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ディック市長の不思議な猫

2010.09.03 (Fri)

孤児のディックが市長になった。
それは、たった一匹の不思議な猫がもたらした奇跡。

猫の名前は「マーク」という。

ディックが召使として住み込み働いていたお屋敷。
ご主人様の厚意で生き延びたディックは必死に働いた。
だが、与えられた屋根裏部屋はねずみが多くとてもひどい環境だった。

考えたディックは捨て猫を拾って、部屋で飼い始めねずみ退治をお願いした。

「なぁ、マーク。この部屋にいるねずみをどうにかしたいんだ。追い出してくれるかい?」
「んにゃ~ご」

マークは長い尻尾をピンと立てて喉を鳴らしながら返事をした。

ディックはマークの御飯を別に用意するほどの賃金は無いため、自分の分を半分あげ世話をした。
マークは立派に働いていた。
仕事に行っていたディックは驚いた。
ねずみが一匹もいなかったのだ。

「マーク!すごいじゃないか!どうやったんだ?」
「うみゃ!うにゃ~んにゃ。うみゃみゃんみゃ~」
「・・・うーん、よくわからないがいっぱい頑張ってくれたんだな!ありがとう!」

猫語で話すマークの言葉はディックには通じなかった。
マークはこう話していたのだ。

「ネズミさんにお願いして引っ越してもらったんだ。僕、話すことが出来るんだよ!ねずみさんと」

ディックもまさかねずみと話し合いをして出て行ってもらったなどとは思っておらず、退治したと考えていた。
ねずみ一家も、突然やってきた人間が気に食わなかったんだよと苦情を言っていたがマークはそれを黙っていた。

マークはディックの言うことをちゃんと聞いて毎日をすごした。
御飯もディックの分を貰っていることはわかっていた。
毎日食べ物を探し回っていた日々とは違い、風も雨も無い部屋で暖かく寝られる幸せと
人間の優しさがとても嬉しかったのだ。

ただ、マークは気になっていたことがあった。

ここ最近、見知らぬ人間がこの部屋に顔を出すのだ。
ディックのいない時間にだけ。
人間の言葉はわかるマークはなんとなく雰囲気を察し利用することを決めた。

ディックに恩返しをするために。

寝ているディックにマークは言った。

「僕はねずみさんを退治する猫として有名になればディックはお金持ちになって、このロンドンの市長にだってなれるんだ。だから、僕がお金を持ってくる。それまで、ここで待っててね」

朝起きるとマークはいなかった。
ディックは必死に探した。
だが、召使の仲間が新人の癖に猫を飼うなんて生意気だとマークを売り飛ばしてしまったのだと知った。
ディックは怒り狂いお屋敷を飛び出した。

泣きながら走るディックの耳に声が聞こえた。

「市長になれるんだよ。ディックだって、頑張ればなれるんだよ。待ってて」

それはどことなくマークの声に聞こえた。

数ヶ月たったある日、猫を買い取ったという船長がディックの元を訪れた。
「これが、売り上げのお金だよ」
それは驚くほど大金だった。
「これは・・・」
「あの猫はすごいな。ねずみをあっというまに退治してくれる。
偶然訪れた島でねずみが大発生して困っていた島民がいてな。
あの猫を紹介したら随分と気に入ってどうしても譲ってくれといって聞かないんだ。
そうしたら、こんな大金をくれたんだよ。あの猫は君の猫だ。これは、君のお金だよ」

マークはディックにお金を届けることが出来ました。

ディックは猫にあいたくてたまりませんでした。
猫にあうためにはその島に行くしかありません。

貰ったお金で必死に勉強をして市長になりました。
そしてやっとの思いで船を出すめどが立ちました。
当時の船長を探し出し、一緒に島まで行きました。

「マーク!!」

マークはディックのことを覚えていました。
駆け寄ってきたマークはだいぶ年老いていましたが、大切に扱われていました。
事情を説明すると島民は「もうねずみはこの島にはいません。なので、余生は一緒にいてあげてください」と穏やかに笑いマークをディックへ返した。

ディックは島民から貰ったお金で築き上げた地位とマークを大切に育ててくれたお礼を含め
島民に対しよりよい住まいを作ろうと必死に働きましたとさ。

ちなみに、マークは島中のねずみたちに「見つからないようにそっと住むんだよ」と耳打ちしただけでした。
08:00  |  昔話と童話の真実  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

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コメント

こんにちは

素敵なお話だね。
なんだか、このまま絵本にしたいような…。
そうだ、小説ももちろん素敵だけど、
絵本を書いてみたら?
このお話とっても素敵だと思うよ!

いつも温かいアドバイスをありがとうございました。
ここ数日、無理をせずちょっとお休みしていました(笑)
空飛ぶミケ猫 |  2010.09.07(火) 23:02 | URL |  【編集】

空飛ぶミケ猫さんへ

絵本かぁ~
確かに絵本作家になってみたかったです^^

あ、ちなみにこのお話。

原作があるんです(^^;
すみません・・・。

カテゴライズは「昔話と童話の真実」としております。
これは本当にある物語をよく読んでみて別の視点から書き直すとか
違う物語に変えてしまうという二次創作的なものなんです(汗)


お?
体調よい感じですかな?
私は今日はなんだかどんよりでそばに気配を感じています。
無理せず今日はやれることをやろうかとあきらめて(笑)のんびりまったりもーどです。
こんなんで嫁になれるのかなぁ?
お仕事もちゃんとできるようになるのかなぁと、ぐるぐる悪循環です(^^;;;
日下ヒカル |  2010.09.08(水) 09:58 | URL |  【編集】

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