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お好みはどれかしら?

2009.06.16 (Tue)

「いらっしゃいませ」
メイド服を着た女性が現れ丁寧に頭を下げる。
ドアをくぐるとそこは吹き抜けのエントランスが広がっていた。
「お待ちしておりました。ジョン・スミス様」
一人のバトラーが現れ上着と帽子、鞄を預けた。
室内用の靴が用意されており、靴を脱ぎそれに履き変えた。
歩いていくとすっと頭を下げ靴を持っていく姿が見えた。
フットマンまでいるようだ。
全ての席に薄いカーテンのような仕切りがしてあり
案内された席に座ると、コーヒーが出てきた。
温かいコーヒーだ。
「イタリアンローストでございます」
「よく、知ってますね。私がこれが好きって」
「ありがとうございます。マスター」
そういって一礼する。
それからメイドはこう聞いてきた。
「お好みは?」
と、聞くので
「ハード」
と答えた。
「かしこまりました。それでは、ごゆっくりメニューをご覧くださいませ」
メニュー表の表紙にはHardと書かれている。
そういうシステムなのか。
注文表を一通り見て気に入ったものがあったので
テーブルの中央に置かれたベルを鳴らした。
振って鳴らすタイプのベルだ。
「はい、マスター」
先ほどのメイドが来た。
「これがいい」
「かしこまりました。準備が整い次第、お迎えに参ります」
そういってまた去っていった。
場所を変えるのだろうか?
コーヒーを飲み終えた丁度良いタイミングでメイドがやってきた。
「お待たせいたしました。では、こちらで専用服に着替えていただきます」
「確かに、専用だね」
「ご好評いただいております」
「着替えたよ」
「それでは、先に料金の支払いをお願いいたします」
「預けた鞄の中身全部」
「確認いたします」
メイドは耳からぶら下がっているマイクに何か話しかける。
そして、にこっと笑って答える。
「確認が取れました。それでは、ジョン・スミス様、いってらっしゃいませ」
メイドがドアを開け、その部屋の中には注文したものが置いてある。
「最高のセッティングね。ここまで凝ってるとは思わなかった」
「・・・・」
「何よ?話したかったら話せば?」
「・・・ ・・・!!」
「話せないわよね?それが私の予約時に入れた注文だったから」
「・・・ ・・・ ・・・!!!」
「あぁ、大丈夫。何を言っているのかは想像つくから。でも、安心して。私が注文したのはハード」
「・・・?」
「ハードってのはね、殺してもいいってことになってんの。それだけ高いのよね」
「・・・!!!」
「文句あるの?あなただって、気に入らないからって殺したじゃない。だから私ももう我慢しないわ」

そろえられたハードタイプの道具達。
私が望んだとおりの道具が沢山並んでいる。
使い方がわからなければ、教えてくれる。
どんどん、形をなくしていくのに意識を失わない。

最高の復讐だわ。まだまだ、足りたい。
全然、足りないわ。
あの子達の苦しみに比べたら。

「追加料金払うわ!スーパーハードにして!」
08:01  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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コメント

こんばんは

ヒカルさん! 
いつもありがとうございます!

おっ! 久しぶりにこの導入……
何だか面白そう~
さて、どんな展開になるのかなぁ。

???
ヒカルさん!
ごめんなさい。
年を重ねた硬い頭では
“メイドさんがドアを開けた”ところから
脳がついていけていません。
すこ~し、解説をしていただけるとうれしいです。

『え~い!! 手間のかかるヤツめ!』
……すみません、手間がかかるヤツで……
空飛ぶミケ猫 |  2009.06.16(火) 21:23 | URL |  【編集】

空飛ぶミケ猫さんへ

はしょりすぎたかな(汗)

えーと・・・実はこのレストランは、復讐専門店でして。
予約しておけば、復讐したい相手を連れ去ってきてくれるのです。
んでもって、コースによって(レア・ミディアム・ハード)と肉の焼き加減のごとく
復讐レベルが選べます。
金額に大きな差が出てくるんですが。
で、予約した時に主人公は相手をぐるぐるに縛り付けておいてもらい
んで、口を縫っておいて貰ったんです~(汗)
で、ハードを注文しちゃいましたが、これは殺しちゃっても
その後の処理もこの店がしますというすんげー高いんですが。
主人公の気持ちは収まらず、スーパーハードというくらいを上げました。
これは、生き地獄ですぅ・・・。

というわけで、恨みを買うようなことはしちゃいけませんよ~
というお話でした~。

ちょーグロテスク(汗) すっすみません・・・(^^;;;
日下ヒカル |  2009.06.16(火) 23:03 | URL |  【編集】

ありがとうございました。

ありがとうございました。
とってもよくわかりました。
わかった上で、怖いですね~。

でも、ちょっと状況説明をしてもらい、
もう一度読むと、今度はその場面が何だか私の頭の中に映像として浮かんでくるんです。
映像化できる発想、ストーリーですね。

それにしても、解説をお願いするとは……
あきれました?
でも、ヒカルさんはとてもていねいに書いてくださり……
ありがとうございました。
空飛ぶミケ猫 |  2009.06.17(水) 21:08 | URL |  【編集】

空飛ぶミケ猫さんへ

映像化できました?
嬉しい!文章で伝えて、それが想像できるくらいになると
すっごく書き手としては嬉しいです♪

こっわ!って話ですけどね(^^;

あ、解説はじゃんじゃん聞いてくださいませ!
ご遠慮なさらずに♪
私の書き方が、あんまりグロテスクなときはぼやかしたり
読み手に任せたような書き方をしたりするときがあるのです。
が、もちろん、ぼやけすぎて「わからん・・・」という質問はありますから♪
全然OKですよ~(≧ω≦)b
日下ヒカル |  2009.06.17(水) 21:19 | URL |  【編集】

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