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一人と二人

2010.02.20 (Sat)

目が覚めたとき見慣れぬ天井に違和感を感じたが、目線を左に移すとテレビが見えた。
すこし昔の形をしたテレビ。
気がつくと寝息はもうひとつ聞こえた。
「どうやったらこんな寝方ができるんだろう…」
不思議とおきることがあっても覚えていないようだ。
何度か目が覚め掛け布団をかけているが、覚えていないらしい。
枕に頭がのって目を覚ますところを見たことがない。
何かと戦った後のようにすごい状態だ。
ゆっくりとおきて、暖房のスイッチを入れる。
朝ごはんを用意しようと着替えるが朝は弱い。
目はすぐに覚ませることができるのだが、動くことが大の苦手なのである。

無常にも時間は過ぎていく。
そのうち消えてなくなるこの空間が愛おしい。
僕がここにいることがうそだったかのように静まり返る時間。
それを僕は知らない。
それが当たり前だった頃に戻る。

そう考えるとすごく違和感を感じる。
ここにいる僕に。
ここからいなくなる僕に。
僕という存在はどこに存在しているんだろう。
そうやって考えていくと僕は最初からいないのではないだろうか。
これは夢なのではないだろうかと思ってしまう。
それが怖くて不安になって、一人部屋の中でコートを見つめる。

僕がここに存在するのが認められる日はくるのだろうか。
全部不安。
何もかもが。
それなのに愛おしいのは感情なんだと思う。

「やっと、会えたね」

空は晴れ、雲ひとつなく、風は強く吹いていた。
始まりの日。
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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