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最後の瞬間

2009.12.17 (Thu)

撃たれた女の体が、骨を失ったように撓り大きく頭を振り回しながら
ゆっくりと倒れる。
女の腕を伝わり、まだ暖かい命の欠片が伝い流れ
重力が誘うままに引き寄せられる。

少しずつ
少しずつ

女の腕を纏わりつくように、流れに逆らうことなく
一筋の道を通りその先へ集まっていく。

ゆっくり
ゆっくりと

だんだんと欠片が集まり、大きな粒になっていく。
揺れながら、今にも弾けそうなギリギリの境界線を楽しんでいる。
大きくなっていく粒は、赤く輝き、あらゆるものを映し出す。
粒の中に写る周りの世界は、赤く染まっている。

あぁ、溢れる。

そう感じたその時、女の指先からすっと粒が離れる。

赤く
丸く

一粒の命が、尽きようとしている。

ゆっくりと
空気に触れ
塵に触れ
風に流され

地面に潰れる。

綺麗な輝きも、命の輝きも失った、元命

「これで、終り」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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コメント

映画のシーンのように映像的です
この女の人の視点で書かれている感じの文章
もしかしたらこんなふうに、自分の外で起こっているできごとのように感じられるのかもしれないと思いました
でもこの人は哀れです……
ライム |  2009.12.17(木) 23:57 | URL |  【編集】

撃たれた後の血の一滴が床に落ちるまで。
というシーンを描いてみました。
たった一行で終わるこの話をどれだけ表現できるか!!という戦いをしてみました(^^;
日下ヒカル |  2009.12.18(金) 13:01 | URL |  【編集】

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