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学歴主義で社会進出

2009.09.27 (Sun)

親戚の集まりというのが楽しみだったのは子供の頃だけで
大人になるとそれが泥試合のように、どろっどろので嫌いだ。
無自覚なご親戚の皆さん。
それが、一番厄介だ。
人の距離というのを聞いたことがある。
例えば、他人の距離。
他人がそれ以上近づいたら不快に思う距離だ。
それが、自分の両手を伸ばした範囲なんだそうだ。
友達の距離。
両手を伸ばした肘までなんだって。
恋人の距離。
これは、肘以下の距離となる。
この話を聞いたとき、すごく納得した。
その通りだと思った。
だから満員電車などの人が密接した空間というのは嫌である。
不快に感じる。
人一人座れるくらい、余裕があると席を空けて座ってしまう。
手を伸ばしてみるとちょうどそのくらいがあいている。
ベストポジション。
では、親戚はなんだろう?
他人ではない。
でも、他人である。
この微妙な壁の軟弱さと強度不足が招いた結果じゃないだろうか。
「うちの孫はいい大学に行ったのよ~。でもね、本人は滑り止め手受けてたくらいで」
「凄いですねぇ~」
「そんなことないわよぉ」
こんな会話が繰り広げられると、謙遜という日本文化を感じさせる。
「うちは大学病院に勤めてるけど、いつまで続くかねぇ」
「いいじゃない。後継いでもらったら」
「そんな、継ぐような病院じゃないわよぉ」
「いい大学でてるじゃない、あなたのところも」
「そんなことないですよぉ~」
広がる話は、自慢をしたたかに繰り広げる。そして、潰しあいの火蓋が落とされた。
「そういえば、あなたお仕事は?」
「今は、派遣社員をしております」
「派遣?あなた、派遣なんてやってるの?」
「はい」
「正社員じゃなくて?」
「はい」
「正社員で仕事はないの?学校いったんでしょう?何の学校だったかしら?」
「専門学校です。正社員は自分の分野では中々ありません」
「そうなの?でも、あなたがしっかりしないと。お母さんをまもらないとね」
「はぁ・・・」
「派遣なんてしてたってどうしようもないでしょう?」
「はぁ・・・」
「正社員じゃないと安心できないし、保障も無いじゃない」
「はぁ・・・」
「ちゃんと就職活動をしてきちんとしないと」
「はぁ・・・」
「えぇ?!派遣なんてあなたしてるのぉ?学校行った意味ないんじゃない?」
「そんなことありませんよ」
「派遣なんて誰でも出来るバイトみたいなものじゃない」
「違いますよ。派遣はその日から仕事が出来ないといけないくらいハードですよ」
「そんなの誰だって同じよ。どうせ保障も無いんだし」
「保障というのは正社員だからといって必ずあるわけではないですから」
「派遣よりましでしょう。そんないつまでもお母さんに甘えてちゃ駄目よ」
「はぁ・・・」
「ちゃんとしないと」
経歴と正社員という響きと肩書きだけが全ての人。
正社員だから安心で安全で、保障もあるという考え。
本当にそうだろうか。
派遣なんてというが、派遣を実際にしたことがあるのだろうか。
どれだけハードか、どれだけ最初の一週間が胃が痛くて吐き気がするか知っているのだろうか。
一日、もしくは当日午後から実務に入る。
研修など丁寧なことはない。
突っ込まれた会社の人間関係も観察して、どうやって行くべきか。
どうやって上司となった人物と関係をうまくやっていくか。
それを判断しなければならないし、その会社独自の決まりなども率先して聞かないといけない。
でしゃばりだろうがなんだろうが最初は必死。
許される「最初だから」。
初めてで慣れていないものですからなんていう言い訳は実務で通らない話。
それをさらりと言ったホームセンターのレジのおっちゃんに頭きたのが先日。
そして、今日は派遣というイメージだけでの潰しあい。
でも知ってる。

あぁ、よかった。
あんなのより、うちはましだ。

そう思っていることが手に取るようにわかる。

そんなこといわれていても、親ですら庇わない。
結局、他人だから。

親もアレが悪いだけで私に非はないという顔。

守りたいのは自分の評価。

「ねぇ、それで派遣って何してるの?」

全否定しておきながら、聞きたがる人々。

何を求めている?
何を言わせたい?

「今はしてません、先日出所したばかりですから」

皆、一瞬で話をそらした。

「ご飯、美味しいわね」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(10)

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コメント

こんにちは

自慢合戦の次は
つぶしにかかる…
なかなか素敵な親戚の方たちですね(笑)
よくぞその場に耐えていましたね。
ヒカルさんの心の広さを感じます。

“先日出所したばかり…”
機微に富んだ言葉でしたね。
ヒカルさんの機転に感心します!
空飛ぶミケ猫 |  2009.09.27(日) 09:07 | URL |  【編集】

面白い!
けど
リアルにこの攻撃は参っちゃいますね
お疲れさまでした(^_^)!
ライム |  2009.09.27(日) 12:04 | URL |  【編集】

空飛ぶミケ猫さんへ

色々覚悟したその中で最大級に恐ろしいものを想像して書きました!
最後の主人公の一言は、さらりと流すご親戚の皆様が
リアルかなと気に入っております(^^;
日下ヒカル |  2009.09.27(日) 15:21 | URL |  【編集】

ライムさんへ

いやぁこれくらい、覚悟してました(^^;
が、実際は違った話になりびっくりでした(^^;;;;
驚き桃の木でござったです。
おなかいっぱいですー!苦しい・・・(--;;;
日下ヒカル |  2009.09.27(日) 15:22 | URL |  【編集】

子供の内は無邪気でいられるけど、大人になると見えなかったものが見えてくるんですよね……。それが結構嫌だったり。

それにしても。
「先日出所したばかりですから」の一言に、さすがの口さがないおばさま方も、何も言い返せなかったようですね(笑)
せあら |  2009.09.27(日) 16:17 | URL |  【編集】

せあらさんへ

本当にそうですね(^^;
あれぇ?!こんなんだったっけぇ?!みたいな・・・(滝汗)
さすがに「出所したばかり」なんていわれたら、話を逸らしちゃうでしょうね(^^;;;;
日下ヒカル |  2009.09.27(日) 20:10 | URL |  【編集】

ホント、リアル(笑)
けっこうあるんだろうね、こんな会話。
最後の一言がいいわ~
海のいるか |  2009.09.27(日) 20:35 | URL |  【編集】

海のいるかさんへ

(^^;
いやぁ、本当に途中まではリアルでありそうなくらいの環境なので
すらすらとかけました。
えへへ☆
日下ヒカル |  2009.09.27(日) 20:50 | URL |  【編集】

リアルだなあリアルだなあ!
ヒカルさんお疲れさまでした!

うちの親戚も特に年寄りの女性がそうなんですが、
何でそんなつまんない事気にするんでしょうかね~。
私が聞かれた時は、
「で、私はともかく○○おばさんて働かないで何十年ダンナに寄生してるんだっけ?」
って聞いてます。
んな事おめーにゃカンケーねーだろ!っつーのね!(笑)

私はそういうの、いつもあえて言わないでますー。
優越感に浸らせてあげるんだ…。
D-3 |  2009.09.27(日) 22:48 | URL |  【編集】

D-3さんへ

一応、この程度を予想して(途中まで実際にありそうだったんで)おりました。
が、平穏無事に終り意外といいお話で皆年取ったので
「元気か?」「まだ生きとるよ」という話だったり(^^;;
「結婚してるかと思ったのに!」という違う攻撃を受けたり(^^;;;;
お寺さんではいいお葉書を頂いて帰りました。
なんだかいい言葉が書いてあるので部屋に貼り付けました。
しかし妙に疲れてしまいました(^^;;

>私はそういうの、いつもあえて言わないでますー。
まぁ何もいわず、相槌うっておくのが一番短く済みますしね(^^;;;

外国人の彼氏がいる従兄弟は「法事」と聞いて「なにそれ」と答えたそうです。
どうやら習慣がないようですね。
そっかぁと驚きました。
日下ヒカル |  2009.09.27(日) 23:07 | URL |  【編集】

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