「なんて恐ろしいことを」「なんて罰当たりな」と話している。
少年は鹿が神の使いだと知っていた。
だが、こんなことになるとは知らなかった。
目の前で大人たちが縦長い穴を掘っている。
それが何を意味するのか少なからず予想は出来た。
横たわる鹿と穴が恐怖をどんどん膨らませる。
声も出ず縛り上げられた少年は必死に縄をほどこうともがいた。
少年の頭が出るくらいの縦穴が完成し、鹿の亡骸をそこに横たえ
少年を穴の中に立たせた。
「石子詰めにしろ」
それが、少年の最後を告げる言葉だった。
少年は鹿を殺した罪によって私刑となったのだ。
衝動的なことだったのかもしれない。
少年は捕られた草子を持っていくなという気持ちから重たい文鎮を投げた。
そして、鹿は命を落とした。
少年の入れられた穴には、少しずつかけられていく小さな小石が
足元から段々と自分を埋めていく。
段々とわきあがる恐怖が、鹿の冷たくなっていく体と共に実感する。
命を奪う罪。
それは生きるためのものならば許されるのかというと、都合のいい解釈かもしれない。
その命を頂き自分の体を巡らせ回帰し土に返る。
そうして、人間も循環してきたはずだった。
少年は知らなかった。
食べている肉と側にいる鹿の命の違いに。
その意味と。
その罪の存在を。
「僕が・・・悪いの?」
「神の使いの鹿を殺した罪は重い。お前は死を持って償うしかない」
「草子を・・・取られたから・・・」
「殺してまで、殺してまで取り返さなければならないのか?」
「死ぬなんて・・・思わなかった・・・」
「当たればどうなるかくらいわかる年だろう」
「だって・・・当たっても怪我する位だって・・・」
「怪我なら許されるとでも思っているのか」
「・・・ちっちがうけど・・・」
「なら、何故投げた」
「・・・」
「お前は恐ろしい。草子を捕られた。その程度で殺そうとしたお前が恐ろしい」
「殺そうだなんて思ってないよ!」
「怪我ならさせてもいいのか」
「・・・」
「私たち大人がしていることも正しいとはいえないだろう。
だが、鹿にとってお前が殺したという事実は変わらない。
何よりも恨みがましく思い、草子を捕っただけでと魂になってもその恨みに囚われ
成仏できないだろう。
その恨みを一生抱えそのまま生きるもいいだろう。
だが、私たちは恐ろしい。お前が大人になり物事の分別がつき自己を持った時
お前が何をするのかを考えると恐ろしい」
「もうしないから!もうしないから許して!」
「許したところで、お前の側に居る鹿はどうなる。生き返るのか?」
「・・・」
「命を奪うにはそれなりに背負うものがある。
生きていくことで命は奪い続けているだろう。
沢山の命は沢山の命の中を巡り、回帰する。
ひとつひとつの体すべてに自分の命を生かすため、命を取り込んでいる。
生きることが罪だとは誰も言わないだろう。
それは平等に同じ事をしている。
お前は埋められている最中でさえも、自分の命のことしか考えていない。
それが、恐ろしいんだ。
鹿を殺したことを、悔いていまい」
少年はそれ以後何もいわず、ただ涙を流し続け頭だけになるまで埋められたとき
隙間風が吹くような息づかいの中、静かに目を閉じた。
「供養に私は紅葉を植えたいのです」
そういった母親は、涙しながらも鹿の命を奪ったことに申し訳ないと泣き続けた。
そして、わが子を失ったという悲しみは消えないと泣いた。
いかなる理由があろうとも、わが子が一番だった。
それを食い止められなかった。
自分も連座として埋められかねない。
親族一同、何もいわなかった。
神の使いを殺した罪の償いに逆らうものはいなかった。
「ここから出して」
それが、少年の最後に口にした言葉だった。
彼方への渡し舟
2009.09.11 (Fri)
それでも
信じて
失いたくないと
必死な思いは 裏切られた
さようなら
さようなら
彼方へと 流される
はじめから
人を疑うことしか していない
そんな風に みていたのだと
流れて 離れて 気づいた
あぁ そうか
そうかと
悲しむのも
怒るのも
理解し わかってほしいという 願いを込めて
必死だった
よく考えれば
気づいたのに
目の前の出来事に 振り回されて 気づかなかった
疑いの目を 向けられていなければ
出てこない言葉だということに
彼方にいるものは 最初から 存在しなかったのだ
裏切りは
もう 沢山だ
ランキングを見てみたら
2009.09.11 (Fri)
つまり、「小説」という分野だ。
にほんブログ村のランキングを見てみた。
小説の分野で自分は大体150位くらいを行ったりきたりしている。
ポイント数を見ても、1位の方と比べると月とすっぽんで驚いた。
ただ、そのランキングのブログについての紹介にある文言がずらりと並んでいた。
「BL」と・・・。
世の中はそんなにBLを求めている人が多いのかと驚いたと同時に
文字だけでBLの世界を書くというのは・・・見るのもちょっと恥ずかしくなって見れなかった。
ついでにいっておくと、BLは自分は嫌いじゃない。
むしろ、平気である。どっちかというと、好きだ。
純情ロマンチカはアニメ見てたし、古いやつだとグラビテーションってハチャメチャ漫画好きだった。
BLといえば、BLだが敢えてゲイとしてのジャンルと書こう。
ニューヨーク・ニューヨークは涙無しでは読めません。
という風に、好きな物語もある。
画風の好き嫌いもあるが百合だろうがBLだろうが特に平気である。
多分・・・。
世の中がどこまで進んでいるか知らないので、多分といっておこう。
何故女性同士のパートナーを百合というのに、男性同士は英語でBLなんだろうなどと
無意味なことを考えてみたりしたが
じゃぁ書いてみようか?なんて、恥ずかしくて無理です。
何より言葉がでません。
なので、文字だけで愛をかける方は凄いと思うのです。
だっていろんなピー!が違う言葉に置き換えられてそれがすごく艶っぽくて生々しくて
はわわわわ(照)ってなってしまうんですが
すごいなぁと・・・
それだけ、その作品を書くには言葉を持っていらっしゃるわけですよね。
例えばだけど、既存の漫画を文章に起したとき恋愛でさえ難しいと思うのです。
いろんな世界があるなぁと思いつつ、世の中の流行とやらを垣間見た瞬間でした。
ポイント数、半端じゃないのでそれだけ需要があるってことですよね。
面白いと支持する方がいる。
わたくしももっとがんばりましょう。
いろんな意味で。
最後に、BLとは「ボーイズラブ」という意味で男性同士がパートナーの方が活躍する
恋愛のジャンルカテゴリーです。
涼しい風に誘われて
2009.09.10 (Thu)
大きく手を振りながらイヤホンを耳に付け、ノリノリの音楽でリズムに乗って歩いていく。
大きな公園に着くと、意外とお散歩の人も多く驚いた。
随分と景色が変わってしまった公園を見て、そんなにも来てなかったかと
改めて思う。
大きな公園で、大きな池があって随分変わったものだと感じていた。
大きな池の中を見ると、かなりの草や折れた大きな枝などが溜まっていた。
奥にはカモらしき鳥が水面を上手に浮かんでいる。
どうして泳げるんだろう。
不思議だなぁ・・・。
やっぱり、足を実は水の中でバタ足させてるんだよねぇ・・・
などと考えつつ歩こうと思ったその時、いる筈のないものが池の中からこちらを見ていた。
色々な思考が頭の中を駆け巡る。
だが、体が動かない。
何をしたらいいのか。
何をするべきなのか。
どうしたらいいのか。
携帯
そうだ、携帯で電話しないと。
「あっ・・・」