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お知らせ!

2010.03.18 (Thu)

遊びに行った先でコメント各方面したのですが
先ほど気づいたのですが何故か名前とURLがすっかり消えてました。。。

20:30~21:00くらいのコメントで
ななしのごんべぇがいたら私です!!

すみません(汗)
何故なのか現状さっぱりわかりません。
ごめんなさいm(_)m

21:06  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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桜ラブレター

2010.03.18 (Thu)

人よりも遅い卒業式を一人で迎えた。
事情は多々あるがクラスメイトの仲間というのは誰一人知らない。
在籍しているという形だけで僕はこの学校を卒業する。
テストだけ受けに来ていたが、教室ではなく保健室受験をしていた。
おかげで学校という理由だけでリストカットをすることは無くなった。

教室に一度も入ったことがなく誰もいない教室ならと僕は最後に見ておこうと思った。
小学校五年生以降、僕は学校を拒否した。
きっかけといえばいじめと大人たちは思っているがいじめだけが原因ではない。
それを伝えるのすらも疲れたため僕は死を選んだが死からも拒否された。

「ここが、僕の机か」

すぐにわかった。
教室から入り三列目の一番後ろ。
真新しい机のまま卒業を迎える。
椅子を後ろに引きゆっくりを腰を下ろす。
前にある黒板。
机に囲まれが教室。
鼓動が嫌な音を立てる。

「やっぱり、僕には無理な場所だ」
勢いよく立ち上がると膝が机に当たり机が後ろに倒れそうになった。
反射的に机を掴みなんとか倒れるのを防いだ。
「・・・ん?」
引き出しに手紙があった。
取り出してみると僕の名前が書いてある。
可愛らしい妹の字みたいな女性が好みそうな便箋と封筒だ。


桜が咲く頃にあっていたはずだけど無理してはよくないと諦めました。
でも、また桜が咲く頃に私はあなたに会いたいと思っています。
保健室にいるあなたは一人寂しそうに見えた。
何があったのか私にはわかりません。
ただ、一度だけちゃんとお話がしたかったんです。
会えませんか?
桜の木の下で。
入学式のとき、あなたはそこに居たでしょう?

この手紙の主はわからない。
でもなんで僕だって知ってるんだろう。
あの桜が好きでこの学校に一度だけ来た入学式の事を知っているなんて。

僕は手紙を握り締め教室を後にした。
鍵を閉め先生に返却し桜の木の下へ向かった。
うろ覚えの校舎。
途中迷いながら歩く。
大きな桜は日当たりの良い場所にあり、一足先に満開を迎えようとしていた。

「やっと、来た」
桜の木の陰から、ひょっこり女の子が顔を出した。
僕は驚いて他人という恐怖が一瞬に体を縛り付けた。
「そんなに警戒しないで。私は桜だから」
女の子は桜の木を抱きしめながら僕を見る。
「・・・桜?」
「うん、私はこの桜なんだ。だからね、君のこと知ってたの」
「え・・・?どういう・・・」
「もう、大丈夫だから。思い出して。君はここに囚われているだけだということを」
「何を言って・・・」
「君はもう、この世界の住人じゃない」
「違う!僕は・・・僕は何やっても失敗して・・・死ぬことも出来なかった」
「そう。死ぬことも出来なかった。でも、死ぬことが出来たといったら?」
「・・・は?」
「リストカットをやめたわけじゃない。できないだけ。だって、あなた入学式の日ここで死んだのよ」
「死んでないよ」
「頑なね」
「ふざけてないで、何のようなの?僕に」


突然、すごい人数の声が大声になって聞こえ始めた。

枯れ木に花を咲かせましょう!
枯れ木に花を咲かせましょう!
笑って、泣いて、喧嘩しよう!
一緒に卒業くらいしよう!
式だけでも一緒でいいじゃん!
僕達は君のクラスメイトだよ!

どこから来たのか、まったくわからなかったが桜とその近くに僕のクラスメイトという人たち全員がいた。
皆笑って僕を待っていたと肩を叩き、卒業おめでとう!卒業だよ!と微笑む。

「私が提案したの」
「・・・桜が?」
「うん。私の声を聞けるのはこのクラスの生徒だけ」
「・・・本当に桜の木の桜なの?」

この桜ちゃんはね、妖精みたいなものなの。

「・・・妖精?」

そ、ほら、よくあるじゃん?学校の七不思議みたいな。
あれのホットで優しいバージョン(笑)

「なにそれ・・・あはは」

あ!笑った!
なんだ!笑えるじゃん!
大丈夫!大丈夫っ!!皆一緒だから!

「一緒?」

そうだよ。
いろんなものがいいようのないものが怖くて隠れたくなるさ。
でも大丈夫。
みんな一緒。

体育館 開いたぞ!
やるぞ!
卒業式!

おぉー!!!

ほら!はやくおいで!桜ちゃんも!

「僕が卒業式に来なかったから、卒業式をするためにみんな集まったの?」
「そうだよ!卒業式だよ!当たり前じゃん!みんなで卒業するんだよ!」

このときはじめて僕は泣いた。
高校に行こうと決めたのはその時で、一年遅れの入学式を僕は向かえる。
妹が同じ学年になるため気にするかと思ったら意外にも喜び一緒に登校することになった。
勉強は学校に行かなかった分、とても苦労したがそれでもなんとかやっていくつもりだ。
また、彼らと一緒に笑えるように。

ほら、やっぱり。

「おっせーぞ!おまえ、今日入学式だろ!!」
「うん、今日なんだ」

みーんな、一緒におめでとうをいいにきたよ!!
せーの!!

おめでとう!!




08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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