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2010.02.28 (Sun)

空から降り注ぐ槍のように尖った水晶の欠片。
体中を貫いて赤く染め上げ僕の魂を吸っていく。
一粒だけ丸い角の無い粒がゆっくりと目の前を通り過ぎ、僕は思わず口を開け飲み込んだ。

「やっと、捕まえた」

口の中で転がし、ゆっくりと溶け、体に染み渡り始める。
小さくなった粒を喉を鳴らして奥へ飲み込んだ。

「最高だ」

魔法使いにとってこの坩堝はあまりにも危険な場所。
力が溢れすぎ吸い取られてしまう。
その力をコントロールすべき方法はただひとつ。
嵐のような水晶の中からたった一粒の雫を見つけること。

「これで、世界は僕のものだ」

思い上がりも甚だしい。
天は僕を見下ろしているが、僕は地を見下ろせる場所にいる。
あぁ。
世界はただ、ここに佇んでいるだけで存在しているわけではないのだ。
僕は僕でしかなく。
世界は世界でしかなく。
僕と世界は別に存在して、同じ空間にいるわけじゃない。

ただ、居る様に見えているだけ。

まやかしなんだ。
何もかも全ては僕が納得できるように都合よく理解しているだけで
都合がいいからこそ疑問にも思わず
当たり前のように息をするかのごとく
命を奪い命を産む。
なんて愚かしいのだろう。
なんて愛しいのだろう。

君の心臓を貫くその時は、僕はこの手でその心臓を潰してやろう。

08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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