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電話の先に居る誰か

2010.04.30 (Fri)

「もしもし?」
見知らぬ電話番号に不審に思いながら出た。
「あ・・・暇?」
「えっと・・・どちら様?」
「適当にかけた」

それが、ななしのごんべいとの出会いだった。

「適当って・・・」
「誰か出てくれるかなって思ったの。そうしたら、あなたが出た」
「本当に適当にかけたの?」
「うん。一人暮らしで寂しくて電話したの」
「ふーん・・・。まぁ俺も一人だけど。名前は?」
「ごんべいさん」
「ごんべい?女の子だろう?キミ」
「いいじゃない。あなたは?」
「俺は・・・そうだな。じゃぁ王子」
「王子?!白馬にでも乗ってるの?」
「まぁね」
「面白子という人ね」

それ以来、このごんべいさんとよく話すようになった。
メールはしない。
声を聞きたいのだから。

「ごんべいさん。どこに住んでるの?」
「猫の国」
「ふーん。俺は馬の国かな・・・」
「馬って、乗ってるの?」
「乗れないかな。世話・・・係だよ」
「牧場に居るの?」
「いや」
「ちがうの?」
「うん」

不思議そうな声で質問するがごべいさんも俺も質問の答えを的にも答えたことがなかった。

俺はおもちゃ屋さんで働いている。
その中でも馬のぬいぐるみが大好きでせっせと集めている。
この歳になってもぬいぐるみに夢中になっているのは誰にも言えない。
仕事場では周知の事実だが。

「私ね、いつも窓の外を見てるの」
「何が見える?」
「虹と猫達のデートの姿。それとね、気持ち良さそうにお昼寝してるのよ」
「猫達とお話できるの?」
「一匹だけ、窓から入ってきてくれるの。すごくうれしいけど、さわれないの」
「猫が触れないってなんで?」
「バイキンとかあるかもって言われて、猫もわかってるみたいで窓辺にはくるけど中には来ない」
「触れる猫ってどんな猫?」
「うーん・・・ぬいぐるみくらいじゃない?」

このときごんべいさんが入院しているというのはすぐにわかった。
声は大人びた声をしていたがもしかすると子供かもしれない。

「なら、ぬいぐるみをプレゼントするよ。でっかいねこを!」
「え?でも、私がどこにいるかしらないでしょ?」
「・・・そうだね。教えてって言いたいけど怖いよね」
「・・・怖いって事はないんだけど・・・」
「待ち合わせとか出来る?」
「ど・・・どうかな」
「俺は東京に住んでる。ごんべいさんは?」
「福岡・・・だから、待ち合わせは厳しいね」
「大丈夫だって」
「なにが?」
「俺、王子様だから」
「なにそれ」

クスクスと笑いながら咳き込む彼女の声は段々と小さくなっている気がした。

「ごんべいさん?」
寝ている彼女が目の前にいる。
ごんべいさんは想像していた年齢よりはるかに若かった。
まさか、小学生とは・・・。

「え?王子様?」
「うん。ごんべいさんのお母さんから電話があった。飛んできたよ、馬に乗って」
「馬?」
「ほら。あれとそれ」
「うわ!!おっきい!!」

殆どごんべいさんと大きさの変わらない猫のぬいぐるみと馬のぬいぐるみを持ってきた。

「俺、おもちゃ屋さんで働いているんだ。馬はぬいぐるみ。ぬいぐるみが小さい頃から俺は大好きでさ」
「こんなに王子様がふけてるとは思わなかった」
「ふけてるって・・・」
「恋人にしたら犯罪じゃない」
「いいじゃないか。キミが大人になるまで待つよ」
「えへへ。待ってくれるの?」
「あぁ。待つよ」

それからしばらくして彼女はゆっくりと目を閉じ二度と開けなかった。

「どうして、彼女作らなかったの?」
十年後、お見合いで知り合った女性と結婚したが彼女を作らなかったのが不思議だったらしい。
当時の話をすると彼女は驚き泣きはじめた。
何がなんだかわからず、どうしたのかと聞いてみるとなんと
彼女はその当時ごんべいさんの担当看護婦だったそうだ。
まさかこんな縁があるとは露知らず。

その時思い出した。

「王子様って何で王子様って言ったの?」
「あぁ・・・俺の名字だよ。王子 貴正」
「え?!おうじっていう名字なの?!」
「そうだよ」
「びっくりだ・・・」
「俺もびっくりだ。よく虐められたよ、この名前で」
「きっと王子様にはもっと素敵なお姫様が来るよ。ちゃんと私が見てるから」
「ごんべいさんじゃないの?」
「うん。違う。でも大丈夫!だって、私が選んだ素敵な人を王子様の側に連れて行くから」


そういったのだ。

初めてあった最後の日に。

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迷い猫

2010.04.28 (Wed)

会社帰りに裏路地を歩いていると、ニャーと小さな声が聞こえた。
立ち止まり辺りを見ると車の下に光る目がふたつこちらを見ていた。
「どうしたの?」
放しかけてみると猫は、一度口を少しあけて止めまた閉じてしまった。
「迷子?おいで・・・」
手を出しこいこいと招いてみると猫は意外にもあっさり側に来た。
触っても撫でても怒ることも嫌がることもせず喉を鳴らす。

「随分人なれしてるねぇ~」
そういうと猫は私の顔を見た。

「今まで家で飼われてたから」

聞き違いだろうか。
今思いっきり人間語をしゃべった。
絶対、話したぞ。

「でもね、家の人が私を要らないって捨てたの。ここに」

捨てた・・・?

「家はどこかわからないし、車は怖いし、ここに居たの」

話してる。
捨てられた。

色んな単語が自分を支配して何もいえなかったが、兎に角抱っこして家につれて帰った。

「ここが私のうち。なに食べる?」
「・・・その、カルカンが食べたい」
「・・・ん?ささみ味?」
「ううん。おかか味」
「これか・・・」

猫缶をあけてお皿に盛り付けあげてみるとパクパクよく食べた。
「一遍に食べると吐くからゆっくりたべな」
「うん。ありがと」
「水はそこにあるからね」
「うん」
「トイレはあっち」
「・・・ん?あ、あれか」

こうして、話す猫との暮らしが始まった。

猫の名前は新しくしてほしいという要望から「タマ」と名づけると「ベタな名前ね」といわれたが「タマなの!」と押し通した。
可愛いタマは三毛猫。
首輪も新しく購入した。
首輪の趣味はタマの趣味だ。

話が出来る分、色々と助かる。
缶詰も何がいいとか何が食べたいとか言ってくれるから。

「ところで、どうしてあなたは私の言葉がわかるの?」
タマがある日私に聞いてきた。
「さぁ?」
わからないのでそう答えた。

「確か話が出来るのは死んだ人間だけとおばあちゃんに教わったのだけどね」

08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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仕分け・税金・お金はどこへ

2010.04.27 (Tue)

おはようございます。

日下ヒカルです。

最近また、仕分け人という方がテレビに出てきてらっしゃるのですが
色々見ているとびっくりする金額がいろんなことにつぎ込まれてるんですね。
税金。
その使い道を政治家って人たちにお任せしてるのだけれど…

確かに、その税金で作られた制度によって我が家は生活ができました。
おかげさまで。
ありがたいことです。

父が子供の頃に他界。
その後、遺族年金が母に来ました。
その遺族年金は、子供が18歳を迎えるまでは金額としては普通にもらえる遺族年金より
かなり多めに頂けるんだとか。
もちろん、18歳過ぎた途端その多く貰っていた分は終了ですけどね。

母は仕事をしていましたが、それでも子供一人育てるというのは大変ですからね…。
遺族年金で今も助かっている状況です。
年々母の仕事も減ってきてますし。

母子加算というのがちょっと前に問題になりましたよね。
母子家庭のみというのはちょっとおかしくないか?!と思いましたが廃止になりましたよね。
今どうなったんだろう?
あったら本当にありがたいですよね。
どんなに働いても中々男性並みに稼げる女性というのはまだ数少ないと思います。
子供が小さければ小さいほど、稼ぐ時間がはもっと減ると思う。
子供の世話を頼れる誰かがいてくれたらいいけれど…。

また、父子家庭も同様に大変。
お父さんは稼ぐことはできるけれど、子供に何かあるたび会社を休んでいては会社側も迷惑だというでしょう。
悪循環ですね。

いろんな理由から離婚して、自分は病気で、子供もいて、育てることが…ってなったとき。
生活保護を受けることというのが昔はかなり言葉は悪いけれど、差別的な目で見られていたはず。
それが今は堂々ともらえる!もらえる!って感じになってますね。
この差はすごいと思う。

簡単にもらえるものじゃなかった。
生活保護を受ける場合はとんでもない話ばかりだった。
と、聞いたことがある。
クーラーがあったらもらえないとか。
貯金がちょっとでもあったらだめだとか。
ものすごく、審査は厳しくて本当に必要で助けを求めている人でも簡単には受給できない制度。

の、はずだったと、認識しているんですがね。

その助けのおかげで、生活をして、その間に自分を調整して、仕事もできるようになってと
環境を整えて生活ができるようになれば一番いいことですね。
ほんの少しの助けで生きることができたのだから。

税金ってどうやって使うかって難しいけど
普通に生活することが、仕事をすることが、いろんな理由で難しいって場合
その、いろんな理由が「今まで仕事してたけど貯蓄とか考えてなくて派遣クビになったから家もないんだよね」なんていった場合にまかり通るのはどうかと思うんです。
働いていた間に、派遣ってことは期限があることはわかっているわけで。
貯蓄しなかったのは完全な自己責任。

実家暮らしなら、親の金があるだろうってことでそんな制度受けれませんしねぇ。
私の場合。
まぁ、派遣という雇用形態を選んだ以上貯蓄ばかり考えていますけどね。

どこまで基準を下げるか
どこまで支給対象にするか
誰が判断するのか

一概に線を引けない
一概にどうとはいえない

グレーゾーン

そこが難しいんでしょうね。

ただ、年末の派遣村?でしたっけ
なんかアパートみたいなところ開放してお金を渡したあの制度はまったくもって無駄だと思う。

そんな人たちばかり取り上げるから、本当に困っていてその制度を利用している人に対してまでも
税金で無駄に使いやがってという目が向けれてしまうんでしょうね。
そういうの見てると、やっぱり私は後ろめたい気分になってしまう。

私も制度を利用している側なので。
まぁ、遺族年金を受けることができるということは父がちゃんと年金を納税していたからなんですが…
あとは母子加算みたいなのもあったのかなぁ?
どうなんだろう??
母子家庭の何かってのはあったはず。
全部、対象は18才までです。

子供が18歳になれば終了です。
もしくは減額。

ちなみに僕は29歳。
いい大人です。
がんばって働いてます。

コールセンターで(笑)

あぁ、でも派遣は派遣なのでいつ終了になるかわからないから貯蓄が何よりの目標だね☆
贅沢なんてできない☆
09:18  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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ダイエット

2010.04.27 (Tue)

「究極のダイエットはこちら!」
店に入り出てくるとあっという間にすっきりとした体になって出てくる。
はっきりいって別人だ。
どういう仕組みなのか不思議だった。
「別人になれます」
それがキャッチコピー。
「ねぇ、あの子最近人の顔忘れてない?」
「話し合わないよね。人が変わったみたい・・・」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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その後を語ってもいいですか?(最終回)

2010.04.26 (Mon)

最終回って(笑)

と思いつつ、書きます。

りあ~るな世界の日下ヒカルです。
つい最近、プリンタドライバーインストールしたきっかけで一気にOS飛ばたという
怪現象を体験して綺麗になったぱそこタンから更新中です。


さて、リアル世界の困ったちゃんはやはり4月末で終了になってました。
いやはやびっくり。

なんで、末なんだろうかと。

今まで派遣で「こいつ、使えない」と思ったら企業さんは速攻で「クビ。あしたからこなくていい」って感じばかりだったんですが、先のない人をあと一週間くらい?雇うんですよ。
すごくない?

実際に、この辞令が出たのはなんと四月中旬。
実質半月は無駄な人件費を払うわけなんです。

それも二人分。

そう、実は困ったチャンは二人いたんです。
ただ困った度合いが違いすぎますが。。。
独り立ちできなかった点だけ見れば同じでした。

私も日々失敗を繰り返し、次の日失敗しないように対策を立てる毎日です。
またいろんな新規の案件もでてくるので覚えていくしかなくて大変です。
誰でもそうだと思いますが、物覚えの早い人応用力の強い人色々いますから
こればっかりは個人差が出てくると思います。

その点はさすがにプロパーさんもなんもいわんけどね。
慌てずにちゃんと押さえて覚えていってもらえれば~って感じで。

今の仕事は、今までとは業界からまったく違う分野なので全部が新しいこと尽くめで
ちんぷんかんぷんだったけど回りはとてもいい人たちばかりなので何とかやってます。

ただ、自分のパニック障害の症状がプレッシャーからか強く出てくるようになってしまったのが難点。

セルフコントロール

まだまだ、難しいな。。。

慌てず 騒がず ゆっくりと・・・ だっけ?(汗)

あ、そういや派遣元にメール送っとかなきゃ!!
ヤバヤバ!!

また新しい人入れるっていってたけど(二人をクビにするから)企業さんも大変だな。。。






08:00  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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リフレッシュルーム

2010.04.25 (Sun)

「こちらはリフレッシュルームです」
案内されたその場所は椅子も机もないただの部屋だった。
「ここで仕事に疲れたと感じたら休んでいただいて、リフレッシュしてもらうスペースになります」
その説明はわかったが、座れもしない場所で休めといわれてもね・・・と俺は思った。
だが、同僚達は「ここが!マジであるんだ!」と喜びの声をひそひそと話していた。

「なんで、そんなに喜んでるの?」

昼食後、タバコを吸いながら聞いてみた。
「お前知らないの?!」
「は?」
「あの部屋。すげー有名なんだぜ?!」
「知らない」
「男専用なんだって」
「はぁ?」
「そういうことだよ」

そういうことって・・・・と思いながら、リフレッシュルームの前を通り過ぎようとしたとき目を疑った。

「入る?」

そんなはずはない。

「おいでよ」

いるはずがない。

「ここで雇われることになった」

そんな馬鹿な話が・・・。

「彼女にしたい人を囲う部屋なんだってさ」

まさか・・・

「殺したと、思ってた?」

08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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お気に入りの場所

2010.04.23 (Fri)

「どうしてこんな場所に?」
「この子が大好きな場所だったんです」
「それなのに気づかなかった?」
「えぇ、まさかと思って」
「でも好きだったんですよね」
「ですが、こんな風にしても入り込むなんて」
「こんな風にしてって・・・母親のあなたがこんなことを?」
「しつけなんです」
「SMが?!」
08:00  |  140文字までの小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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ご無沙汰してごめんなさい

2010.04.21 (Wed)

こんばんは。

日下ヒカルです。

仕事がまた変わってるんですけど、今度の仕事はとても神経使うのでヘトヘトになって帰ってくるためちっともネット出来なくてごめんなさい。
小説も書き溜めたので更新されている状態なのです。。。

そんなこんなで、こんにちは。

いえ、こんばんは。

研修が終わり、実践投入されて一週間たちました。
あぁ、なんて長い一週間だったのだろうかと思うほどめっちゃ疲れる。。。
失敗をしまくり昨日は最高級に落ち込みましたが、なんとか起き上がり
失敗しないように対策を練って今日を向かえ、そして終わりました。

無事に。

以前、”返済・完済・解約”の意味がわからない☆と言って私を困られた例の人を覚えていますでしょうか?
席が離れたためちっとも話さなくなったのですが、研修期間はみな平等ですので
同期四人は実践投入されているわけなんです。

但し、二人を除いて。

私とAさんは実践で後は揉まれるだけみたいになっています。
BさんとCさんは社員付きっ切りで仕事をしています。
Cさんは帰り際に一緒になったことがあって話したのですが
「今日、すごく頑張ったんです!!11件もかけたんです!」とにこやかにしていたので
「頑張ったね!」
といいました。
平均して60件くらい皆、電話してるんですけどね。。。
ベテランさんだと一人100件以上です。
ちなみに、僕の新人ペースだと平均して30件です。

そんな中、満足しちゃってるんですね。
Cさんは。
11件かけることが出来たことによって。。。

さて、Bさんが私を困らせた人ですが、席が離れて以来ちっとも話さなくなったので平和に過ごしております。
また、ちょっと注意したきっかけがあってかなんかすごく避けられていました。
それは同期のBさんも感じていたようで・・・
性格かしら?といっていたので、かなぁ?と私も言いました。
なんというか、ものすごく独特な人です。


とはいえ、何も言いませんでした。
BさんもCさんもそれでいいと感じているのですし、僕は言える立場ではありません。

失敗しまくって社員さんから苦笑されるほど、朝から晩まで間違い続けたので
今日はいい加減覚えましたけど・・・

対 お客様とのお話。
それも、アウトバンドですので(こっちからかける電話のこと)
商品の特性上もあり、とても神経使います。
販売とかではありません。

まぁ、言葉見たら気づくでしょうけれど(笑)

とりあえず、仕事が慣れるまではちょっとぐだぐだになりそうです。
休みの日にまとめて更新してます・・・。
遊びにいけなくてごめんなさい・・・。


そういやさ、帰りに雨降ってたから傘も壊れたし買ったのよ。
ちっちゃいやつでいいやって思って、子供用っぽいの買ったら小さすぎた(笑)
500円だったので予備用にしよう(笑)

あまりにニキビがひどくなってどうしようもなくなったので
ぷろあくてぃぶを頼んだよ☆
二十歳のときもひどくなってこれつかってたんだよね☆
やっぱりいいわ~♪
高いけど(^^;
21:58  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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身分証という名前は古いんです。

2010.04.21 (Wed)

身分を特定する何かというと現在では差別になるということでこの言葉を使わない。
ただ確認したいことは同じである。
しかし、今こんな時代になると個人情報が確認のためといってあらゆる手段で取得されてしまうので僕としては不安になってくるわけだ。

大学生ともなれば、彼女も出来るわけで。
一人暮らしじゃないからデートとかも外なんだけれども。
時には引っ付いていたりしたいわけで。

となるとホテルを利用するんですが、ここでも提示を求められる。

「本人確認書を提示してください」

機械音が僕に指示を出す。
彼女も同様に提出が求められる。

どこに行くにも、なにをするにも、本人確認書が必要な時代。

提示した経路を辿ればどういう場所に行きどういうことをしたのかバレバレである。
レンタルビデオでも確実に提示を求められ借りたAVの趣味まで管理されているわけだ。
はっきり言ってウザい。

「ねぇこういう情報ってずっと管理されるんだよね?」
彼女が不思議そうに言う。
「確か三年だったかな?」
にやりと笑った彼女は言った。
「ってことは、過去に他の女と利用していた場合もわかるわけだ」
「浮気しててもな」
「情報公開なんてするのかな?」
「確か、政府が決めた機関を通せば公開されるはずだよ。それが証拠になって離婚成立したとか報道してたじゃん」
「あぁ!あれか」
「家出したってあっという間にバレるし」
「電車やバスひとつ乗るだけでも必要だもんね」
「バスジャックを未然に防ぐためとかいって情報を搾取し利用に同意が無ければ乗車拒否だからな・・・」
「でもさ、なんかダイレクトメールとか来るからすっごい面倒だよね」
「まぁダイレクトメール用のアドレス取得義務が出来てからは面倒ではなくなったけどね」

”確認が終了いたしました。二度目のご利用ありがとうございます”

「・・・俺、ここはじめてきたんだけどね」
「・・・・」
「君が二度目って事かな?」
「・・・コスプレの撮影に・・・」
「コスプレ?!」
「うん・・・実は趣味なんです・・・」
「コスプレが?」

”以前ご利用されたウォークインクローゼットに新商品が入荷されました。”
「・・・・え?!」

”以前のご利用は、スクール水着、学生服、SMボンテージ、蝋燭、鞭、ピンヒール、ナース服です”

「そういうジャンル・・・?」

彼女は真っ赤と真っ青を繰り返している。

”今回オススメは黒ブルマの体操服です。ご利用いたしますか?”

「利用します」

僕はそう答えて彼女の手を引いてクローゼットに向かった。

「・・・怒ってる?」
「いや。でも写真見せて。帰ってからでいいから」
「・・・うーん・・・」
「で、体操服以外にもあるんだよね?クローゼットって。ブルマもいいけど、僕としては・・・」

08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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マーフィーの法則ってやつ

2010.04.19 (Mon)

朝起きると目覚ましが壊れていた。
壊れていない時計は朝十時を指している。
「まじかよ・・・」
遅刻という言葉が脳裏によぎると共に、携帯電話を手にして遅刻することを連絡しようとしたら電話の電源が切れいた。
「おかしいな・・・」
充電してもうんともすんとも言わない。
「オイオイ」
流石に目が冴えてきた。
一人暮らし。
固定電話など無い。
兎に角、電話をしなければと思ったが近くに電話が無いため会社で使用しているチャットにログイン。
同僚に話しかけてみる。
”悪い!寝坊した!携帯が故障して連絡が取れない!遅れることだけ伝えてもらえるか?”
”わかった。でもはやく来い。緊急招集会議が入った”
”了解”

急いでシャワーを浴びスーツに着替えマンション横にあるコンビにでおにぎりをひとつ買い、タクシーを呼び止めて乗車。
「三月町まで!」
タクシーの軽やかな運転技術さえ渡る道路。
だがその終りはあっけなく訪れる。

ドン!!

鈍い音を立て急停車。
「お客さん!大丈夫ですか!!?」
追突事故。
何でこんなときに・・・。

「大丈夫です・・・。あの急いでるんで会計してもらっていいですか?」
「え?!あ、あの何かあったらここに電話してください!!」
「はい・・・」
途中下車し走る。
急いで会社に入りセキュリティーカードを通すとエラー発生。
セキュリティーが解除されない。

なんでだよ!!

「あ、今そのカードリーダー故障してますよ。裏から入らないと」

急いで裏に回り入室。
ダッシュで今出社したことを報告と遅刻のお詫びをしようと上司の元へ行く。

「課長は今日お休み。部長しか居ないよ」

部長に報告かよ・・・

「申し訳ございません!」

思い切り頭を下げた瞬間、ズキっと痛みが走った。
何だ?

顔を上げると部長がぎょっとした顔をしている。

「大丈夫か?!」
部長は立ち上がり突然僕のおでこのを押さえつけた。
「え?!」
「じっとしろ!座れ!」
何がなんだかわからない。
その場にしゃがみこむ。
気分が段々悪くなってくる。

「おい!!」

眠たい・・・それが最後の記憶。

目が覚めると彼女が横にいた。
「起きた?」
「・・・あれ?」
「事故ったんだって?タクシーの運転手さんが電話してきたよ。私の携帯に」
「なんで・・・」
「携帯、タクシーの中に落としてたらしいんだけどちっとも画面が映らなくて私がかけたのを出てくれたのよ」
「落としてたの?!携帯」
「うん。こんな怪我してるのに走ったりするか」
「気づいてなかった。どこ怪我してるの?」
「頭。しっかり割れてたわよ」
「マジで?」
「マジで」
「会議とかやべーなぁ・・・」
「会議どころじゃないよぉ~。キミは一年寝てたんだよぉ~」
「一年?!あれ・・・そういえば、お前なんでここに・・・」
「だって、キミが死んだから迎えに着たんだよ」

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とあるえんぴつの魔法使い

2010.04.17 (Sat)

魔法を使うにしても僕は呪文を使わない。
僕は文字を使った魔法が得意だ。

「この紙を持っているといい雨が降るよ」
「ありがとう!」

僕が得意とするのはおまじないクラス。
殆ど効果という効果はあまり期待できない。
けれど、僕のえんぴつで各言葉を待っている人が多い。
どういうわけか僕に頼ってくる。

僕は旅をしながら沢山の街を歩き僕の言葉をあげる。

「言霊・・・でしょ?それ」
「え?」
「あなたは魔法使いなんかじゃない。言葉を現実にできる力を持っている。それだけ」
「・・・そうだよ。僕に出来るのはそれだけなんだ」
「それだけって思ってるの」
「そうだよ。僕は祈りを叶える力を持っている。でも祈る人が真剣に祈らなければ僕の力はまったく作用しない」
「・・・」
「僕はただ祈りを叶える力を持っているだけ」
「本当に?」
「うん。叶えたいと思う力を発揮するきっかけを与えているだけなんだよ」
「どういうこと?」
「僕には何の力も無いってことさ」
笑って僕はこの街を去った。

あれから一年半後。

「君は・・・確かまじないの紙をあげたよね。うん、覚えてる」
「覚えて・・・いるの?」
「あぁ、覚えてる。君は僕には言えないまじないを書きたいと言った。だから僕はえんぴつを貸した。でも僕は君が書いた願いを知ってるんだ」
「どうして知ってるの?」
「僕は祈りを叶える力を持ってるんだ。本当に」
「・・・え?」
「随分待たせたね。この指輪を左手の薬指につけると願いが叶うよ」

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その後どうなったかということを語ってもいいですか?

2010.04.16 (Fri)

その後の話です。

前編を軽くまとめると
職場で「知らない」「初めて聞いた」を何十回教えても連発する人に対する不服を訴えたわけなんです。

一行でまとまりましたね。
ハハハハハ


じゃ、書くぞ?


ヒカルゴジラ が 成長して ヒカルザウルス 降臨!(笑)
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走る

2010.04.15 (Thu)

エコをみなで意識しようと始まったこの政策。
当初誰もが反対した。
だが、反対できないほど地球は追いつれられていた。
その現実を知った人間は受け入れざるを得なかった。

自動車などの乗り物を全てを廃止したのだ。

CO2を出すもの全て人工物は廃止が決定した。
その第一弾として自動車。
但し急を要する車以外である。

路線バスは撤退し、タクシー会社も倒産を余儀なくされた。
新たに開発された環境に影響が無いエアーバイクはまだ普及が少ないが、それでも最高で二人は乗れる。
結局人間達は歩くことだけが移動手段となっていた。
そこでサイクリングポストマンという会社の僕達はサイクリングではなくランニングポストマンという名前に社名変更し、足を武器に手紙を運ぶ仕事をしている。

「今日俺、200キロ走ったよ」
「俺は130かな」

そんな会話が飛び交うようになったが彼らは足を切断し”人工関節を搭載した人の運動を超えた力を発揮する”という義足を仕事上の都合で付けている。

「お前達ってよくやるよなぁ~」
「なにが?」
「仕事のためだけに足を切断するか?普通・・・」
「何いってんだよ。これ強制だぜ?環境に配慮した最高のシステムとか何とかいって費用やメンテナンスは無料でしてくれるけどその代わり強制じゃないか。お前、なにいってんだよ」
同僚は笑いながらいう。
「強制ってお前達もしかして生まれてすぐ改造されたってやつ?」
「はぁ?!お前どうしたの?」
「いや、初めて見たから。そう言う人間って」
「だからぁ、強制だって言ったろ?」
「いやそれはそうだけどさ」
「お前もしかして聞かされてないのか?親から」
「何を?」
「お前の最新型だぞ」
「何が?」
「お前の場合、脳がデジタル化されてるじゃないか。あと、目も」


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久しぶりにリアルといえばコールセンターの話なんです

2010.04.14 (Wed)

色々ありまして、コールセンターなんですけど。
とりあえず、今現在コールセンターしてますよ。
えぇ。

でね、話を続けるとさ。

研修期間があって14日で終わるわけです。
つまり、明日(13日記入してますわ)

そんな中もう放し飼いにされる状態というのに一人の問題児がいます。
つかね、そいつ私と同じ派遣会社からきたわけなんですよ。
だから余計にムカついてるんですケド。

何がムカつくかっていうと、何十回と教えたことを「初めて聞いた」というんですよ。
何十回といわれたことを「知らない」というんです。
最後に「この漢字の意味が分かりません」といいます。
でもね、その漢字って”返済”って書いてあるんです。

は?! へんさい って読めないの?

と、驚いたのは言うまでもなく「返済だけど・・・」と言った私に「どういう意味ですか?」といわれました。

返済の意味を教えるところからなんですかって話なんですよね。
全力で覚えている最中、全力で忘れてくれる人が横にいるわけです。
たった四人で研修受けて手取り足取り教えてくれるわけですよ。
どちらかというと最初はハイスピードだったけど、それでもどうにかなりました。

勉強の出来ない(しなかったと言った方が正しいが)私でも。

業務内容が解らない、忘れたというならいいです。
もうこの際。

でもね、解約ってなに?とか完済ってどういう意味?とか
返済と完済は同じ意味ですよねとかそういうレベルなんです。
彼女の質問は・・・。
プロパーさん損なこと今聞いたらキレると思っているのか私に聞いてくるのが余計にムカつくんですよね。
ちなみに、この人は二十代後半です。

そんなことを苛々しながら日々過ごしております。
といっても明日までなんですが(14日で研修終り)

そんなこんなでだーりんが被害を受けているんですけど(笑)
電話で話していると私ばかり話しているらしく(;^_^A
っていうか、はなしてたね
その指摘があってなんだか申し訳ない気持ちで今いっぱいです。
なのでここで書いてます。

ごめんね だーりん。
黙っときます(笑)

見てくれてるかしら(汗)


通称ヒカルゴジラという状態なんです。
珍しいんですが、少々厄介な妖怪に取り付かれまして「妖怪むせきにん」ていうんです。
九州地区限定に出るんで気をつけましょうね。

単語で何のコールセンターしてるかある程度解ると思いますが(笑)
まぁ、そんな仕事をし始めてます。
頑張れ 僕!
ってことで、最近研修疲れで小説がちっともかけてません。。。。
皆様のところに遊びにいったりも出来てなくて・・・

ごめんなさいm(_)m


って、あらら。

だーりんから電波が(笑)
あらあら(;^_^A

ネガティブエンジン搭載型の女は面倒ですみません(;^_^A

ハハハハハ・・・ 

はぁ・・・

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新しく始めたサービスは

2010.04.13 (Tue)

「え?!それが新商品ですか?!」
会議に出席していた社員全員が声を上げた。
「そうだ。絶対に売れるぞ」
「でも・・・」
多々問題が発生するのではと全員が口をそろえた。

「なぁ、あれ本気かな?」
昼、同僚がタバコを吸いながら聞いてきた。
「嘘ではないだろうな」
「マジかよ・・・」
「ありえないよな・・・」

広告にはこう記されていた。

”代行承ります。消したい人や結婚式の夢などまでも!”

だが、申込みは千件を超え多忙な毎日が続いた。
ある日その申込みを受けたとき俺は驚いた。

「リカコ・・・」

妹の名前で俺に対する依頼だった。

「オイ、どうしたんだ」

その依頼を実行するのは俺がすることになる。
どうすれば・・・

「オイ!これって・・・やばいんじゃ・・・」
「仕方ないだろう・・・処理を依頼してきたんだ」
「でもこれ、お前の子供って・・・」
「誰にも言うなよ」

その日、俺は同僚の名前を記入し会社に申込みをした。
知られてはいけない事実だった。
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おまかせ丼はうまいんですけど食べない方がいいんです。

2010.04.12 (Mon)

テレビで紹介する意味があるのかと疑問に思ったがレポーター曰く「食べない方がいい」と引きつった顔をして紹介していた。
笑っている店員や店の大将は「みたらいかん!と言っただろうが!」と口々に言っていた。
どんぶりを見る限り特に違和感はなくただの刺身どんぶりに見える。
限りなくうまそうで値段も良心的。
非の打ち所がない。

おまかせ丼

それがこの店随一といわれる人気ナンバーワンの商品。
一度食べたら忘れられぬ味となるが食べる前の掟があるという。

それは、作っているところを見てはならない。

レポーターは特別にということで調理しているところを見た。
その後真っ青になってレポートもままならない状態になり馬鹿正直に「食べない方がいい」といったのである。
この騒動で逆に一気に火をつけたおまかせ丼。

食べた人のレビューを見る限り、うますぎる!あんなボリュームでうまい!などと好評しかない。
なのに何故あのレポーターは青ざめていたのか。
調理方法など至ってシンプルなはず。
刺身どんぶりなら魚をさばくだけ。
ならば調理方法を見ようとどうってことないはずだ。

「刺身どんぶりって誰が言ったの?」

横に座る娘が言った。
確かに。
誰も刺身どんぶりだとは店の人間もレポーターも言っていない。
おまかせ丼の紹介だ。

「刺身どんぶりに見えるじゃないか」
「あれ、お魚?私にはお肉に見えるけど」

娘の言葉にハッとした。
あの地域で最近よく起きている事件のことを思い出した。
弟が管轄の地域。
そこで起きた事件。

鋭い包丁でさばかれたように綺麗に削がれた遺体の発見が相次いでいることを。

「そういえばね、また子供が居なくなったんだって」

娘の言葉に寒気がした。
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ヒカル ワンダーランド

2010.04.11 (Sun)

妖怪むせきにん

九州の一部オフィスに出没、働いている人に取り憑く。
全て他人まかせでひたすら勤務時間がすぎるのを待つ。
取り憑かれると頭痛、肩こり、ゴジラ化などが起きる。



これがとある方からの情報で手に入れた妖怪伝説。
彼女の名はライムという。

さて、ヒカルという女がいるのだが女の性格はネガティブ思考だ。
ポジティブなんてありえない思考回路をしている。
ヒカルの特技はネガティブをエンジンに転化して空を飛ぶことだ。

高度は宇宙まで到達するほど。

つまり、ヒカルは落ち込み続けるのだがISSがあると教えてくれたのはまたもやライムであった。
休憩タイムは宇宙ステーション。
スタバはまだ開店していない。
ポットでお湯を注いでココアを飲む場所である。

ライムという女性は沢山のデータを持っていた。
そんなデータの中にヒカルに取り憑いている妖怪をライムは発見した。

新種だ。

「あれ?ライムさん?」
「!!!」
「どうしたの?」

ISSで出会ったライムさんは絶句していた。

「ヒカルゴジラ・・・」
「へ?!?」

私の姿を見て驚いたのである。
そう、ゴジラの気ぐるみを着ていたから。

「ヒカルゴジラは火を噴くと収まるよ。ヒカルちゃん」
「そうなの?では・・・・」



帰りにさ同期の人と話したけどやっぱりあの彼女のことは心配だといってたの。
漢字が読めてないんだよね・・・

漢字が読めないからってそりゃぁ誰だってあるとは思うんだけ
ど読めないと困るレベルでござる。例えば”返済” これが読めてなかったの。

後不安な要素は、キータッチ。左右指一本でタイピングなんですよね。
流石にちょっと問題があると思うんです。PC技術もなんだけど、
ネットがIEで見れることも解らなかったりオフィス系ソフトを
習ったといってたけど・・・とてもそうは思えない・・

社会人経験がどのくらいかというのは確かに左右されることかもしれない
が、二十台後半突入者なのだからある程度あっていいはずなんだけど
話していると小学生と話すレベルに落とさないと話が通じないのである。
社員さんすげー苦笑いで話し聞いてたりする・・・

派遣の人間をまとめる社員さんが一番年齢的には若い。
そのためかなり気を使っていらっしゃる様子があるがとてもフランクで素敵な方なので、
すごく良いのだが流石に質問内容も主語が無かったり質問内容自体が
理解不能が続き今日は厳しくなっていた。もちろん同期派遣たちも。
余裕がもう無いのだ。

そのせいかもしれないが、帰りもさっさと帰り始め昼もあまり話さない感じ
になってきた。いい加減焦りはわかってきたらしい。
更に皆の態度も突き放し始めたというのも実感してきただろう。
世話できる立場ではない。
あくまで同期である。
その線は越えない。

以前同期入社で派遣だったとき、私がチームリーダー的存在となった。一
週間遅れで入ってきた女性が「何故あなたがリーダーなのか」と
不服を言ってきたことがある。ちなみにその当時は私が一番年齢が若い。
それが気に食わない理由のひとつだったらしいが
だからといってリーダーにはなりたくないらしい

そんなときチーム内でも不穏な空気が流れどうチーム内の男性からもか
なりの反感を買っていた。結局プロパーに相談。
プロパーの指示で私がまとめ役任命と報告があると落ちついたが
、派遣社員が派遣をまとめたりするのはいい風は吹かない。
あくまで同列が一番。

コレ、わたくし論

助け合いはいいと思う。
同期入社はそれが出来るから、出来る相手なら心強い。
しかし、サポートや教えることだけに集中してしまうと立場が同列ではなくなる。
この場合相手が完全に頼って甘えてくるか、反感買うかのどちらかしかない。

現在は、完全に頼り切っている状態。
というより、寄りかかってくる感じだろうか?
資料など調べず、無くして、メモをとっても何をどこに書いたかまったくわからない状態。
ぐしゃぐしゃの資料とメモばかり
何がどこにあるのかさえわかっていない。
解らなければ人の画面を見て真似をして入力するだけ

長々とツイートしてしまったが、何がいいいいたいかというと
「学校でノートさえとっておけばいい」という感じで仕事しているのが気に食わないだけである。

こっちは全力なんだよ。
見るにしろなんにしろ理解くらいしろよ。
解らないなら自分で聞け。
見たって覚えてないだろう。
説明もとめるなら最後まで人の話を聞けよ。

と、叫びたいだけなのである。

うがぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!


ポン!

「あ、本当だ!戻った!」
「ヒカルちゃんに戻ったね!ヒカルゴジラじゃなくなったよ!新種を発見だ!」
「新種って?」
「妖怪だよ。妖怪むせきにんに取り憑かれていたんだよ」
「そうなの?!」
「この妖怪は九州の一部のオフィスに現れるから気をつけてね」
「・・・九州限定かぁ」
「あ、でも」
「ん?」
「あくまでゴジラ化が治まるだけで、妖怪むせきにんは居なくならないから」


「えぇーーーーーー!!!」

私は絶叫しその後ネガティブエンジンが不調をきたしたため地球に帰ることにした。
だが、突如としてこのネガティブエンジンは元気になるので
周りは冷や冷やしているらしいのだが・・・
ネガティブエンジンは増産体制もすごいのである。

「もしかして、このネガティブエンジンも何かの妖怪だったりして・・・」
などと思いつつ、私は地球降下を始めた。

高高度飛行を続けながら時折出会う沢山の友人達。
金髪ロリ服ヘッドドレスを付けたヒカルはフリフリのスカートを
なびかせながらヒカルロケットを操縦している。

すれ違う人たちに手を振り笑って答えるかと思えば
いきなり泣いていたりするのでISSはいつもたまり場になっている。

地球ではごろにゃん王国にヒカルは自宅を構え
沢山の猫に囲まれながら毎日過ごしているのが夢でなのだけれど
なかなかごろにゃん王国が建国されないのでやきもきしているのです。

おわり☆



最後になりましたが、ライムさん。
妖怪ネタの使用とライムさん自身の登場(搭乗?)許可ありがとうございましたm(_)m
蓋を開けてみたらファンタスティックになりました(^^;;;
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マスター

2010.04.10 (Sat)

私がこの家に仕えるようになって一年が過ぎた。
だが、一度もマスターの顔を見たことは無い。

「マスター。お食事でございます」

ドア越しに話しかける私。
声だけは聞こえる。
男性のように感じる若い人の声。

「ありがとう。いつものように置いてくれ」
「かしこまりました」

部屋に入るとマスターの姿はない。
テーブルセッティングを終えると部屋を出る。

住み込みで働くメイドは一人だけ。
マスターと二人暮らし。
猫が一匹住み着いた。
マスターに報告すると「僕も猫が好きなのでお世話をお願いできるなら飼っていいですよ」といわれた。
お陰で猫はこの広いうちに出入りするようになり唯一マスターと顔を合わせる。

「今日気がついたのですが・・・」
一年たったある日、初めて私の部屋の前にマスターが立って話しかけてきた。
「なんでしょうか?」
「ちびたのおなかが大きいんですが妊娠していませんか?」
「え?!」
私は驚き部屋のドアを開けてしまった。

「あ!」

急いで閉め「ごめんなさい」と言った。
マスターも「ごめんなさい」と言った。

それは、彼の容姿のせいだろう。
驚かなかった。なんとも思わなかった。
そんな綺麗ごとはいえない。
いえなかった。
震えた。
驚いた。
怖いというより、驚きが大きく何もいえなかった。

「・・・驚かせましたね。すみません」
「・・・いえ・・・。あの、驚いたりしてごめんなさい」

そうとしかいえなかった。

「驚くと思いますよ。僕もこの姿を見慣れるようになるまで十年かかりました」
「・・・え?」
「生まれつきじゃないんです。これは」
「・・・・」
「僕は殺されたんです」
「・・・・」
「でも生きてた。なんとか這い出して病院に行き有り余った財産のお陰で逃げてこの家で暮らしています」
「・・・」
「・・・このまま働くのは嫌ですか?」
「いえ・・・そんなことはありません。ただ・・・」
「ただ?」
「痛くないんですか?」
「すこし痛みはあります」
「お薬とかは?」
「ありますが痛みを止めるものではありません」
「あの・・・姿をもう一度見てもいいですか?」

私の問いかけにマスターは何も答えなかった。

「薬草とかなら知識があるんです。民間療法なんですが・・・」

そういうとマスターはドアノブをゆっくりとひねった。
私はドアの向こう側にいるマスターと始めてあった。

「顔は変わっていてもわかりますよ。お兄ちゃん」

小さな頃、お屋敷で女中をしていた母に連れられ出入りしていた家の長男。
よく遊んでくれた兄と慕った人物。

探していた。

小さな約束を果たすために。

「・・・覚えていたんですか・・・」
「はい。だって、約束したじゃないですか」
「約束?」
「私をお嫁さんにしてくれるって」

マスターは驚いた顔をして笑った。
「まだ君には早いですよ」
十五歳の私にはまだ早いらしい。
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眼鏡から見えたもの

2010.04.09 (Fri)

「うぉ!すげぇ!!」
「なに?!なにが見えるの?!」
「女が全部裸に見える!」

その眼鏡は馬鹿らしいCMだったがこのキャッチコピーで売れたという。

「で、めがね買ったんだ・・・」
呆れた彼氏が目の前にいるんだけど、私はちょっと興味が湧いたわけなんです。
いいじゃない。
ねぇ?
別に女がこの眼鏡に興味持ったってさ・・・。
「かけてみる?」
「俺が?!」
「見るだけならAVでもなんでも見てるんだろうし?」
「・・・」
「いや、責めてる訳じゃないよ」
「ためしに君を見てもいい?」
「そうだね。あはは、じゃぁどうぞ!」

眼鏡をかけた彼は一瞬で驚いた目をした。
私の興味は最高潮に達した。

「私のブラの色は?!」

そう聞いた彼はにやりと笑って答えた。

「みえるわけねーだろ」

テーブルにあった果物ナイフをちらりと私は見てしまった。
その後に視線を彼に移すと彼は慌ててクッションを頭に乗せていた。

「ごめん。色は緑」
「えぇ?!?見えるの?!」
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癒し缶

2010.04.07 (Wed)

ネット通販で流行のものなど購入したことが無かったが一人暮らしの僕は寂しいと思っていた。
”一人暮らしのあなたを満たす癒し缶”
それがキャッチコピーだ。
だがそれだけで商品の説明は一歳無い。
使用方法だけが記載されておりあとはレビューのみだ。
いいという評判しかなく不思議なほど統一された感想ばかり。
やらせかと思うほどだったが千円だったので購入した。

それが、今日届いたのだ。

「こんなにでかかったのか・・・」
宅急便の配達の人はとても大変そうに運んでいた。
「重!!」
想像以上の重量にゆっくりと缶をガス管のように転がしながら移動した。
部屋の中央に置いた後、付属の説明書を見る。

”癒しを求める気持ちでいっぱいにしてください”
”生物の場合は食事が必要です”
”無機物の場合は使用期限がありません”
”思い出でも可能です”
”気持ちを込めることを失敗すると使用不可能です”
”これはお試し缶なので一度しか使用できません”

わけがわからない。

兎に角想像した。
癒しと自分の中で思うものを。
いっぱい想像して思い出した。

突然、缶がバン!という音を立てて膨らんだ。
破裂寸前だ。

声も出ないほどびっくりした。

「・・・開けて!!死ぬ!はやく!!」

その声は確かに缶の中から聞こえた。

「・・・まさか・・・」

急いで缶を開けると中から妻が出てきた。
「あぁもぉ!死ぬかと思った・・・」
素っ裸の妻はゆっくりと缶の中から這い出し僕に抱きついた。
「久しぶり」
その声も匂いも何もかも全てが愛おしかった。
涙が溢れ、震えが止まらなくなった。

「ごめん。先に死んじゃって・・・」

妻の声、そのものだった。

「僕を連れて行ってくれ・・・」
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故郷へ帰るその時に

2010.04.05 (Mon)

「実家に、挨拶に行こうかと思うんだけど」
彼の口らか出た言葉にプロポーズだと認識するまで雲が頭の上を通り過ぎるくらい時間かかったと思う。
実家に行くことは彼の誠意の表れと思っていたが、それが全ての終りの始まりだった。

「まさか・・・」
両親の反応はその一言だった。
彼氏がいて結婚を考えてるんだと話したとき父は何も言うことなく母は連れておいでといった。
そうだねと話したが特に今まで実家に連れて来たことは無かった。

「なに?まさかって」
玄関先で私達は目を丸くして挨拶を忘れた。
父が「兎に角・・・入りなさい」と言ったので挨拶のタイミングを逃したまま彼は家に入った。
応接間に入った私達はある新聞の切抜きを見せられた。

「なにこれ?」
私はそれを手に取り父が差し出した切抜きを見ると事件の全容が記載されていた。
事件とは私が誘拐されその後妹が死体となって発見されたこの家では禁句となっている話題。
その事件の逮捕された犯人。
その顔は彼と良く似ていた。
彼の顔を見るとニッコリと微笑んでいた。
「こんな新聞を切り取って保管していたとは驚きました」
彼は今までに見せた事のない冷たい目をした。
何が彼をそうさせたのか。
それは、その新聞が全てを語っていた。

でもこの時、私は真実を知らなかった。

「何言ってるの?どうしたの?!ねぇ!!」
「ちょっと黙っててくれる?一発でわかるとは流石ですよ。僕があの時の男の子だって。
あなた方はたった十二歳の子供に全ての罪をなすりつけた。覚えていますよ、あの時のこと。
ゆっちんは僕と一緒に遊んでいた。その場所に来たのはお父さんあなただった」
「ゆっちん・・って妹を知ってるの?!」
「知ってる。よっちゃん・・・君は覚えてないんだね」
「・・・なに・・・を?」
「よっちゃんが覚えていないことをあなた方は心底嬉しかったでしょうね。
大人が寄って集って一人の子供が死んだことを子供に罪を着せることに成功した。
お陰で僕はゆっちんのためにもよっちゃんのためにも必ず戻ってくると思いました。
あの人たちではいつかよっちゃんも殺すだろうと思っていた。
案の定、よっちゃんは入退院を繰りかし異常な状態が続いている。
僕と付き合い始めて元気になってきたよっちゃんをみて、お母さんはこういったそうですね。
あなたは体が弱いのだから元気は勘違いだと。
あの時、ゆっちんを殺したのは・・・」

そう、この時、思い出したんだ。

年の離れたお兄ちゃんが遊んでいてくれたことを。
ゆっちんが倒れたときのことを。
その瞬間を。

「殺したのは、あなたよ」

彼に向かってそう言った。




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元鞘

2010.04.04 (Sun)

何でこんな言葉があるのか由来は知りませんが「元鞘」ですね。

何の話かって?
イヤだなぁ~。
僕と君の仲じゃないか(笑)

ここ最近ものすごくPCの調子が悪かったんです。
見てみぬフリなんてしてないよ?
大丈夫。
何が悪いのかって思ってた。
思うだけはね。

何も対策はしてなかったんだケド(笑)

でね、昨日やっと重い腰をあげたわけさ。
何でかというと完全にブラウザが固まるわけ。
ページ開いても次開いたら固まるとか。
メッセしててもなんか動きがぎこちないとか。

そういうレベル。

もうね、どういうこと?みたいなwww

でね結局こういう時ってデフラグしたりしてみるじゃん?
重たいお尻を・・・じゃなくて、腰を上げたわけですよ。

そうしたらさ、このPCなんて言いやがったと思う?

「デフラグするのに容量が足りません!!」

だって。

初めて言われてびっくりよ。

Cドライブが?!?
とか思ってみてみたら容量がおかしくて???って思ったの。
なんで160G積んでるのに?!?ってさ。

よーっくみたら、パーティション区切ってんの僕ってば。
全然記憶に無くてさ。
あまりにびっくりして蓋開けたわけよ。
そうしたら、HDD2個しかないの。
すんげーびっくりさ。

それを叫んだら母が一言。
「私は盗んでないわよ・・・」だって
盗んでたら驚くよ!おかーちゃんっ!!


よーっくマザーボード見て思い出したのよね。
今ってHDDはほぼシリアルATAじゃん?端子が。(USBみたいにちっこいやつなのね)
昔はパラレルATAで結構でかい端子で何ピンあったかね?だったわけよ。
お古からPC乗り換えた際。その端子が刺さる部分が一個しかなかったのね。
つまりはFD用。
まぁFD使わなければこの端子を使えたんだけど私は未だにFD使うんですよ・・・。
ほら、最悪の状態で強制起動できるじゃん?
古いやり方だけどさ。

というわけで、僕はこのPCを作ったときすごい時間かけてデータを移動したんだよね。
で、160Gを2個積んでるけどパーティション区切ってない方にそのデータを移行した。
すっかり忘れて三台積んでると思い込んでいた。

色々な魔法を使ってCドライブは確かに容量がパンパンになっていたので
パー適所んの区切り方間違えたなぁと思ってそれを修正。
その後、やっと本来したかったデフラグに着手。

すごい時間かかって何とか元気になった。
でもFireFox自体の調子もえらい悪いので、ブラウザはやっぱりOperaに戻したってわけ(笑)

これが、タイトルの元鞘に繋がるんですケドね。

PCのケースとかそうそう開けないじゃん?
開けたら大抵そうだけどさ、ホコリすごくない?
ファンが結構大きいのつけたんだよね今回。
静穏にこだわったお手軽なお値段のケースでファンがでかいやつというのが購入当時の要望だったの。
そうしたらそのファン近くの鉄格子みたいな部分にびっしり!Σ( ̄ロ ̄lll)

きもちわるっ!!

息で一気に飛ばして掃除!
このホコリもショートする原因だから掃除も慎重にしないと以前酷い目にあったしね(涙)

綺麗さっぱりになって今こうやって元気にPCが動いています。
いいことだ!

OS飛ばしてもいいけどデータは飛ばしたらもう立ち直れないよね。
元気で居てくれよ!

マイパソコたん♪

そういやさ、まったく離し違うけどドコモの携帯のP04Aを使ってるんだけど
すげー塗装剥がれんの。
今電話したら剥がれないように塗装をやり直しますだってさ。
でも代替機になるらしい。。。
そこが面倒だと思ってしまう・・・。

でも、長く使うもんねぇ・・・今の携帯電話ってさ・・・。

行こうかどうしようか、思い腰が上がらない(笑)
12:51  |  リアル世界  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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ジャンケンポン!

2010.04.04 (Sun)

「ジャンケンで負けたら俺の言うことなんでも聞けよ!」
「いいぜぇ!」

最初はぐー!ジャンケンポン!

「よし!俺の勝ち!」
「くっそぉー!負けた!」
「何でも言うこと聞くって約束だろ!じゃ、あいつムカつくから殺せよ」
「はぁ?!」
「あいつムカつくから殺せっていってんの!」
「なにいってんだよ!笑ってそんなこと・・・馬鹿じゃねーの!?」
「馬鹿?お前が馬鹿だろう。気に食わなかったら殺すのが常識だってしらねーのかよ!」
「んなわけないだろう!」
「はぁ?!俺んちの父ちゃんと母ちゃんはいつもそういってるんだよ!だから妹は死んだんだよ!」

これが、きっかけとなって騒ぎになった。
担任教師の彼が初めて泣いた事件の始まり。

小さなきっかけだったが、その場にいた子供たちが帰宅後両親に話したことで事件は発覚。
少年Aの妹は確かに姿を見かけない日々は続いていた。
気になっていた少年Aの妹の担任は何度も家庭訪問を繰り返すが門前払い。
病気だ。入院している。近くにいないなど曖昧な話ばかりを続け、それ以前に虐待の様子は見受けられなかった。

彼は担任としても心配していたが、初めて参観日に来た母親を見た際に違和感を感じたという。
その後の家庭訪問でも家の中の状況は異様な雰囲気だったと。
だがそれだけで、虐待を疑うことも出来ず確信を持つほどの何かはまったく無かった。
これといって目立った痣なども無くいつも綺麗な服を着て登校していたそうだ。
口数は少なくグループ行動は苦手で下を向いているような子だったため、引っ込み思案な部分を心配する程度だったが違和感は拭えなかったそうだ。
突然、学校を休み始めた際も最初は病欠。その後は入院など話は進んだ。
確かに入院はしていたそうだ。
お見舞いにも行き良くなるようにとクラスメイトで作った手紙などを届けた。

だが、自宅療養になった途端会うことが不可能となった。
理由は感染症が怖いから。
そういうわれると無理強いは出来なかった。

少年Aの発言から警察沙汰になり、家宅捜索後発見された押入れに押し込まれたダンボールの中から一部白骨化した遺体が発見。
少年Aの妹であるということが確認された。
両親は「まともに前を向いて話もしないから躾をしただけ。こんな性格じゃ生きていけない。なにしてもうまくできないのが悪い。育てているのは自分たちなのだから何しても問題は無い」と供述していると聞いた。

私はこの賽の河原に来て一年になる。
彼の話はいつも話しかけてくれるからここで聞いていた。
突然の事故で私は死んだ。
閻魔大王様らしき人にお願いして死ぬ前に化けて出てやった。
そうしたらわんわん泣いた彼を初めて見た。
どうにかこうにか「ごめんってば!」と繕って私はお化けとなった。
時折地上に降りて彼の側にいる。
ちゃんと話も聞いている。

だから、この子を待っていた。

「あなたね?」
「・・・え?」
船から下りたその子はクラスメイトからの手紙を握り締め穴があくほど見つめ泣いていた。
「お姉ちゃんの彼氏があなたの担任の先生なの。それで、話を聞いてるんだ」
「どんな?」
「とっても驚いたって。泣いているだろうから助けて欲しいって言われたの」
「先生が?」
「そう、先生が。お姉ちゃん、あなたと一緒にあの塔を作ろうと思ってるんだけどいいかな?」
「・・・一緒に?」
「・・・やっぱり、嫌かな・・・?」
「私、一緒にいていいの?」

泣きながら搾り出す声はどんどん小さくなり聞こえなくなった。
泣き虫の鬼がやってきて女の子を抱き上げ肩車をして歩き出した。
沢山の子供達が新たな仲間を歓迎した。
女の子は驚きを隠せない様子で泣き続けたが、最後には皆と笑えるようになった。

大丈夫だよ。
あの子は笑ってる。
死んじゃったけど、お化けになっても魂になっても笑えるようになったの。
みんなのお陰で。

安心してね。
08:00  |  賽の河原  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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恋と愛

2010.04.03 (Sat)

えっちぃので

嫌いな方は 続き を  見ない で ね☆

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タイムテーブル

2010.04.02 (Fri)

「今日は四十八時間の日か・・・」
会社のグループウェアのお知らせのタイトルが目に付いた。
明日は四十八時間の日である。

一日二十四時間しかないが、それを四十八時間にするという奇妙な社風が急遽決定したため振り回される社員は大変だったが二十四時間の場合とほぼ変わらない。
寝る時間は変わらないのだから。

「おい、平河」
「ん?」
同僚がカプセルを持ってきた。
最悪だ。
「使用許可が下りた」
「下ろすなよ・・・」
「俺だって嫌だよ。仕方ないだろう?明日四十八時間なんだぜ。飲まないと死ぬって」
「飲んでもいつか副作用が出るんだろう?」
「大丈夫だって長寿細胞を摂取しなければ出ないんだぜ」
「俺、あれ飲みたかったのに」
「マジ!?お前三世紀生きたいのか?!あり得ないぜ。あんな化石になった状態で?!やめとけ!」
「新製品は飲んだ当時のままだろ?体とか細胞全部」
「らしいけど、試したやつまだいないだろう?」

現代では四十八時間体制に体を有効活用するためのサプリメントがある。
だが、承認制で会社が購入しそれを服用する社員は服用に関する注意事項と承認事項にサインしなければならない。
サプリメントを服用するとまさに一日が四十八時間になる。
つまり、睡眠は二十四時間の場合と変わらない状態に体の細胞を変化させるらしい。
だが副作用はもちろんある。
それは長寿細胞という開発された新薬。
死とういう概念をなくそうというのが最終目的だがそれでも新薬は三世紀までしか生きられないという。
今までと違う点は肉体的老化も止めたことだが、これと併用できないのが四十八時間サプリメント。
どういう理由かは不明だが今のところ厳禁とされている。

噂は各方面ネット上でもあらゆる角度から投稿されているが現実味が無い。
実際に飲もうと思えば簡単に飲める。
それを厳禁とするが誰一人飲んだことは無いらしい。
最もそれが怪しい話だと思うが。

「平河、お前・・・。長寿細胞、飲んだんじゃないのか?」
四十八時間サプリメントを服用して一時間後、同僚が俺を見てそういった。
いきなり何を言い出すのかと思ったらわけのわからいことをよく言う奴だ。
「なんだよ。飲まないよそんなの」
「だってお前・・・体、なんとも無いのか?」
「は?」

体を見ると、それは認めたくない現実がそこに存在した。

「お前・・・ヤバイって・・それ・・・。救急車呼ぶか?!」
「・・・嘘だろ・・・だって俺、マジで飲んでないよ!」
「でも・・・それは・・・」

瞬間、弾け飛んだ。

「ひら・・・かわ・・・」

膨れ上がった俺の体はあっという間に風船が割れたように弾け飛んだ。
それなのに俺はまだ意識がある。
何故・・・。

「四十八時間サプリメントの副作用に書いてあっただろう・・・馬鹿やろう・・・」
「・・・なに・・・が?」
「体内時計を操作する細胞は急激な変化に耐えられない。同時に存在すると爆発するんだよ」

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娘語

2010.04.01 (Thu)

小学校四年生の頃、初めて出会った茶トラの猫チャチャを拾った。
冬の始まり。
寒い風が吹く中チャチャは人の家の駐車場にある自転車の鍵に付いた鈴にじゃれていた。
一匹で。
探せど母猫も居らず飼い猫とは思えない姿だった。
家につれて帰ろうと思ったものの母の怒った顔は容易に想像できた。
しかし私はジャンパーの中にチャチャを入れ家に帰宅。
「母猫が迎えに来たら返す」それが条件で我が家に初めて招きいれた猫チャチャとなる。

しばらくして、チャチャと庭で遊んでいるとシャムネコが迷い込んできた。
随分と人懐っこく膝の上に乗って寝てしまう猫だった。
一体この子は・・・。
そうこうしているうちに、「クロ」と名前が付いて我が家の二匹目となった。

ある日映画に連れて行ってくれた母と帰宅した瞬間、クロがおしっこを畳の上で突然した。
びっくりした。
そんなことするはずがない。
しかし驚いたのはその後で、なんと破水したのだった。
あまりに目立たぬ腹の状態で誰も妊娠に気づいていなかった。
小学六年生のある日、私は初めて出産に立ち会う。
「あまり見ないほうがいい」と母が言うので立ち去ろうとすると鳴きながら側に来ていかないでくれとせがむ。
ならばと私は側にいた。
三匹生まれ、アメショーの色したトラ猫が二匹とクロと似たようなシャムネコが一匹生まれた。
生まれた子に「すみれ」「テール」「シロ」と名づけた。
クロはかなり神経質な母親だったが、一度散歩に出ると子供のことを忘れるのかなかなか帰ってこなかった。
その間チャチャが面倒を見ていた。
オス猫は子猫を食べてしまうときがあると聞いたことがあり、チャチャガードを必死にしていたが一番面倒見の良い父親になっていた。

すみれは一年経たずに病気で他界。

五匹となった期間は短かったが、四匹になってすぐ「コロ」と名前をつけた近所の猫がやってくるようになった。
コロはチンチラの立派な長毛種の猫。
しかし、その家ではあまりいい待遇はされておらずどちらかというと虐待を受けていたようだった。
ご飯をもらえないためにうちに来てご飯を食べていたのだ。
コロは女の子。
恋の季節になれば子を産む。
その子を自分の家ではなく近所の空き倉庫で産み育てた。
しかし、大きくなってきた頃に我が家に連れて来て「面倒見てくれない?」という顔をした。
・・・・。
と思いつつも、引き取った。
茶トラの猫 シュン
さび猫 ルン
その後もコロは恋をした。
そして産んだ。
四匹生まれたが、ある日突然コロも子供たちもいなくなった。
どうしたのかと心配していたら同級生の子が電話で知らせをくれた。
「特徴的なあの模様のねこがいる!公園にいるよ!ギズモ!」というのだ。
※ギズモとは映画に出てくる宇宙人・・・です。グレムリンって映画だよ。

探しに行くとコロ一家は公園に捨てられていたらしく、骨皮筋子になって発見。
全員をたった一匹しか入らないはずのキャリーに詰め込み(五匹)家に持って帰った。
キャリーから出すと一目散に先住猫の食べ残しに群がり大変なことになった。
ご飯をあげると狂ったように食べ、死んだように寝た。
だが、随分食べてないのにいきなり食べたため吐いては食べの繰り返し。
回復には大変だった。

この時、九匹になる。

あれ・・・?
ゆうすけがいない・・・。
ユウスケを拾ってきたのは母である。
コロが家にくる前の話だ。
「クロを探してくる」といって母が家を出て行き帰ってきた母は見知らぬ「黒い猫」を抱いていた。
「誰?!?!」
驚いたがユウスケはテクテクテクとご飯置き場に行きむしゃむしゃとご飯を食べそのまま寝た。
その後、外に出しても戻ってきて「おうち!」という顔をしてみせた。
名前をどうしようかと悩んでいたらテレビで幽遊白書を見ていた私を見た母が「ユウスケにしよう」といった。
だから、名前がユウスケである。

さて、九匹になったよね?

クロ シロ チャチャ ユウスケ コロ ルン シュン お華 お淋 プー 真芽(まめ)

あれ?うち十一匹もいたの?!

それからすぐにクロとコロはとっても仲が悪くなり、コロは里子に出した。
だが、クロはそれでも気に食わないと家出。
四・五件隣の家に世話になっている様子だった。

一年経ったある日「ねーちゃん、これかって!」といった叔母がやってきた。
ミーヤである。
三ヶ月くらいのミーヤを抱えて叔母はやってきた。
一瞬でアイドル。
すごく可愛い猫だ。
だが、性格はちょっと悪かった。
華がいじめられる・・・。

しばらくして、シュンが帰ってこなくなった。
コロの元飼い主のところにいったのではと聞いてみたら事故で死んでいたと報告。
その後、まめも事故で他界。
シロ チャチャも病気で他界。
お淋は猫嫌いの家が魚に毒物を仕込み食べさせたため家で急死。
華が持って帰ってきたのは取り上げたがリンは外で食べたようだった。
プーも病気で他界。

あっという間に数は減った。

ユウスケも病気で他界した。
どうしても外に出るといって聞かずフラフラなのに出て行った。
死ぬ姿を見せたくないというが本当だった。

ルン お華 ミーヤ

・・・ あ、おかしい。

そうだ、ミーヤは子供を産んだのだ。

ミーヤの出産は二回。
最初妊娠したときはあまりに体が小さかったため避妊手術も出来ないと判断し
産ませるようにしたのだが途中流産してしまった。

その後、妊娠するがまったくおなかが目立たない子で気が付いたときにはすでに臨月近く。
生まれてきたのはたった一匹。
ミーヤのクローンのような子猫が生まれた。
名前が決まらずちびと呼んでいたがいつまでもちびっこいわけでもなく、苦肉の策で「ちっち」となった。
すぐにミーヤは妊娠。
このときもそんなに産まないだろうと産ませた。
「ナナ」と「ジジ」が誕生。
ナナはミーヤになんとなく似ているシャムネコ。ジジは名のとおり真っ黒の猫だ。

ジジは一年経たずに事故で他界。

それから私は耐えられず猫たちを家に閉じ込めた。
散歩を原則禁止とし家猫にしたいと母に申し出た。
泣いて頼んだ。
お願いだから協力してくれと。

原則というのは、ルン・お華は完全な外猫で家に殆ど帰ってこないほど居場所を持っていた。
また車のことも良く知っていたので閉じ込めること事態が困難だった。

ルン・お華・ミーヤ・ちっち・ナナ

専門学校の帰り際、恐竜の鳴き声で発見した超ぶさいくな子猫「のん」を拾う。
酷いノミと子猫がなる目の病気でまさに化け猫状態だった。
つれて帰り落ち着く頃、ナナがのんの母代わりをしてくれた。

おかげでのんはすくすく育った。
ノンタンというキャラクターからとった名前だが、なんでウサギ??と思っていたら
母はあれを猫だと思っていたらしい。

しばらくは閉じ込めていたお陰で事故はなかった。
だが、信じられないことにルンが事故で死んだ。
この時近所住に響き渡るほど道路で泣いたのでいろんな人たちが飛び出てきたのを覚えている。
気が狂うかと思ったが、きっかけは多分これ。

そう、パニック障害だ。

それから、猫たちはひも付き散歩になったがのんが来てからまったく車を知らないのは逆に飛び出したとき怖いと母が言い出したので散歩を許可した。
もちろん間違いだった。

ちっち・ナナ共に事故で他界。

二匹とも間を空けずに死んでしまった。
ちっちはあまりに酷い死に方をしたため母があっという間に埋めてしまった。
ナナは最後のにゃぁと泣く声を聞くまで私は抱いていた。
上半身ナナの血で服は真赤になった。
それが忘れられない。

確実に閉じ込めることを決意。

おはな・みーや・のん

それ以来、家猫で事故死はない。

外猫一家が来て増えてからというもの覚悟はした。
そしてやはり起きた。
ハッチ・コピノが死んだ。
二匹とも私は抱きかかえて連れて帰った。

今でも外猫は存在する。
外に出す以上、どうあっても覚悟しなければならない。

現在外には、ママ・こちょび・まごちび・しろ・こしろ・サチ・ジャック・ピノ・しま子・ブチ子

そしてまったく触ることも出来ないこいつらを現在捕獲して避妊手術大作戦が行われている。

これが私の娘達の物語である。

・・・・ うん。

足りない。

ソマリがいないじゃん!!

ソマは・・・のんを拾って一年後くらいに来て、のんLOVEだったんだけどフラれたんだよねぇ・・・
どうしてか華と性が合わないみたいでいじめたおしてたからいつも母に怒られてた。
ルンが死んでずっと墓の前で泣いていたら、側に来て一緒にいてくれる優しい子。
急に病気になって悪化して随分頑張ったけど死んでしまったの。

他にもまだ、外猫が家猫になったり年取ってね触れなかった猫が触れるようになったら
すんごい甘えん坊だった!ということになったりしてすごかったのよ。
しろすけっていうんだけね。
この子も事故で死んだの。
わかいころはブイブイいわせてたけど、年取ったら若いオスに勝てなくなって家に逃げ込んできてね。
半年家出してある日帰ってきたからびっくりよ。
いきとったんか!!って(笑)
それから、家に入って完全に我が家の猫に。

いろんな子達がふらりとやってきて、ふらりといなくなった。
ふらっとやってきて喧嘩してうちの子を苛めるから仲悪かったけど
事故で死んでいるのを発見して墓を作ったりもした。

願うことはね。
事故でしんで欲しくない。
それだけ。

たった一言。
猫に伝えたい。

飛び出すな!

言葉が通じなくても、それだけどうしても伝えたいと日々願ってる。
07:30  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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