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ベランダの向こう側

2009.11.10 (Tue)

「泣くな」
僕は痛いとずっと泣いた。
僕はママとずっと叫んだ。

でも、ここにはママもパパも妹もいなかった。

「ベランダに出るなって言われなかったか?」
怖い鬼が僕に頭のとっても上から話しかけてきた。
僕は怖くて涙が止まらなかった。
怪我も痛いのに、手当てもしてくれない。

そうしてたら、僕より少し大きな鬼がきて葉っぱをぐいぐいって
怪我したところに押し付けた。
すると、あっというまに傷はふさがった。

「あ・・・」
「こっちだよ」
「ここ・・どこ?」
「さいのかわら」
「それはどこにあるの?」
「遠い場所」
「ママは?」
「いないよ」
「パパは?」
「いない」
「どこにいるの?」
「パパもママも誰もいないところに来たんだよ。ここであんな風に石で塔と作るんだ」
「どうして?」
「作らなきゃいけないから」
「嫌だ!帰りたい!」
「帰れないよ、君はベランダから落ちたんだから」

ママがお外に行っちゃったから、どうしても置いていかないでって
叫んだんだ。
ママ、行かないでって。
でも、ママはいつも僕を置いて妹だけを連れてどこかに行っちゃうんだ。
だから、必死にママを呼んだのに。

「来るなら、そこから飛んでみなさいよ!」

ってママが怒ったんだ。

だから、ママの側に行きたくて僕は空を飛んだのに。

「ねぇ、ママ、僕のこと怒ってるかな?」
そうきいたら、大きな鬼さんが僕を抱っこして高い高いしてくれた。
僕は嬉しくて笑った。

沢山、笑った。

「ママより高い高いをしてやろう、さぁ笑ってごらん」

大きな鬼さんは僕の頭をいっぱい撫でてくれた。
08:00  |  賽の河原  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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コメント

ご無沙汰です。

今回のお話も親が原因の賽の河原シリーズなんですね…。

どこまでを育児放棄とするかは難しいですが、
常に気を配っていないといけない年齢の子供に対しての扱いが
ヒドイ親にはなりたくないものです。

いつ親になるのやら…って感じですけどね(笑)
D-3 |  2009.11.10(火) 11:37 | URL |  【編集】

Dさんへ

あら♪こんにちは(^-^)
賽の河原シリーズは…こういうタイプが増えますね。
ニュースですが、時々ベランダから転落ってあるじゃないですか。
集合住宅に住んだことないからわからないですが、子供ってよじよじ上るからベランダは厳禁!注意しろ!って思っているんですね。
なので、こういう事件はびっくりなんです。
かぎあけちゃうからその対処もあるだろうけど…(涙)

いつ親になるのやら…(滝汗)
僕もいつなるのやら…orz
なったら、日本昔話を読み聞かせしますけどね☆
日下ヒカル |  2009.11.10(火) 13:01 | URL |  【編集】

ベランダから小さい子が転落……って事故、時々ありますね><
柵の高さがあっても、ベランダに置いてあったものの上に乗って……っていう事例もありました
このお話のお母さんは、子どもに付きまとわれるのが面倒臭くなっちゃったんでしょうね
そういう気持ちが最悪の結果につながったのはつらいです
ライム |  2009.11.10(火) 19:42 | URL |  【編集】

ライムさんへ

このお母さんの場合は「飛べ」なんて言ったもんで、飛んでしまったという・・・
かなり脚色して書いていますがベランダからの転落というのは、よく聞いてしまう話。
子供がいるときは、ベランダは大変危険ですね。。。
鬼さんが高い高いしてくれているので、笑顔ですよ。
男の子は(^-^)
日下ヒカル |  2009.11.10(火) 20:42 | URL |  【編集】

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