サイトマップ
08月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫10月

スポンサーサイト

--.--.-- (--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告

拍手する


アレルギー

2010.02.24 (Wed)

温かい風が吹き、日差しが眩しく強く感じる。
自分を突き抜けていく感覚は春という季節を思い出させるが、それは昔の話。

「桜が咲いたらこんな風になるのかな?」
隣で目を輝かせながら彼女はそういった。
春という季節がなくなったのは数百年も前の話。
桜という花が咲き花びらで吹雪を作ったという。

まったく、御伽噺もいいところだ。

「どうしたの?そんな顔して」
彼女は僕の頬を両手でつねって見せた。
「寒いね。ココアを買おうよ」
「うん」

冬が明けない日本になり、全土は凍り付いている。
車は走ることが出来なくなり歩くことを諦めた人間は空を飛ぶことを選んだ。
寒さが増すにつれ飛ぶことも出来なくなり、地中に入った。
地熱はまだあったのだ。

そんなことを歴史の時間に習うが実感が湧かない。
地上など誰も見たことが無いのだから。

「くしゅん!」
「あれ?もうそんな時期だっけ?」
「そうだね」
「そろそろスリープかな」

僕達の世代ではかなり悪化した。
アレルギー物質に対して免疫をなくした人間は落ち着くまで睡眠をとり体を凍らせる。
長い人で一年ほどスリープする場合もあるが数年に一度でいい。

「そういえば、もうすぐ誕生日じゃない?僕がプレゼントするのはなにがいい?」
笑った彼女は僕の耳に口を近づけて「君が欲しい」と笑っていった。
「もう飽きたの?」
「ううん、食べたいだけ」

僕はアレルギーが酷くて体を数年に一度変えなければならない。
体はいい資源となり何より高級食材として売られている。

「本当に好きだね」
「だって、美味しいから。寝ている間、食べられる感覚も気持ちって聞くけど」
「わからないよ、そんな感覚」
「そうね。本当か嘘かも忘れちゃうんだもんね」
「何の話?」
「なんでもないよ」
08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

拍手する


コメント

あら~今日は私も花粉症ネタを。偶然♪~って……。
何それ? 体全体とっかえないといけないくらいのアレルギー??
しかも不要になった体は食料!?
いや~!!(;゜0゜)
ライム |  2010.02.24(水) 18:17 | URL |  【編集】

こわいよぉ~( > < ;) 
ほんとにあと数百年後はこうかもよ!
そして、私たちも生まれ変わって
きっとそこにいるんだわ・・・うひゃ~っ\(°o°;)/
meronn-mama |  2010.02.24(水) 21:36 | URL |  【編集】

ライムさんへ

そうなんです~(汗)
体全部とっかえないと対処できないほど体が弱っちまったんですねぇ・・・
んでもったいないので食っちゃえと・・・
ひぃぃぃい(^^;
日下ヒカル |  2010.02.25(木) 00:08 | URL |  【編集】

meronn-mamaさんへ

妙に怖いお話でしたよね(^^;
数百年後には温暖化が酷くなってその後氷河期になって地中に潜るんじゃないかと考えて作りましたの~
なんて恐ろしい実も蓋も無い未来(汗)
自分達で食物連鎖・・・

ひょえぇぇぇええ!
いるんですかね、私達の未来は・・・そこに・・・
日下ヒカル |  2010.02.25(木) 00:10 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

トラックバック

この記事のトラックバックURL

→http://virtualworlds.blog87.fc2.com/tb.php/618-6b9b739d

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。