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頼りない道標を信用して

2009.11.30 (Mon)

子供というものは、可愛いけれどとってもキケン。
ちょっと目を放した隙に・・・なんてよく聞く話。
どんな事故や事件に巻き込まれるかなんて、大人は想像もつかない。
多分、子ども自身もわからないことだと思う。
家庭内の話だと尚更、表に真実は出ない。

「遊んでばかりなのね!」
そういうヘンゼルとグレーテルの母親は、いつものようにヒステリックに二人に向かって叫んだ。
生活に余裕がなく、お金に困っていた母親は子供がいるから贅沢が出来ないと
嘆き何かにつけては二人に対して暴力をしていた。
母親は近所に住む奥様方とのお茶会に精を出していた。
毎日のように繰り広げられる優雅なお茶会。
そこに着て行く洋服や流行者のアクセサリー。
それが自分というものを誇張する必須アイテムとなっていた。
お金がなく借金をしてまで購入していた見栄の固まりは信じられないほどの額をつぎ込んでいた。

そんな姿を見ている父親は「いい加減にしないか」と諭すものの
「私だってこんな五月蝿い子供の面倒を一日中見てるのは嫌よ」といって聞き入れなかった。
また、そのように諭すことで後々子供達への攻撃に転化するのもわかっていたため
何も言わなくなってしまったのだ。

そんな、ある日のこと。

とうとう、母親は、子供達を邪魔以外なんでもないと追い出してしまった。
「出て行け。森なら何でもなってるから食べるものなんてあるわよ」
それは二人にとって青天の霹靂だった。
今までみすぼらしい格好をしている二人を外にだそうな度としなかった母親。
森に行けば実がなっている木くらいあるだろう。
おなかが減ってたまらなかった二人は飛び出した。

「よかったね!お兄ちゃん!」
「よかったね!」
二人は笑って外に飛び出した。
二度と戻らないと決意して。

すると、偶然その森の中には魔女が住んでいた。
「どうしたの?」
その魔女は驚きました。
「え?」
二人は森の中に人がいるなどと思っても見なかったため、何もいえませんでした。
「そんなに痩せて・・・なんでそんな格好を・・・」
魔女は驚いて二人を家に招待しました。
みすぼらしく汚い洋服を脱がせ、真新しい布を使い魔法で洋服を作りました。
その間に湯船のお湯を張り、暖かいお風呂に二人を案内しました。
二人はそんな親切を受けたことがなく、とても怯えていました。
裸の姿をみて魔女は、言葉を失いました。

なんてことを・・・。

魔女はこの二人がどのような扱いを受けてきたのかすぐにわかりました。

風呂からあがると二人の前には見たこともないほど綺麗な洋服があり
「お兄ちゃん似合う?!」とグレーテルははしゃいでいました。
そんな風に笑う妹を見たのは初めてだったヘンゼルは驚きつつも
嬉しく感じていました。

「さぁ、おいで」
風呂場から暖炉のある間へ戻ると、魔女が用意したご馳走がたくさんありました。
二人は見たこともありません。
今までジャガイモの皮などを生で食べていたのですから。

「食べて・・・いいの?」
ヘンゼルは恐る恐る言いました。
「もちろんよ。ゆっくり食べなさい」
魔女は優しくニッコリ笑いました。
二人ははじめて見る暖かい食事に驚き、そして美味しいと食べました。

その頃、家に帰宅した父親が子供がいないことに驚きました。
母親に聞くと、「出て行けといった。食い扶持が減るんだからいいじゃない」という始末。
父親は「グレーテルが作ったアクセサリーが売れてこんなにお金が手に入ったんだぞ!」と母親をしかりつけました。
その時、母親の目の色が変わりました。
「あの子が作ったらものが、こんな金額になったの?!」
それは、父親が言ってはいけない一言を言ってしまったのです。
父親はすぐにそれに気づきましたが、子供達を連れ戻す口実にはなります。
そこで「森へ探しに行こう。優しく接すればたくさん作ってくれるよ」というと母親もしぶしぶ森へ探しに行くことに同意。
外に出てみると、グレーテルがくすねたパンくずが落ちていることに気づきました。

「やっぱり、馬鹿な子供だわ」
母親はそのパンくずを辿って歩き始めました。
それが、魔女が仕掛けたものとは気づかずに。

たどり着いた先には、大きなお屋敷の家。
そう、魔女の家です。
「ここ?」
勝手に家に入ると、中には驚くほどの宝石や貴金属の山で溢れていた。
「最高じゃない!何ここ!」
母親は子供を捜していることを忘れ、そのへんにある箱に次々と詰めていった。
その様子を見た魔女は声だけを母親の頭に魔法で伝えた。

”奥にあなたの望む世界がまだありますよ”

母親は必死に詰めた箱を抱え、奥の部屋に行くと中庭が。
「なに・・・これ」
そこに広がるお菓子の家。
「なんなの!こんな馬鹿にしたもの!」
そういってお菓子の家を側にあったシャベルでどんどん壊していった。
最後に出てきたのはぐつぐつと煮えたぎる鍋が目の前に。
よく見ると中には見たこともない大きな大きな宝石が。
しかし、その中にシャベルを入れると溶けてしまった。

「なによこれ!これさえ手に入れれば、一生遊んで暮らせるわ!」
母親は我を忘れ、手を入れようとしました。

「ママ、そこに手を入れたらしんじゃうよ?」
ヘンゼルとグレーテルは屋敷の中から、見ていました。
「あんた達、まさかこの屋敷にいる魔女と仲良くなったの?」
「とても親切にしてくれてる。だから、もうずっとここにいる」
「だったら、あんた達にお願いがあるわ。この中にあるものを取ってくれれば・・・」

「嫌だ。ママが欲しいなら、ママがすればいいじゃん。僕達はもう、ママなんかいらない」

そのやり取りを、後ろから見ていた父親は魔女にこういった。
「あの子たちを幸せには出来ない。あの母親には・・・どうしたら」
そういうと、魔女は一言。
「あの宝石を手に入れれば、目が覚めますよ」

母親が煮えたぎる鍋の中に両手を入れ中にある巨大な宝石を手にすると
突然、倒れてしまいました。
その勢いで煮えたぎる鍋の中に彼女は倒れこみ、あっという間に溶けてしまった。

「これで、彼女も鍋の中で反省するでしょう。あぁやって溶けた馬鹿な人間達は
鍋の中から一生出られません。あの鍋をひっくり返さない限り」

魔女がそういうと、父親は
「自分で稼ぎます。その間、こちらで子供達を預けてもかまいませんか?」とお願いした。
頭を深々と下げて。

魔女は「よろこんで」と笑い、ヘンゼルとグレーテルは魔女のお陰で幸せになり
町中に母親の行方不明の話は持ちきりだったが、誰一人心配するものはなく二日目には
その存在すら忘れていた。
魔女の魔法のお陰で虐待の記憶もなくなり、煮えたぎる鍋で溶け、蒸発した母親は
その存在と行いの全ての痕跡と共に消え、幸せをもたらしたのだった。
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08:00  |  昔話と童話の真実  |  Trackback(0)  |  Comment(7)

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寒いのでお邪魔しますね

2009.11.29 (Sun)

というのが、猫の主張だと思います。

そりゃぁ、そうですよね。

あったかいよね。

暖房器具は

明日は月末です。

11月が終わるんだけど・・・もうクリスマスプレゼントなの?
19:29  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(8)

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時空跳躍 始動

2009.11.29 (Sun)

微妙なシリーズものになっています。
クロたんの冒険です。
日付の若い順から、ご覧くださいませ。

↓全部を単純に解説したプロローグ↓
-------------------------------
ある日突然、魔法使いになって(魔女名ルイーズ)
格好からはいってとんがり帽子のマント着て
ネコと合体させられて、耳と尻尾とひげが生えて
初の集会に出たら未来の自分が現れ時空転送魔法でm嫌いに飛ばされる。
桃香の家に到着後、クロたんは悪魔の化身だと未来の自分からメッセージを受け取る。
全ての問題をルイーズに託すとある丸投げ状態。
クロたんの冒険ノートを書き始めた途端、後ろに現れた男はルイーズを魔王と呼んだ。
その男はルイーズの伴侶であり、ルシファーと名乗るもののクロたんの長男太郎と発覚。
ルシファーはある攻撃に弱いことを示唆する。
それは、全員猫が主体の体をもつ存在のためまたたびに酔っ払ってしまうことだった。
-------------------------------





ふと、目を覚ますとぼんやりとした記憶が自分のとんでもない行動をフラッシュバックさせた。
突然出されたまたたびで酔っ払った私は、完全な泥酔状態。
目の前にいるルシファーにべったりと寄り添ってそのまま抱きついて、寝てしまったのだが。
隣で寝ているルシファーは普通の人間にしか見えない。
クロたんは私の枕元で丸まって寝ている。

尻尾を掴むことで、時空転送が出来る。

何故私が、自分自身の記憶を失っているのか説明されていない。
どういうことなんだろうか。
布団の中からもぞもぞと手を動かし、クロたんの尻尾をぎゅっと握ってみた。

「解除」
自分の声が耳元で聞こえ、飛び起きた。
「・・は?」
周りを見渡すとベッドの中にいたはずなのに、中に浮いていた。
光のない世界。
暗い。
何も見えない。

「光」

魔法で見渡せる範囲の明かりをつける。
そこで浮かび出てきたのは私達だった。

「やっと、来たね」

それが、私をキメラにした魔女の未来の私だった。
覚えている姿。
その風貌。
今とはまったく違う大人の女性。

「これが、時空転送の仕組み。もう、思い出したでしょう?」
「・・・思い・・出した」
「クロたんは残念だけど、猫じゃなくなる」
「・・・うん」
「でも、大丈夫。これで、またたびの攻撃は効かなくなるから」
「・・・うん」
「クロたんは、犬になっただけよ」

そういった最後の私の声は、おばあちゃんの声だった。

「もしかして、ルイーズ大佐?」

「そうだよ、私が最後の年のルイーズだよ。若い、お嬢さんの私」
「今、どこにいるの?!桃香、寂しがってたよ!」
「もう、いなくなるのが運命だ」
「いなくなるって・・・?」
「私達は作られた魔女だ。寿命は短いはずだったが、元は強大な魔力を持った存在だった。
それを、超えてしまったんだよ」
「どういう意味?」
「この世界は、私達が支えているんだ。人柱のようにね」
「え?」
「犠牲はしかたがないことだ、さぁ、受け取りなさい」
「・・・なにこれ?」
「私の心臓だ」

時空転送を強制的に解除され、私はベッドの上に戻った。

小さな、小さな、暖かい、トクントクンと音を立てるハート型のビーズクッションのように柔らかい
心臓を手に持って。

それが、動きを止めるまで。

「止まった後、どうしたらいいのか。わかっているね」

念を押された言葉はわかっていた。
これを食べたら、私は人じゃなくなることを。
08:00  |  クロたんの冒険  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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調子に乗るなよ、お前

2009.11.28 (Sat)

タイトルどおりです。

そう、言われたと思います。

猫に。
18:04  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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携帯電話

2009.11.28 (Sat)

ううっ!ドコモたんと二週間の付き合い。

仲良くなれません!!(;へ:)
12:13  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(8)

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手に入れた

2009.11.27 (Fri)


手に入れました。

何をって?

決まってるじゃないですか。

フフフ・・・

あら、嫌だ。血がついたままだわ・・・。
20:56  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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教えてくださいますか?

2009.11.27 (Fri)

たった一度だったけれど、それでも忘れない経験だった。
誰一人としてその事を知るものなどない。
手際よく、全ての事柄を、終わらせることに集中した。

気がつけば二十四時間が経っていて、それは驚きと共にどっと疲れが出た。

「気持ちよかった?」
そう聞かれたとき、「うん」とだけ答えた。

その聞いてきた人物は、私自身であって他人ではない。

満足した。
多分、満足したんだと思う。
結局こんな簡単なことで自分が満足する打なんて思っていなかった。
でもそうやって生きてきたことで今の私がある。
今ここでご飯を食べ、息をして、寝ている自分が存在している。
それを消すことも出来なければ、なかったことになんかできない。
いくら時間が経ったところで、忘れることが出来るなんていうけれど
そんなことができない事だってあるということを叩きつけてわからせたかった。

十年前。

そう、十年も前なんだね。
記憶の片隅にも残っていない。
そうだろうね。
でもこっちは、記憶の片隅にすら追いやられることなく覚えている。
鮮明に。
鮮やかに。
色濃く。
覚えているの。

それでも様変わりした姿に驚いたけれど、すぐにわかった。

あぁ、お前だと。

「久しぶり」
声をかけたのは、反射的なことで何も考えていなかった。
それからの記憶も殆どない。
どうやってあれだけのことをこなせたのか今でも不思議。

「・・・?」

覚えてないんだ。
そうよね。

「私、覚えてないの?」

十年前の学生時代。
中学生だった頃の話。
単なる遊び。
単なる暇つぶし。
それほどでもない出来事。
そうだったんだろうね。

私には、違うんだよ。

「・・・教えて・・・なんで・・・こんなこと・・・」

逆の立場になって、わかったよ。
こんなに楽しいことだったんだね。
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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妄想劇場【本部突入編】

2009.11.26 (Thu)

前回までの全開話
1.妄想劇場【拾った編】
2.妄想劇場【飼育編】
3.妄想劇場【しつけ編】
4.妄想劇場【SM編】
5.妄想劇場【愛編】


**前回までの超簡単な解説**
ボストンバックを道の真ん中で拾う。
男が全裸で登場し、その後執事になる。
犬といったら、SM系の犬と勘違いし女王様セットを着ろと主人公に言い出し
主人公は大人しくボンテージを着た後
車に押し込まれ狼に豹変したセバスに絶句。
しかし、「トラ」の調教をしろという冗談をいい驚かせる。
そして、セバスの調教が始まり一週間後、目が覚めるとセバスは死んでいた。
助けるため、屋敷を走り回ると本部入り口にたどりつく。
入り口には死んだはずのセバスに似た人物が立っていた。
****************************

「あんた、誰?」
目の前にいるのは、セバスチャンと同じ顔をした誰かではなかった。
すぐにわかった。
これが、さっきまで隣で寝ていて、隣で死んでいたセバスチャンと同じ人物だということが。
どうしてか、わからないけれど。

直感。

「記憶は共有しております。なので、私も同じセバスですよ」
ニッコリ笑うその表情も、覚えている。
でも、何かが違う。
そう、匂いというべきか。
それとも、もっと何か感覚的なものなのか。
「あんた、一体、何者なの・・・?」
「素っ裸だというのに、わたくしのことを気になさるとは随分調教がうまくいきましたね」
「答えて」
「風邪をひいてしまいます。これをお召しになってください」
渡されたガウンを着る。
ピンク色。
シルク。

でも、古ぼけた焼けた布。
使い古された、痕。

「どうぞ。暗いですので、足元を気をつけてください」
セバスはかけてある蝋燭を取り、ゆっくりと奥に進んだ。
本部の入り口だと言った、あの、奥に。
暗く、なにか生臭い匂いが漂う。
裸足で歩く裏に纏わりつく何か。
冷たく、ぬるく、べたっとした、何か。
踏み潰してしまう、何か。

わからない。

何が起きているのか。

「ここが、本部の中心です」

そういわれても、何も見えない。

「中心って・・・、何も見えない。一体、なんなの?なんの本部・・・」
「わかりましたか?」
「・・・」
「覚えているはずです。あなたも、ここから生まれました」
「・・・」
「覚えているというより、思い出したくない場所というべきでしょうか」
「・・・」
「うまく記憶は消され、あなたは仕事をこなしていた。この、本部の仕事を」
「・・・」
「この本部は、単なるサーバーに過ぎません。あなたの記憶を預けた場所」
「・・・」
「その期間が切れるとき、私があなたを迎えに行くという約束をしました」
「・・・」
「そして、あなたを愛するという約束も」
「・・・」
「けれど、あなたの悪い癖は治ってないようですね。私を殺してしまうとは思いませんでした」

「・・・え?」

「見ますか?あなたが消した記憶を」

それは、何回も何回もここに来ていた私の姿を映し出す映写機。
その私はいつも、ビスクドールのようにドレスを纏った姿をした人形だった。

そう、私。

私が、人形だった。

バックから出てきたのは・・・セバスじゃなくて、私自身だった。
まったく同じ顔をした自分。

「私の顔、誰の顔か、思い出しましたか?マスター」


END
08:00  |  妄想劇場  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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勘違いしてたよ、でもね。

2009.11.25 (Wed)

契約期間の終了日を間違っていた。

何故、勘違いしていたのか不明。

でもね、それでも、仕事は終わらないの。

僕達がどれだけやっても。
20:31  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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あれ?!

2009.11.24 (Tue)

今頃、気がついた・・・

契約期間が終わるまでに仕事終わらないんだけど。

確実に。
23:00  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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すずめの葛篭

2009.11.24 (Tue)

昔々あるところに、世話好きのおじいさんと自己中なおばあさんが住んでいました。
そんな風に思われていたこの老夫婦。

実は、とんでもない真実が隠されていたのです。

おじいさんは、なんとDV(ドメスティックバイオレンス)という悪人でした。
おばあさんはいつも、怪我ばかり。
毎日、毎日、悲しくてたまりませんでした。

そのためストレスはたまる一方でした。
近所の人戸の付き合いが悪かったのは、おじいさんがDVをしていることを知られたくなかった。
そんな悲しい理由でした。

そんなある日、とても可愛いすずめをおじいさんは持って帰ってきました。
おじいさんはとても可愛がり、すずめをいとおしいといい続けました。
しかし、おばあさんは心配でなりません。

するとある日、おじいさんがこういいました。
「いつ食べられるかのぉ」
おばあさんはおどろきました。
あれほど可愛がっていたすずめを食べるつもりだったとはと。

おばあさんは、おじいさんが山にいっている間にすずめに相談しました。

「お前さん、このままじゃ食べられちまうよ」
すずめは、おばあさんにこういいました。
「おばあさんはどうしていつも叩かれて泣いているのに、私の心配をしているの?」
「しかたないのさ。わたしのことはいい。お前さんが心配だ、翼があるのなら飛べるだろう?」
「ですが、おばあさんのことが私は心配です」
「いいんだよ、早くお逃げ。私がお前の舌を切って驚いて逃げてしまったといえばいいのだから」

そういって、おばあさんは無理やりすずめを空に放しました。

すずめは心配そうに空を何度もくるくる回った後、山へ飛び立ちました。
涙を流しながら。

おじいさんが、山から帰ってくるとすずめはいなくなっていました。
おばあさんが洗濯に使う糊を食べたから、舌を切って外に捨てたといいました。
おじいさんは怒鳴りおばあさんをたくさん殴りました。
大慌てでおじいさんは山に向かいました。
なぜなら、あの可愛いすずめを高額で買うという人に出会っていたからなのです。

そうして、すずめの仕掛けた無茶難題をいう人々をもの見事にクリアし
たどり着いてしまったすずめのお宿。
そこには優しい顔をしたおじいさんがいたのです。
「あぁ!私の可愛いすずめ!」
そういって、おじいさんにたくさん素敵なおもてなしをしました。
すずめはご馳走をあげて、最後にお土産を渡したのです。

おじいさんは、葛篭を一度だけ持ち上げて重たい小さな葛篭を振りました。
するとちゃりんという音がたくさんしました。
お金が入っているのは歴然です。

「この小さい葛篭にするよ」
そういって、おじいさんはすずめのお宿を後にしました。

おじいさんが帰ってきたとき、お金をたくさん持っていたおばあさんは
あのすずめを捕まえて売ってしまったのだと勘違いしてしまいました。
大慌てでおばあさんも山に向かいました。
無茶難題をクリアし、たどり着いたすずめのお宿。
そこにはあのすずめがいたのです。

おばあさんはおどろいて、「お前は売り飛ばされたんじゃなかったんだね」
そう呟きました。
すずめはニッコリと笑いましたが、ここでおじいさんに美味しいものを食べたことが匂いでわかってしまうと思い悲しい顔をしながら貧しい食事を出しました。
それでもおばあさんは美味しいといって食べました。
すずめは、最後にお土産の葛篭を出しました。

「大きな方を持って帰るよ。おじいさんは小さい方を持って帰ってきた。同じのを持って帰っては怒るだろうよ」
そういったのです。

すずめは、いいました。

「葛篭を途中で開けてはいけません」

それは、葛篭を開けろといってるように聞こえました。

お婆さんは大きな葛篭を必死に持って帰りました。
そしてとうとう抱えることが出来なくなり、途中で蓋を開けました。
中のものを小分けして持って帰ろうとしたのです。

すると、箱の中からはたくさんの妖怪とお化けが出てきました。
おばあさんは驚いて一目散に家に逃げました。
玄関から入り、部屋の中に入っても、妖怪は追いかけてきました。
そして部屋の中にいたおじいさんも追い掛け回し、とうとう部屋の隅に追い詰められました。

「お前の中には毒がある」
妖怪は、おじいさんに向かってそういいました。
「・・・毒?!」
「それを、吸い出してやる」
そういうと、妖怪はおじいさんを大きな口をあけて飲み込んでしまいました。
おばあさんは泣いて頼みました。
「あんな人でも私の大切なおじいさんだよ!返しておくれよ!」
すると妖怪は、おじいさんをぺっと吐き出しました。
おじいさんはきょとんとした顔をして、突然泣き出しました。

「今まで、今まで、悪かった・・・」

おばあさんに土下座をして謝りました。
妖怪達はその言葉を聞くと、煙のように消えてしまいました。
おじいさんはすずめから貰ったお金をおばあさんに渡して
「生活の足しになるかな?」といいました。
おばあさんは笑って「ありがとう、おじいさん」と受け取りました。
その様子を見ていたすずめは安堵し、山へ帰りました。

そして、二人は幸せに暮らしましたとさ。
08:00  |  昔話と童話の真実  |  Trackback(0)  |  Comment(10)

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副作用・・・orz+追記

2009.11.23 (Mon)

予防接種なのにも関わらず、頭痛はするわ、意識が朦朧とするわ、挙句に熱が・・

「当たり年」みたいですね。

副作用の。

ないときもあるんですよ、ケロっとしてるときも。

どうしてこう波があるのかわかりませんが、ユニクロに行きます。

その後のお買い物は、車の中で待機!

寝てやる。。。
20:53  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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中継でお伝えします

2009.11.23 (Mon)

もしも、私がこうなったら。
そう考えると、ちょっと不思議な気分だった。

「これって、日下じゃない?」
それは、一緒にテレビを見ていた友人が青ざめた顔をして私を見た時のこと。

全国放送のニュースで流れるその写真は、明らかに私だった。
「ただ今、ニュースが入ってきました。全国で指名手配された犯人についての
写真が公開されました。その映像がこちらです」

私が全国ニュースに・・・?

「この女の情報提供をお願いします。逮捕状が請求されたとのことです。
 えー・・正確な情報が入っておりませんが、どういう事件なのでしょうか・・・?
 そうですね、まだそのあたりの詳しい情報は入っておりませんが
 情報提供を呼びかけて欲しいと警察より公開された情報をお伝えします」

・・・でも、これ私だけど・・・。

「女は年齢が二十歳前後。身長は150センチくらいの小柄。
この写真は変装している可能性があるため、この女が変装していたときの
写真とのことです。また、インターネットによるブログではホラー小説を書き
かなり、過激な内容もあるとのことです。
この女を見かけた方は、テロップ・・・でますでしょうか?
あ、でました。
こちらの、番号までお知らせください」

一体、何の逮捕状なのだろうか?
しかし、この写真で・・・わかるのかなぁ?

「インターネットのブログですが、かなり過激な内容が多いみたいですねぇ」
「そうですね、小説とはいえホラーの分野とされていますが
 殺人に繋がることが多い作品が見受けられます。
 そのようなことも関係しているのでしょうか?」

えー!フィクションだよー!!

「この女が、どのような内容で指名手配されているか、
 はっきりとした情報はわかりませんが、何かしらの事件に関わっていると
 考えていいかと思います」
「そうですね、これだけの規模で呼びかけを行うということですから
 今後も情報が入り次第お伝えいたします」
「この変装もかなりこだわりがあるようですね」
「コスプレ・・・のようにもみえますが」
「趣味があるのかもしれませんね!」
「となると、とても奇抜な格好を普段からしている可能性も・・・?」
「あるかもしれませんねぇ~」
「また、インターネットによる犯罪とも繋がる可能性もあるでしょうし」
「普通に見ていても、インターネットとなると顔が見えない分ちょっと
 常識を逸脱したものを掲載したりすることに抵抗がないんでしょうねぇ」
「小説とはいえ、その人の何かを表す元でしょうし」
「そうですね。では、情報お待ちしております」

・・・結局、なんで私はこんなことに。

「先ほどの速報でお伝えしたニュースですが、行方不明者としての
 情報でした。大変失礼いたしました」

ニュースの終わりごろに言われても、もう私って犯罪者になってない?

「まぁ、大丈夫なんじゃない?」
「何が?」
「だって、あの写真加工しまくって原型ないし」
「まぁ、そうなんだけどね・・・」
「なんで、行方不明なの?」
「さぁ・・・、私、家にいるのにね」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(8)

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予防接種の攻撃とプラス1

2009.11.22 (Sun)

注射がすき なんて方がいらっしゃいましたら一言申し上げます。

理解できません。

僕は大嫌い
20:41  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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金髪の女

2009.11.22 (Sun)

それは、突然、起きた事件だった。

校門を潜り抜け「日直だから先行くね!」といった彼女は、教室に来ることは二度となかった。
担任の先生も、家族も彼女の行方を捜したがまったく見つからなかった。
その日、とうとう最後まで見つからず警察に連絡がいった。

家に帰り、ヒカルは持っていくのを忘れていた携帯電話にメールが来ているのに気づいた。
「珍しい、誰からだろう?」
何故、この時、携帯電話を家に忘れていたのか。
それが、悔やまれた。
「どっどうして・・・」

いなくなった彼女からの、最後のメッセージ。

しかし、断片的で、文章ではない。

山 川の近く 岬ヶ原公園 箱 希望だけ 掴む 

「なに・・・これ?」
唯一わかるのは、岬ヶ原公園。
中学校から少し先に行った場所にある、昔よく遊んだ場所。
しかし、かなり寂れ今は誰も使っていない。
真新しい公園が出来たため尚更だ。

いなくなった彼女がそこにいるのかもしれない。

とっさにそう思ったヒカルは、急いで電話だけを握り締め走った。
急いで走りついた公園には他にも一緒に昔遊んでいた仲間がいた。
「みっみんな・・どうして・・」
「だって、変なメールが。ここにいるのか思って急いできて」
「私も。私もびっくりして・・」
「いた?」
「いないの」

突然、着信音が響く。

どこからか。
皆、自分の携帯を見るが着信していない。

「誰?誰の携帯?」
「違う、私じゃない」
「私も」
「俺も」
「私も」
「私も」
「僕も」

辺りを見回し、なり続ける着信音を頼りに皆で辺りを見回す。

「あった!あったよ!」

鳴り続ける携帯電話の元に皆集まった。
ヒカルは二つ折りの携帯電話を開け、通話ボタンを押した。

「私は、ここにいる」

紛れもなく、彼女の声だった。

プツッと来れてしまった。
一方的な電話。
何を伝えたかったのか、何がいいたかったのか。

「ここって・・・どこ?」
「なんで、携帯だけこんな滑り台のてっぺんに置くんだよ」
「わかんない・・・」
「なんなの・・気持ち悪い」
「とりあえず、警察にこの電話持って行こうか」

途端、ヒカルが持っていた携帯電話が震える。
彼女の携帯電話が。

「メール・・?」

メールを開いてみると、「前を見て」とだけ書かれていた。

固まって動けないヒカルたちに、突然聞こえてきたブランコの揺れる音。
誰もいないブランコ。
揺れ動き、激しくなる。

「誰・・・?」

ヒカルがそう呟くと、そこには金髪の女が黒いノートを持って立っていた。

「ヒカル」

そういうと、黒いノートを見せた。
仮想世界と書いてある黒いノートを。

30.jpg
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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再起動実験 神経接続 開始

2009.11.21 (Sat)

落ち着いてきました。

仮想世界の日下ヒカルです。

あらためまして、こんにちは。

三連休ですね。私はやっとこさ、季節性のインフルエンザの予防接種が受けられました。

普段から熱出しっぱなしの人なので「ダメです」と先週断られたんですよ。

平熱が高いんじゃなくて、熱なんですよね。

情けないです。

しばらくお休みをいただいておりましたが、突然、シャッターを閉めてしまってごめんなさい。

更新頻度は、今までのように一日一遍ができないかもしれません。

なるだけ、頑張ります。

もしかしたら、二日に一遍くらいになるとおもいますが、よろしくお願いいたします。

想像以上に、リアル世界が大変になってしまいました。

改めて、よろしくお願いします。

日下ヒカル 拝
12:51  |  お知らせ  |  Trackback(0)  |  Comment(7)

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これ、常識なの?

2009.11.20 (Fri)

これ、ご存知ですか?




聞くって事は、わかると思いますけど
僕は知りませんよ、こんなもん!
20:53  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(8)

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携帯電話

2009.11.19 (Thu)

そういえば、僕、どこもでびゅーしました。

あーうー から どこもへ

絵文字が全然違ってびっくり・・・
今までどうやって表示されていたのだろう・・・
っていうか、少ないね。
ドコモの絵文字って・・・

驚いた。。。

何より、わけのわからんメールがたくさん来る!!
何あれ?!RとかFとか!!
そして着信音が、ワンフレーズのみというのが何故か出来ない・・・

P-04A 赤 です。

なんていうか・・・ なれるまで本当に大変かも・・・
23:08  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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「ちょっとしたこと」 なんだけれどもさ

2009.11.17 (Tue)

私がおかしかったら 教えてください。
21:26  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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風呂に入って気になった

2009.11.16 (Mon)

お風呂の棚の上にある、カビキラーさん。

まぜるな危険

と、書いてある。

妙に気になった。

そして気づいた。

まぜると危険 なんじゃないの? って。

まぁ、言いたいことは同じなんだけどさ。

あれ、これ前も言ったっけ?
22:38  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(5)

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しばらくお休みします【追記あり】

2009.11.14 (Sat)

仮想世界をご覧になっている皆様へ

いつも読んでいただきありがとうございます。

色々ありまして、精神的に物語を書けるような状況ではなくなりました。

しばらくお休みいたします。

突然のことで大変申し訳ありません。

また、別館の館員の皆様へ

別館は本日を持ちまして閉館いたします。

今まで、ありがとうございました。



しばらく 時間をください。


尚、このブログは消しません。


日下 ヒカル 拝


追伸

ご心配おかけしてすみません。

たくさんのコメント、メール、ありがとうございます。

心のコップがあっという間に溢れかえるほどいっぱいになって

ヒビが入って今にも割れそうな状態ですが、一応まだ生きています。
07:48  |  お知らせ  |  Trackback(0)  |  Comment(11)

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何故、桃だったのか

2009.11.13 (Fri)

昔々あるところに、と始まるこの物語。
その真実は、もっともっと、違うお話だったのです。

あの時、そう、あの時です。

おばあさんとおじいさんは、まったく違うことをしていました。
お婆さんは、川に洗濯など行っていません。
お爺さんは、山にしばかりになど行っていません。

お婆さんは毎日川に行っていました。
それは、確かに仕事だったのですが洗っていたのは洗濯物ではなく
手術用のメスや器具でした。
清潔な水が手に入らず、消毒液も無い状態。
それでもお婆さんは丁寧に洗っていました。

お爺さんは山へ出かけていましたが、山に行く目的は
磨ぎ石を探すことと、新しい手術道具を購入することでした。
もちろん、薬草なども探していたのです。

そうやって二人は、闇医者をしておりましたがまったくお客は来ませんでした。

当時はまだ手術などそのような技術は発達しておらず
知識だけは西洋医学の達人だった老夫婦。
それでも、生きた人間を切り刻むなど当時の村人達からは敬遠され
村八分にあっていたのです。

それでもお婆さんは毎日毎日道具をせっせと洗い
それでもお爺さんは毎日毎日新しい発見はないかとせっせと山へ行っていました。

そんなある日。

川で道具を洗っていたお婆さんが目にしたもの。
それは、信じられないほど太った女性が流れてきたのです。
そしてそのおなかはどう見ても臨月でした。

お婆さんは心踊る気持ちを抑え切れませんでした。

自分達の能力を試す瞬間が来た、と。

お婆さんはおじいさんを大声で呼び、急いでその太った女の足に縄を縛り付けました。
あまりに重たかったために岸にあげることが出来ません。
太った女の状態を見ても、殆ど死に掛けていて手の施しようがありませんでした。
なのでおなかにいる赤子だけでも助けようと考えたのです。

しかし、手術など経験はありません。
あくまで知識だけでした。

それも、外科的な知識は、産婦人科医ではないのでよくわかっていなかったのです。

「とりあえず、子供は腹の中にいる。中を調べてみればいいんじゃないかのぉ?」
「そうですわね、おじいさん。この太った女子は助かりませんし」
「丁度いい。この女を調べて人間がどうなっているのかよく観察したらどうだろうか?」
「あぁ!それはいい案ですねぇお爺さん。では早速」

知識があったと自負しているのは本人達だけでしたが
その手さばきはとてつもない名医といっても過言ではない手さばきで
供を出産、取り上げたのでした。
助かるはずの母親は、残念ながら研究材料になってしまったのですが
子供を出産させたことで成果がでて喜んだおじいさんとおばあさんでしたが
育てることを考えいなかったため、養子に出そうかと考えましたが
誰一人引き取り手はありませんでした。

その後、自分達の評判で悪くされるのはかわいそうだと思い
あんなに太った女はあまり見かけないため「桃から生まれたんだよ!」という
摩訶不思議な話を作ったのです。
おじいさんは「誰も信じないよ、そんなばかげた話」と相手にしませんでしたが
これまたびっくり仰天で、村人達は信じてしまいました。

それからというもの、桃太郎と名づけられた男の子のお陰で
おじいさんとおばあさんの評判はよくなり
医者としての地位を獲得。
その後は名医としてこの村一番の有名な外科医になったのでした。

鬼ヶ島に行ったという話がありますが、単に異国へ留学させただけだったのです。
日本の技術ではとてもとても未熟でした。
キジや犬・猿などの動物が登場するのは、彼が獣医になったからなのです。

めでたしめでたし。
08:00  |  昔話と童話の真実  |  Trackback(0)  |  Comment(8)

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努々油断なさらぬよう

2009.11.12 (Thu)

いろいろなことを夢見る。
枕の中で紡がれている夢は、涙が伴うものもあれば
覚えていないものまであわせると様々で。

答えが数学様に割り切れて、きっちりと答案用紙があるのなら
この世界は多分、円滑に動くだけで
まったく摩擦を伴わない世界だったんだと思う。

それだけ、無駄という大切な行為を軽んじてきてしまった。
面倒。
それだけだといえば、それだけ。

今まで無かったんだ。
こんな風に誉めてもらえることも。
こんな風に好きだって言ってくれる人も。
いなかった。
宥めるわけでもなく
上からでも、遠くからでもなく
隣に座ってくれたのは嬉しかった。

どんどん想いは募り、膨らみ、破裂しそうになる。

苦しいんだ。
とっても。
息苦しいんだ。

僕だけかな。

ちょっと不安もある。

自分の世界で
自分だけしかない世界で
他人との距離が遠くて
誰一人いなくなっていくと
どんどんそれは顕著に慣れを生じ、一人を楽だと感じて
篭って
殻の作成に入るんだ。

殻は簡単に作れるが、簡単に壊せない。

他人との距離感。
人との距離感。
怖い
怖い
僕はここにいる。

あなたはどこにいる?

側にいてくれますか?
一緒にいてくれますか?

殻から出た僕は、深呼吸をしたら生きることを許された気がしたんだ。

「それで、満足?」
「わかるわけないだろう」
「なんで?」
「未来がわかっていたら、パンドラの箱は無意味なものになってしまう」
「箱?」
「うん。この前、貰ったんだ。未来だけこの中に残ったパンドラの箱を」
「ふーん、相変わらずそういうの好きだね」
「希望がこの中にあるのなら、ただ祈るよ。ないというわけじゃない。あるんだから」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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迷子

2009.11.11 (Wed)

走って、いっぱい走って、息が切れて、まったく出来なくなるほど走った。
振り返る余裕も無くて、必死に走った。
やっと足音が聞こえなくなったと思ったから、止まった。
ゆっくりと歩いて、息を整えながら歩いた。

「ここまで来たら大丈夫だよね」

鞄からタオルを取り出し、首に巻いて顔を拭いた。
もう肌寒いというのに、真夏様に汗をかいた体は冷たかった。

「なに?もう終り」

その声は、何の前触れも無く真後ろから耳元へ届いた。
冷たい体はどんどん熱を奪われ、後ろを振り返る勇気を無くした。

「こんなに汗かいてまで、逃げる必要があったの?」

何もいえなかった。
何もできなかった。
何も考えられなかった。
何も思いつかなかった。

ここから、逃げ出す方法が。

わからなかった。

ゆっくりと足元から素肌をひんやりとした手が、喉元を伝って頬を撫でる。
また喉元に戻って束ねた髪の毛をいじっているのがわかる。

「もう、逃げるの、やめたら?」

逃げられないから、と続くのがわかった。
わかっていたけれど、逃げたいと、逃げ出したいと
震えが気持ちを示している。

「自分がしたこと、忘れたわけじゃないよね」

冷たい何かが首に触れる。
ハサミ。
見なくてもわかっている。
怖い。
怖い。
怖い。
怖い。

「いるはず・・・ないのに」
「え?・・・なに?なんていったの?」
「あんた、なんでここに・・・」

やっと出た言葉がこれだけ。

「決まってるじゃない。復讐するために、私、死んでも許さないって言ったじゃない」
「・・・」
「忘れたの?なんだ、つまんない」

声にならない声が、その場に散らばって、白いセーラー服があの子のように赤く染まった。
ぱくぱくと金魚のように動く体で必死になってもがいて逃げようとした。
けれど、そんな姿すらも嗤いながら見ているあの子は
何かに取り付かれたように、ハサミを振りまわり、私の何もかもを切り裂いた。

私がしたように。

「これで、終わったなんて、思わないでね」

もう、何度、こんな目に会ったのか、わからない。
彼女は私達が殺したのに。

「人が倒れてる!」
「救急車を!」

やめて、お願い。もう助けないで、もう終わらせて、お願い。
もう、いやだ。
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(7)

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ベランダの向こう側

2009.11.10 (Tue)

「泣くな」
僕は痛いとずっと泣いた。
僕はママとずっと叫んだ。

でも、ここにはママもパパも妹もいなかった。

「ベランダに出るなって言われなかったか?」
怖い鬼が僕に頭のとっても上から話しかけてきた。
僕は怖くて涙が止まらなかった。
怪我も痛いのに、手当てもしてくれない。

そうしてたら、僕より少し大きな鬼がきて葉っぱをぐいぐいって
怪我したところに押し付けた。
すると、あっというまに傷はふさがった。

「あ・・・」
「こっちだよ」
「ここ・・どこ?」
「さいのかわら」
「それはどこにあるの?」
「遠い場所」
「ママは?」
「いないよ」
「パパは?」
「いない」
「どこにいるの?」
「パパもママも誰もいないところに来たんだよ。ここであんな風に石で塔と作るんだ」
「どうして?」
「作らなきゃいけないから」
「嫌だ!帰りたい!」
「帰れないよ、君はベランダから落ちたんだから」

ママがお外に行っちゃったから、どうしても置いていかないでって
叫んだんだ。
ママ、行かないでって。
でも、ママはいつも僕を置いて妹だけを連れてどこかに行っちゃうんだ。
だから、必死にママを呼んだのに。

「来るなら、そこから飛んでみなさいよ!」

ってママが怒ったんだ。

だから、ママの側に行きたくて僕は空を飛んだのに。

「ねぇ、ママ、僕のこと怒ってるかな?」
そうきいたら、大きな鬼さんが僕を抱っこして高い高いしてくれた。
僕は嬉しくて笑った。

沢山、笑った。

「ママより高い高いをしてやろう、さぁ笑ってごらん」

大きな鬼さんは僕の頭をいっぱい撫でてくれた。
08:00  |  賽の河原  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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君が好きだいったなら

2009.11.09 (Mon)

私があなたに好きだって言ったらどうするんだろうって考えていたわ。

「・・・・」

そうよね、色々考えるよね。
私は子供。
先生は大人。

「・・・」

いっぱい、私も悩んだんだよ?
でも、好きだって思ったらダメだって書いてあった。
ホントに。

「・・・」

どうしたら一番いいかなって思ったんだ。
私は一緒にいることが、それが永遠と続くなんて思えなかった。
だって人間じゃない。
いつか私は置いていかれるし、捨てられるし、面倒になって、逃げ出すんだ。
きっと。

「・・・・」

だからね。
私が欲しいのは不変だった。
何にも影響されず、必ず繋がっている存在。
絶対に自分との間には切れぬ線があるくらいに。
強い鎖が欲しかった。

「・・・・」

わかる?

「・・・」

わからないか。

「自分には理解できかねますが、心理状態が不安定であると判断します」

不安定?
安定している人と会ったことがあるの?

「脈拍その他の数値で判断します」

そっか。
それでね、考えたの。
私は、あなたに強制的なプログラムを追加でインストールするね。

「どのようなプログラムですか?」

今のままでも好きだといってくれる人を作りたいだけ。

「判断材料として・・・」

これで、インストール開始されるでしょ?

「強制インストール開始します」

先生、私ね、ここに存在することすら認められるのも難しいの。
何も持っていないから。
軽くて空気よりも存在が無い。
きっと誰も知らないし、覚えてもいない。
覚えててもマイナスイメージばかり。
それを笑って言われるのに、笑って答えなきゃいけない。
誰も望んでいないのに。
そんなこと嫌でたまらないのに。
笑って言うんだ。

ねぇ。
不変ってどうやったら作れる?
どうやったら出会えるの?

どうしたら、今の私を好きなってくれるの?
どうしたら、今の私を認めてくれるの?

そんな不変はありえないのかな。

「インストール完了しました」

先生、気分は?

「あなたが好きだと感じます」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(9)

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要らぬ来訪者を望むもの

2009.11.08 (Sun)

突然街中で「あー!久しぶり!」なんて声をかけられたことは無いでしょうか?
そんなこんなで、お題の通り「話を合わせてしまった」のです。

わたくしの大の苦手な事柄と致しまして、どうしても人の名前を覚える。
顔を覚えるというのが中々苦手でございます。
逆に、忘れるのはとても早いです。

おかげさまでどんなに仲良くしてても、あなたのことをなんて呼んでたっけ?と
思うほどに記憶がなくなってしまいます。
最悪は存在すらも忘れるんですけれど。

そんな坂下の前に「現れてはいけない人」が来てしまいました。

「うっわ!久しぶり!覚えてる?!」
・・・同然のごとく、覚えていません。
「・・・あ・・お久しぶり」
と、お返事。
「どのくらいぶりだっけー?」
・・知りませんよ。
「どのくらい・・かな?」
もう引きつった笑い。

その間、そんなに時間は無かったと思います。
話している間も懐かしいお話らしきことをされますが見に覚えがありません。
何の話だ?!と、欠片も思い出せないわけなんですよ。
どうしたものでしょうか。

「ところでさ、田中って今結婚してるの?」

・・・・田中?

人違いだと、どう伝えたらいいのか私はひたすら悩みました。

が。

思い出しました。

「いや、私は田中の方じゃなくて、坂下のほうだ」

と、答えたんです。

「え?!マジ?!」

相手はびっくり仰天。
そりゃそうでしょうね。

「あぁ、話が合わないと思ったら」
「え?あわせてくれてたの?」
「えぇ、まぁ」
「本当だったんだ」
「そうですね、本当の話ですよ。噂で流れているというのは風の便りで聞きましたが」
「どうして入れ替わったの?双子を利用してって聞いたけど」
「さぁ?何ででしょうね」

入れ替わったと思い込ませることほど、楽なことはないんですよ。
双子だという思い込みさえ勝手に生まれる。
勝手にね。
そんな事実を調べる人間も、いないのだから。
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(8)

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またバトンのヒカルちゃん

2009.11.08 (Sun)

なんとなく

バトンをしてみたんですよ。

なんとなく・・・気になったものでして。

さて、ちょっと勉強します。

雑誌買ってきたんで、OSの・・・。

目からうろこで買っちゃいましたよ。もうびっくり。

では、どうぞ。


好きなもの50!バトン

Q1 好きな色は?
A1 ピンクー!
Q2 好きな季節は?
A2 んー・・・ あまりない。季節の変わり目と大嫌いだし、夏とか確実に死亡フラグ立つし
Q3 好きな動物は?
A3 にゃんこ♥
Q4 好きな植物は?
A4 ピンクのユリ
Q5 好きな場所は?
A5 安心できる部屋の中
Q6 好きな乗り物は?
A6 車かな・・・
Q7 好きなスポーツは?
A7 テニス!
Q8 好きな食べ物は?
A8 最近はね、焼き鳥の四つ身!
Q9 好きな果物は?
A9 ぱいなっぽー!
Q10 好きな野菜は?
A10 葉っぱ
Q11 好きなお菓子は?
A11 白い風船 クッキー おばーちゃんのぽたぽた焼き かきピー
Q12 好きな飲み物は?
A12 アクエリアス ポカリ りんごジュース!
Q13 好きな職業は?
A13 小説家・・・♥
Q14 好きな芸能人は?(男)
A14 ふじわら たつや♥
Q15 好きな芸能人は?(女)
A15 黒皮の手帳の女の人・・・名前わかんない! と いわした しまさん!
Q16 好きなミュージシャンは?
A16 うたたひかるん しぇりる
Q17 好きなアーティストは?
A17 神山健治さん かしら?アーティストというべきかどうかまようけど
Q18 好きなお笑い芸人は?
A18 いないね。まったくもって、興味のない分野。お笑いではないがあやのこうじ きみまろが好き♥
Q19 好きなスポーツ選手は?(男)
A19 ごめん しらない(^^;
Q20 好きなスポーツ選手は?(女)
A20 もっとしらにゃい。。。
Q21 好きな作家は?
A21 もり ひろし さん ありかわ ひろさん
Q22 好きな漫画家は?
A22 ひわたり さき さん うみの ちか さん あまの こずえさん 相田 裕さん
Q23 好きなキャラクターは?
A23 くさなぎ もとこ タチコマ!
Q24 好きなテレビ番組は?
A24 見ないんだな これが。 アニメくらい?
Q25 好きなラジオ番組は?
A25 Webラジオなら終わったけど東のエデンを聞いてたよ~
Q26 好きな音楽は?(邦楽)
A26 好きなやつは聞く
Q27 好きな音楽は?(洋楽)
A27 上に同じ~
Q28 好きな本は?
A28 漫画が殆ど ちょびぃっと小説 
Q29 好きなファッションは?
A29 レストローズ ナネットレポー
Q30 好きな映画は?(邦画)
A30 バトルロワイヤル
Q31 好きな映画は?(洋画)
A31 レオン アルマゲドン オーシャンズ11 プリティーウーマン キューティブロンド
Q32 好きな絵本は?
A32 日本昔話!
Q33 好きな雑誌は?
A33 今更聞けない何とかシリーズ(笑) 時々買っちゃうんだよね。。。 あとはPC系
Q34 好きなマンガは?
A34 3月のライオン 黒執事 ぼくを包むつきの光 鋼の錬金術師 きみのカケラ ガンスリンガーガール D.Grayman 読んでるのはこれだけ
Q35 好きなアニメは?
A35 ハルヒ 化物語 とある科学のレールガン 東のエデン マクロスF
Q36 好きなゲームは?(本体)
A36 PS3初代 DS初代 PS系しかもってないです。
Q37 好きなゲームは?(ソフト)
A37 レースゲーム! DSはどうぶつの森(でももう何年も起動してない・・・怖)
Q38 好きな言葉は?(日本語)
A38 ねこをかぶる
Q39 好きな言葉は?(外国語)
A39 A cat has nine lives.
Q40 好きな漢字は?(1文字)
A40 愛
Q41 好きな都道府県は?
A41 福岡・・?
Q42 好きな国は?
A42 日本・・?
Q43 好きなブログは?
A43 たくさんあるよ~
Q44 好きなサイトは?
A44 サイト?!・・・難しいな、今ブログだもんねぇ・・
Q45 好きな「佐藤」は? (笑)
A45 いないや!佐藤さんいない!
Q46 好きな「鈴木」は? (笑)
A46 べるつりーさんもない!
Q47 好きな「高橋」は? (笑)
A47 ひとりだけ、学生時代の女の子で仲良かったよ~
Q48 好きな人は?
A48 (*ノωノ)
Q49 今まで答えた中で一番好きなものは?
A49 えぇぇー?!答え多すぎてわかんないってば!
Q50 お疲れさまでした。
A50 うん、意外と疲れた!
07:07  |  ○△ヒカルちゃん  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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鳴らない電話

2009.11.07 (Sat)

メールが来ないなと思う。
返事を待っているわけではないんだが。

「何見てるの?」
「いや、メールが来ないなと思ってさ」
「珍しいね、あんたがそんな風にいうなんて」
「そう?」

会社では携帯電話の使用はあまりできない。
メールの返事を待っているわけでもないが、来ないなと思う。
それは何故か。
いつも自分から送っているからだ。
その返事が帰ってきているだけで。

「別にそんなこと気にしなくたって」
「ま、そうなんだけどね。一方通行だなと思ってさ」
「話はしてるんでしょう?」
「そうだけど」
「ならいいじゃない」
「そんなもの?」
「さぁ?」

不安になる。
そういう風に感じているのが
そういう風に思っているのが
自分だけで空回りしているほど、囚われているのだとしたら
なんだか恥ずかしくて、悲しくて、待つことをした。

「そうやって、待ってて疲れないの?」
「疲れる」
「ならメールすればいいじゃん」
「いや・・あんまりしても、うるさいかもしれないじゃない」
「返事を書くことが?」
「そう」

なんにしても、メールの着信音がなることはない。
それはわかっていた。

「ところで、誰からのメールを待ってるの?」
「トランクの中にいる人から」
「なにいってるの?あんた」
「あはは、冗談だよ」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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バトントンのヒカルたん

2009.11.07 (Sat)

音楽バトン

やってみたけど、あまり答えになってなかったかも・・・

あはは・・・



音楽バトン

Q1 どの音楽ジャンルをよく聞きますか?
A1 ジャンルは特に・・・その時の気分とテンションで選びますわ
Q2 今のあなたのヘビーローテーション曲は何?
A2 とある方が作詞作曲して歌っている音楽 マクロスFの音楽かな シェリル最高!
Q3 好きな歌手はいますか?
A3 ウタタヒカルは好きですね~ 後はシェリルとランカ ハイドも好き~
Q4 歌詞を見ずに歌える曲ってある?
A4 まぁそれなりに・・・
Q5 自分が知ってる中で一番古い曲はなんですか?
A5 ・・・なんでしょうね。思い出の九十九里浜とか?
Q6 音楽界で神だと思う人物は?
A6 B’zかなぁ~
Q7 落ち込んだ時にどんな曲を聴きたくなりますか?(曲名)
A7 真空のダイアモンドクレパス
Q8 リコーダーでチャンバラごっこをしたことがある?
A8 ないよ・・・割れるじゃん!
Q9 印象に残っている歌詞はありますか?
A9 こんな別れが くるとは思ってなかったよ ですね・・・ みしぇるぅぅううう!!
Q10 特に好きでもなかった曲が聞く内にハマってしまった事はある?
A10 その時聞きなれなくて聞かなくても、なんかの拍子に聞いてすきになることはあるねぇ
Q11 それってなんて曲か教えてください!
A11 覚えてません!
Q12 バンドをやることになりました!あなたが担当するのは何のパート?
A12 ヴォーカル!
Q13 あなたにとって元気の出る曲を教えてください!
A13 元気になる曲かぁ・・・ ドンチャンドンチャンうるさい曲(^^;;
Q14 皆にすすめたいイチオシの曲はある?
A14 あるね~
Q15 あなたの人生にテーマ曲をつけるとしたら、どんな曲?
A15 人生色々
07:07  |  ○△ヒカルちゃん  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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