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主な原因

2010.03.30 (Tue)

「残念ですが・・・」
突然鳴った電話に眠たい目を無理やり開けて取ったその先に待ち受けていた言葉は
夜が明ける寸前の時間。
終りを告げた話だった。

「どういうことですか?」
慌てて着替えて指定された場所へ向かう。
自殺した男はぶら下がっていた。
「遺書がありました。自殺と断定して間違いないと思います」
「遺書?」

遺書を手に取り中身を見るとそこには見知らぬ女の名前が一番最初にあった。
「みらいへ・・・?」
みらいと書かれた誰かに宛てた遺書らしい。
しかし私にはみらいという人間を知らないし、浮気相手だとしてもこの男を責めることすら
方法が無い。
浮気相手に男が死んだことすら知らせる手段は無いのだ。
ただ気がかりなのは一番最後の一行だった。

「子供を頼む・・・ですって?」
一体誰の子なのか。
私以外の女に産ませたというのなら、私と付き合う前の話。
一体・・・誰の。

「奥さん、遺書にはなんと・・・」
「子供をたのむそうですよ。子供なんて私達夫婦にはいません」
「え・・・」
「浮気でもしていたんでしょう。みらいへなんて・・・私の名前は違うのに」
「しかし・・・奥さんこの遺書は」
「いいんです。別に。死んだ人に文句は言えませんしどうでもいいんですけどね」
「いや、そうじゃなくてご主人は・・・」
「自殺なんてしたって自己満足だけなんですから、満足したんでしょう」
「ですが自殺の原因は・・・」
「まったく、なんで死にたいなんて思ったのかしら。まったく」
「ですから、遺書に書かれて・・・」
「葬式代も馬鹿にならないのに」

女はそういうと遺体に手を合わせることも涙を流すことなくその場を去った。
遺書を持った警官はどうしたものかと困っていた。
二枚目の遺書を手に持って。

「どうしたんですか?」
「あ、いや・・・あの奥さん遺書二枚あるのに一枚目しか見てなくて」
「え?!それじゃぁ・・・」
「なんか怒っていってしまった」
「ダメじゃないですか!早く見せないと!!」
「そうなんだけど・・・これ見せたら余計になんかこじれそうで・・・」
「え?こじれる?見せてください」

奪い取った遺書を見ると自殺の原因が書いてあった。

「これって・・・」
「見せようかどうか迷うだろ?」
「まぁ・・・そうですけど」
「普通気づくだろうって思うけどあの奥さん気づかなかったから」
「うーん・・・じゃぁどうします?とりあえず、この仏さんが誰かわからないんですけど」
「だよねぇ・・・」
「それよりも、ご主人に逮捕状を請求しないと」
「そうだな。あの奥さんが仏さんになっちまう」
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08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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小説カキカキヒカルちゃん

2010.03.29 (Mon)

久しぶりのヒカルちゃんシリーズです。

最近の小説タイトルを見てピーン!と感じた方はすごいですにゃ。
実はトラックバックのタイトルをきっかけにして作品をかいています。
そう、実はきっかけ不足なんです。

例えばですが小説を書くとき「春色といえば!?」なんてお題がでたら「春色」がキーワードになりました。
そう、数日前のちょっとした恋愛ストーリーですね。

流行」もそうだったのですが、本来は”りゅうこう”というより”はやり”という意味でお題がありました。
まぁここはヒカルワードル降臨!みいな(笑)
※ヒカルワールドとはホラーに戻る作品です。ホラーとかスプラッタとか

そんなこんなで毎日小説を書いていますがトラックバックのお題は毎日ではないんですよ。
尽きてしまいます・・・(汗)
きっかけを求め彷徨うヒカルでした。

何かのきっかけ。
きっかけの言葉。
ピンと来る何か。

この抽象的な言葉の羅列。

あぁ・・・おなか空いた・・・ あはは・・・。
18:16  |  ○△ヒカルちゃん  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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2010.03.29 (Mon)

「涙が枯れるっていうけど、枯れることなんてないわね」
そういったのは一年前の今日だった。

悲しみが減れば泣きやめるのかもしれないが涙は勝手に出てくる。
時と場所もかまわずに勝手に出てくる。

「変わったわね。あなたも」

結婚後、すぐに別れた。
そしてすぐに、僕は死んだ。

墓前に立つ彼女はショートカットだった髪が伸び肩についていた。
あの時僕はもう全てが終りの幕を降ろしていくのがわかっていた。
僕自身の命も。
もう持たないと。

別れを言われたとき、安心した。

これで、残せるものはない。
たとえ僕が死んでも辛い思いをさせないだろうと。

別れてすぐ、僕は病院に行った。
そして入院。
触らなくなった携帯電話のショートカットキー。
彼女に繋がるホットライン。
何度もメールボックスを見ては彼女の書いた文章を読みその時々を思い出していた。

ある日、突然容態が変化しそれすらも叶わなくなった頃彼女に僕の状態を誰かが伝えたらしい。
彼女は別れるまえと同じ様に振る舞い僕のベッド脇に座った。
手を握り、ゆっくりと僕を抱き寄せた。

その匂いはただ涙を永遠に止まらないかと思うほど、流させるものだった。

しばらくして、僕は死んだ。
誰も親族がいない僕を彼女は引き取り墓まで建ててくれた。
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

一年後の今日。

僕はまた彼女に会えるとは思っていなかった。

ありがとう。
僕の大好きなあなたへ。
生きることができなくなった。
それが、僕は悲しいと初めて思えた。
別れたのは間違いだったとはおもわない。
君を置いていくのは辛い。
それなら僕を忘れこれからの人生を生きて欲しい。
でも、覚えていてくれる君の心が嬉しい。
涙は枯れない。
本当に僕は泣き続けて頭が痛い。
枯れたときはきっとわらっているだろう。
もう一度君に会いたい。

大好きなあなたへ



08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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流行

2010.03.28 (Sun)

「いいですか!皆さん!これは政府が決めたことです。政府とは国の偉い人たちの集まりです!
ちゃんと守ってくださいね!」

それは担任教諭から言われたことだと娘は言った。
私は耳を疑ったが慌ててつけたテレビにも同様のことが放送されていた。
近所でもどよめきが聞こえ始め罵声までも響いた。
「ちょちょっと・・・待ってて。買い物行かなくちゃ」

数週間の食料や水を買う必要がある。
薬もいる。
何もかもが目まぐるしく動いた。
夫が会社から電話を携帯にかけてきた。
珍しいことだ、それだけの惨事だった。

「家から出るな!」

買い物に行こうとしていたが外は予想以上にとんでもないことになっていた。
あの流行のせいで。

「ママ・・・どうしたの?」
「ううん・・・ちょっと、ね。あのね、絶対に窓開けたり玄関開けたりしちゃだめよ。
ママとパパじゃない人が来たら開けちゃだめだからね」
「・・・うん。わかってるよ、ママ。どうしたの?」

流行り病は想像を絶するスピードで広がった。
たった一人の感染者が日本に降り立ち、その感染を見逃したために起きたこの法案。
それは、感染者の殺害を許可するものだった。

「ママ、感染した人はこれで刺すんだよ?知ってる?」

娘が取り出したのは毒物の入った注射器。
親だろうと兄弟だろうと殺しなさいと学校で指示があったらしい。

「ママ、感染してるの?」

娘は自分が感染していることを気づいていなかった。

「ううん。それより、ベッドに寝なさい。それと、パパが帰ってくるまで家にいなさいね」

私は娘を置いて外に出た。
「どうしたんだ?!」
夫が帰宅した。
夫に娘の感染を告げると夫は私を見るなり殴りかかった。

「お前も感染してるのか!!」


・・・・という、ニュースが流れていた。
これが現実に起きているある地域の話だと。
感染を恐れ、感染者に対して治療は行わないというのが政府の方針。
それがこの惨事を招いたが、あの地域以外感染者は出ていないという。

「ねぇ、ママ。この場所ってこの前遠足に行ったところだよ」
「・・・え?」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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春色

2010.03.27 (Sat)

春。

一般的に春という季節は目まぐるしく環境が変わる。
春という季節のせいにして僕は髪の毛を金髪にした。

「どうしたの?!」

それは母の一言だった。

特に反抗する意思があるわけではなく単に金髪に憧れていただけで
以前カツラをかぶってみたところ意外と似合っているのではないかと思ったために実行した。
大学に入る前だが、一度くらい髪の色を染めてみてもいいだろうと思ったが
「美容院に行く」といって出て行った僕がまさか金髪に染めてくるとは思わなかったらしい。

「意外と似合うわね・・・」
母はじろじろと見ながら呟いた。
「大学生って感じしないけど一度してみたかったんだ」
「ま・・・あなたがいいならいいんじゃない?アルバイトは限られたものしか出来なさそうだけれど」
「あ・・・考えてなかった」
「まぁいいわ。刺青とかじゃないんだから戻せるしね。嫌になったら坊主にでもしなさいな」
「そうだね」

金髪の姿で街を歩いた。
今ではこんな髪型は珍しくもなく誰一人気にしていない。

「・・・もしかして、日下部?」
声をかけてきたのは高校卒業以来のクラスメイトだ。
といっても、二三日前卒業したばかりだ。
「そうだよ」
異様なものを発見したような顔をしてみせる。
「どうしたの?!お前・・・なんか、すげー意外なんだけど」
「一度やってみたかった」
「・・・へぇ・・・」
「なにしてんの?」
「俺は大学受からなくて留年。悔しいけど、どうしてもあの大学行きたいんだよね」
「そっか・・・。頑張れよ」
「あぁ。・・・そういえば、日下部知ってる?」
「何を?」
「日田木がお前のこと好きだったって」
「え?」
「あいつ、ずっとお前のこと好きだったんだよ」
「何で知ってんの?」
「卒業式の日、告ったら振られた」
「そっか・・・。お前、ヒタギのこと好きだったんだ」
「うん」
「俺はお前のことが好きだった」

そういって答え聞かぬまま外に出た。

「オイ!待てよ・・・」

僕のあとを追いかけてきた彼の名はハルという。
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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マッサージのお店

2010.03.26 (Fri)

夜の十時に通りかかった店の前。
まさに色の付いた声といっていい音が聞こえた来た。
歓楽街というべきか、どちらかというと風俗店の多くが並ぶ通りだが
この奥に俺のマンションはある。
立地のお陰で家賃も安いがこの通りを奥にあるため、仕事帰りでもこの声を聞くことになる。
窓から時折見下ろしている女の子。
まだ高校生のようなあどけない顔をした彼女はマッサージ店からいつも顔を出していた。

「どうです?ちょっと寄って行きませんか?安くしますよ!あの子!!」

風俗店という響きに気が引けたが彼女に会ってみたいと思った。
「・・・いくらですか?」
想像していたより安い値段で前払いをして彼女の部屋に入った。
「お帰りなさい」
それが初めて声を聞いた言葉。
道路から見上げていたときよりもっと幼く感じた。
体格のせいかもしれないが。

「初めてでしょ?」
「・・・うん」

彼女は慣れた手つきで俺の服を脱がしていく。
ズボンに手が触れたとき流石にとめてしまった。

「ここはそういう店」

その通りだが・・・という思いとは反面反応してしまう自分が恥ずかしい。

「嫌なら自分で脱いだら?それとも私を脱がしたい?」

迷ったが「脱がしたい・・・」と答えた。
彼女はズボンから手を離し座っている僕の上に背中を向けて座った。
手を誘導しブラジャーの上に置いた。

「触ってもいいんだよ?」

その後、この店に通うことが月に一度あるかないか。
その度に彼女はこの部屋で相手をする。
一緒に居ることで手放したくないなどと考える自分の考えと欲望が出てきてしまった。
それを悟られたくないために通う回数は減る。

勘違い。

あくまで仕事でビジネス。
お金のやり取りと気持ちの売り買い。

そんな世界。

「やっぱり」
コンビニで昼食を買っていたときに彼女が声をかけてきた。
一瞬、誰だかわからなかった。
「あ・・・」
驚いたことに店で見るとはまったく別人の大人の女性だった。
「昼間に会えるなんて、なんか嬉しい」
ニッコリと笑う顔は本当に可愛かった。
「そこの公園で一緒に食べようよ!」
ベンチに座り同じ弁当を食べ始めた。

「本当はね、私、28歳なんだよね」
「え?!」
「見えないってよく言われるから、適当な年齢言ってるけど」
「高校生くらいかと思った」
「それじゃ犯罪だって。あははは」
「年上だったんだ・・・」
「え!?年上だったの?!私」
「俺、23だから」
「うわっ!若っ!!」
暖かいペットボトルのお茶を飲みながら彼女は普段どおりの様子で話す。
俺はというとスーツを着たいつもの姿。
きっと、彼女にとって客の一人でしかない。

「勘違いしちゃ生んだよねぇ~私って」
「え?」
「お客さんって思わなきゃぁ~って思うんだけどさ、いつも君を上から見てた。
時にはしょんぼりしたり、時には酔っ払ったり、時には私を見たりして
なんか毎日戦ってるの。
部屋に来てくれたとき本当に嬉しかった。
だから、勘違いしちゃうんだ~」

勘違いじゃないと言いたかった。
伝えたかった。

お金で取引していた間柄を壊すほどの何かを持っているのか不安が走った。

言葉では足りない。
でも言葉しかない。

「うまくいえないから」

俺は初めて彼女にキスをした。
ゆっくりと。
離れたくない、その唇からは俺の涙の味と彼女の涙の味がした。

「お帰りなさい」

その声を聞くのが俺の部屋になったのは一年後の話。




08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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おまもりの効果

2010.03.25 (Thu)

ずっと握り締めて、ずっと首から提げていた。
それは僕が生まれたときに母が手作りで作ってくれたおまもり。
泣き虫の母が僕を産んだときいろんな涙が出たといった。
僕はその話を聞くのが好きで母はいつも後ろから僕を抱きしめた。
いつまで立ってもその癖は抜けず、家に家族といるときは僕の後ろから母が母の後ろから父が抱きしめていた。

妹が生まれたときは僕は小学校六年生だった。
母のおなかにいるときから僕は楽しみだった。
母は妹にもお守りを作っていた。
その姿を見て僕のお守りがこうしてできたのかと知る機会に出会えて嬉しかった。
妹はその姿を知らない。

妹はどちらかというと父に似ている。
僕は母に。

泣き虫の母は時々大泣きする。
一人寝室で泣いているが、ぎゃんぎゃん泣いているためバレバレだ。
その度父は寝室へ食事を作り持って行く姿を見る。
しばらくして泣き止んだ母がご飯を食べ始めたのを感じたら僕もご飯を持って両親の部屋に入る。
皆で床にご飯を並べて食べる。
母は泣きはらした顔をしながら「美味しい」といって食べるんだ。
後片付けはほったらかして皆でベッドにもぐりこんでテレビを見る。
そのうち僕は眠くなってきちゃう。
「歯磨き!!」と母に言われて歯磨きだけはさせられる。
そのあと、途切れたように眠りに付く。
父は歯磨き攻撃より眠気の方が勝つようで先に寝ている。

妹が生まれてから母の泣く回数は減った。
代わりに妹が泣いているんじゃないかって思うくらい妹はよく泣く。
「赤ちゃんは泣くのも仕事だから」というが母は疲れていた。
父も手伝っていたが限界がある。
僕も手伝ったがうまく出来ない。
それでも妹は可愛いと思った。

妹が中学生になる頃、僕は大学を卒業した。
妹の反抗期はかなり強かに進んでいて手を焼いていたようだが、僕も似たようなものだったのかなと
見るに耐えないと思った。
その話をしたら母は笑って「彼女が初めてできたときのあなたのほうが大変だった」と言った。
彼女が出来たことを言い出せなかったが初デートのとき勘付かれた。
気恥ずかしく、突っぱねようとしたが母は「必ず彼女を家まで送りなさい。暗くなる前に帰っておいで」といった。
あとはファッションチェック。
苦笑しながら「気合入れすぎ」といわれたのは今でも覚えている。

その後、彼女とのデートに行くようになってからは父からも色々教えてもらうことが多くなった。
どちらかというと父は勉強担当。
母はどうも勉強は大の苦手らしい。父が教えている横で母もなるほど!という顔を見せるのだ。
それはそれで面白かったが。

僕が結婚を決めたきっかけはあまり誉められたものじゃなかった。
実際とても悩んだ。
悩ませたし、驚かせた。
それでも僕達の意思は伝えた。

「これが、お守り?」
「そうだよ。僕が生まれるとき母が作ってくれたお守り」
「ママが?」
「そう、ママが」
「とっても効果がありそうだね・・・あたたたた・・・」
「うん。だからこれを握ってて。僕も一緒に手を握ってるから」
「うん、ぎゅって握ってる。あぁ・・・もぉおお!痛い!!痛いよぉ!!」
「頑張ろう、一緒に」

分娩室に入る。
それは、僕の子が生まれた日のこと。
お守りの糸が切れ中には手紙が入っていた。

”ずっと幸せに笑って元気でいられますように”

僕の名前は願いが続くようにと付けられた。
小さな頃は少し女のこのようで嫌だったが今はわかる。

「おめでとうございます!!女の子ですよ!」

元気な女のこの産声が響き渡った。
泣き虫の母はやっぱり大泣きしながら喜んだ。
その横で母を慰める父の姿も相変わらず。
妹は箱のティッシュを持っていた。

家族の絆が続くのはきっとお守り。
切れてしまったから今度は僕が作ろう。
この子のために。
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(7)

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コルールセンターでぷるるるるるん

2010.03.24 (Wed)

隣の電話が鳴ると「次だ・・・」と思う日下ヒカルです。
11:24  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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嫌われ者の魔法使い

2010.03.23 (Tue)

とうとう独りになってしまった僕は町を離れ森の中に住むことにした。
森の妖精たちは泣かないでと慰める。
だけど僕は泣くことを止めることは出来なかった。
家族も仲間も皆、殺されてしまったのだ。

同じ人間なのに。

僕たち一族は人間だ。
ただ多くの人間達が持ち得ない力を持っている。
それが血で受け継がれる魔法。
魔法はもっとも理解が出来ない奇怪な所業であり科学では説明できないものを忌み嫌う。
それが、地上の人間だ。
僕達は血で受け継がれた魔法を存続するため日々鍛錬し呪文を覚えその力のあり方を学んだ。
抑圧や支配のために使うのではなく、生きるために使え。
それが師匠である僕たちの父の言葉だった。

「ドーリィー・・・そこをどいてくれないか」
「んー・・・?いいじゃない。一緒に寝ようよ」
「君は妖精の中でも位の高い力のある妖精なんじゃないのか?僕と一緒に居るなんてバレたら・・・」
「大丈夫よ。私はハーフなの」
「ハーフ?」
「魔法使いと妖精のハーフ」
「・・・そうだったの?」
「そうだよ。だからこうやって、あなたとも触れ合うことが出来る」
ゆっくりと起き上がり横に座っている僕のくびに手を掛け伝う様に顔を上げキスをする。
「ドーリィー!!」
クスクス笑いながらドーリィーは僕に体重をかけ横に寝かせた。
まだあどけない子供の顔を残した容姿。
けれど彼女は女だった。

朝、まだ日が登り始めた頃。
玄関を叩く音で目が覚めた。
ぼんやりとした意識の中に人間の声がした。
珍しい。
何年ぶりなんだろう。
僕たち一族を魔女狩りと称し殺したくせに。

「・・・誰?」
「起きて!起きて!森に火を放ったんだ!長老達が流行り病は君のせいだって!!」
「・・・!」
驚いて僕はドアを開けた。
そこには昔よく僕と遊んでいた幼馴染がいた。
「君か・・・」
「ごめん、僕には何も出来ない。でも今ならまだ間に合う。君なら空を飛べるだろう?!逃げて!」
「無理だ。僕はこの地を離れられない。この森は僕と同化した。だから、妖精たちも住むことができる。
僕一人の森じゃないんだ。君たちの村だって水を飲み食物を食べているじゃないか。
森を焼けば皆死ぬだけだ」
「・・・誰かのせいにしたいんだよ」
「気が済むようにすればいい。無駄なことだけどな」

思い切りドアを閉め僕はベッドに戻った。
ドーリィーは服も着ず寝ている。
下着くらい履けばいいのに・・・。

「ドーリィー、起きてくれ。君に頼みがある」
「・・・なぁにぃ?」
「約束しただろう?僕がこの森に来たとき約束したことを今実行して欲しい」
「どうしたの?」
「村の人間が本格的にこの森に火を放っている。僕を殺したいらしい」
「・・・」
「約束だ。僕のせいでこの森に被害が起きた場合、僕はこの森と命を繋ぐ代わりに君が僕を殺してくれ」
「・・・」
「行こう。約束の丘に」
「待って、あの丘はもう・・・」
ドーリィーは突然大人の妖精の姿になった。
妖精は姿を自在に変化させることが出来ると聞いていたが歳を偽るとは知らなかったな。
蝶のように羽を広げ、透けた羽には紋様がある。
その紋様は個々に特有のものでひとつとして同じものは無い。
ドーリィーは長い髪をぐるっとひとつに纏め上げ僕にキスをした。
「約束は果たせない。でも出来ることがある」
「なに?」
僕はパジャマから服を着替え魔法使いの装束を着た。
「あの場所まで飛んで欲しいの。一緒に」

あの場所とは今現在村人達が群がり火を放っている場所だった。
その場所を見るとどうやら病で倒れた人たちもいる様子。
泣いているのか叫んでいるのかわからない奇声が森中に反響している。
沢山の妖精たちも悲鳴を上げ痛い痛いと泣いている。
まったく嫌になる。

「あそこに降りましょう」
「どうするつもり?」
「あの病はあなたが原因じゃない。でも、私達が原因なのよ」
「え?」

懐かしいというより、今すぐ殺してやりたい気持ちのほうが僕には大きかった。
両親も妹もこいつらは殺した。
女はみな男に連れ去られた。
魔法が使えぬように目をえぐり手足は縛り上げ自由を奪った。
その上でなぐさみものにされた。
男は研究材料や単なる見せしめの楽しみとして拷問を受け殺された。
物好きにはなぐさみものにする男まで現れた。

僕はあの男のなぐさみものだった。
お陰で生きていたけどな。

「よくも!お前なんか!」
「死んでしまえ!!」

罵声が上空にまで聞こえてきた。
だから僕は言った。

「今すぐお前達全員を殺してやろう」

水を打ったように静まり返り恐怖の眼差しに変化した。

「僕がどれだけの魔法を使えるのかお前達は知らないだろう。教えてやる。
お前達なんか一瞬でも殺せるし、永遠の苦しみを味あわせ死を与えないようにすることも出来る。
お前達が俺の家族を、一族を殺した。
魔法にあれだけすがって生きて恩恵を受けてきたというのに。
都合が悪ければ俺を殺す?
殺してその病気にかかっているやつが助かるのか?
お前達は・・・」

「ストップ!」

ドーリィーが叫ぶと同時に僕の頭を叩いた。
・・・痛い。

「痛いじゃないか・・・」
「時間が無いの」
「どきなさい!その子供を助けたいと本当に思うのなら、今すぐその子供を置いて立ち去れ!!」
村人達は遠ざかったものの母親と父親を残し遠ざかった。
両親は怯えた顔を見せているが何かになんでもいいからすがりたい、そんな願いがあふれ出いてた。
「・・・これは・・・」
僕はその子供を見てすぐにわかった。
病の原因。
「君は妖精を・・・殺したんだね」
「え?!」
子供の両親は驚きを隠せなかった。
妖精はこの村にとって神であり、敬うべき存在として崇められていた。
ドーリィーの姿のお陰で今のところ僕は攻撃を受けていないが・・・

「妖精の恨みは消えない。僕に出来ることはひとつしかないが・・・」
「・・・お願い・・・助けて・・・」
「わかった。でも、その方法は助からない」
「え・・・?」

あたり一面に飛び散る赤い血。
一瞬にして砕け散る命。
その中から出てきた妖精の欠片。

「これが、病の原因。妖精を食べたんだ、この子供たちは」
「まさか・・・」
「妖精を食べることで魔法使いになれるんだよ。知らなかったのか?」

08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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揺れる

2010.03.22 (Mon)

なんてことだろう。
こんなに揺れるなんて。あぁこんなことがあるなんて。
信じられない。
今まで見たことが無い。
こんな揺れは初めてだ。
「お前どうかしたの?」
「あの女の胸すごくない?」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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面接

2010.03.21 (Sun)

面接会場に付いた僕はただただ言葉を失った。
事務の面接に来たはずなのに指定された本社とされるビルはラブホテルだったのだから。

「・・・ここ?」
全身で青ざめる感覚を味わいながら面接設定をしていただいているわけで
わざわざ僕のために時間を割いてくださるわけで
無下にラブホテルだからという理由だけで断れない。
本社がラブホテルということは経営者ということなんだろうか。
事務というのはラブホテルの事務処理?
憶測が右往左往しながらも重たすぎる足取りはまったく進まなかった。

「もしかして、面接の人?」
窓から顔を出した下着姿の女性が僕に声をかけた。
あられもない姿というのだろうが、色気も何も感じ取れる状況ではない。
「あ、はい」
「入り口はこっち」
手招きをされるので足を進めると指差したその先に裏口が見えた。
「わかりました」
そういって僕は裏口から入った。

「で、事務の人材募集してたんだけど君が昨日電話してきた・・・なんて読むんだっけ?」
「いまきゅうれいです」
「・・・本当に不思議な名前だよね。忘れられないけど読めないや。こんな字」
「よく言われます」
至って普通に始まった面接だが異様な空間だ。
ラブホテルの一室。
空室の最高級の部屋。
ジャグジーの音が響き、目の前の面接官は下着姿。
つけていて意味があるかどうか疑うほどのグラマラスなデザイン。
目のやり場に困る僕はただ泳がせるしかなかった。
「そんなに緊張しなくてもいいじゃない。こういう職業の人って会うの初めて?」
「・・・こういう職業ですか?」
「そう」
「ラブホテルが本社だとは思わなかったので驚きましたが・・・確かに初めてです」
「そうじゃないよ。よーくみてごらん、周りを」
「周り・・・?」

見るとそこには小さな窓が沢山あった。
よく見ると暗い廊下にはたくさんの格子戸があり無数に聞こえる色の付いた声。
「ここはね、女郎屋なんだよ」
「え?!」
僕は立ち上がり大声を上げた。
「せっかくきたんだし、ためしていく?」
僕は焦って「いえ、いいです。失礼します!」と足早に部屋を後にしようとドアに向かった。
ドアを開けた瞬間、暖かい何かが僕の体を這う。
逆らえない。
逆らえない。
「・・・あの・・・やめてください」
「やめて欲しいとは思ってないみたいだけど・・・」
「やめろよ!」

弾みで
ほんの弾みで倒れた。
ゆっくりと潰れる音を聞いた。

「・・・嘘だろ・・・」
加減しない力で突き飛ばしたとはいえ、こんなことになるなんて。

「あら?また宿主を殺した人がいるの?」
小さな格子窓から声が聞こえた。
「・・・」
「黙っててあげる。でもね、条件があるの」
「・・・条件?」
「ここの宿主になって」
「ここの?」
「だって、あなた今面接を受けていたのでしょう?」


08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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なんでだろう?

2010.03.20 (Sat)

というわけで、リアルヒカルです。
こんにちは。

世間では三連休というカレンダーですね。
僕ですか?
関係ないんです。

いろんな意味で(涙)
18:04  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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水族館の中

2010.03.20 (Sat)

とても珍しい水族館に連れて行ってあげるといわれ億劫だと感じながらも断れずに僕は行くことにした。
車で迎えに来た女性の上司である御陵 ルイカは二十代後半らしいが見た目は幼く見える。
だが、趣味は顔と似合わず露出の高い服をいやらしくなく着こなすタイプ。
さすが下着メーカーの部長だといわざるを得ない。

「お待たせ。乗って」
思いもよらない車種で来たために僕は気づいていなかった。
「え?あ、はい」
呆気にとられながら僕は助手席に乗り込んだ。
「どうしたの?そんな驚いた顔をして」
くすくすと笑う上司はいつもより大人しい服を着こなしているが、ちらりと見せるブラジャーの紐がセクシーだ。
グラマラスな体格とラインが僕を惑わせるがいつも厳しい上司だということを頭に叩き込んでいる。
女としてみることは無いが、女という生物ということは認識しているため反応する自分が嫌になる。
「いえ、こんな車で来るとは思ってなくて」
「よく言われる。でも、こういうスポーツカー大好きなの」
隙ということに偽りはなくかなりスピードを出して走る。
スピードメーターは見たくない。
「ほら、ここに向かってるの」
カーナビの地図を指差し目的地という場所を見た。

「人間水族館?」

それはどういうことなのか瞬時に理解できなかったが、しばらくして僕は思い出した。
あの場所を水族館と呼称するのが外の世界の人間だということを。
「あんな場所に行くんですか?」
「嫌いなの?」
「好きではありませんね。まるで、見世物だ」
「まぁ、何言ってるの。見世物に決まってるじゃない」

水槽と称される大きな透明ケースの奥に人間達が住んでいる。
囲われた生活。
透明の生活。
全てを見られている生活。

もちろん誰もそれを認識していない。

「この水族館は私達のためにあるの」
「そうなんですか?」
「そうよ、だって私達は一生ここを出られないのだから」
「そりゃそうでしょうね」
「だからね、羨ましいと思わせて悔しがらせてストレスを溜めるために作られたのよ」
「そんなことをする必要が?」
「あるからしてるんじゃないかしら。中途半端な自由を与えて生活をさせているけれど、私達は死刑囚なのだから」
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ランキング1位になる?要素を詰めた話

2010.03.19 (Fri)

恋愛 BL(18禁あり ホラーというかグロテスク で GO!


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お知らせ!

2010.03.18 (Thu)

遊びに行った先でコメント各方面したのですが
先ほど気づいたのですが何故か名前とURLがすっかり消えてました。。。

20:30~21:00くらいのコメントで
ななしのごんべぇがいたら私です!!

すみません(汗)
何故なのか現状さっぱりわかりません。
ごめんなさいm(_)m

21:06  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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桜ラブレター

2010.03.18 (Thu)

人よりも遅い卒業式を一人で迎えた。
事情は多々あるがクラスメイトの仲間というのは誰一人知らない。
在籍しているという形だけで僕はこの学校を卒業する。
テストだけ受けに来ていたが、教室ではなく保健室受験をしていた。
おかげで学校という理由だけでリストカットをすることは無くなった。

教室に一度も入ったことがなく誰もいない教室ならと僕は最後に見ておこうと思った。
小学校五年生以降、僕は学校を拒否した。
きっかけといえばいじめと大人たちは思っているがいじめだけが原因ではない。
それを伝えるのすらも疲れたため僕は死を選んだが死からも拒否された。

「ここが、僕の机か」

すぐにわかった。
教室から入り三列目の一番後ろ。
真新しい机のまま卒業を迎える。
椅子を後ろに引きゆっくりを腰を下ろす。
前にある黒板。
机に囲まれが教室。
鼓動が嫌な音を立てる。

「やっぱり、僕には無理な場所だ」
勢いよく立ち上がると膝が机に当たり机が後ろに倒れそうになった。
反射的に机を掴みなんとか倒れるのを防いだ。
「・・・ん?」
引き出しに手紙があった。
取り出してみると僕の名前が書いてある。
可愛らしい妹の字みたいな女性が好みそうな便箋と封筒だ。


桜が咲く頃にあっていたはずだけど無理してはよくないと諦めました。
でも、また桜が咲く頃に私はあなたに会いたいと思っています。
保健室にいるあなたは一人寂しそうに見えた。
何があったのか私にはわかりません。
ただ、一度だけちゃんとお話がしたかったんです。
会えませんか?
桜の木の下で。
入学式のとき、あなたはそこに居たでしょう?

この手紙の主はわからない。
でもなんで僕だって知ってるんだろう。
あの桜が好きでこの学校に一度だけ来た入学式の事を知っているなんて。

僕は手紙を握り締め教室を後にした。
鍵を閉め先生に返却し桜の木の下へ向かった。
うろ覚えの校舎。
途中迷いながら歩く。
大きな桜は日当たりの良い場所にあり、一足先に満開を迎えようとしていた。

「やっと、来た」
桜の木の陰から、ひょっこり女の子が顔を出した。
僕は驚いて他人という恐怖が一瞬に体を縛り付けた。
「そんなに警戒しないで。私は桜だから」
女の子は桜の木を抱きしめながら僕を見る。
「・・・桜?」
「うん、私はこの桜なんだ。だからね、君のこと知ってたの」
「え・・・?どういう・・・」
「もう、大丈夫だから。思い出して。君はここに囚われているだけだということを」
「何を言って・・・」
「君はもう、この世界の住人じゃない」
「違う!僕は・・・僕は何やっても失敗して・・・死ぬことも出来なかった」
「そう。死ぬことも出来なかった。でも、死ぬことが出来たといったら?」
「・・・は?」
「リストカットをやめたわけじゃない。できないだけ。だって、あなた入学式の日ここで死んだのよ」
「死んでないよ」
「頑なね」
「ふざけてないで、何のようなの?僕に」


突然、すごい人数の声が大声になって聞こえ始めた。

枯れ木に花を咲かせましょう!
枯れ木に花を咲かせましょう!
笑って、泣いて、喧嘩しよう!
一緒に卒業くらいしよう!
式だけでも一緒でいいじゃん!
僕達は君のクラスメイトだよ!

どこから来たのか、まったくわからなかったが桜とその近くに僕のクラスメイトという人たち全員がいた。
皆笑って僕を待っていたと肩を叩き、卒業おめでとう!卒業だよ!と微笑む。

「私が提案したの」
「・・・桜が?」
「うん。私の声を聞けるのはこのクラスの生徒だけ」
「・・・本当に桜の木の桜なの?」

この桜ちゃんはね、妖精みたいなものなの。

「・・・妖精?」

そ、ほら、よくあるじゃん?学校の七不思議みたいな。
あれのホットで優しいバージョン(笑)

「なにそれ・・・あはは」

あ!笑った!
なんだ!笑えるじゃん!
大丈夫!大丈夫っ!!皆一緒だから!

「一緒?」

そうだよ。
いろんなものがいいようのないものが怖くて隠れたくなるさ。
でも大丈夫。
みんな一緒。

体育館 開いたぞ!
やるぞ!
卒業式!

おぉー!!!

ほら!はやくおいで!桜ちゃんも!

「僕が卒業式に来なかったから、卒業式をするためにみんな集まったの?」
「そうだよ!卒業式だよ!当たり前じゃん!みんなで卒業するんだよ!」

このときはじめて僕は泣いた。
高校に行こうと決めたのはその時で、一年遅れの入学式を僕は向かえる。
妹が同じ学年になるため気にするかと思ったら意外にも喜び一緒に登校することになった。
勉強は学校に行かなかった分、とても苦労したがそれでもなんとかやっていくつもりだ。
また、彼らと一緒に笑えるように。

ほら、やっぱり。

「おっせーぞ!おまえ、今日入学式だろ!!」
「うん、今日なんだ」

みーんな、一緒におめでとうをいいにきたよ!!
せーの!!

おめでとう!!




08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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サンドされた何か

2010.03.17 (Wed)

「これはとっても美味しいの!だからね、お土産」
ニッコリ笑う彼女の笑顔は本物だったが僕はそれを食べる気はしなかった。
そのパンの中身を知っているから。

朝というより、まだ暗い夜明け前の頃。
システムがダウンしたという電話でたたき起こされた僕は眠い瞼を無理やり開けて体を起した。
その時パン屋は既に稼動しており見てはいけないものを見てしまったというべきだろう。
きっと、伝統的な味だったはず。

「・・・黙ってますから」

そういうしかなかった。
有名なパン屋での出来事。
それこそゆすりでもしたらいくらでも金を積むほどの衝撃的なものを見た。
ゆすろうなどという気が起こらないほど恐ろしかった。
それを皆が食べている事実が。
それを美味しいといっている現実が。

「どうしたの?顔色悪いよ」
「あ・・いや、ありがとう。ただ、これ・・・僕あまり好きじゃなくて」
「えぇ?!そうなの?!こんなに美味しいのに・・・」
「・・・そっそうなの?」
「そうだよ!だってこれ、食べたら美しくなるんだよ!すごくない?!」

綺麗になる。
確かにその言葉に嘘は無いかもしれない。

「若い人のエキスを配合してるんだって!」

その通りだ。
エキスといっていいだろう。

「だからすっごくお肌の調子が良くなるって評判なの!」

裏で起きている事件は報道もあまりされない。
まして、単なる行方不明なら尚更。

「そういえば、あそこのおうちの赤ちゃんが誘拐されたとかって騒いでたけどなんだったんだろうね」

これが、現実だ。

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ツイッターデビュー

2010.03.16 (Tue)

気になっていたツイッター。
やっと意味が分かりサイトがあることを知りました。<今更っていわないで(;^_^A
とりあえず読めない英語で登録できたんですが仕組みがさっぱりわかりません・・・
アカウントは @Hikaru_KUSAKA です。
で、記事を書いてみたけどこのあとどうするのー?!?!(涙)
10:04  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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嘘をつく

2010.03.16 (Tue)

「7×7ってなんだっけ?」
突然上司が聞く。
あまりのことに答えが詰まる。
「・・・49だと思います。どうかなさったのですか?」
「うん、この計算機。見てほしいんだけどさ」
上司の机に近づき覗いて見ると計算機には48と表示されていた。
「新しいの買って来ましょうか?」
「これ君から借りたんだ」
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三時間後に決まる価値

2010.03.15 (Mon)

高い高層ビルの一番頂点。
それが、屋上だ。
ビル風が吹き荒れ暖かい日差しを忘れさせるほどの恐怖が全身を纏い僕は立っている。
屋上の淵に。
体にはぐるりと巻きつけられたロープが屋上の真ん中にある棒に繋がっている。
体は屋上からやや外側に斜めにせり出しており、ロープが緩めば僕はあっという間にトマトペーストになるだろう。
もちろんそんな生易しい状態で終わるはずが無い。
誰もが目を背ける素材になるだろう。
料理などもってのほか。
僕は廃棄物になるはずだ。

ロープが緩んでしまったら。

「これが就職の最終試験です」
意味が分からないが、これが仕事を求める人間に必要な勇気の出し方という理屈だという説明は受けた。
就職難に喘ぐ学生は多く僕は既に一年仕事をしていない。
アルバイトなどを点々として正社員として働くには何が何でも会社に合格しなければならないのだ。

何が何でも。

それが一体どこまでのラインで、一体どこまでやることが限界なのか。
僕には判断がつかなくなっていた。
先日の面接ではロシアンルーレット。
目の前で先ほどまで休憩中に共にコーヒーを飲んだ人物が死んでいく。
それでも仕事を手に入れるために引き金を引く。
そうやって生き残っても合否は数日後だ。

一体どれだけ頑張ったら職を手につけることが出来るんだろうか。
何をやっても職を手につけることが出来ずに人生が終わる。
ハイリスクでも面接は受けなければ通らない。
宝くじだって当たれば嬉しいが、買わなければ当たらない。
そんな基本的な話だ。

「三時間後にこのロープを切断します。切断しても生きていれば合格です」

一体、この試験がなんの役に立つのだろうか。
事務の試験だというのに。

「では、切断します。面接お疲れ様でした」

そういえば、この道のことを俗にバージンロードというのはこのせいなのか?

「またやったのかな?」
「ペンキ塗りたてとかいつも書いてあるけどさぁ、噂じゃこれ血らしいよ~」
「まさか!」
「あのビルから飛び降りて生きてたらOKとかいう会社があるんだって」
「馬鹿じゃないの。そんなことするやついたら見てみたいよ」
「だよねぇ~。あーあ、来年は就職活動かぁ・・・」
「なんか気が重いよねぇ~」
「そういえば、それこそこのビルの会社求人募集してたよ」

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ボケている

2010.03.14 (Sun)

「ばーさんはボケとるんじゃ。さっき言ったこと忘れよって」
「おじいさんったら・・・またそんなことを言って。ボケてきたのねぇ」
「おばあちゃん、また独り言いって。年は取りたくないものだ」
「ボケている老人なんて相手にしたくないもんだ」
「皆さん!もうご飯食べ終わってますから部屋に戻って!」
08:00  |  140文字までの小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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両手を広げたヒカルちゃん

2010.03.14 (Sun)

今日はなーんの日?(^-^)

覚えてるよね?
そうだよね、ウン。
わかってる。
大丈夫ダヨ☆

一ヶ月前の今日を思い出せば何の日なのかを思い出すことができ
青ざめるかニッコリと笑うかのどちらかだと思います。

ご機嫌麗しゅう、男性諸君。
お財布との戦いをするほど見栄を張るな。
気持ちが大切なんだって。

でもネ、私との約束忘れてないよね?
どっちかというと世間との約束だゾ?
大丈夫。
遅れたって平気だから。

冗談はさておいて、今日は何の日かともうしますとホワイトデーだったりします。
世の女性はホワイトデーだからといって特に期待している人は少ないと思うのです。
僕の勝手な思い込みかもしれませんが。

ホワイトデーにお返しをする人となるとそれなりに意思があると思うわけです。
例えば上司にあげた場合なら世間体を気にしてという部分でしょうね。
お世話になっております~という気持ちを込めたワイロチョコをあげておいて
気分を良くしたところでお返しを貰いたいわけではないのですから。
給料上げろよ 交通費くらい出せよ

そういうモチベーションであげているのに、妙に凝ったお返しを貰ったら
女性としてはかなり微妙です。

あれぇ~?変に期待させちゃってる?みたいナ・・・

そういう経験は無いですが、新入社員の子に仕事が終わって
お先に失礼しますといって部屋を出ようとしたとき
「あの・・・日下さんって休日とか家では何をしてるんですか?」
と聞かれたことがありました。
この男の子は稀に見る坊ちゃんでカレンダーのめくり方を知らないという伝説を残しました。
何を問いたいのか、何を聞きたいのか、会話にならないことが多かったのですが
勉強だけは出来るようでいい大学を出ていましたが、いい大学を出ただけで終わった人だと思います。

・・・僻んで無いわよ?
僕が専門卒だって。
ボク勉強は興味が無かったの。
いいの。
・・・ふん!

というわけで、というわけでした。
男性諸君!
頑張って!

無理すんなよ~(笑)

見え張って損するのは自分だゾ☆


07:07  |  ○△ヒカルちゃん  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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心配事とタイヤの話

2010.03.13 (Sat)

なんか気が休まらない土曜日です。
14:45  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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バトントライアル ヒカルちゃん

2010.03.13 (Sat)

ちょーっと遊んでみちゃった☆

意外と面白かったよ(^-^)

では、バトンをご覧あれ!

言い返す言葉を捜せ  バトン

Q1 イカです
A1 美味しそうですね
Q2 はじめますよ
A2 了解!
Q3 「お前のせいで・・・・俺の母さんと父さんは死んだんだ!!」
A3 違う!お前が殺したんだろう!証拠は俺が握っている!
Q4 「あなた、こんなことも出来ないなんて、犬以下ね。」
A4 そうか?犬よりはお前を喜ばせる方法は知ってるぜ。
Q5 「ばーか」
A5 そうだよ?え?!まさか知らなかったの!?
Q6 「お前、消えろ!!!」
A6 残念、お前がもう消えている。
Q7 「何であんたがここにいるの?」
A7 俺の部屋だからだよ!
Q8 「もうおまえなんか知るか!ふん!」
A8 んもぉ~待って♪何いってるのぉ~♪私のこと好きなくせにぃ~
Q9 「もういいよ、おまえの絶望した」
A9 まだだよ。まだ続きがある。
Q10 「絶望したああああああああああああああ!!!!!!!」(絶望先生
A10 そう?じゃぁこれ以上酷くならないからいいんじゃない?
Q11 「なんだよ、俺のことばっか見んなよ。もしかして、惚れてるのか?」
A11 なんだ、お前もかよ。
Q12 「によによ(笑ってる)」
A12 すりすり(触ってる)
Q13 「おまえ、今自分が何したのか分かってるのか!?」
A13 わかってるよ、お前が喜んでくれると思って。
Q14 「分かってないんだろう!!」
A14 わかってるって。愛してるよ。
Q15 「俺のプライドまでズタズタにして・・・何が楽しいんだ!!答えろ!!」
A15 それが楽しいんじゃないか。這いずり回るくらいにまで潰すさ。
Q16 「くそっ・・・」
A16 やったね☆
Q17 「おまえにはもう頼らない・・あばよ・・・・」
A17 ばっはは~い!
Q18 「なんであの人がいなくて、あんたがここにいるのよ!!!」
A18 俺が殺したからだ!
Q19 「どうして、こんなテストの成績なんだ。」
A19 それがお前の頭だ!
Q20 「母さん、あなたのために一生懸命働いてるのよ・・・だから、あなたも・・・ちゃんと・・・」
A20 大丈夫!俺も稼いでるよ!ほら、俺、俺だよっていってるじゃん?
Q21 「どうすれば、君を手に入れることができる・・?」
A21 さぁ?あなたの努力次第ね
Q22 「この国を救ってください!!」
A22 んー、どうしよっかなぁ~
Q23 「くそっ・・・・・お前なんかがいたから、あいつは・・・・・・・」
A23 あいつ?え?誰のこと?ごめん、多すぎてわかんない
Q24 「なんなのよ、あんた。なめてんの?」
A24 そうだよ、だって美味しいんだもん。アイスの蓋の裏
Q25 「おい、てめー金かせや」
A25 上等じゃねーか!覚悟しな!
Q26 「んだとゴラァ!!!!!!!!」
A26 うっせーぞ!てめぇー!
Q27 「あなた、つめたいのね・・・・・」
A27 死んでるからねぇ・・
Q28 「なめてんじゃねーよ!!やんのか!!!!!」
A28 え?!ここで?!だめよ!TPOを考えて!!
Q29 「殴らせてね☆」
A29 あの人をね。
Q30 糞バトンでしたね。ごめんなさいwwww
A30 笑った(笑)
Q31 でわww
A31 (*^-゚)ノ~
Q32 感想、どうぞ。
A32 面白かったよ!
08:00  |  ○△ヒカルちゃん  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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二日続けてリアルです

2010.03.12 (Fri)

机上の空論は苦手でしたが、やれば何とか辻褄はあうような気がしてきました。
気だけですが。

皆様こんばんは、あなたのヒカルです(笑)

そんなこんなでヒカルの生放送でもやっちゃったりしたら見ますか?
21:18  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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机上の空論

2010.03.11 (Thu)

よく評論家とかさ想像で話してるじゃない?
テレビでも。
あの人は今こういう状態だと思います。とかいって。
空論で飯食ってるわけだ。
もちろん、それなりの知識や下調べがあってのことだろうけど
どう足掻いても空論の域を出ない。

批判しているつもりは無いがそういう職業もあるんだなと思っていた。
まさか自分がそんな仕事を擦るとは思っていなかったが。

評論家になったわけではないよ(笑)

21:05  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(3)

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魅力的なはずだった

2010.03.11 (Thu)

これを食べると体重が劇的に変化☆
最高の瞬間を味わえます!
一流シェフ監修の最高級スイーツ!本日より限定発売!
美容にいい材料も含まれているらしいわね。
これを食べれば私も綺麗になるはず!
劇的に体重が変化するら十個くらい平気だわ!
「久しぶり!」
「え?!あんたものすごく太ったね・・・」
08:00  |  140文字までの小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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いいよね、女性は

2010.03.10 (Wed)

会社のリフレッシュルームでの出来事。

パートの女性Aさん「息子の同級生でさ、すっごいジャニーズ系のかっこいい子がいるのよ!」
パートの女性Bさん「えー?!ウソっ!写真撮ってきてよぉ~!!」
パートの女性Aさん「もぉね!本当にかっこよくて!!すっごいいい感じなのぉ~」
女性一同     「きゃぁ~~!!いいねぇ~誰に似てるの~?!」
パートの女性Aさん「まつじゅんみたいな感じでぇ~出もまだ中学生だけどねぇ~かっこいいのよ!」

それを聞いていた男性社員は言った。

男性社員「女性はいいよね」
話を聞いていたその場にいた皆は男性社員を注目した。
何がいいのか知りたかったからだ。
食べていたが箸をとめて聞き入ってしまった。

パートの女性Aさん「何が?」

男性社員「だってさ、子供の同級生に対してあの子すっげぇかわいい!って僕らがいったら変態じゃん」

その場にいた男性社員以外 (爆笑)

お味噌汁を飲んでいた私は噴出してむせ返った。
あまりのことに大笑いだ。

確かにそうだねと思ったものの度が過ぎると女性も変態になりうると思うが
男性より白い目で見られるのは少ないかもしれないと感じたのであった。
まぁ、あまり下心のようなものが感じにくいといえばそうなのかもしれない。

男性は難しいだろうな。
女性を誉めるにしても下心のように感じられてはセクハラになってしまう。
嫌味の無いサラッとした誉め方が出来る人は極限られた人だと思う。
年齢は特に関係ない。

そう、思うのである。
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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出戻り

2010.03.09 (Tue)

突然、寝込んでしまいました。
予定があっても変ですが何とか復活してきましたのでご安心くださいませ。
ご心配おかけして申し訳ありません。

熱が出たとかそういうんじゃなくて
例のパニック障害からくる発作でした。
簡単に言うとネガティブエンジンフル稼働して
それが体調にまで変化を及ぼし
動悸が早くなり、過呼吸のようにすこしなって、震えだし、大泣きです。
こうなるとはっきりいって現実にいるのか夢なのかわかりません。

ただ、恐怖だけです。

もうずっとここ最近は断薬をしており薬をやめる方向で調整して今現在は飲んでおりません。
このように酷い発作のときやなりかけの時に飲んでいます。
が、飲んでも効いてくれませんでした。
ある程度聞きましたがちっとも落ち着く気配なく酷くなる一方でして・・・

大変でした・・・


さて、そんな僕ですがなんとか落ち着きを取り戻し
この酷い発作を起こす前日から食を受け付けなくなっていましたが
食べれるようになり職場へ。

といっても、以前終了した職場に(笑)

あのいりこのボスがいらっしゃるところです。
しかし今回はかなり珍しい激短期で飼い主も違うのですが
挨拶に行ったときふたりで顔を合わせ手を振っていました。
ニコニコと(笑)

役員で部長なめっちゃ偉い人なのに(笑)

ひょんなきっかけでお邪魔することになりました。
行けるか?!ってマジで焦ってましたけどなんといか行けました。
部屋が違うので落ち着かないですが当時の仲間がなんとまだいたので
(かなり手こずっているらしい・・・)
驚きました。

さて、新たなボスがいりこを食べ始めたらイワシを上げようと思います。
20:54  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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ベッドに

2010.03.08 (Mon)

寝込んでます。ごめんなさい。
08:37  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(8)

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