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秤があるのなら

2009.09.01 (Tue)

彼女はいつもこうだ。
何を言っても私の言葉など通じない。
彼女の秤は私と同じだと考えている。
そんな彼女の話しぶりも私には理解できないが、それを理解させようと必死だ。

どうして私の気持ちをわかってくれないの?!
どうして?
なんで?
あなたの方が全然楽じゃない!

何故、そんなことをいえるのだろう。

中学校に入って知り合った彼女は、見た目も美しく成績もよかった。
ところが、その彼女の成績が落ち始めたのだ。
その時同時に私は勉強どころではない問題を抱ええていた。
それを彼女は知っていた。
帰り道の出来事。

「いいよね。マリは」
「なにが?」
「成績落ちたって文句言われないし」
「成績どころじゃないもの」
「あんたって楽でいいよね」
「楽?」
「だって、親の問題じゃない。離婚だのなんだのって。成績に関係ないじゃん。
私はすっごく大問題抱えてるのよ。このままじゃ推薦も受けられなくなる。
マリはさ、成績が落ちてもどこかの高校行けばいいじゃん。
私はそうはいかないもん」
「離婚ってそんな簡単な問題じゃないよ。家の中では帰れば怒鳴りあってるし。
喧嘩になったらそれこそ手が付けられない。
勉強とかやれる環境じゃない」
「だから、いいねっていってるのよ。苦労無いじゃん。マリにはさ。
私より数倍楽だよ。そんな悲観してさ、なんで?
苦労してないのに」
「なによ。それ?」
「勉強勉強で毎日毎日、すっごく疲れてるのに。マリは勉強してないんでしょ?
いいよなぁ~。苦労無くて。最高じゃん」
「何で苦労ないっていえるのよ。家の状況知らないでしょ」
「大体わかるもん。勉強よりまし。マリは好きに人生決めて好きに生きていける。
私は親の言いなり。私よりマリは夢も希望も溢れてる。
私は勉強して怒られていやなことばっかり」
「比べられる問題じゃないでしょ」
「はぁ?マリのほうが断然幸せじゃん。なにいってんの?ほんと、マリってさ
なんにも苦労してないのに苦労してますーって顔するよね」

それが、彼女の最後の言葉になった。

彼女はまったく悪気は無かったんだろう。
本当に自分より楽な人生を歩む苦労がない人間が悲観し行き詰っているという様子が
癇に障るほど苛立つ存在だったのだ。
苦労は人によって差があることを何故知らないのだろう。
その人にしか理解できない。
誰しもわかりあうことは出来ても理解は出来にない。

わかること 感じること それは、想像でできるだろうけれど

あくまで 想像だということを わかって欲しかった。

だから、あの後ちゃんと私の辛さを伝えた。

けれど彼女は、私が何かすれば解決するような問題じゃないから自分の方が辛いと

主張し続け、最後には友達として言うけどといって

彼女はこういった。

「あんたさ、もう少し辛いとか言うのやめたら?そのくらいのことでぐだぐたといじけてさ。
子供じゃないんだから。あんたより苦労している人間なんてもっといるわよ」

彼女の定規は私と形からして違う。

それを認めなかったのが悪いのよ。

認めて欲しかったわけじゃない。

でも、苦労が無いなんてどうして言い切れるの?

どうして私の状況がわかるのよ。

「ねぇ。マリ。隣のクラスのあの子と仲良かったよね?」
「あぁ・・・。うん」
「何があったの?」
「さぁ?私はよくわからないわ。ただ、あの子は成績が落ちたってこと言ってたから」
「え?!それだけ?それだけが原因なの?!」
「じゃないかな。親から押し付けられていやだとか。勉強しなくていい私のことをうらやましいとかなんとかいってたし」
「なにそれ?!あの子そんなこと言う人だったの?」
「うん。人前じゃ、いい子ぶって何でもハイハイって笑顔でやってたけど相当悪口聞かされてたし」
「だからって親殺すぅ?」
「え?そんなことしたの?」
「私の苦労をわからないほうがおかしいって叫びまくってるの昨日の夜聞こえてさ。
家、近所だから。で、警察が連れて行ったんだよ。凄かったよー」
「そうなんだ。じゃぁ、あの子の秤で言うなら楽になったんだね」
「楽?」
「勉強しろって言う人がいなくなったから、もう苦労しないんじゃない?」
「そんなものなの?」
「さぁ?私は理解できないけど。それでも人それぞれだから。でも、もう関わりたくはないわね」
「それがいいよ。内申やばいって」
「そうね。ホント、そうだよね」
07:59  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(14)

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コメント

我が身の不幸、世話ばかり・・・

自分の事しか見ない人、言っても分からない人 いますよね。
いつも我が身の不幸、世話ばかり・・・。
それではいつまでも幸せの青い鳥は寄ってきてくれませんね。
そうならないよう気をつけないとね。
自分への戒めの言葉として受け止めました。
有難うございます。
クメール伝道師 |  2009.09.01(火) 11:46 | URL |  【編集】

クメール伝道師さんへ

戒め・・・というか、この作品はストレス発散(^^;
エヘヘ・・
苛々事件でもヒカルワールドに変化させるネタとして使っちゃいますとも・・・
わっはっは・・・
何度か出てくると思う(^^;;;
日下ヒカル |  2009.09.01(火) 12:56 | URL |  【編集】

人間はみんな自分が一番です。そうじゃなきゃおかしいし。
そして、今目の前にある問題がいつも一番の重要課題。
だれもがそういう存在だって事に気が付けば、もっと人を理解できるんだけどね。
どうしても、視野が狭くなっちゃいますね。
私も、何かあればそのことばかり頭を巡ってしまいます。
自分を客観的に見ること、意識してやらねばと日々反省(^^;
そしてまたすぐ忘れるんだにゃ。はー。
えめる |  2009.09.01(火) 13:05 | URL |  【編集】

えめるさんへ

まぁ、そうですね(^^;
今回は「言い方」というテーマを持ってみました。
人それぞれの苦労や辛さがあって分かち合うことで楽になるけど
秤にかけて「私より」などといわれると、余計重くなってしまう。
例えるとしても相談者自身ではなく例を挙げたほうがいいかもしれませんね。
ただ、なるだけ比べるというのは避けたいなと(汗)
自分を客観視かぁ・・・
うーん・・私の場合は、・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ orz
突っ走ってすっころんであほや自分って落ち込んでドロドロになって熱出す
だめじゃん!!!
日下ヒカル |  2009.09.01(火) 13:17 | URL |  【編集】

こういう人っているよね。
なんでも自分の方がって・・・。
その人の苦しみなんてその人しかわからない。
比べられるもんじゃないよね。

私は・・・苦労がないように見えるらしい(苦笑)
海のいるか |  2009.09.01(火) 14:18 | URL |  【編集】

海のいるかさんへ

苦労とか辛さとかって人それぞれって事をわからない人がいますよね・・・
で、ブチっとなってもどうしようもないのでヒカルワールドで殺・・ いえ・・(汗)
人にはとても言えないことがあったりするわけで
色々ありますものね。

イルカさんが苦労が無いように見えるの?!(@@;
むっ無理です!そっそんなことないよぉう!!!
苦労っていうか・・・色々超多忙で心配になるほどなんですが(汗)

日下ヒカル |  2009.09.01(火) 14:36 | URL |  【編集】

あーッ!この何を言っても自分語りばっかりで通じない感じ…!
あー嫌だ!あー嫌だ!(笑)
友達になれないタイプ!

今回は「言い方」にテーマを絞られたようですが、
広義に、かつ私なりに解釈させて頂くと、
こういうやり取りってたまにですけどホントにあるから困っちゃいますよね。
(この物語程酷くはならないですけど^^;)

私も以前やってたネットゲームでそういう経験があるのですが、
その中で導き出した結論は、
人には物事を「快」か「不快」でしか考えられない人、
表面的な刺激に対して反射的な応対を取る人、
融通性がまるでない人がいる、という事です。
更に書くと、ネットだとその兆候が顕著だと思っています。

ただ、アスペルガーや精神的に自分のコトしか考えられない状態等、
どうしようもないケースがあるとは思いますが、
私達も仏ではありませんから、
近付きたくない人認定するのは仕方がない事だと思います。
この物語の最後の会話はまさにソレですもんね。

かくいう私はえめるんの言うとおり客観的に自分をみる練習や、
相手がそういう人だった場合、どのようなコミュニケーションを取れば
上手く仕事をしてくれるかを勉強中です。

仕事上でこういう人に会うとアウトなので!
会うとアウト!
この発言がアウト!
D-3 |  2009.09.01(火) 15:04 | URL |  【編集】

D-3さんへ

あはは(汗)
ムキーってなってる(^^;; 確かに友達はちょっとご遠慮したいですね。
というか、本気で会社の人間にこういうタイプがいてどうしようと仕事せねばならないとき
どうやったらうまく事を運べるかと策を練ってしまいます。
アウトですね・・・ えぇ、本当にアウト。
仕事さえ進めば文句は言いませんが、文句が進んで仕事すすまないタイプが上司だったときは
切れそうでしたけど、キレることなど出来ませんので
言いなり状態でしたね。
ただ、唯一の弱点は掴んでいたので申し訳なかったのですが協力を得て
【上司の好みの女性】←超重要ポイント を通じて仕事しろっていってもらいました(^^;;;
いやぁ~彼女がいてくれたお陰で本当に助かりました。
心底・・orz

いろんなタイプの人がいて、特に自分が人とどうやらズレた感性をもっているらしく
流れに乗りにくく乗ったつもりでも溺れてたりするので
よくわかりません。。。
コミュニケーションとは難しいものですね・・・。
日下ヒカル |  2009.09.01(火) 18:06 | URL |  【編集】

こんにちは

何が苦労で、何が楽か
何が苦しくて、何が楽しいか

みんな自分の秤、定規を持っていますよね。

彼女は苦労の種をmassatuすることで楽になることを選んだんですね。
ヒカルさんの手にかかると、簡単にkoroされちゃう……。

また、禁止キーワードにひっかかった!
これが始まると文章をどんどん削らないと!
空飛ぶミケ猫 |  2009.09.01(火) 22:37 | URL |  【編集】

空飛ぶミケ猫さんへ

えへへ(汗)
ヒカルワールドに不条理が入ると一発で反省させられる前に抹消されてしまうという
極端さがありますが、ま・・・ヒカルワールドってことで(^^;;;
極端な例を挙げましたが、実際無きにしもあらずで似たような経験をお持ちの方は
沢山いらっしゃいますでしょうね。
で、その時カッチーンときてもどうしようもないしねって頭ではわかっているから
心で・・・と感じている部分をスカッとさせようと思いました。
逆バージョンを書いてみたら、不思議かな・・・?
チャレンジしてみよう!
コメントするときヒカルワールドは大変ですね(^^;;
申し訳ない。。。
日下ヒカル |  2009.09.01(火) 22:54 | URL |  【編集】

会話が…

会話が成立しない……
ってコト、多いですね

会話が成立しない同士の構成でも社会として成り立っているのが、さらに怖かったりして……

この子は自分で原因と思っているコトを消去しちゃったんですね

てっきり主人公に殺されるのかと思いました……

しかし最後の会話は、殺されるよりもっと怖い状況かも

つまり、無関心……
ライム |  2009.09.01(火) 23:36 | URL |  【編集】

写真が変わっとりますね。

なんと!!
ヒカルさん
写真が変わっとります。
これだけで充分ニュースです。
ウーム
チャンはこっちの方が好きですね。
あっ 一方的です
ごめんなさい。

チャン |  2009.09.02(水) 02:16 | URL |  【編集】

ライムさんへ

怖さってのが、ホラーの怖さじゃなくて身近にとんでもないことが起きているのに
私には関係ない という 怖さも潜んでいますね。
主人公も相手の価値観を理解はしていましたが、納得はしていませんでした。
いっしょの世界に居ても別の世界を生きる。
そんな感じですね。。。
日下ヒカル |  2009.09.02(水) 13:20 | URL |  【編集】

チャンさんへ

はい!写真が変わりましたよ~
写真の秘密は別館にて♪(^-^)v
日下ヒカル |  2009.09.02(水) 13:20 | URL |  【編集】

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