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ANDIS mission4

2010.10.20 (Wed)

「今日の当番はソウタだから、きっと和食だね」

広いリビングルームにある50インチのフルハイビジョン液晶テレビ。
インテリアは古いゴシック的な洋館を模したものが多い。

すべて、大家の趣味であるが三階にあるこの共同キッチンがある古びた部屋にはとても似合っている。
司のいるメイド部屋は三階にあるが203という部屋番号がある。

そのため、203という部屋番号は実際は存在しない。

三階に住むユキは夜の仕事をしている。
司を連れて帰ってきたカレンは実は男だという事が判明した司にとって
目の前に出されたソウタの夕食はまったく味がしなかった。

「それで司はどこで働いていたの?」
律の言葉に真っ青な顔をした司の顔色は真っ白へ変化した。
「え?柴原のところだよ」
「マジで?司はそういうのって経験あったんだ?」
「無いね。俺が初の客だったからよかったけど、もし違うやつだったら今頃首つってると思う」
「そこまでいうか?」
「司って子供だと思うけど、実年齢は」

司は蒼白のまま箸を動かしていた。

集まった視線に気づいた司は声も出ずYESの意味で頷いた。

「なんにしても、生活のために体を売るって事の覚悟がわかってないガキなんだよ」
「経験者は語るってやつか」
「そうだな。まったく、その通りだ」

経験者・・・?

司はその言葉が引っかかり目が覚めた。

「あの・・・」
「おいしいか?」
司の言葉を遮りカレンはにっこりと笑い話しかけた。
「あ・・・はい。あの、御飯代払いますから。今は無理ですけど、いつか・・・」
「いいよ。食費は家賃に含まれてるから」
「へ?!」
「俺達の場合は、だけどね。司の契約は知らない」
「えっと・・・どうだっけ?」
「なんにしても、司はもう少し自分の立場と年齢は考えて仕事探した方がいいよ。目先の金額だけに釣られたってどうせ長続きしないし、第一鳴いて帰ってくるのがオチ」
「・・・・」
「酒の相手をする商売ならまだしも、風俗は行き過ぎだと思う」
「とはいえ、カレン。お前がどうこうできるのか?司の生活を」

律は煙草を取り出し一本カレンに渡しながら聞く。

「ユキの店においてもらえないかと思って。打診はしてみるよ」
「ユキの店?!それはそれで、大問題じゃないか?!」
「柴原の店よりはマシだろ?」
「どっちもどっちだと思うが・・・」

煮物を作り終えたソウタが席に着く。

「で、お味はどうですか?」

にっこりと司に聞くその顔は幼い感じを漂わせる。

「おいしいです」
「よかった。御飯をおいしいと感じられるなら大丈夫だよ」
「え?」
「笑えるならよかった。取り返しのつかないことになりかねないからね。柴原も結構大変だったんだから」
「・・・柴原さんをご存知なんですか?」
「うん。みんな知ってるよ」
「お友達です・・・か?」
「友達という仲かというと難しい質問だね。知り合いではあるけれど友達いえるほどの距離感ではない気がする。カレンがつれて帰ってきたんなら、わかるだろうけれどあいつは柴原の客だからね。
俺も含め他の皆が柴原との関係はどうか知らない。
カレンは恋愛をしないやつだから、あぁやって風俗にしか行かない性格だというのを
カミングアウトしているからそれを皆は理解している。
まぁ、何でそんな考えなのかとか深く聞いたことは無いけど」
「俺言ったことなかったっけ?」
「まぁ、聞いてないしね」
「そりゃそうだね」

司はこの大人たちの関係が理解できなかった。
目を丸くしたまま、ソウタの作った食事を終え風呂に入れという律の言葉のまま行動した。

「なんじゃこりゃ?!」

司は風呂に入って驚いた。
風呂桶から足が生えたような映画に出てきそうな外国の形状をしている。
薔薇の香りがたちこめ、シャンプーなども高級なもののようだ。

「これ、ユキさんの趣味なのかな・・・」
「そうだよ」

勝手に開けられたドアのそこには律が立っていた。

「ぎゃぁ!!」
「そう恥ずかしがらなくても・・・」
「だ・・・だって!!」
「バスタオル、ここに置いておくから」
「あ、ありがとうございます」
「タオルはあの棚にあるから」
「はい」
「それとさ、誤解があるようだから言っておくけど僕、生物的には女だからね」

「へ?!?!」


もう何がなんだかわからないアパートだというのを理解した司だった。





10:15  |  ANDIS  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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