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雪解けのあとに

2014.02.12 (Wed)

「これって、もしかして」

小さな冒険者たちが見つけた大発見は大人には秘密!という約束のもと、結束が生まれた。
皆が一様に大きな秘密を抱えていることがどことなく大人に近づいたようで、
そんな近づきたい大人に対しての秘密というのは格別だった。

行方不明のお知らせ。

その回覧板と掲示板に張られた一枚の紙は小さな冒険者たちを凍らせる材料となる。

「もしかして」
「まさか」
「でもこれ一緒」

あの秘密の。
その存在の。

ある一部の特徴が同じだった。

でも、だって、まさか。

そんな言葉に支配された冒険者たちは大人になる。
きっとそんなことなど忘れて、まるで懐かしい昔話のように。
御伽噺だったのではないかと都合よく塗り替えられた記憶を辿る。

「20年ぶりに発見されたキーホルダーから特定された遺体の」

テレビに映されたそれは紛れもなくあのときの秘密。
あのときの冒険者とさせたひとつのきっかけ。

「まさか…」

連絡などとうの昔に取っていない彼らは今頃どうしているのか。
この報道を見ているのか。

「犯人が逮捕されました」

その瞬間、映し出された映像と仲間の写真。
再び思い出される凍りつく感覚。

「あなた。なにか、した?」

妻の手にはあのとき見つけた子供の遺体と同じ顔をした写真が握り締められていた。


15:44  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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