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罠と罪と罰と死を

2010.08.29 (Sun)

「君には罰を与えよう」

あぁ 災いだ 災いだ

天より落ちた 天の遣い

烙印押された 悪魔の嫁

愛の罪を背負い 片羽なくした 罪の証

あぁ 災いだ 災いだ

地に落ちた 天上人

災いを齎す 悪の化身

死を与えよう

死を授けよう

あぁ この地は地獄 その入り口

さぁ 叫ぼう

さぁ 歌おう

殺してしまえ

殺してしまえ

「これが守ってやった人間のやることかよ・・・」

お前には死を与えよう

お前には罰を与えよう

お前には罠だ

悪を呼び寄せる餌なのだ

消えてしまえ

消えてしまえ

消えろ!


「大丈夫・・・?」

人間の子供が近づいてきた
もう真夜中だというのに。
槍や弓矢で突き刺され後は死ぬだけの運命の僕に。

「大丈夫と思うか?」

僕はゆっくりと顔を上げ睨み付けた。

「動かないで。今、全部とってあげる。薬箱も持ってきた」

僕は驚いた。
この娘は僕を見て動じることも毛嫌いすることも無く、手当てをすると言い出したのだ。
人間は地に落とされた僕達を災いと恐れる。
恐れながら怖ろしい顔をして地に落ちた僕等を笑いながら突き刺す。

「助けて、どうするつもりだ」
「さぁ、何も考えてない。でも、あなたが災いだと思えない。あなたは愛したんでしょう?
あなたは恋をして愛して世界にそむいて、愛を貫いたんでしょう?
そんなあなたが災いとは思えない」

僕は愛した。

別の世界に住む悪魔の娘を。

僕は心から愛し、彼女も僕を愛した。

でも、届かぬ愛だった。

かなわぬ恋だった。

僕はこの世界で この人の世界で 生きることになった。

それが、始まり。


12:31  |  短編小説  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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