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マッチ売りと少女

2010.09.01 (Wed)

マッチを売って生活をする。
そんな馬鹿げたようなことを父親は少女にさせていました。
凍えるような寒さの中を歩き続けどんなに頑張ってもマッチは売れませんでした。

「マッチを買っていただけませんか?」
通りを歩く人々に声をかけても冷たい空気に消されるように誰も振り向きはしませんでした。
「誰も買ってくれない。このままじゃ私は死ぬだけね」

日が落ち暗くなった道を歩きながら目に入るのは暖かな光に包まれた家庭の光景。
同じ年頃の子供はぬくぬくと綺麗な服を着て温かい食事を当たり前のように食べていました。

一度も味わったことの無い幸せ。

羨ましくてたまりませんでした。
妬ましい気持ちも同時に芽生えました。

得も言われぬ気持ちに売り物のマッチを一本擦って火をつけました。

「暖かい・・・」

なんと、暖かいことでしょう。
家にはマッチを売ってこなかったと殴りつける父親とそれに屈服する母親しか居ません。
誰も自分を守ってくれる存在は居ないのです。

「このままどこか遠くに行きたいな」

そんなことを思っても誰一人少女が存在していることを気にすることはありませんでした。
雪が降りしきる中、裸足で歩いていても誰一人気にかけないのです。
そんな人間がひしめき合う世界に愛想が尽きていました。

「全部燃えたらきっと暖かくなるかしら」

悪魔が微笑みかけた瞬間でした。
でもその悪魔を作ったのは誰なのでしょう。

どれだけ必死に頑張ってもマッチを買う人はいませんでした。
一度だけ買ってくれた若い旦那様がいましたが、このあたりの人間は見向きもしません。
毎日毎日
永遠と続く幸せとは程遠い毎日。

何のために生まれてきたのかさえ疑問に思う。
たった十歳の子供なのに。
そんなことを考えるようになっていました。

寒くて寒くてたまらなかった少女はどうしても暖かい火に当たりたくて
マッチで火をつけました。

暖炉用の薪が保管してある納屋に。
その火は瞬く間に広がり町中を覆い尽くしました。
冬とは思えないほどの暖かい火が少女の周りを取り囲みます。

「あぁ、なんて幸せなのかな」

悪魔は笑いました。

泣いているのに何故幸せと思うのかと問いました。

少女は言いました。

「私を見てくれたのはあなただけよ。それが嬉しかったの」

これが二人の恋の始まりでした。

「あなたのお名前は?」

08:00  |  昔話と童話の真実  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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コメント

こんにちは

暴力を振るわれながらも自分に対してやさしい面も持ち合わせている男から離れられない。

お金を搾り取られても自分のことを観てくれる男から離れられずに身体をはって稼ぐ

男の心が自分から離れるのが怖くて、自分の連れ子を虐待する。

…こんなニュースや話に接するのは少ないとは言えません。
マッチ売りの少女にとって振り向いてくれる悪魔は天使のような存在でしたね。

話は変わりますがアドバイスありがとうございます。
そう、今夜も眠く疲れているけど“頑張って”ブログを書き、コメントを書いています。
自分にとって睡眠はある程度“慣れ”の部分があるので、ちょっと頑張ってみます。

でもヒカルさんのおっしゃること、よ~くわかります。そういう小さな蓄積が…ということですね。
ほんと、大きな発作が出てからでは遅いですからね。
大丈夫、様子をみながらやりますので…。

でも、無理はしないで、このコメントを書き終えたら寝ます。
おやすみなさい!!
空飛ぶミケ猫 |  2010.09.01(水) 22:37 | URL |  【編集】

空飛ぶミケ猫さんへ

最近のニュースは信じられないような事件を報道しますね。
あんまり見てると不安になっちゃいます。
同じ年頃の人が子供を生んで育ててきたのに殺しちゃうとか
暴言暴力でエスカレートして奥さんが殺されたりとか
虐待を見ても通報しても結局死ぬまで介入しないとか、何のための通報だったのかと思います。

さてさて、いえいえアドバイスというか(汗)なんというか(汗)
やれそうだ!と思えるのはいいことですよ~(^-^)
無理なのかやれそうなのかの判断は難しいので、まぁちょっとやってみて
おぉ!出来た!と思ったり
あちゃ、やりすぎた(笑)なんて思って寝たり(^^;

そんな繰り返しでしょうね~
いつも出来てたことでも、実はストレスゲージが高くてはみ出すのが早くて発作が!ってこともありますし。
なんともいえないんですがぼちぼちね~くらいの勢いが一番良さそうですね。

私も、ダメダメです~~;><
環境の変化への適応能力は高いほうだったんですけどね。
派遣という職業を選んだから。

日下ヒカル |  2010.09.02(木) 10:05 | URL |  【編集】

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