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告白

2010.06.28 (Mon)

「私は、ただ人を殺しただけです」

それが、交番のある目の前の道で通りすがりの私に言われた一言だった。

「は?」
あまりのことに、私は内容が理解できずそう答えた。

「人って、案外簡単に殺せますよ。そう、たとえばごみを捨てるかのように」
女は空を見ながら話し始めた。
「ほら、毎日ごみは捨てるでしょう?毎日、トイレには行くでしょう?それと同じ」
「同じ・・・ですか?」
「そう、人の命は大事なんていうけれどそんなに大切にされてないんです。あっという間なんです」
「あっという間、ですか」
「えぇ、こうサクっとりんごにフォークを刺すように」

横断歩道の前に立ちふさがる女は、私に唐突に話しかけ殺人をしたといい始めた。
一体何が言いたいのか。
目の前にある交番に自首したいと言っているのか。
見知らぬ女に対して、どうして欲しいのか。

何をしたらいいのだろうか。


「気づかないんですよ」
「・・・何を?」
「自分が、殺されていることを。突然、刺されたりしたら」
「・・・え?」

気づかぬ暖かさを持った赤い液体は、私の腹からゆっくりと流れ下へ落ちていった。

それはきっと、咄嗟の出来事だった。
考えてない。
何も考えていなかった。

ただ、手はすぐに動いた。

「きゃぁ!!!」

「女の人が刺された!」

「救急車!!」

刺されたナイフで刺した。

女は笑いながらその場に倒れ二度と動かなかった。



08:00  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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コメント

こんな衝動ってきっと頭が命令するんじゃ無いのでしょうね…
体中の細胞全てが叫んでるのかな…
kill kill killって…(怖っ)

カゼノオ~ |  2010.06.28(月) 08:31 | URL |  【編集】

カゼノオ~さんへ

もうやられまいとして、反動でやっちゃうんじゃなかろうかと思います(汗)
おそろしいですが、昔のほうがきっともっと怖ろしかったんでしょうね・・・{{{{(+_+)}}}} ブルブル
日下ヒカル |  2010.06.28(月) 08:44 | URL |  【編集】

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