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ちょっとそこから

2009.07.05 (Sun)

目の前にいる女の子は、ちょっと変わった服の着方をした女の子だった。
きょろきょろと辺りを見回している。
迷ったのだろうか?
とはいえ、声をかけるのは気がひける。
見なかったことにしようと、その子の隣を通り過ぎようとしたとき

「あのぉ・・・すみません」
きょろきょろしながら話しかけてきた。
「はい?」
可愛いが挙動不審者といっていいくらいきょろきょろしている。
「ちょっとお尋ねしたいことが・・・なんといったらいいのかわからないんですが」
「はぁ・・・」
「地球のことを知りたくてここに来ました。でも、考えなしに出てきちゃって。どこに留学したらいいですか?」
「は?」

これが、自称宇宙人のポチとの出会いだった。

ポチという名前は俺がつけた。
自称宇宙人の名前はあまりにも複雑でなんと発音しているのかわからず
名前を付けてくれというので、思いつく名前がなくポチにした。
うちの猫の名前だ。
大事なところなのでもう一度言う。
猫の名前だ。

「で、あなたは宇宙人だというのですか?」
二十五にもなってどうみても十二・三歳にしか見えない子を連れカフェにいるというのは
とてつもなくあやしい光景だった。
犯罪者じゃないんですよといいたいが、回りの目線は痛い。
「あなたも宇宙人じゃないですか」
「・・・まぁ、あなたから見たら宇宙人でしょうけど」
「私のいる惑星では、いっぱい惑星間で留学をしています。そして、その惑星の歴史を学び一冊の本を作ります。各研究者達が独自に惑星のどこかに着地して調べますがその本も様々で。その中でも最も地球が議論を呼んでいる惑星なのです」
「どんな?」
「どれが真実か判らないっていう感じかな」
「そんなにみんなが書いた本のないように差があるということですか?」
「はい。それから、しばらくしてこの惑星は留学対象外となりました。危険惑星に指定されたので」
「危険って?理解できないから?」
「はい」
「じゃぁ、考えなしに飛び出したって言うのは・・・」
「危険だからといって惑星の状態などを知らないのは余計に危険だと思ったから来ました」
「そうですか」
「信じてませんね」
「そりゃぁ、宇宙人ですなんていってそう簡単に信じられませんよ」
「困ったなぁ・・・どこに留学したらいいんだろう?」
「学校に入学するのは無理だと思いますよ」
「なんで?」
「学校に入学するにはテストもあるし、お金も必要。地球の歴史という学科もありません」
「え?!ないんですか!?」
「地球という惑星に対する歴史なら、なんでしょうね?天文学?」
「いえ、私が学びたいのはこの惑星で人間達が歩んできた歴史です」
「国が沢山ありますから、それ全部見たいんですか?」
「はい」
「じゃぁ、図書館がいいんじゃないですか?」
「図書館って?」

というわけで、ポチを連れ職場の図書館に着いた。
「ちょっとここで待ってて」
「はい」
タイムカードを押して仕事の準備をする。
ここで仕事をし始めて日は浅いが、元々図書館勤務だったので職業としては慣れている。
「あの子なんだよ」
「うーん・・・図書館に行きたくて迷ってたらしい」
「ふ~ん」
ニヤニヤとしながら話しかけてくる同僚達の輪を抜け、ポチの元に行くといなかった。
どこに行ったのかと探すとポチは既に本を読んでいた。
「文字読めるの?」
「日本語はマスターしています」
「すごいね。それで、今は日本の歴史を見てるんだ」
「はい、その棚はもう見ましたので」
「・・・え?」
ちょっとまて。
俺が来るまで五分も立たないうちに、この棚全部読んだのか?!
軽く五百冊はあるぞ?!
「ポチって、いつもそんな格好してるのか?」
「いえ、姿はこの惑星に合わせています」
「・・・姿って。もしかして、本当は姿すっごく気持ち悪いとか?」
「気持ち悪いかどうか判断しかねますが、この惑星の生物である人間は自分と違う形をしたものを恐れ差別し殺す風習があると本で読みましたので」
「・・・まぁ、否定は出来ないですね」
「よし!」
「ん?」
「全部読みました。とても参考になりました」
「そっそう・・・良かったね」
「あちらの棚にある経済と言う文学もとても役立ちました」
「え?あれも読んだの?」
「えぇ」
軽く言うが、あの棚は千冊あると思う。
やはり宇宙人か。
「すごいですね。読むのが早い」
「ここに長くとどまれませんから」
「そうですか」
「では、勉強できたので帰ります」
「そっそう。じゃぁ、また」
「はい。色々ありがとうございました。これで、この惑星の経済や武器の状況からして私達が攻撃をしても勝算は確実にあることがわかりました。では、私が来たこと知られては困るので死んでください」
「何いって・・・」
その瞬間、俺のスイッチは切れた。
「あら?あなたレルトソリーア・ファインラブリ惑星の人だったの」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(7)

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コメント

朝早い!
今回はSFショートショートですね!
こういうの大好き!

実は私星新一さんのショートショートが好きで、
高校のころよく読んでました~。
何年前のことやら;;

ヒカルさんの書かれる文章は、またそれとは違う(当たり前ですが)、
独特の雰囲気を持ってらして凄く素敵です。
次のお話も楽しみにしてまーーーす!
D-3 |  2009.07.05(日) 10:26 | URL |  【編集】

D-3さんへ

> 朝早い!
ん?はっはい!朝早いです!
早起きは三文の徳らしいです(^^;
三文っていくらなんでしょうね・・・?

時々、星新一さんの雰囲気に似てるようででも違うとコメント頂くんですよ~
がしかし、すみません。
私が、星新一さんを知らないのですorz
いつか読んでみます~(滝汗)

違うけど 似てる感じがして 雰囲気 独特

うーん???

初めてSFを書いてみました~♪
日下ヒカル |  2009.07.05(日) 10:33 | URL |  【編集】

○さんへ

あ、ホントだ!
ジョーンズさん、来てますよね。

私もそう思います。
のんびりしすぎですよね。
突然、天変地異だ!と叫んでも実は地球外生命体の攻撃かもしれないんだし。
地球人が地球上で認識できている生物以外もいそうですものね。
妖精さんとか・・・アヤカシとか かな?
日下ヒカル |  2009.07.05(日) 11:11 | URL |  【編集】

こんにちは

あらら、その人も宇宙人だったんですね。
もしかしたら、私たちの周りにもいたりして…

古代の遺跡…といった番組を見ると、
なんだか神秘的な感じと、
SF的な感じが漂っていて不思議です。

ホラーもいいけど、
SFもおもしろい!
空飛ぶミケ猫 |  2009.07.05(日) 14:34 | URL |  【編集】

空飛ぶミケ猫さんへ

宇宙人はいると思うんですよ。
月にはウサギさんでしょ?
んー、他にはなんだろう?
沢山宇宙人がいて、受け入れない地球人にあわせてあげますか・・・と
変身してたらわかんないですもんねぇ(^^;;;
日下ヒカル |  2009.07.05(日) 17:31 | URL |  【編集】

おお、宇宙人系ですね。
そっか、彼も宇宙人だったのか・・・。
私もこういう展開すきです(^◇^)
海のいるか |  2009.07.05(日) 21:11 | URL |  【編集】

海のいるかさんへ

殺されちゃったけど宇宙人でした~
結局、地球の文明を知ろうとしたけど別惑星の人だったんですねぇ・・・
こういう展開、ありきたりかなと思ったけど気に入っていただけてよかったです(^-^)
日下ヒカル |  2009.07.05(日) 22:13 | URL |  【編集】

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