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すずめの葛篭

2009.11.24 (Tue)

昔々あるところに、世話好きのおじいさんと自己中なおばあさんが住んでいました。
そんな風に思われていたこの老夫婦。

実は、とんでもない真実が隠されていたのです。

おじいさんは、なんとDV(ドメスティックバイオレンス)という悪人でした。
おばあさんはいつも、怪我ばかり。
毎日、毎日、悲しくてたまりませんでした。

そのためストレスはたまる一方でした。
近所の人戸の付き合いが悪かったのは、おじいさんがDVをしていることを知られたくなかった。
そんな悲しい理由でした。

そんなある日、とても可愛いすずめをおじいさんは持って帰ってきました。
おじいさんはとても可愛がり、すずめをいとおしいといい続けました。
しかし、おばあさんは心配でなりません。

するとある日、おじいさんがこういいました。
「いつ食べられるかのぉ」
おばあさんはおどろきました。
あれほど可愛がっていたすずめを食べるつもりだったとはと。

おばあさんは、おじいさんが山にいっている間にすずめに相談しました。

「お前さん、このままじゃ食べられちまうよ」
すずめは、おばあさんにこういいました。
「おばあさんはどうしていつも叩かれて泣いているのに、私の心配をしているの?」
「しかたないのさ。わたしのことはいい。お前さんが心配だ、翼があるのなら飛べるだろう?」
「ですが、おばあさんのことが私は心配です」
「いいんだよ、早くお逃げ。私がお前の舌を切って驚いて逃げてしまったといえばいいのだから」

そういって、おばあさんは無理やりすずめを空に放しました。

すずめは心配そうに空を何度もくるくる回った後、山へ飛び立ちました。
涙を流しながら。

おじいさんが、山から帰ってくるとすずめはいなくなっていました。
おばあさんが洗濯に使う糊を食べたから、舌を切って外に捨てたといいました。
おじいさんは怒鳴りおばあさんをたくさん殴りました。
大慌てでおじいさんは山に向かいました。
なぜなら、あの可愛いすずめを高額で買うという人に出会っていたからなのです。

そうして、すずめの仕掛けた無茶難題をいう人々をもの見事にクリアし
たどり着いてしまったすずめのお宿。
そこには優しい顔をしたおじいさんがいたのです。
「あぁ!私の可愛いすずめ!」
そういって、おじいさんにたくさん素敵なおもてなしをしました。
すずめはご馳走をあげて、最後にお土産を渡したのです。

おじいさんは、葛篭を一度だけ持ち上げて重たい小さな葛篭を振りました。
するとちゃりんという音がたくさんしました。
お金が入っているのは歴然です。

「この小さい葛篭にするよ」
そういって、おじいさんはすずめのお宿を後にしました。

おじいさんが帰ってきたとき、お金をたくさん持っていたおばあさんは
あのすずめを捕まえて売ってしまったのだと勘違いしてしまいました。
大慌てでおばあさんも山に向かいました。
無茶難題をクリアし、たどり着いたすずめのお宿。
そこにはあのすずめがいたのです。

おばあさんはおどろいて、「お前は売り飛ばされたんじゃなかったんだね」
そう呟きました。
すずめはニッコリと笑いましたが、ここでおじいさんに美味しいものを食べたことが匂いでわかってしまうと思い悲しい顔をしながら貧しい食事を出しました。
それでもおばあさんは美味しいといって食べました。
すずめは、最後にお土産の葛篭を出しました。

「大きな方を持って帰るよ。おじいさんは小さい方を持って帰ってきた。同じのを持って帰っては怒るだろうよ」
そういったのです。

すずめは、いいました。

「葛篭を途中で開けてはいけません」

それは、葛篭を開けろといってるように聞こえました。

お婆さんは大きな葛篭を必死に持って帰りました。
そしてとうとう抱えることが出来なくなり、途中で蓋を開けました。
中のものを小分けして持って帰ろうとしたのです。

すると、箱の中からはたくさんの妖怪とお化けが出てきました。
おばあさんは驚いて一目散に家に逃げました。
玄関から入り、部屋の中に入っても、妖怪は追いかけてきました。
そして部屋の中にいたおじいさんも追い掛け回し、とうとう部屋の隅に追い詰められました。

「お前の中には毒がある」
妖怪は、おじいさんに向かってそういいました。
「・・・毒?!」
「それを、吸い出してやる」
そういうと、妖怪はおじいさんを大きな口をあけて飲み込んでしまいました。
おばあさんは泣いて頼みました。
「あんな人でも私の大切なおじいさんだよ!返しておくれよ!」
すると妖怪は、おじいさんをぺっと吐き出しました。
おじいさんはきょとんとした顔をして、突然泣き出しました。

「今まで、今まで、悪かった・・・」

おばあさんに土下座をして謝りました。
妖怪達はその言葉を聞くと、煙のように消えてしまいました。
おじいさんはすずめから貰ったお金をおばあさんに渡して
「生活の足しになるかな?」といいました。
おばあさんは笑って「ありがとう、おじいさん」と受け取りました。
その様子を見ていたすずめは安堵し、山へ帰りました。

そして、二人は幸せに暮らしましたとさ。
08:00  |  昔話と童話の真実  |  Trackback(0)  |  Comment(10)

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コメント

雀って…良い奴だなぁ;;
ところで体調は如何ですか?
身体の冷えは抵抗力を弱めますから暖くして下さいね。
もしや…ヒートテック…ゲト?

カゼノオ~ |  2009.11.24(火) 09:34 | URL |  【編集】

DV被害者のおばあさんが、大きいつづらから出たおばけに食べられてしまうのではないかと思って、ドキドキしながら読んでいました
幸せになってよかったですo(^-^)o
ライム |  2009.11.24(火) 20:13 | URL |  【編集】

カゼノオ~さんへ

すずめさんはとてもいい子だったのです(^-^)
体調は頭痛が治まりましたが、まだちょっとふらつきが・・・
でも、だいぶマシです!

ヒートテックゲット!(^-^)v
あったかいというより、寒いと感じないですね~
ジーパンが寒かった・・・
なんでかな・・・
生地は厚いのに(涙)
日下ヒカル |  2009.11.24(火) 20:23 | URL |  【編集】

ライムさんへ

このシリーズは必ず幸せになる!シリーズです。
・・・最後は、めでたし めでたし と終わる日本昔話!
あれ?桃太郎は犠牲が・・・

・・・ま、めでたし です。

主人公は!(笑)
日下ヒカル |  2009.11.24(火) 20:25 | URL |  【編集】

こんにちは

ハッピーエンドですね。
それにしても、
以前“桃太郎”のお話も書かれましたが、
『新解釈ヒカル昔話』というのも
シリーズにできそうですね。
空飛ぶミケ猫 |  2009.11.24(火) 22:26 | URL |  【編集】

空飛ぶミケ猫さんへ

はい~ハッピーエンドです。
昔話なので、「めでたし めでたし」で終わる物語です~
最後は。
過程は・・・除いて(^^;

あ、シリーズ化してますよ~♪
カテゴライズされています~
日本と後は・・・グリム童話とかも出てくる予定です。
日下ヒカル |  2009.11.24(火) 22:28 | URL |  【編集】

幸せになってよかったー。
何時もの癖で、最後はドンナことが……
とちょっとだけ思っちゃったから、
ホッとしましたニャー。
えめる |  2009.11.24(火) 22:37 | URL |  【編集】

えめるさんへ

幸せになりました~(^-^)
珍しく(汗)

内容は、そうとう悲しいくらい痛いお話ですが(^^;;;
すずめさんはおじいさんの目を覚まさせてくれたのでした!
いやはや、これで、ホラーなどんでん返しだったら・・・

(^^;;;

キャー!
日下ヒカル |  2009.11.24(火) 22:44 | URL |  【編集】

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 |  2009.11.25(水) 11:50 |  |  【編集】

鍵コメさんへ

気に入っていただけて何より(^-^)

あ、言葉は知りませんでした。
そうだったんだ・・・。

・・・では、造語ということで。。。(滝汗)
日下ヒカル |  2009.11.25(水) 20:23 | URL |  【編集】

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