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なんでだろう?

2010.03.20 (Sat)

というわけで、リアルヒカルです。
こんにちは。

世間では三連休というカレンダーですね。
僕ですか?
関係ないんです。

いろんな意味で(涙)
18:04  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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水族館の中

2010.03.20 (Sat)

とても珍しい水族館に連れて行ってあげるといわれ億劫だと感じながらも断れずに僕は行くことにした。
車で迎えに来た女性の上司である御陵 ルイカは二十代後半らしいが見た目は幼く見える。
だが、趣味は顔と似合わず露出の高い服をいやらしくなく着こなすタイプ。
さすが下着メーカーの部長だといわざるを得ない。

「お待たせ。乗って」
思いもよらない車種で来たために僕は気づいていなかった。
「え?あ、はい」
呆気にとられながら僕は助手席に乗り込んだ。
「どうしたの?そんな驚いた顔をして」
くすくすと笑う上司はいつもより大人しい服を着こなしているが、ちらりと見せるブラジャーの紐がセクシーだ。
グラマラスな体格とラインが僕を惑わせるがいつも厳しい上司だということを頭に叩き込んでいる。
女としてみることは無いが、女という生物ということは認識しているため反応する自分が嫌になる。
「いえ、こんな車で来るとは思ってなくて」
「よく言われる。でも、こういうスポーツカー大好きなの」
隙ということに偽りはなくかなりスピードを出して走る。
スピードメーターは見たくない。
「ほら、ここに向かってるの」
カーナビの地図を指差し目的地という場所を見た。

「人間水族館?」

それはどういうことなのか瞬時に理解できなかったが、しばらくして僕は思い出した。
あの場所を水族館と呼称するのが外の世界の人間だということを。
「あんな場所に行くんですか?」
「嫌いなの?」
「好きではありませんね。まるで、見世物だ」
「まぁ、何言ってるの。見世物に決まってるじゃない」

水槽と称される大きな透明ケースの奥に人間達が住んでいる。
囲われた生活。
透明の生活。
全てを見られている生活。

もちろん誰もそれを認識していない。

「この水族館は私達のためにあるの」
「そうなんですか?」
「そうよ、だって私達は一生ここを出られないのだから」
「そりゃそうでしょうね」
「だからね、羨ましいと思わせて悔しがらせてストレスを溜めるために作られたのよ」
「そんなことをする必要が?」
「あるからしてるんじゃないかしら。中途半端な自由を与えて生活をさせているけれど、私達は死刑囚なのだから」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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