サイトマップ

食べてしまいたい

2009.01.13 *Tue
***警告*****
グロテスクな文面を含みます。苦手な方はご遠慮ください。
**************



「可愛いね、本当に可愛いよ」
僕は、彼女を見たときあまりに可愛くて目が離せなかった。
高校生の僕が、彼女に告白しても相手にされないという不安がよぎったがそれを乗り越えて僕は彼女の側に行った。
彼女は僕を見てなんだろう?という顔をしている。
僕は彼女の名前も知らないし、何も知らない。
もちろん、彼女も。
それが、最初の出会いだった。
「可愛いですね」
素直に出てしまった言葉に彼女はくすっと笑って「ありがとう」といってバスに乗っていってしまった。
それ以来、彼女がバス停で待っているのを見かけたとき手を振ると彼女も手を振ってくれた。
嬉しかった。
委員会活動があって帰りが遅くなった時、彼女がバスから降りてきた。
びっくりした。
「あれ?今帰りなの?遅いね」
彼女から声をかけてきた。
僕は嬉しかったけれど、照れくさくて突然出くわしたため言葉を用意していなかった。
「・・・は・・・はい」
言えたのは、それだけ。
目は離せなかった。
可愛い顔が僕を見ている。
可愛い彼女の眼に僕が映っている。
とても、幸せだった。
こんな気持ちになったのは人生で初めてじゃないだろうか。
些細なことがきっかけで、偶然であったこの夜。
そして、今、彼女の目は僕だけを映している。
瞬きもせず。
僕を見てくれている。
嬉しい。
食べてしまいたいほど可愛いとよく言うだろ?
僕は彼女を口の中で感じて胃の中へ移動させた。


拍手する

ブログランキングに参加しています。応援お願いしますm(_)m

FC2ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へ


COMMENT

Comment Form


秘密にする
 

TRACKBACK

TrackBack List

■■

プロフィール

日下ヒカル

日下ヒカル
1日1編の完結短編小説を掲載
シリーズものもあります。
シリーズものはカテゴリ別に
分類しています。


****************************
コメントの承認制機能を外し
即時表示するように設定しました。
但し、記事に関係の無い
コメントやトラックバックは
こちらの判断で削します。
*****************************

お知らせ

ランキングに参加してます
皆様ありがとう!(涙)
応援お願いします!m(_)m


Ctrlを(IE)押しながらクリック♪
(Opera)はCtrl+Shiftを
FC2ブログランキングへ
にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へ

最新記事

最新コメント

お気に入り


リンクをご希望の方は コメントもしくは
メールフォームから ご連絡くださいませ。
リンク先のURLは 必ずお書き添えください。

このブログをリンクに追加する

カテゴリ

短編小説 (305)
賽の河原 (10)
パンドラシリーズ (10)
○△ヒカルちゃん (43)
リゼット・クライトマン (7)
星に願いを (12)
詩 (3)
涙の意味 (8)
作者の言葉 (21)
妄想劇場 (7)
長編小説 (1)
お知らせ (18)
運命の赤い糸 (2)
クロたんの冒険 (7)
未分類 (5)
昔話と童話の真実 (0)

RSSリンクの表示

月別アーカイブ

メールフォーム

半角文字は文字化けして受信できません
ご注意くださいませ

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QRコード

簡易型ネコの年齢計算機(グラフィック版)

Copyright © 仮想世界 All Rights Reserved.
このサイトで掲載している画像・小説などの全ての作品は日下ヒカルが著作権を所有しております。
許可無く転載等を行うことを禁じます。
管理画面
Photo from FOG. Designed by サリイ
FC2ブログ