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宇宙人だと恐れられ

2009.12.02 (Wed)

昔の話だったのだが、それは意外と知られた時代だった。
「あの家に、信じられないような小さな人間を拾ったんだそうだよ」
そういう噂は瞬く間に広がる。
その人間を拾ったのは、竹やぶを歩いていると妙な竹を見つけ気味が悪いと
持っていた鉈でぶった切ったときだった。

「ちょっと!あと少しで私死んじゃうところだったじゃん!もう少し加減してよ!」

竹の中にいた、とても小さな女の形をした人間。
殆ど人形といっていいほどの小ささ。
見つけた老夫婦はあまりのことに逃げ出した。
だが、後ろから聞こえてくる叫び声に足を止めた。

「置いていったら、あんた達二人とも呪い殺してやる!」

仕方なく恐る恐る戻ると、竹の中に女の子は立っていて「ほら!早く私を持って!」と
命令し始める。
女の子は条件として
「明日から、この竹やぶの周りに私が入っていたみたいに光る竹が生えてくるからそれを探しなさい」
と、言い出した。
「何故なんじゃ?」
恐る恐るその小さな女の子の掌に乗せたまま家に歩いていた。
震える声で聞き返す。
「私を大人になるまでに育てなさい。その対価は渡しましょう」

わけもわからず、おばあさんとおじいさんはその小さすぎる女の子の言うことを聞く羽目になる。

朝、言われたとおり竹やぶに行くと確かに光る竹が生えていた。
ゆっくりと鉈で折ってみると中から金が出てきた。
それはそれは、たくさん。
驚いたおじいさんは家に飛んで帰りおばあさんに報告。
喜びもつかの間、小さな女の子は駆け寄り「このお金で贅沢な暮らしをしたいの」と
あれこれ要求し始めた。
その要求に従うべく、大工や町の商人に掛け合っていた。
日々贅沢な要求は増えるものの、金が減ることはなく竹やぶにいくらでも生えてくる。

「私、贅沢できないならこんなところ、いたくないのよ」

そういう小さな女の子は三ヶ月であっという間に美女になった。
見た目だけは。
容姿端麗ではあるが、言葉遣いも態度も酷かった。
噂は広がり、とても美しい女がいるといわれ沢山の男達がやってくるが
あまりの横暴な態度と、物言いに逃げ帰った。

生活に困ることはない毎日は、おじいさんもおばあさんも文句はなかった。
自分達も同様にいい生活はさせてもらっていたのだ。
しかし、一体この女は何者なのか。

あれこれ要求し、聞いたこともないものをもってこいなど
男達を困らせては笑って過ごす毎日。
「私が美人?あたりまえじゃない」

手に負えない状態だった。

「結婚すればもっといい生活が出来るんじゃないだろうか」
おじいさんの言葉で女の子は少し揺れたが
「嫌よ。私、人間に興味ないの」
と言い張る。
「お前さんは人間じゃないのかい?」
「人間だと思っているの?」
「妖怪なのかい?」
「妖怪ですって?!失礼な人ね!あれだけ贅沢させてあげているのに」
「じゃぁ、お前さんは一体なんなんだい」
「姫よ!美しいお姫様!」

おじいさんもおばあさんも生活に困らないとはいえ
手を焼いているこの娘の面倒が見切れなくなった。
そこで、ふと見上げた月にお願いしたのだ。

「どうか、どうかこの子を連れて行ってください」

その願いはあっという間に叶ってしまった。
「何?!嘘でしょ?!ちょっと!いやぁぁぁああ!」
信じられないことに、月からの使者といって空から人間が降りてきた。
そして、目の前にいる美しい「かぐや姫」を一目で気に入り連れて行ったのだ。

こうしておじいさんとおばあさんは、元の平和な生活に戻れたのである。
08:00  |  昔話と童話の真実  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

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コメント

怪異? エイリアン?
この人、いったい何しにきたんでしょう?
おじいさん、おばあさん、お疲れさまでした
月でも贅沢はできるでしょうか
食べ物はうさぎのお餅とチーズしかないんでは……
ライム |  2009.12.02(水) 20:06 | URL |  【編集】

ライムさんへ

えーっと・・・一応かぐや姫・・・(滝汗)
何しにきたんでしょうねぇ・・・
そういえば、そうですね。
あれ?
本来のかぐや姫も何しに来たんだっけ・・・?
日下ヒカル |  2009.12.02(水) 22:33 | URL |  【編集】

こんにちは

この昔話と童話の真実(ヒカル流昔話新解釈)シリーズ…なかなかいいですね。
おじいさんとおばあさん、平和な暮らしになってよかったですね。
空飛ぶミケ猫 |  2009.12.02(水) 23:18 | URL |  【編集】

空飛ぶミケ猫 さんへ

本来の話はどうだったっけ…?
と、最後に悩んでしまうのは私だけでしょうか(滝汗)
このシリーズは幸せになります。
必ず!!(^-^)v
日下ヒカル |  2009.12.03(木) 17:24 | URL |  【編集】

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