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美しさを求めたら

2009.12.23 (Wed)

「鏡よ 鏡よ 鏡さん。世界で一番美しいのはだぁれ?」
と、鏡に向かって言う女の姿を見て鏡は思った。

こいつ、馬鹿なんじゃないだろうかと。

それが、小さなきっかけだったのだけれど面倒だったといえばそれだけで
たったそれだけのいい加減な一言がこのお話を紡ぐことになる。

「白雪姫だよ」

それが、鏡の答えだった。
鏡は特にたいした意味もなくその名前を口にした。
白雪という女はつい先日この鏡がある部屋に来たからだ。
その時見かけたというだけで、実際に世界で一番美しいなどと微塵に思っていなかった。
あまりにも毎日毎日語りかけられる同じ言葉に飽き飽きしていた鏡にとって
お前だという答え以外を答えれば、もう質問されないと考えたのだが。

「なんだって?!」

それは、余計な事を言ったとしか言いようがない展開となる。

白雪姫はどこにいる?!
何がどう美しいというの!?
何歳なの?!
どんな顔してるの?!
スリーサイズは?!
色は白いの?!

質問攻めの日々が始まった。

鏡は後悔した。
本当に後悔した。

あぁ、いつも通りあの時「お前だよ」といっておけばよかったのだと。

大体、既に姫と名乗っている時点でおかしいと思わないのだろうか。
自ら姫って名乗るってどこの生まれなのか。
一体何様なんだというような部分が一番気になると思うのだが。

「白雪姫はどこにいるの!!!」

あまりにうるさいので、鏡は真実を教えた。
すると、妃は急いで支度をして出かけて行った。
一体、何をそんなに慌てているのだろうか。

鏡は不思議だった。

そうして鏡は不思議な能力を使い、妃の様子を見ていた。

「ここ・・・?」
妃がたどり着いたのは、とても小さな家だった。
というより、どう考えたって小さすぎて入らない。
もし、この中にいるとするならば子供だ。

「どなた?」
そういって、屈んでいないと立てないような小さな家から出てきたのは紛れもない白雪姫だった。
確かに綺麗だった。
美しく、スタイルもよく、白雪と名乗ってもいいくらいの肌のしろさ。
妃はそれを見て聞きたかった。
どうしても、知りたかった。

「ねぇ!あなたはどこの化粧品使ってるの?!どうやったらそんなに綺麗になれるの?!エステとか?!」

まくし立てるように初対面の白雪姫に妃は聞いた。
しかし、白雪姫は答えず「私が綺麗なのは化粧品だけじゃないの。素質なの」といって聞く耳をもたなかった。
綺麗なのは見掛けだけでたった数分はなしただけなのに、性格が最悪だというのは目に見えてわかった。

そして、その小さな家にいる本来の住人である小人達が帰り際の妃を呼びとめ泣きながら訴えてきた。

「助けて下さい!あの人勝手に家に入ってきて、勝手に住み始めて、何もしないで文句ばかりで!」

小人達は七人いて、細々と生活をしていたと言うのにその食料などをあの巨体が食べてしまう。
あれを追い出して欲しいというのが彼らの願いだった。
そこで妃は考えた。
いくらなんでも、追い出すや殺すなどという手段を使っても小人達に幸せはない。
追い出したとしても彼女は逆恨みしそうなタイプ。
一体どうすれば。

「・・・あ!」

その時、思い出したのだ。
妃は間違って購入してしまった、超強力睡眠薬のことを。
ネット通販で海外からこっそり個人輸入をした。
それは本来、媚薬だというふれこみだったが単なる以上に強い睡眠薬で意味をなさなかった。
捨てるにしても高価な品だったため、捨てられず引き出しの中。

あれなら、ずっと寝てくれるんじゃぁ・・・

そう思った妃は一旦家に戻り、薬を持って小人達の家へ。
小人達が取ってきたりんごの中に薬を入れようと思ったが、明らかに薬が溶け出すし
りんごを選んだ時点で間違っていると気づかなかった自分に苛立ちを感じながらも
必死に押し込めた。
かなりの量を。

※注意 あくまで物語ですのでお薬は用法容量を守ってください。りんごに詰めちゃダメ。

そして、妃は化粧をして服を着替え、腰をまげておばあさんに化けた。

「りんごはいらんかね?」
というと、白雪姫は瞬間冷凍されそうなくらいの冷たい目で妃を見た。
しかし次の一言でガラッと態度は一転した。
「今、流行のメラニンを押さえ美白を促進するりんごじゃよ」
はっきりいって、こんな嘘が通じるのだろうかと不安だったが白雪姫が意外とあっさり信じた。
「まぁ!じゃぁ、味見をさせてほしいわ」
買うつもりはないらしい。
「そうかい。はい、どうぞ」
そういうと、味見なのか?という量を渡すと白雪姫はものすごい勢いで食べた。
そしてあっという間に倒れた。

小人達は大喜びをした。

眠った人間を運び出すの一苦労だった。
一体どうしたらいいのかと悩んでいた。
そこに現れたのが隣の国の王子だった。

「あれ・・・?妃?」

王子ははっきりいって変態だった。
だから、妃は大嫌いだった。
でも、男の力と言うのをちょっと借りたかった。

「え?この人を?」

棺の中に入れ、花で飾り、眠ってしまったかわいそうな姫ということで説明した。
寝ているだけなのに棺に入れている時点で、色々矛盾が生じているがここは物語。

飾りつけた白雪姫を見た王子は瞬時に変態思考を露にした。

「俺、実は死体が好きなんだよね」

青ざめた、妃と小人達。

「いるなら・・・あげるから」

そういうと、王子は喜んで馬の後ろに荷台を着け戻ってきて白雪姫を持ち帰った。
その後、目を覚ましてしまった白雪姫が再度眠りに着いたのは妃の城に手紙が送られ
「あの薬を譲ってくれ!!」と懇願されたからである。

めでたし めでたし

08:00  |  昔話と童話の真実  |  Trackback(0)  |  Comment(6)

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コメント

笑い死ぬ……O(≧∇≦)o
性格極悪な白雪姫
変態の王子
なんか可愛いお妃さま
りんごに詰めちゃダメ、がツボでしたo(゜◇゜)o…
ライム |  2009.12.23(水) 16:45 | URL |  【編集】

ライムさんへ

うふふ(^-^)
笑っていただけて何より♪
変わったお話にしてみましたが、後々知ったんですがなんと王子の変態は本当だったみたいですねぇ・・・(汗)
りんごに詰めちゃダメ!!><;

溶けるから!!!<違うって!
日下ヒカル |  2009.12.23(水) 20:04 | URL |  【編集】

実際の童話より、こっちの方が断然面白い!!
性格最悪の白雪姫と、ネクロフィリアな王子様(爆)
このお話の登場人物の中で一番人のためになることをしたのって、まさかのお妃様ですね ヽ( *・∀・)
↑魔の手(白雪姫のことね)から小人たちを救ったってことで(笑)
あっ、お薬はりんごに詰めず用法容量をしっかり守るようにするので、大丈夫ですよ♪
せあら |  2009.12.23(水) 21:58 | URL |  【編集】

せあらさんへ

うふふ(^-^)
気に入っていただけて嬉しいです~♪
そうそう、実はお妃さんはいい人でした~!というオチでした(^^;
はい!用法容量を守ってりんごに詰めないでください~(滝汗)
日下ヒカル |  2009.12.23(水) 22:31 | URL |  【編集】

面白かったニャー。
ヒカルチャンの味付けはいつも、おおぅ!
とおもわされますにゃね。
えめる |  2009.12.24(木) 00:32 | URL |  【編集】

えめるさんへ

おぉおお!
面白かったですかにゃ?!
うふふ♪
私の味付けは・・・うーん、やっぱりとんこつ?(笑)
日下ヒカル |  2009.12.25(金) 16:56 | URL |  【編集】

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