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スカイライン 第六話 ダンス

2010.01.13 (Wed)

第六話 ダンス

上官でスカイラインと飛ぶためだけに自らを降格した彼女。
それはウィッカ。
僕とスカイさんのメモリにとても興味のある対象として保存されている映像。
それが、魔法使い。
ウィッカはコードネームだが、純血の魔法族である彼女の存在は現代に至ってはとても貴重なものだ。
科学を超えたものを生み出すその力はどれだけの研究者が集まっても解析できていない。
「座って」
部屋に戻ると頬を氷で冷やしながら座っているウィッカがいた。
先ほどFに引っ叩かれたためだろう。
どうして叩いたのかはぐらかされた為、僕は知らない。
知る必要もない。
「何故?」
「腕をつける」
「つける?」
先ほどウィッカの魔法で吹き飛ばされていた左腕を拾い上げ、ウィッカは何か言葉を口にしたが聞き取れない何かだった。
「呪文?」
「そう」
「なんといったの?」
「聞こえない声」
「え?」
「魔法は聞こえない声で話す。だから、聞こえないんだ」
非科学的なものというのは、僕達には理解できない。
Fは元々人間。
感情というものが理解できる。
僕は、元々人間じゃない。
人間のパーツは利用されているようだけれど、記憶は何もかもがクリアされた。
脳をリサイクルすることは出来ても記憶だけは残らないようになっている。

邪魔だから。

感情は必要ない。
それが研究者達の理論であり、結論。
僕には感情がない。

「どうして、君は女の子なの?」

ウィッカが僕を見てそういったとき、驚いた。

「抱かれたかった?」
「そうだね」

感情のない僕でもこんな台詞が口から出たことに。

「今、いいかね?」
それは、新しく着任した上官の声だった。
「どうぞ」
僕は立ち上がりドアを開けた。
「明日の朝、二人で飛んでもらう。先ほど、Fの破棄が決定された」
「では、今後のパートナーはウィッカですか?」
「そうだ」
「わかりました」
指令所を受け取りフライトプランを確認。
単なる偵察業務。
Fは破棄されたか。
都合のいい話だ。
「・・・破棄ってどういう意味?」
「その言葉通りだよ。稼動状態がよくないと判断された。後は、処分されるだけ」
「どうやって?」
「正確に敵に対して最大限の威力を発揮するために攻撃をしにいく」
「特攻ってこと?」
「いや、そうじゃない。スカイラインパイロットが唯一出来る最後の仕事」
「何をするの?」
「自由に空を飛ぶことが出来る。あの決められたラインから外れ本当に飛ぶんだ。ダンスが出来る」
「それだけ・・・?」
「力尽きるまでダンスをし続ける。最高じゃないか」
「じゃぁ、今彼は・・・」
「もう、落ちたよ。さっき、信号を受信した。君に伝言を受け取ったよ。好きにしろって」

際立つのは動き。
飛んでいるとは思えないほど、滑らかでしなやかに動く。
敵を見つけた思ったら、もう目の前からいなくなる。
するりと雲の間をそっと抜けるように飛ぶ。
ひらひらと。
ロールしながら下に見える敵の背後へ。
敵も気づき速度を上げる。
そのまま背後に着く。
急旋回。
エルロンで右へ倒す。
スパイラルで降下。
フルスロットル。
追いつく。
撃つ。

なんだ?
おかしい。
当たったはずだ。
軌道が変わっている。

「俺も、純血だったんだ。魔法族のね」

それがFから送られた最後の信号。
笑いながら満足そうにいった言葉。

僕が殺して、僕が人から人ではない何かに変えた、Fの最後。

「ウィッカ。スカイさんが着いたって。明日は、一緒に乗る?」
「え?」
「ただし、一緒に乗ったら確実に死ぬけど」
08:00  |  スカイライン  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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コメント

ん?
『スカイ・クロラ』冒頭シーンが頭にあったので、てっきり男の子だとばかり。
女の子でしたか……びっくり!(◎_◎;)
いよいよ飛行シーンですね。
そして何やらFは、まだ生きていそうな気配……。
ライム |  2010.01.14(木) 08:07 | URL |  【編集】

ライムさんへ

うふふ~♥
そうなのです。
女の子なんですよ~♥

あ、Fは・・・どうでしょうねぇ?
しぶとそうですよね(^^;
日下ヒカル |  2010.01.14(木) 08:33 | URL |  【編集】

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